IS インフィニットストラトス 〜The beginning of the end〜   作:クローサー

8 / 66
ストレスとかストレスとかストレスとかが溜まって、ムシャクシャしそうな時に”暇つぶしくらいには”と録画撮りしてた艦これアニメに登場した金剛と榛名と大和の笑顔に癒されて、それが原因でハーメルンで艦これ小説を読み始めたり海色と吹雪を聴いたりしてるNFSです。
昨日は自転車で派手に転んで右足から出血したりして、本当に散々な目に最近あってます…
とりあえず第六話、どうぞ。

P.S.
投稿する場所の確認ミスで、直そうとして変な操作を連発してしまいました。すみません。


第六話(改訂版)

──戦い。

 

 

──それは、人のエゴとエゴの衝突が具現化する、最もイメージしやすい行動。

 

 

──言動による戦い、卓上による戦い、ゲームによる戦い。”戦い”と言っても、その種類は幾多とある。

 

 

──しかし、その中でも特に悲しみと憎しみを生み出すのは、”殺し合い”という名の戦い。

 

 

──アニメや映画における戦いならば、主人公達が敵を打ち負かし、ハッピーエンドを迎えるのが普通だろう。

 

 

──しかし、”現実”はそんな生温いものではない。

 

 

──現実には、”主人公補正”や”ご都合主義”なんてものは存在しない。

 

 

──味方が敵を殺せば、敵が味方を殺す。自分が敵を殺せば、いつか自分も敵に殺されるかも知れない。

 

 

──そして、味方や自分が敵を殺せば、敵は自分達に憎しみを抱く。敵が味方や自分を殺せば、味方と自分は敵に憎しみを抱く。

 

 

──そんな、救いようがない混沌の輪廻はどんな存在であっても、止める事は出来ない。例え、”神”という存在が実在したとしても。

 

 

 

──いつ、どんな時代だって。

 

 

 

 

 

──”命”を失うその時は、”理不尽”が必ず付きまとうのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カラードが機密裏に所有する軍事基地、リード。

 

ハンガーが爆発炎上し、業火が2機のアーマードコアを照らす。

 

その光景は正に、戦いが始まる事を現している。

 

 

先手は、レイテルパラッシュ(ウェンディー)

 

 

自然体から、僅か0.1秒で右腕に持つレールガン”RG03-KAPTEYN”をブラック・グリント(一夏)に照準。

 

 

(速いっ!!!)

 

 

一夏がそれを認識すると同時に、右へとクイック・ブースト。

 

静止状態から、一瞬で右方向へ550km/hを突破。脚部装甲がアスファルトを削る。

 

それと同時に、ウェンディーが放ったRG03-KAPTEYNの超音速弾が、プライマル・アーマーを掠る。

 

(っ…‼︎)

 

一夏は戦慄する。

 

RG03-KAPTEYNが発射される0.11秒前、確かに一夏はクイック・ブーストによる回避行動を取った。

 

静止状態からの550km/hによる高速移動。普通ならば反応が精一杯だろう。いや、反応が限界だ。

 

しかし、ウェンディーは反応どころか、たった0.11秒の間に射線を補正。本機にこそ直撃こそしなかったものの、プライマル・アーマーを掠るという結果を叩き出した。

 

 

これが、カラードの単体戦力三強の実力。

 

 

しかし。

 

(上等…っ!!)

 

一夏は一切恐れず、それどころか前方へクイック・ブースト。インファイトへと持ち込む。

 

 

(どっちにしろ、距離を取ったら終わりだ…なら懐に切り込む!!)

 

 

一夏は、レイレルパラッシュの装備と外見から、高火力高機動型のアーマードコアと推測。

 

装備は、先程のレールガン、右肩のハイレーザーキャノン(着弾時の状態から推測)、左腕のレーザーブレード。左肩の武装は不明。

 

以上の装備状態から、中距離以降の単発火力に優れ、レーザーブレードで接近する敵を迎撃する戦法を使うのだろう。

 

対してこちらは、インファイトに調整した装備。どちらにしろ、近付かなければ始まらない。

 

 

一夏がFCS(火器管制システム)の補正を受けつつ、ウェンディーに照準。それに並行する形で僅かに上昇。

 

そして、射撃。

 

「生憎、こっちはあまり構ってる暇はない。早急に終わらせてもらうぞ」

 

ウェンディーは冷静にクイック・ブーストで対処。更にスラッグガン”KAMAL”の追撃を、クイック・ブーストの出力で急速上昇する”クイック・ライズ”で回避。

 

上を取り、デュアルハイレーザーキャノン”HLC09-ACRUX”とRG03-KAPTEYNの銃口を向ける為に視線を一夏に向け。

 

「なっ!?」

 

 

驚愕。

 

一夏は、オーバード・ブーストでウェンディーに急速接近していた。

 

普通ならば、回避行動を取る筈。しかし、一夏は敢えてそれをせず、突撃を選んだ。

 

 

ウェンディーは、ほんの僅かながらの焦燥を浮かべながら、レーザーブレード”LB-ELTANIN”を起動。青色の刃が形成される。

 

そして、一夏もオーバード・ブースト停止と同時に07-MOONLIGHTを起動し、紫色の刃を形成。オーバード・ブーストを解除した事により、減速が始まる。

 

双方の距離は50m。双方のレーザーブレードを構える。

 

 

25m。

 

 

10m。

 

 

「「っ!!」」

 

 

その時、一夏は左下から右上へと振るう。それに対して、ウェンディーは。

 

 

”RG03-KAPTEYN”で、”突き”を繰り出した。

 

 

(何っ!?)

