アインクラッドany%攻略RTA 【暗黒剣】チャート    作:塩なめこ

6 / 11
評価と感想ありがとうございます。
亀更新ですがゆっくりゆっくり完結まで持っていきたいです。


part6

 ようやっと追跡から開放されるRTA、はっじまっるよー! 

 

 50層も攻略されてとうとうユニークスキルの【暗黒剣】を取得しました。やったぜ。

 

 ここまで散々その力をお見せしましたがそれはまだ仮の姿。

 スキルの成長に伴いこれから本領発揮していくので、倍速で流しつつ改めて【暗黒剣】の特徴と強みを解説していきたいと思います。

 

 一言で表すなら【暗黒剣】は【片手剣】や【刀】スキルの強化版です。

 ユニークスキルは基本的に新しいソードスキルの追加と各種ステータス補正が付きます。【二刀流】はそれに加えて片手剣の装備枠の追加、【神聖剣】は防御補正の向上と言った効果が付与され、名の通りユニークな性能を発揮するようになります。

 

【暗黒剣】の場合、あらゆる剣攻撃にランダムな状態異常を付与します。うーんぶっ壊れ。

 

 剣攻撃という縛りから、刃先が相手に当たらないと状態異常にはなってくれません。【神聖剣】のヒースクリフに対しては完全にメタられますね。

 しかも状態異常なので効果が現れるまでに時間がかかってしまうという欠点があります。

 

 しかし、この【暗黒剣】の恐ろしさは絶対に弱体化させるということにあります。いくらか耐性がある相手であっても時間をかければ絶対にかかります。フロアボスでさえも例外ではありません。

 

 これが対人戦になるとどうなるか。《ラフコフ》メンバーのように常時耐性付装備をしているような奴でも毒牙にかけることが出来るんです。やはりやばい! 

 

 そして【暗黒剣】で追加されるソードスキルで各種状態異常に合わせた剣術が使えるようになります。全て命中で確定デバフ。ワンヒットでも蓄積がかなり溜まる優れものです。威力は先にあげた他のユニークスキルには劣りますけどね。

【毒】を付与する《ポイズン・ブレイク》や【麻痺毒】状態にする《バインド・ホリゾンタル》辺りが強いです。ちなみにデバフの中には【呪い】ももちろんあります。運がいいと体力上限とか持って行ってくれますが、確定では無いので使うことはないでしょう。

 

 さて、【暗黒剣】の説明も一通り終わったので、今度はこれからの方針について。

 まず装備ですが、もうここまで強化を進めるとクエストを完遂するまで外すことが出来ません。【呪い】を解いて光堕ち装備にすることもできますが、未強化段階だと現在の装備よりも劣ったものになってしまいます。

 完全体になる頃にはゲームがクリアできるので不採用じゃ。

 そんなわけでこのオワタ式ゲームはエンディングまで続きます。走者の精神はずっと削られるという訳じゃな。

 

 とは言え()()()()()()()()()()()()()()()()()ので、かなり安定して進むことになるでしょう。【暗黒剣】を取得したことによって攻略組から討伐隊が派遣されなくなるので、序盤の時にやったように情報集め、ボス戦を繰り返すことになります。

 

 粛清タイムの方は……ガイくんの存在が抑止力となってオレンジが激減したのでもうほとんどありません。まぁこのルートだとSRK姉貴の野獣復活劇を初めとした原作で起こった事件は起こるので、それらは回収していくことになるかと。

 

 

 あっしまった。

 この後ヒースクリフと一戦交えなきゃならないジョン。

 

 

 


 

 

 

「ふむ、そういうことならガイくんは放置すべきだろうな」

 

 攻略メンバーが集まる会議においてそう答えたのは、《血盟騎士団》団長のヒースクリフだった。

 

 50層を突破したものの、ディアベル率いる《アインクラッド解放軍》が過去に類を見ないレベルの損耗を受けた。また、それに伴ったものなのかは分からないが、組織改革が行われた。結果的に《アインクラッド解放軍》は分裂。いくつかのギルドが新設され、本隊の力はますます削ぎ落とされてしまった。

