戦兎がハザードを制御するための強化アイテムの開発を始めてから代表戦開幕までの一週間の中の話。
ビルドのとあるベストマッチの力を危惧し動きだすスターク。戦兎はそれにどう立ち向かう?

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ハーメルンの投稿するのは初めてなので、試しに過去に書いた1話完結のものを上げてみようと思います。初めてでハーメルンでの文章ツールをまだ把握できてないところもありますがご容赦下さい。
ビルドのかの有名なお蔵入りフォーム、ゴールドスコーピオンが登場する話です。ご認識も含めてよく回収できたと思いますのでどうぞお楽しみ下さい


イレギュラーな力

「強大なエネルギーを秘めたパンドラボックスを巡って、東都・北都・西都で戦争が勃発した。仮面ライダービルド桐生戦兎は西都との代表戦に勝利して戦争を終わらせるために、ハザードトリガーを使用し続けても自我を保てる強化アイテムの開発に着手するが...」

「おい戦兎、第26話のところならもう録らなかったか?」

「おお万丈、今回は本編に入れられなかったエピソードについてまとめてみようかと思ってな」

「何でそれ本編に入れなかったんだよ」

「それは...大人の事情ってやつで」

「ごまかした」

「うるさいねえ...さあ!どうなる特別編その1!」

 

<火星で発見されたパンドラボックスが引き起こしたスカイウォールの惨劇から10年。

我が国は、東都・西都・北都の3つに分かれ、混沌を極めていた...>

 

これは、戦兎がフルフルラビットタンクボトルとフルボトルバスターの開発に取り掛かり始めてから代表戦開幕までの間の、一週間の中での出来事である。

「ふー、結構進んだな。紗羽さんそろそろ休憩にしよっか」

「うん」

「ちょっと外の空気を吸ってくるよ」

「分かった、気を付けてね」

「ああ」

 

「うぅぅん...ふぅ」

外に出て大きく伸びをする戦兎。

「(代表戦は絶対に勝つ。そのためにも、早く完成させなくては)」

そして気晴らしに少し歩くことにした。

 

[newpage]「よう戦兎、調子はどうだ」

しばらく歩いていると背後からスタークの声が。

「何しに来た」

「ボトルを貰いにきたに決まってるだろ」

「渡すわけねえだろ」

「なら、力ずくでいただこうか」

「......」

ベルトを取り出す戦兎。

『ラビット!タンク!ベストマッチ! Are you ready?』

「変身!」

『ラビットタンク! イェーイ!』

 