 

思いがけない攻撃方法に、一夏は驚愕する。しかし、振るった刃は止まらない。止められない。

 

一夏の刃はウェンディーに向かい、ウェンディーの突きは”一夏の腹部”へ向かい。

 

一夏の刃が、レイテルパラッシュの装甲を捉える、その直前。

 

 

RG03-KAPTEYNの銃身の先端から、電磁加速を得て発射された超音速弾が、プライマル・アーマーを貫通。弾丸は止まる事なくブラック・グリントの腹部装甲に命中。

 

 

だが、予想以上に装甲の耐久性が高く、弾丸は貫く事は無かった。

 

しかし、これはまだ”想定の範囲内”。

 

弾丸によって空いたプライマル・アーマーの合間を縫い、銃身が突かんと迫る。

 

 

だが。

 

 

一夏が持つ、03-MOTORCOBRAの銃身がそれを迎撃。長い銃身がRG03-KAPTEYNの銃口に、位置の関係上、下部に衝突し、上へと弾く。

 

 

それと同時に、07-MOONLIGHによる攻撃は間に合わないと判断。エネルギー供給を停止させ、現在のジェネレーターに残っているエネルギーを”2段クイック・ブースト”に注ぎ込む。

 

 

噴射方向は、前方。

 

 

「────ッ!!!」

 

「────ッ!!?」

 

 

声を上げる暇は一切無い。

 

至近距離から、760km/h以上の”タックル(衝突)”を繰り出されたウェンディーは、何をする時間も無く、食らう。

 

衝撃が身体全体に等しく走り、脳をも揺らして、思考回路が一瞬止まる。

 

だがそれは、一夏も同じ。更に、多少は修正したものの、無理な体勢での760km/hオーバーのタックル。ウェンディー以上に負担が掛からない筈が無い。

 

双方とも、思考回路が停止する。それは0.1秒にも満たない、僅かながらの時間。

 

 

しかしそれが、いけなかった。

 

 

空中でコントロールを失い、2人はもつれ合いながら吹っ飛ぶ。

 

思考回路が再起した2人は、すぐさまブーストを始動し、体勢を立て直す。

 

それと並行する形で、ウェンディーは右脚のブースターユニットを緊急稼働。

 

600km/hオーバーの蹴りが、一切の容赦無く食い込む。

「ぐはっ!!?」

 

腹部に直撃し、骨が軋む音が響いたのを一夏は感じ取る。そして、吐血。

 

と同時に、横に大きく吹き飛ばされ、そのまま地面に叩きつけられる。

 

 

「ぐっ…」

 

 

その衝撃で、再度身体が宙に浮くが、空中で体勢を立て直し、着地。

 

そして、ウェンディーを視界に捉え、再度膠着状態へ。

 

 

これで、4.3秒。

 

 

戦闘開始から、たった4.3秒。たった4.3秒でこれ程の攻防。

 

 

この戦闘を第三者(ただの一般人)が見れば、全員がモンドグロッソ決勝戦を思い浮かべるだろう。

 

しかし真意は、そんな茶番(モンドグロッソ決勝戦)と、この戦いを比べる事さえおこがましい。

 

2人は思考、予測、判断、決断、行動、攻撃、防御、移動。その全てを0.01秒単位で行っている。

 

 

その戦いは、客観的に見れば、正に異次元。

 

 

僅か1秒で双方は高機動戦を開始。

 

2秒で距離を詰め、インファイト(至近距離戦)へ。

 

2.3秒で、双方は衝突し、吹き飛び。

 

2.7秒で、一夏はウェンディーの蹴りによって、更に吹き飛ばされ。

 

3.6秒で、一夏は体勢を立て直して、ウェンディーを再度視界に捉え。

 

4.3秒で、膠着状態。

 

 

果たして、5秒でこれ程の攻防をこなす事が出来る人間は世界にいるのだろうか?

 

いや、疑問形を付ける必要は最初から無い。

 

彼等が、その1人なのだから。

 

 

「「…」」

 

双方が、再度ブースターを起動させようと、身構える。

 

 

その時、基地の外壁の一部が爆発。

 

 

その中から、1機のアーマードコアが飛び出す。

 

 

『離脱!!』

 

「っ!!」

 

通信に入ったその一言に反応する形で、一夏はオーバード・ブーストを起動。

 

それを見たウェンディーは、迎撃にRG03-KAPTEYとHLC09-ACRUXを同時発射。

 

対して一夏はクイック・ブーストを”使わず”、僅かな通常ブーストで回避。プライマル・アーマーが貫通するが、機体の僅か3mmの位置を通り過ぎた。

 

そして、オーバード・ブーストが発動。一瞬で音速を越え、全てを置き去りにして、リードからの離脱を図る。

 

横に、セレンの乗機であるホワイト・グリントが合流。

 

「振り切るわよ」

 

「ああ」

 

後方から多少の攻撃を受けつつ、そのままリードを離脱した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…逃げられた、か」

 

「オッツダルヴァ、基地から飛び出したアレは何だ?私と相手していたアーマードコアと同型機みたいだが…」

 

「あれが、今のセレンの愛機です」

 

「何だと…?我々ならともかく、セレンに新たなアーマードコアを手に入れられる方法は無いはず…」

 

「ともかく、リードの復旧と同時に、あの2機の情報を集める必要がある。そして、セレンのパートナーもな」




一夏とウェンディーの初対決、事実上5秒で決着。
早過ぎると思う方々が殆どでしょうけど、理由はありますので。

今回のセレン達側の戦闘描写は無しです。主に難易度が高すぎる故に。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。