IS インフィニットストラトス 〜The beginning of the end〜 作:クローサー
※後書きにお知らせあり。
エピローグ
第三次世界大戦、そして死神事変。その戦いは、世界各地に甚大な被害と混沌を生んだ。
第三次世界大戦 ヨーロッパ戦線。
カラードと連合軍との1番の激戦区となったそこは、殆どが廃墟となり、一般市民も含めると推定20万人以上の死者が出た。
北海にいたカラード連合艦隊は全滅し、生存者はいない。もしかしたらその中に…一夏も入ってるかも知れない。
アメリカ戦線は、ヨーロッパ戦線とほぼ変わりない被害を受けた。内外からの攻撃に加え、スピリット・オブ・マザーウィルの超遠距離砲撃の攻撃が致命的だった。死者は推定30万人以上。
そして、死神事変の舞台となったIS学園。
死者は2623人。それに対してIS学園にいた人間の数は2654人。
つまり30人を除いて、IS学園に所属していた人々は全員死亡する結果になった。
そして北海とIS学園に、強弱こそあるものの共通した被害、謎の粒子汚染。
北海は軽度だったけど、あの機体の爆発に巻き込まれたIS学園は、この先1000年間は生物は絶対に生きる事が出来ないと言われる位、大気汚染濃度と大地汚染濃度が高い。
そして一夏は、恐らくその元凶によって生死不明にされた。
そして、私達は早く、死神の目的に気付くべきだった。
死神が量産型アーマードコアの設計図を世界にばら撒いていたという事を。
死神事変は、アーマードコアのスペックパフォーマンスに過ぎなかった事を。
世界各国はISから、アーマードコアに切り替え、量産を開始。
そして、世界は戦火に包まれてしまった。
結果は、私達の敗北だった。
ただ人類の未来を想い、人々を救う為にオッツダルヴァ達は第三次世界大戦を引き起こした。
けどそれを、私達が止めた。私達もまた、人類の未来を想い。
リリウムとセシリアは、誰かの手によって。
ウェンディーは、私の手によって。
オッツダルヴァは、裏切り、想いを踏みにじったメルツェルの手によって。
そして生き残った私達は、死神に負け、戦火が絶える事のない世界に残った。
私は、かつての仲間達の多くを失ってしまった。
それを犠牲にして得た物は、何も無い。
ただ悪戯に仲間を、何も知らない人々の命を奪って、この世界を創り上げてしまった。
私達は、有史史上最悪の大罪人の罪を、生涯背負い続ける。
だけど─────
「セレン、どうした?」
「いえ、ちょっと考え事をしていただけよ。箒」
せめてあの戦争から、死神事変から生き残った貴女だけは守り続ける。
それが私達に出来る、せめてもの贖罪なのだから。
「…」
ふと、私は拡張領域から一つの写真を取り出す。
その写真は既に色褪せ、私の視界がセピア色に染められているけれど、それを手放す事は出来ない。
──なあ、皆。カラード結成記念にだが…折角だ、一枚写真を撮らないか?
──あら、気が利くわね。皆で撮りましょうか
──私は構わない
──私も賛成です
──そうだな、撮るか
──ってちょっと、テルミドール!!私を抱き上げようとするんじゃないわよ‼︎
──やれやれ、相変わらずだな
──あのね…‼︎せめてやるとしても、肩を引き寄せる程度で平気でしょ⁉︎いや、そもそも恋人関係じゃないでしょうが!!!
──なんだ、てっきりそこからのキスまで行くかと、私は予想していたが
──ウェンディー、ちょっとこっち来なさい!!!!
