IS インフィニットストラトス 〜The beginning of the end〜   作:クローサー

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大変お待たせしました。

カラードとORCAのリーダー同士の戦い。その結末は如何に…


第五十八話

「「ッ──!!」」

 

メガフロート(巨大人工浮島)にて、2段クイック・ブーストとオーバード・ブーストによる超音速機動戦闘を繰り広げる、セレンとオッツダルヴァ。

 

セレンの分裂ミサイルが発射。数秒飛行した後、8本の小型ミサイルに分裂。更に加速し、8方向からオッツダルヴァへと迫る。

 

オッツダルヴァは、前方にクイック・ブーストすることで回避。ミサイル同士が衝突し、爆発。反撃に右背に背負うMP-O901から4本のミサイルが続けざまに発射。

 

セレンも回避するが、レーザーバズーカ"ER-O705"の連射を浴び、数発を被弾。

 

しかし、実弾特有の衝撃は無い為にそのままライフルを連射。1発を命中させ、弾幕を形成。

 

すると、オッツダルヴァは突貫。超高速でセレンに接近し、近接戦に持ち込もうとする。

 

セレンはそれに敢えて乗り、双方は右足蹴り。衝突し、右足の骨と装甲が軋むのを2人は感じる。

 

しかしそれに構わず、プライマル・アーマーが干渉し合う程の超至近距離からの射撃戦が始まる。

 

同時に頭部へと放たれた弾丸を、2人は僅かに首を傾げ、通常ブーストを吹かす事で回避。

 

 

至近距離で行われる射撃戦。普通ならば秒単位で決着が着くであろうそれは、それを遥か上を行く。

 

 

時には武器同士がぶつかり合い、時には弾丸が真正面から衝突し、時にはオッツダルヴァが放つレーザーが回避され、時には近接攻撃が飛び交う。

 

 

その光景は偶然か否か、とある映画から生まれた某近接格闘技を彷彿をさせる。もちろん、2人は知る由は無いのだが。

 

 

刹那、隙を突いてセレンが持つ051ANARの銃身がオッツダルヴァの頭部に直撃。その衝撃でオッツダルヴァが怯み、さらなる隙を生み出す。

 

セレンは後方にクイック・ブーストと同時に分裂ミサイルを2発同時発射。同時に親ミサイルから子ミサイルが発射され、計16発のミサイルが8方向からオッツダルヴァへ殺到。

 

だが、オッツダルヴァの周囲に纏うプライマル・アーマーが一際強く輝く。

 

「ッ!!」

 

オッツダルヴァの意図に気付いたセレン。同時にセレンを纏うプライマル・アーマーも一際強く輝く。

 

 

そして、オッツダルヴァとセレンを中心に、半径18mの緑色の爆発(※1)が2つ同時発生。

 

 

2つの爆発は18発のミサイルを巻き込み、それぞれを干渉し合ってその威力が相殺。

 

 

瞬間、その爆発の中からプライマル・アーマーを失った両者が勢いよく飛び出してきた。

 

 

 

次に展開されたのは、超高機動戦闘。

 

 

2段クイック・ブーストを多用し、弾丸とレーザーのみならず、音をも置き去りにする。その機動は蒼い尾を散発的に引き、一種の芸術を作り出す。

 

しかし次の瞬間、オッツダルヴァのER-O705から放たれたレーザーが、セレンの051ANARの銃身に直撃。融解させ、使用不能にさせる。

 

それを見たセレンは051ANARを投げ捨て、そのまま超高機動戦闘を続行。

 

 

そして。

 

 

「「ッ!!」」

 

 

一際大きい建物内へと、2人は突入。壁をぶち破り、そのまま建物内で戦闘を継続──!!

 

壁の有無に関わらず、2段クイック・ブーストを吹かし、弾丸を放ち、より苛烈な攻撃を展開。

 

次々と階層を移動し、双方のダメージが蓄積されながら、建物も蹂躙されていく。

 

 

そして、すぐに建物の限界が到達。急速に建物が崩れていく中、2人はすぐさま外へと脱出。

 

 

ガラガラと崩れて砂埃を立てる中、2人は静止し、向き合った。

 

「…流石、ね」

 

「まだ殺り合うか?」

 

「しないとでも?」

 

瞬間、2人の周囲にプライマル・アーマーが再展開。

 

 

僅かな停滞を経て、再び死闘が始まる──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オッツダルヴァ……いや、テルミドールと言った方が良いか』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間、2人の耳にそんな声が入った。

 

その声の正体を、2人は知っていた。だからこそ、戦闘が止まった。

 

「メルツェル…!?何故ここに居る!! 」

 

『これまでご苦労だった。お前は知る由も無いだろうが、これは我々の計画であり……』

 

その瞬間、セレンから見て左…北の方向の水平線から膨大な光量が見え始める。その光景を、2人は反射的に見る。

 

「──光っ!?」

 

そして、オッツダルヴァの脳裏に一つの答えが浮かび。

 

「まさか…裏切っていたのか!!貴様ァァァァッ!!」

 

彼は、吼えた。

 

『過去の再現の始まりなのだよ。そしてこれが開戦の号砲だ。受け取ってくれ……哀れな駒達よ!!』

 

次の瞬間、膨大な光量が一切合切消え失せた。

 

 

 

そして同時に、2人の背筋に嫌な予感が走る。

 

 

 

「オッツダルヴァッ!!!!!!」

 

「ッッッ!!!!」

 

 

2人は息をを合わせたように、距離を離すように後方に2段クイック・ブーストを吹かし。

 

 

 

 

 

次の瞬間、北の水平線から超音速の砲弾が飛来。半径200mもの大爆発に、2人は包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『標的が違った様ですが』

 

『想定の範囲内だ、誤差に過ぎない。どちらが生き残ろうと結果は変わらん。そうだな、あえて言うなら……面白そう、だからか』

 

『……あなたまで主任の影響を受けましたか?"T"。まだ実験は続いています』

 

『それはご想像にお任せするとしようか。では仕事の時間だ……オープニングは私が切った。では次なる一手はどう出るか……楽しませてもらおう、No.14621』




(※1)
アサルトアーマー・・・緑色の爆発の正体。プライマル・アーマーを攻撃として転用。周囲に強力な爆発を起こす攻撃。強力ではあるが、プライマル・アーマーを失う欠点がある。
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