 

 流石に彼らの復活を待つ余裕は攻略メンバーにはない。とは言え、攻略組の戦力は著しく低下したため、その補充と今後の方針のために開かれたのが、今回の攻略会議だった。

 

 そういう会議に参加してこなかった俺であったが、ガイがユニークスキルを手に入れたという知らせにより、今回ばかりは出席することにした。【二刀流】という新しく追加されたスキルの扱いについて決めるために。

 

 そして、各々のギルドが方針を打ち出し、狩場の共有や商売ギルドを通したリソースの確保という議題が粗方片付いたところで、《粛清者》ガイのことが話に上がったのである。

 

 そして彼の情報を聞いてヒースクリフが放った一言が先程のものだ。その言葉に会議室内はざわめき、一人の血盟騎士団員が反論した。

 

 

「しかし、奴を野放しにしては我々がオレンジを容認したと捉えられるのでは?」

 

「別にそれでも構わないのではないかと私は思っている。彼はこちらから派遣した者たちを全て生還させているのだろう? 犯罪ギルドの面々が困ることはあっても我々が困るようなことにはならないさ」

 

「しかし、オレンジが正体不明のスキルを持っているというのはあまりに危険です!」

 

「確かにそうだ。だが今のところ被害はない。下手につついて薮蛇にしてしまうかもしれないなら、静観が最も理にかなっている。まぁそもそもの話、彼に対抗できるものが存在するかも怪しいがね」

 

 

 彼の一言に会議室はさらにどよめく。最強と名高いヒースクリフでさえもやはりそう評せざるをえないのかと。

 

 

「貴方の【神聖剣】であっても、ですか?」

 

「スキルの有無は問題では無いよ。正体不明さで言えば彼の武器防具もそうだ。彼が今まで身につけていたもの全ての詳細がまだ分からないのだからね」

 

 みんな押し黙る。ヒースクリフの言う通り、ガイの装備に関しては、効果どころか入手方法も分かっていない状態だった。判明したことと言えば、何回か意匠が変化していることから定期的に装備を更新しているということだけだ。

 

 

「故にこそ、私は貴方に立っていただきたいのです。彼は攻略にとっても不可欠な存在。ならば、《血盟騎士団》に加入させ、確実な戦力として確保してもいいと思うのです」

 

「なるほど、君の言いたいこともわかる。確かに今の彼に対抗できるとするならば───」

 

(ん?)

 

 ふと、ヒースクリフの視線がこちらを射抜いているような感覚に襲われた。目が合わさったのは数瞬のことのはずなのに何故だろう、何かを見透かされているような。気のせいか? 

 

「───私だけだろうな。いいだろう、私が彼と戦おう」

 

 ヒースクリフは高らかにそう宣言した。

 彼の宣戦はすぐさまアインクラッド中を駆け巡った。

 そしてそれはガイ自身の耳に届くことになり、奴の方からコンタクトを取ってくるという異常事態を引き起こした。

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 ガイとヒースクリフ。最強と噂される二人のプレイヤーの一騎打ち。アインクラッド最強決定戦とも言える戦いを一目見ようとした人達は多かった。しかしガイはオレンジ。安全な《圏内》でのほほんとデュエルをするなどということは出来ない。

 

 結果としてここに集ったのは、ヒースクリフに選ばれた《血盟騎士団》メンバーと一部の攻略組、そして今回ガイとの連絡役に動いた《鼠》のアルゴの数人だけとなった。

 

 

「どうして今回私が招かれたか聞いてもいいかね?」

 

「……お前と戦う時に、奴らを同時に相手にできない。それだけだ」

 

 ガイが言う『奴ら』とは他のオレンジ達のことだろう。やはり、流石のガイもヒースクリフ相手には集中して戦わないと勝てないということだ。

 

「もう一度口頭で問わせてもらう。粛清をやめ、我々《血盟騎士団》の一員となってはくれないかね?」

 