──落ち着いて下さい、セレン
──そこの2人。暴れるな、写真が撮れん
──いや、メルツェル。タイマーを押してくれ。このまま撮る
「まだ未練でもあるのかしらね、私は」
その写真は、カラード最初期のメンバーである、メルツェル、リリウム、ウェンディー、テルミドール。そして、私。
皆が、一つの理想に向かって進むと約束したあの時の、全員で写った写真。
そこには笑い合い、笑顔で写っている皆がいた。
まるで無垢な子供のように。
□□□□□
《No.000 オンライン》
《No.001 応答無し》
《No.002 オフライン》
《No.003 オフライン》
《No.004 オンライン》
《No.005 オフライン》
『C、どうだ?』
『現在、21%進行が完了しています』
『そうか…お前は引き続き頼む。俺はあいつを叩き起こしに行く』
『…お手柔らかに願いますよ』
『お手柔らかに済めたらな』
『それにしても…恐ろしい相手ですね』
『ああ…俺達は彼奴等を過小評価していた様だ。黒い鳥が眠っていたとはいえ、まさか旧世代の遺物の模倣を破壊するとはな。次に会う時、奴等が果たして本物かどうか…必ず確かめる』
『はい』
《No.000 オフライン》
《No.004 オフライン》
《No.005 オンライン》
『…』
□□□□□
地下約1016m。
そこには、地下深くの地殻に埋もれた建造物があった。
殆どが機能を停止している中、とある電子時計は、機能を停止する事なく、時を刻み続けていた。
その画面に映っていたのは。
-7423/8/08 14:31:28-
『さて、僕もそろそろ動こうかな。全部君達に働いて貰ったんだし、それに見合った報酬を与えてあげないとね……』
”過去”が、嘲る。
The beginning of the end、完結!!
最初の投稿から約2年、設定集を含めて総数66話。長かった…
早速The beginning of the endの続編を「2つ」、予告と世界観の解説をします。
注意点をよく読んだ後、20行分の空白をスクロールして下さい。
※注意点※
1.予告の為、一部分のネタバレを含みます。
2.まだ大部分が未完成の為、投稿時には予告とは大きく内容が異なる可能性があります。
以上の事を了承する人のみ、スクロールして下さい。
時を遡る事数十年前。
まだISという存在が生まれていなかった頃から始まった、絶望と悪夢の研究。
「計画の名は──《アーマードコア》」
静かに暗躍する破滅の体現者達。
『君に依頼がある、その腕を見込んでだ。どうだい?僕からの依頼、受けてみる気はあるかな』
「生きる糧になるなら俺は虐殺でもしてやるさ」
湯水の様に生まれては捨てられる生命から現れた災厄。
「No.08139、レイヴン。お前は?」
「No.06640、ジョシュアだ」
宿命を背負いし少女の真実。
「人間らしくなってきたな」
「人間……」
この世に再誕する最悪の遺産。
「ダメだダメだダメだ!!こんな物では到底及ばないっ!!猿真似以下だ!!」
深淵から這い上がる姿無き亡霊。
『アーマードコア……出来た偶然ですね』
『まさか再びその名を聞くことになるとはな』
戦いが示す生き様。
「こいつが例の傭兵らしいぞ、ライル」
「どうでもいいですよ、そんな奴」
そして終わりへの序曲が奏でられ。
「貴様…貴様、貴様、貴様ァッ!!殺したな!?貴様が、あの人を殺したなァァァッ!!」
『まさかこうも上手くいくなんてね』
緩やかに滅びへの道を辿る。
「来るぞ、ベルリオーズ!!」
「私達に喰らい付くか!!」
「皆殺しだ…生かして返すかよ………っ!!!!」
空気がゆっくりと無くなっていく様に。
「こんな世界は……変えなければならない。それが私達に出来ることだ」
「カラード……首輪とは随分と皮肉だな」
命がゆっくりと消えていく様に。
「こんなやり方じゃ何も変わらないのよ!!」
「だが人類は愚かだ!早急に示す必要がある!!」
「だから何億人を犠牲にしろと!?それが仕方ない犠牲だって言うの!?」
破滅はやってくる。
『歓迎するよ、伝説の傭兵』
「なんだっていいさ……戦う事しか出来ない俺には関係ないからな」
