IS インフィニットストラトス 〜The beginning of the end〜   作:クローサー

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相変わらずの難産…本格的に更新ペースが落ちます。


第四十五話

セレンがIS学園で戦闘を繰り広げている頃。

 

場所は、ヨーロッパ諸国本土第2防衛戦線、ドイツ某都市。

 

『撃て、撃て、撃て!!!奴等にこの戦線を突破させるな!!何としても押し返せ!!!!!』

 

『俺達の後ろには、俺達の国と守るべき人々がいる!!今の俺達には撤退は無い!!』

 

『10時方向に敵航空部隊!!爆撃機も紛れてるぞ!!』

 

『対空射撃!!!爆撃される前に爆弾ごと叩き落とせ!!』

 

『本部、こちら第4防衛ライン!!敵二足機動兵器を複数確認!!俺達だけじゃ止められそうにない!!応援を頼む!!』

 

『了解、近くにいるISを─』

 

『それだけじゃ足りない!!航空支援も追加してくれ!!』

 

『了解した。到着まで持ち堪えろ』

 

『こちら第23飛行中隊!現地に到着、指示をくれ!!』

 

『こちら本部。第23飛行中隊、フルスロットルで第4防衛ラインに向かってくれ。至急航空支援がいる』

 

『了解!!』

 

『本部、こちら第2防衛ライン!!敵航空部隊からの攻撃苛烈!!応援を!!』

 

地上、空中共にカラードとヨーロッパ諸国と国連の連合軍が入り乱れている。

 

一秒を刻む毎に1人、また1人と次々と命が失われ、大地を血で赤く染め、空間という空間を埋める銃弾、砲弾、ミサイル、爆発、爆風、煙、炎───

 

そこにあった、美しい街並みは戦火によって破壊され、各地から黒煙が上がり、爆発音が耐えず響く。

 

空は、数多くの戦闘機がドックファイトを繰り広げ、ミサイルが空中を飛び交う。今この瞬間、新たに一機の戦闘機が撃墜され、炎を上げながら街のビルにへと突っ込み、墜ちた。そして回避された事により、行き場を失ったミサイルが次々と街を破壊してゆく。

 

 

 

そこは、正に混沌と化した戦場。幾多の悲しみと復讐の輪廻を生み出す場所。

 

 

 

そこには階級も、権力も、人種も、人権も、思想も、何も関係ない。

 

 

圧倒的な暴力を用いて、同じ人間同士で殺し合う。

 

 

自分は死にたくない。けど敵は殺しにくる。敵も死にたくないから。

 

 

だから自分も敵を殺す。自分が生きる為に。

 

 

死にたくないから殺す。殺すから殺される。殺されるから殺す。

 

 

それが戦いの真理であり、闘争の真理でもあり、生存本能の真理でもある。

 

 

『こちら本部!!敵艦隊から遠距離支援攻撃を確認!!予測着弾地点、全防衛戦線!!!』

 

『嘘だろ!?またあの攻撃が来るのか!!』

 

『こちら第11飛行中隊!!敵艦隊の遠距離支援攻撃を目視!!畜生、ミサイル!!空を噴射煙で覆い尽くす程の量のミサイルだ!!!』

 

それを聞いた全ての地上部隊が、水平線を見る。

 

 

既に、空を白色の煙で覆われ、その先頭には数え切れない程の、幾多のミサイルが飛来してきていた。

 

 

 

『総員退避ィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!』

 

『逃げろ、逃げろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!』

 

 

そして。

 

 

 

街は、轟音と爆炎で包まれた。

 

 

 

ミサイルの着弾、爆発により建物は倒壊。吹き飛んだ瓦礫が敵味方関係なく、全方位に降り注ぎ、身体を穴だらけにされ、命を断つ。

 

そして、ミサイルの直撃により跡形残さず人が吹き飛び、直撃こと免れても爆風によって、身体が一切の容赦無く吹き飛ばされる。それは戦車やISも同じだった。戦車はまるでCGの様に激しくその車体が回転し、地上に落下するのもあれば、直撃を受けて原型を辛うじて残す物もある。

 

ISは言うまでなく、絶対防御により操縦者はシールドエネルギーが尽きるまで死ぬ事は出来ず、死ぬか意識を落とすまで「死ぬ程の痛み」を全身で味わう事になる。

 

 

その光景は、正に地獄絵図。

 

 

そして圧倒的に短く、圧倒的に長く感じられた遠距離支援攻撃が終わる。

 

『被害を報告しろ!!!』

 

『こち──7部隊…負傷──数、こっ─に敵が──』

 

『第17飛行中隊より本部!! マズイ、第2、第3、第5、第8防衛線に致命的損害!!これ以上は戦線が持たないぞ!!』

 

『本部、こち─12戦車大隊!!こっ─は─滅状態だ!!第5防──はこれ─上敵を止めら──うに無い!!』

 

『畜生!!Iさ─きの攻──ISがまた1機墜ち─!!操縦者──亡!!』

 

 

 

『…!!7時方向より未確認機2機が超音速で接近!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻。

 

「マズイな…カラードは街もろとも戦線を破壊する気か」

 

「…………」

 

VOB/PNに搭乗して、最高速により最短時間でヨーロッパ戦線に到着した一夏と真改。2人から見える光景は、既に廃墟一歩手前まで破壊された街。そして空を覆う白色の煙。

 

「艦隊を潰さないと戦線の崩壊は止められないか…真改、ここを任せていいか?俺は艦隊を叩く」

 

「……任せろ……」

 

「よし…空の敵は一掃する。地上を頼んだ!!」

 

「……応……!!」

 

その時、真改のVOB/PNの4つのロケット型ブースター、本体の順にパージ(分離)。スプリットムーンを纏っている真改が降下を開始し、パージされたVOB/PNはデータ回収阻止の為に自爆した。

そして一夏はVOB/PNに搭載している全兵装の安全装置を解除。制空権確保の為に、カラード所属戦闘機とのドックファイトを開始。

それと同時に、真改も低空まで降下。地上付近にいる地上部隊、及びアーマードコア撃破の為に交戦を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く…加減を知らない連中め。おい、無事か?」

 

『大丈夫っすよ。さっきのは冷や汗もんでしたね。死ぬのだけは死んでもゴメンですよ』

 

「収入源の方はどうだ?」

 

『あ〜、ちょっと駄目になった奴もありますね。ってああ!!レアパーツも一個やられてる!!貴重な収入源が…』

 

「もし足りなかったら今日もお前の分の飯貰うぞ」

 

『えぇ!!?それは無いっすよ!!もう3日連続じゃないですか!!』

 

「嫌だったら出来るだけ高値で売れる奴を多く集める事だな。もちろん俺も探すが」

 

『ああもう!また飯取られるのはゴメンですよ!!そっちが少なかったら俺があんたの飯貰いますからね!!』

 

「へぇ、楽しみにしてる。ん?……あれは……」

 

『何かあったんすか?』

 

「依頼目標を見つけた。事を遂行する、部品回収を頼んだ」

 

『了解』

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