「答えが分かってるからここに来たんだろう。時間が惜しい、引き入れたいなら力ずくで来い」

 

 言葉はそれだけだった。ヒースクリフは手で皆に離れるように促すと、その白い盾から愛用の片手剣を引き抜く。ガイもそれに応じて腰から鋭さを増した黒い剣を抜き、構えた。

 

 カウントダウンは存在しない。時間が惜しいとこぼしたガイは、瞬き一つする間にヒースクリフへと駆け出した。

 

 盾と盾がぶつかる音。両者はそのまま動くことなく、ガチガチと盾同士が震え、相撲のような力の押し合いになった。

 

 

「隣、いいかしら」

 

「……ご自由に」

 

 

 膠着状態が続く中、血盟騎士団副団長である《閃光》のアスナが俺の隣にやってきた。見るとアルゴも一緒である。

 

 ガキンッ! と音が鳴る。盾で盾を抑えていたガイが隙間から剣で突いたのだ。だがしかし、ヒースクリフは【神聖剣】の効果を十二分に発揮するために、SAO内でも最大級の大きさを持つ十字のシールドに新調している。それはガイの持つそれよりも大きく、隙間からの攻撃も容易く弾かれてしまった。

 だがそれでもガイは止まらない。再度加速して弾丸のようにぶつかっていく。

 

 

「ねぇ、貴方ならどっちが勝つと思う?」

 

「下馬評的に言うならガイだろうな。なんでかは……分かるよな?」

 

「HPの減り、よね」

 

 

 このゲームにおいて二人が最強と言われる所以、それは唯一あの二人だけが、誰もHPバーが黄色になった所を見たことがないという点だ。

 

 正確には、ガイはあの鎧を着た後は、と付く。攻略初期は何度か瀕死になりかけたガイだが、それも他人を助けるために自ら攻撃を受けに行った時くらいなもので、この最強論争では問題になることは無かった。

 

 ポイントはその減り幅。黄色にならないとはいえダメージは受けるヒースクリフに対し、ガイは1ピクセルもゲージを減らしたことがなかった。それが巷でガイ優勢と言われている理由である。

 

 40層後半でヒースクリフが【神聖剣】を手に入れるとヒースクリフ強しと見られたが、今回のことでまた分からなくなった。

 結局、この最強論争は目の前の勝負がつかないことには分からずじまいという訳だ。

 

 

「私もあの黒騎士だと思ってた。けど」

 

「あぁ、ガイの奴が攻めあぐねてる」

 

「同じ盾使いでも【神聖剣】の守りの方が強いのサ。ガイのユニークスキルがどんなのかは分からないガ、状態異常系なんだから少なくとも火力を上げるようなスキルじゃナイ」

 

「そして防御力が劣っている以上、攻めて攻めて攻めまくるしかない。ボス戦での戦いぶりを見る限り、アイツは剣を当てられれば何らかの弱体効果を付与できる。あとは時間を稼げばいい」

 

「でもそもそも盾をどうにかどかさないと攻撃すらできないわけね……」

 

 

 ガイは盾をぶつけては離れるヒットアンドアウェイ戦法を繰り返している。ダッシュによる勢いをそのまま体重に乗せてぶつけることで、ヒースクリフの構えを崩そうという魂胆のようだ。

 

 だが、たとえそれであの盾を剥がせたとしても、生まれるのはあるかないかの隙。あの勢いのまま追撃できるとも思えない。

 

 

 両者の体力は未だに減ることは無い。

 

 

 

 


 

 

 

 

離せコラ! バカヤロウ俺は勝つぞお前!! 

 

 

 

 

 

 

 このヒースクリフ戦は75層で彼と再度戦うためのフラグを立てるイベントです。故に彼にはシステムアシストを使ってもらわねばなりません。

 そしてキリトの時と違ってカウンターも貰っちゃダメなんだよなぁ、これが──!? 