ビルドに変身しスタークを戦闘を繰り広げる戦兎。

「おっと、またハザードレベルが上がったか。だが」

「ぐっ...」

スタークから強烈な蹴りを食らいロックボトルとロボットボトルを落としてしまうが、

「...ッ!」

スタークに奪われる前に拾い事なきを得る。

「そんなもんじゃローグには勝てない。どうした?お前の力はそんなものか?」

「まだまだ!」

『カブトムシ!カメラ!ベストマッチ! Are you ready?』

「ビルドアップ!」

『密林のスクープキング!ビートルカメラ! イェーイ!』

ビルドはビートルカメラフォームにチェンジ。右腕のカブトムシの角を模したドリルで打突攻撃を繰り出していく。

そしてドリルクラッシャーも召喚して二刀流で斬りつけ、

『Ready go! ボルテックブレイク!』

ドリルクラッシャーにウォッチボトルを装填し必殺技を発動。グレーのオーラを纏い加速し、何度もすれ違いざまに斬りつける。

『Ready go! ボルテックフィニッシュ! イェーイ!』

そこからさらにドライバーのレバーを回し必殺技を放つ。

左腕のカメラで撮影しスタークの動きを止め、銅色のエネルギーを集束させた右腕のドリルで強烈な突きを繰り出す。

「ハハッ...!もっと、もっとだ!」

[newpage]『ペンギン!スケボー!ベストマッチ! Are you ready?』

「ビルドアップ!」

『氷のスベり芸!ペンギンスケーター! イェーイ!』

次にペンギンスケーターフォームにチェンジ。

ペンギンの力で拳に冷気を纏わせながら連続でパンチを打ち込む。

『Ready go! ボルテックブレイク!』

そしてブレードモードのドリルクラッシャーに今度はトラボトルを装填。

刀身に黄色いオーラを纏わせて斬りつけ、爪で引き裂くような残光を浮かび上がらせる。

『Ready go! ボルテックフィニッシュ! イェーイ!』

続けてドライバーで必殺技を発動。

ペンギン側の力で周囲の地面を凍り付かせた後、背中のスケボーを取り外す。

そしてそのスケボーで凍結した地面を自在に動き回りながら攻撃を加えていき、最後に乗ったまま強烈な突撃を放つ。

「やるなあ。だが、まだだ!」

『おばけ!マグネット!ベストマッチ! Are you ready?』

「ビルドアップ!」

『彷徨える超引力!マグゴースト! イェーイ!』

今度はマグゴーストフォームにチェンジ。

スタークがトランスチームガンを発砲するが、左腕の磁石で全て跳ね返す。

『Ready go! ボルテックブレイク!』

そこからガンモードのドリルクラッシャーにジェットボトルを装填。

銃口から小型ミサイルを連続で撃ち出す。

『Ready go! ボルテックフィニッシュ! イェーイ!』

そしてドライバーにより必殺技を発動。

おばけの透明化能力で姿を消しひっそりと近づいた後、突然至近距離から磁力のエネルギーを纏った強烈なパンチを繰り出した。

[newpage]「ぐ...いいねえ。だが、そんなもんかあ?」

「うるせえ!」

『ウルフ!スマホ!ベストマッチ! Are you ready?』

「ビルドアップ!」

『繋がる一匹狼!スマホウルフ! イェーイ!』

ビルドはさらにスマホウルフフォームにチェンジ。

そのとき、スタークはマスクの下で口元を緩ませた。

右腕のウルフの爪でスタークに攻撃を加えていき、

『Ready go! ボルテックフィニッシュ! イェーイ!』

間髪入れずに必殺技を発動。

スマホ側の複眼を光らせると、左肩のメッセージの部分から矢印を2つ組み合わせたマークが、情報を拡散させるかように4つ飛び出す。さらにそれらが青い分身のビルドとなり、本体も合わせて5人のビルドが正五角形にスタークを取り囲む。

そして分身のビルドが順番に一人ずつ爪で斬りつけた後最後に本物のビルドが爪に銀色のエネルギーを集束させ強烈な斬撃を繰り出した。

「ハハハ!それだよ!それを待ってたんだよ!」

しかしその攻撃を食らっても大きく怯むこともなく、歓喜の声を上げるスターク。

「...?」

「ハッ!」

怪訝に感じたビルドの一瞬の隙を突き、手に赤い炎のようなエネルギーを纏わせドライバーのボトルに触れるスターク。

「な...お前、何をした...!」

「まあ見ていな」

[newpage]「ぐ...が...」

ビルドのボディにノイズが走る。

「そのベストマッチには面倒な力があってなあ。だからそれをフォームごと封じてしまおうと思ったんだよ。もうスマホウルフは使えないぞぉ?さあ、どうする?」

変身が不安定なものとなりスマホハーフボディの部分に別の金色のハーフボディが点滅するように見え隠れする。ドライバーのボトルも同様に、スマホボトルに重なって別の金色のボトルの姿が見え隠れし、やがてそのボトルへと変わった。そしてそのボトルとは...

『ウルフ...ゴ...ゴ....ゴールド...!ベストマッチ...!』

「ゴ、ゴールド...?」

金の成分を宿したゴールドボトルだ。

ボトルを確認しようとドライバーから両方外し見てみるビルド。すると...?

「...?」

ウルフボトルとゴールドボトルが共鳴するようにエネルギーを放出し合いウルフボトルの方も臙脂色の別のボトルに変化した。

「変わった...」

「......」

「あんたが何をしてこようが、俺のすることは変わらない。ラブ&ピースのために、俺は戦う!」

そして、2本のボトルを握りしめた後、ドライバーへと装填する。

『スコーピオン!ゴールド!ベストマッチ!』

「ベストマッチ...!キターーー!」

『Are you ready?』

「ビルドアップ!」

『高貴なる毒針!ゴールドスコーピオン! イェーイ!』

ビルドは新たな姿、ゴールドスコーピオンフォームへと変身した。

[newpage]「ほう...」

そこからスタークへと近づき攻撃を開始するビルド。右腕のスコーピオンの毒針による突きと、左腕のゴールドの金塊型のナックルによる打撃を中心とした格闘戦を展開する。

初見の姿であるためやや圧されていくスターク。

「これで終わりだ!」

『Ready go!』

止めとしてビルドは必殺技を発動。

「ぬお...!?」

左腕の金塊を向けると、次の瞬間金箔がスタークを包み込み動きが封じられる。

「うおおおおおおお...はあっ!」

そしてそこにビルドが走って接近し、臙脂色のエネルギーを集束させた右腕で、パンチとともに毒針による強烈な突きを叩き込む。

「ぐあっ...!」

必殺技を食らい大きく吹き飛ばされるスターク。

「ハハハハハ....やるなあ戦兎。やっぱり俺が見込んだ通りだ。代表戦、楽しみにしてるぜ。チャオ」

そう言い残し、スタークはスチームガンの煙で撤退した。

ビルドは変身解除、外したボトルをまじまじと見てみる。すると

「あ、戻った」

スタークを撃退したからか、2本は元に戻った。

「もうちょっとデータが欲しかったけどなー、しょうがないか」

軽く頭をかきながらぼやくが、戻ってしまったものは仕方がない。

そして視線をボトルから前方へと向け

「(代表戦、絶対勝ってみせる...! そのためには、早く強化アイテムを完成させなければ)」

ボトルを握りしめ遠くを見据える戦兎。

そしてnascitaに向けて歩き始めた。

 

スマホウルフフォームのスマホ側にはSNS上でビルドを応援するユーザーが多いほど装甲強度が増すという特性があり、エボルトはこの能力を危惧していたのだ。後に、同様に人々の変身者への声援や託された思いを力に変える能力がプライムローグやローグに搭載されエボルトの足元をすくうことになるのだが、それはまだ先の話。

そして物語は西都との代表戦へと進んでゆく。

(スコーピオンボトルとゴールドボトルのアイキャッチ)

 

『イレギュラーな力』 完




いかがだったでしょうか?ウルフとゴールドの音声ミスも含めて、よく回収できたと個人的には思います。
これより前に書いた作品で登場が見送られたビートルカメラ、ペンギンスケーター、マグゴーストの3フォームを出せたり、まだ使ってなかったトラボトルを使用できたのもよかったです。

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