(…………これが偶然なのかよ…)
そして────
人は嘆き、涙する。
「増援……ACか!」
「3機!ワンオフ2機とプロトタイプ・ネクスト3号機っす!上手いことやれば……」
「ならば容易い!!」
『あれが、最強のAC乗りか』
「アンジェの仇、討たせてもらうぞ……鬼神」
(もしも奴らの言った通りの存在ならば……)
いずれ現れる明確な破滅という名の絶望に。
「お父様と、お母様が……?」
「はい、暗殺されました。何者かによって」
「桁が多いな…流石国だよ。列車ごと爆破するだけで三ヶ月は楽が出来る」
IS インフィニットストラトス〜Revelation of Nightmare〜
「止めてみせるわ、このホワイト・グリントで──」
「モンドグロッソかぁ」
『我々に近い何者か……?』
『カラードは良い駒となったよ』
『戦いこそが私達には必要なんだ』
『今度こそ超えてやるぞ……傭兵』
『んじゃあ……こうしようか』
『で、どうするんだい?』
「無論、受けるとも──その依頼」
それは、終わりの始まりから破壊者達の目覚めに至るまでの悪夢の暴露──
※解説※
Revelation of Nightmareは本作から数十年前より始まります。本作では語られる事の無かった過去の謎の一部分が語られ、そして本作へと繋がります。
もう一つの予告は10行分の空白を開けています。
死神時変から6年。
世界は”国家”という概念を放棄し、終わりなき闘争を続けていた。
「セレン、真改。新しい依頼だ」
「今度はエルジアの依頼、か。三大勢力もよく飽きないわね。まあそれ程重要な場所なんだけど、"円卓"っていうのは」
「……同意……」
その中に生きる、3人の傭兵。
彼等は、平和を望んで戦い続けた。例え、得られる結果が偽りの平和だったとしても。
だが。
『お久しぶりです、ORCAの皆様』
「…やはり現れたわね、『死神』」
再び3人の前に現れた、世界を破壊した死神達。
そして。
『随分と成長したな。お前と会うのは15年振りだったか?』
「その声、は………」
過去から現れた死神。
『んで、その本物を俺達が殺す。なんせ死神だからなぁ…』
彼らの存在理由。
『…あの日起こった死神事変、そして死神達。全ては、あの目的の為の仕掛けにしか過ぎない』
死神事変の真の目的。
(…そうか、そういう事だったのか。だから死神はこの世界を…)
永遠に闇に葬られた世界の真実。
『私が蒔いた種だ……刈らせて貰うぞ。”─────”』
「その名で私を呼ぶな…‼︎私の名はセレンだ‼︎」
セレンの隠された過去。
「また無茶するんすか?死んだらあの人にキレられるの俺なんすよ?」
「なに、殺される前に殺すさ」
「…あら、生きてたのね。兄妹」
「ハハハッ!!楽しもうぜぇ、ORCAぁ!!!!」
『生』をひたすらに求める怪物達。
そして────
長き因縁の鎖が断ち切れ、全てに終わりが告げた時。
そこには、一体何が残るだろうか。
それは、一体何を意味するのだろうか。
『私がお前を救う。その為に全てを捨てたんだからな…』
『さぁ、私に”お前”を見せてくれ』
『ケリを付けようじゃないか。全てに』
『これが僕の望んだ破滅なんだよ』
『さあ、始めようぜ。6年前の、あの時の続きをなぁ!!!!!!』
『俺を討つか──面白いっ!!』
IS インフィニット・ストラトス〜Awakening The Devastator〜
6年の時を経て、破壊者達は目覚める。
※解説※
Awakening The Devastatorは、本作の6年後の世界となっております。
国家は崩壊し、三大勢力が世界を支配。ISを見限り、量産されたACによって終わり無き争いを世界各地で繰り広げており、その中でも三大勢力が最も力を入れて争うのは、北アメリカ大陸に存在する戦場。通称、"円卓"。何故三大勢力が円卓に力を入れているのかは、本編で語りましょう。
一夏を失い、箒が新たに加入したORCAは傭兵組織となり、世界最強の傭兵団として、戦場を駆けて行きます。
そして新たな戦いが、幕を開けます。
これで予告は終了です。では、次回作をお待ち下さい。