 

 あっぶぇ! 単調な突撃しかしてこなかったんで見切られてカウンター貰うところでしたよ。ほんま強いわコイツ。

 

 スキルコネクトを使えば簡単に終わるんですが、キリトの前で使いすぎると彼にあらぬ疑いを持たれてしまいます。ここぞって時に茅場晶彦と間違われるのは勘弁してください! (1敗)

 

 それと本気を出したヒースクリフ戦の切り札にもなるので、この戦闘はどうにか駆け引きで突破しなきゃなりません。

 

 幸い対人戦に関してはこちらに一日の長があります。この速度にヒースクリフが慣れてきたところでギアをあげて、どうにかこうにかシステムアシストでしか防御できない一撃にしてやりましょう。

 

 

 


 

 

 

 ガイが押されだした。

 ヒースクリフの防御を突破しようと試みた弾丸のような突撃は、次第に彼に読み取られるようになり受け流されてしまう。

 そうなるとヒースクリフには余裕ができる。身を引き、突撃してくるガイの側面から一撃を入れる。

 

 ここで今日初めて、お互いの剣同士がぶつかり合った。

 弾き飛ばされたのはガイの方だった。しっかりと地に足をつけて不動を貫く赤い騎士には届かない。

 

「厳しいな」

 

「えぇ、もう団長は彼の攻撃をまともに受ける気はない。そうなると【神聖剣】を崩すような大きな力を加えることなんてできないわ」

 

「となるとこの戦法はもうダメだナ。少なくとも防御に徹すれば負けはないんダ、リスクありきの攻撃を続けるようなことはしないだろうサ」

 

「いや、ガイはまだ続けるつもりだぞ」

 

 ガイのとる構えは変わらない。盾を前に、剣を横に。身をかがめ足に力を溜めている。

 

 

「追撃のことは考えていられないか」

 

 

 そのつぶやきの後に放たれたそれは先程までの物とは比べ物にならない速度だった。弾丸などというのは生ぬるい、稲妻のような一閃。キリトたちには何故ガイにあのような動きができるのか分からなかった。

 

 彼らは知らない。ガイの装備する【呪われしブーツ】は素早さに関するステータスを上昇させる効果があることを。その効果は様々な要因により強化されていることを。そして、それを()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ということを。

 

 

 

「……っ!」

 

 

 流石のヒースクリフもその凄まじさに目を見開く。まともに受けてはダメだと分かっているが間に合わない。下手にかわそうとすることこそが致命的。故に彼は万全の態勢で受け止めることを選んだ。

 

 本来なら有り得ない挙動。所詮彼の持つ装備は開発陣のお遊びで追加したものに過ぎない。遊びが過ぎて凝ったクエストも追加したものだが、誰もが「HP1の状態でここまで来る変態はいないだろう」と思っていた。

 これはそのお遊びを本気で貫き通した結果。

 

 

(面白い)

 

 

 ヒースクリフがガイに抱いた印象。それはこの戦いを経てさらに強くなった。

 

 元々目につけていた存在ではあった。【呪われし装備】などというものを身につけていながら、最前線で惜しみなく能力を発揮して生き残る男。

 そんな男が『システム』で縛られているはずのユニークスキルを発現した。

 興味をそそられないはずがない。

 戦ってみたいと思わないはずがない。

 近くで見ていたいと思わないはずがない。

 

 

 故に引き込みたい。

 故に負けられない。

 

 

 ぶつかる。

 

 

 

 

 

「ぐぅ……っ!」

 

 

 その衝撃に思わず唸る。

 HPは減っていない。それはそうだ。元々盾には攻撃力というステータスが存在していないのだから。それは【神聖剣】であってもそう。どれだけ勢いをつけたところで致命打には至らない。それが攻撃(ソードスキル)でない限り。

 

 だが、HPとは別のものが凄まじい速度ですり減っているのをヒースクリフは理解していた。それは彼の鎧の耐久値である。

 

 このような一撃を食らってもヒースクリフはその足を地につけて確かに受け止めていた。だが勢いを殺すのには至らない。彼の体はその体勢を保ったまま押し出され、地と足が擦れていたのだ。

 

