東方お絵描き転生   作:yuuyyuyuyuyuyu

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仮眠をとるつもりだったんだ。
気付いたら投稿30分前だったんだ。
そして今5分前なんだ。
今回もゆっくりみていってね!


犬走 椛の激闘

犬走椛は今、山に傲慢にもやってきた二人の侵入者、白黒の洋服に身を包んだ人間の魔法使いと紅白の巫女装束を纏った裁定者を相手にしながら、頭の中ではひどく冷静に全く別の事を考えていた。彼女が考えていたのは今こうして冷静に相手の弾幕を交わすことを可能とした、彼女らと全く同じ弾幕スペルを使う妖怪少女のことであった。

 

その日の椛は哨戒任務を終え帰路に着こうとしていたところだった。明日は久々の休みであり、椛は顔に出さぬものの内心とても気分が高揚していた。

最近の激務を考えれば当然のことと言えるだろう。

しかし、トラブルはいつも向こうからやってくるとはよく言ったもので、彼女の前に上司であるトラブルメーカーもとい射命丸文が、いつもと変わらぬ面倒ごとを引っ提げた顔で現れたのだ。

その時椛は確信した、またしばらく休めそうにないなと。その予感は的中し、椛は射命丸の家にいる客人が山で迷わないよう護衛してくれとの命を受けることとなった。この時期に客人など彼女の性格からして普通は考えられるわけもなく、先ほど歩いてきたときに聞こえてきた話から、おそらく侵入者を捉え殺処分が決まっていたらしいが彼女が何等かの理由で引き取ったのだろう。全くもってやめてほしいものだ、ただでさえ最近は忙しいのにこれ以上仕事を増やされてはたまったものじゃない、などと思いながらも命令に背くわけにもいかずその場で了承することにした。明日は朝から彼女の家に出向かなければならないと思うと今から頭が痛くなるのだった。

 

翌日、早朝から椛は文の自宅へと訪れた。文は既に任務に出ており、中には彼女だけがいた。

 

「おはようございます、あなたの護衛を任されました、犬走椛です」

「山吹アトゥンだ!よろしく!」

 

金色の長い髪におそらく自覚はないのだろうが、少し生意気そうな自身満々の顔で彼女は名乗った。なにより無駄に元気のありそうな雰囲気は今の椛には毒のようなものだった。これから彼女を哨戒任務中を含めて監視しなければならないのかと思うと、昨日までの抜け切れていない疲れがどっと出てきそうだった。挨拶を終えた椛はとりあえず椅子に腰かけて彼女を見守る。予想とは裏腹に彼女はあまり騒ぎ立てるようなことはなく、家の掃除などを始めていた。その様子をしばらく眺めていたのだが、気が付くと眠ってしまっていた。

目を覚ますと、膝にはタオルケットが掛けられていて、彼女は私が起きたのに気付くと、少し遠慮がちにおにぎりと、山菜を使った味噌汁を出してくれた。とても美味しくて、いくらでも食べられそうだった。その後も疲れているなら眠っていていいと、何かできることがあれば何でも言ってねなど護衛(監視)対象とは全く思えないような言動に少し気が抜けたのかその日は言葉に甘えて眠ってしまった。その後文がかえってきて、彼女が作ってくれた夕食を食べてから帰ることにした。翌朝、普段よりもすっきりと起きることが出来た。それから、哨戒任務とは別に彼女の護衛任務を増やしてもらうことに成功した。また彼女に会いたいと思った。

それからしばらくして、彼女にも随分なつかれたと思う。最初の頃は見せなかった彼女の見た目相応に活発な部分を見せてくれるようになった。特に、弾幕ごっこへの熱は相当高いらしく、最近は椛が元気な時は常に様々なペルカードを見せてくれる。彼女のスペルカードは他人のスペルを模倣したものらしく、実物を見たことが無いのでどのくらいの完成度なのかはあの時にはわからなかったが、おかげで本物相手にこれだけの余裕を持つことが出来るわけだから、彼女のスペルがどれだけ本物に近いかわかる。

とはいえ、さすがに厳しくなってきたか。そろそろ目の前の侵入者たちも本気を出してくるだろう。彼女との遊びでもあの巫女のスペルカードはまだ避けきれたことがない。ここが引き際か、十分哨戒天狗としての仕事はしてるし、後は任せよう。今日は朝から随分働いた、早く彼女に会いに行きたい。

 

そのためにも、今はこの弾幕に集中しよう避けきれる自信はないが少しくらい目の前のやつらを驚かせてやる。目の前の巫女がこれが切り札だといわんばかりにスペルカードを宣言する。

それを見た白狼天狗は小さく笑う。

白狼天狗の力、見くびるなよ

 

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