 そうなると彼の鎧、正確には靴の部分が地面との摩擦に耐えられない。

 

 彼の足を支えるものが消え去ってしまえば転がるのは必定。そうなればガイの追撃は免れない。

 

 勢いを受け止めて殺し切るのが先か、はたまたヒースクリフの防具が壊れるのが先か。そういう勝負だなとヒースクリフは思っていた。

 

 

 しかし、急に盾から受けていた圧が消えた。ヒースクリフは驚愕し、十字の盾からはみ出た片目が捉えたその映像を理解してさらに驚く。

 

 ガイは盾から手を離したのだ。前へ投げるように押し出してから。

 

 圧が消えたのは投げ出された黒い盾の勢いを殺し切ったから。本体のガイはその後方から身をかがめてヒースクリフの視界から外れて近づき、盾が崩れ落ちるその前に、倒れるように左へジャンプして剣を構えていた。

 

 勢いは消えていない。無理に盾の左へとはみ出たために、体は水から飛び出した魚のように伸びきっていた。このまま行けば胴体からヒースクリフの盾めがけて追突するような形となる。

 だがガイは止まらない。右の剣が紫の光を帯びる。

 

 ズンッ、とガイの体が減速した。

 

 彼が発動したのは《ポイズン・ブレイク》という【暗黒剣】のソードスキル。毒を付与するという特性以外は【片手剣】ソードスキルの《スラント》と何ら変わらぬ突きだ。

 

 空中で発動するとシステムアシストによって体ごと前へと突進するその技は、システムの想定外の速度へと達していたガイの体を減速させた。ソードスキルの挙動を正確に行わせるために。

 

 

 その狙いを瞬時に理解したヒースクリフは躊躇うことなくその裏技を行使した。そして理解する。彼を引き込むことは不可能だと。

 

 だが、彼の活躍をまだこの立場で見ていたいヒースクリフは負ける訳にはいかなかった。【暗黒剣】の特性は知っている。絶対必中の状態異常。麻痺毒以外の弱体効果は、回復アイテムを使用するか、【暗黒剣】で別の状態異常に上書きするかしないと消えない永久不滅のもの。

 

 この一撃を食らえば実質負けなのだ。彼はアイテムを使わせる隙など与えないだろうし、こちらの攻撃を全て防御するだろうというある種の信頼が、ヒースクリフの奥の手、GM特権のシステムアシストを引き出させた。

 

 

 黒い稲妻のような男が顔の横をスレスレで飛んで行った。ソードスキルの硬直によりガイは完全に勢いを殺し、着地するのと同時に硬直が切れて追撃の一打が来る。

 ヒースクリフはすぐさま体を捻ってその一太刀を盾で受け流し、後方へ跳んで距離を取った。

 

 

 

 

 

「凄い……」

 

 その攻防を見ていたアスナはそう零す。十分にも満たない短い時間でのやり取り。これで決着かと思ったそれも終わってみればお互いにノーダメージ。

 

 あの攻撃を繰り出したガイも、それを全て捌ききったヒースクリフも、桁違いの化け物だとしか思えない。彼女のそばにいた黒い剣士以外の全員が、心の中で彼らを賞賛し、畏怖する。

 

 同時に、この戦いの先を見たいという好奇心が彼らの中に生まれた。果たして勝つのはどちらか。最強は誰なのか。速く決着をつけてくれと言う思いが溢れ出す─────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─────だからその奇襲のタイミングは完璧だった。

 気づけたのは四人。普段からソロで生き残ってきたキリトと、情報屋のアルゴ、ひとつの攻防を終え呼吸を整えていた当事者二人。

 彼らだけがそれの接近に気づき、その悪魔のような囁きを捉えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イッツ・ショー・タァーイム」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ショウタイムだったら時期的にオオタ○サーンが出てきて全部解決してたと思う。アメリカ在住のPoHは普通にファンなのでは? ボ○は訝しんだ。


感想・評価・お気に入りお待ちしております


追記
よく見たらタイトル間違えてました。修正してます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。