多くの感想と誤字報告、ありがとうございます。
2006年最初のバカレース、始まるよ!最初から最後までエンジン全開だぜ。
ゲートが開く。瞬間、俺は一瞬だけ出遅れた、今回は一度出遅れてから大外に逃げて思いっきり飛ばす大外逃げのつもりだった。
足場が悪いとはいえ慣れたコース、ディープにも発破かけられたしここはあえて先に行かせてからぶち抜いてやる。
「ゲッ!?」「ファッ!?」
そのつもりだったんだけど…なぜか前にいるのがハーツクライだけ。俺の右後ろにホクリクダイオー、ノルンファング、それから少し離れてディープインパクト、ツバキプリンセス。
おかしいな、初っ端でわざと出遅れて一番後ろを取るつもりだったんだが…
「見抜かれたか、さすがだな」
「ヒヒ…」『マジかよ、どーすっかな』
プランではほかの5頭が前に行ったら外に逃げる算段だったが…ダイオーが近い、この状態で外に出したら走行妨害だ。
こいつら、間違いなくわざと出遅れて俺の後ろに入りやがった。出走の一瞬で相手の出方を読み取ってたってことだ。
だから怖いんだよこいつら、こんなの毎回実戦でやってるってことじゃねぇか。
「後ろにダイオー、その次にノルン…ダメだ、隙が見当たらん。あいつら避けてもディープとツバキが狙ってるぞ」
『大外はだめ、オーバーシュートで行くか』
馬群抜きの逆、あえて遅く走って後ろの馬に避けてもらって前に行かせる。そして後ろに抜けてからコース取り直して大逃げかます。
前世で戦闘機のゲームでよくやった急減速で相手に追い抜かせてからのカウンターアタックだ、ミサイルと機銃の代わりにぶち抜いてやる。
峠だと互いに返しあうこともするがレースだとまずない、だから嵌ると気持ちいいくらい嵌る。あとは好きにコース取り放題だ。
走行妨害にはならん、まっすぐ走りながら少し遅くなるだけだもの。いきなり逃げ足潰されてコース取り辛かった白蛇で何度かやった。
とりあえず親父さんにアイコンタクト、親父さんは首を横に振る。
「やめとけ、あいつらだけならそれで引っかけられるかもしれんがハーツクライがいる」
『逃げに入られちまうか』
ハーツクライ、俺たちの勝負に入ってこないから普通に前で戸惑ってるがちゃんと逃げを打ってやがる。
ここでこいつらとやりあってたらさっさとリードを取ってくるだろう。そうなるとまずい、こいつも立派な中央のベテランだからな。
後ろを取って大外に逃げるまでにきっと誰かがブロックに入ってくる、ちょっと勝率低いわ。
速度落として後ろに出る案も無し、プランは全て捨てたほうがよさそうだ。
『前だな、行くぜ親父さん』
「好きに走りな、コーナーで度肝抜いてやれ」
親父さんが手綱を握り直すと同時に加速開始、足場は悪いが速度に乗ればどうにでもなる。
やっぱり足が取られる感じがするが何のことはない、それに見合った走りをしてやればいいだけだ。
ドバイ想定だから左回りでコーナーは三つ、もうすぐ一つ目、スピードを上げるか。
『今日は逃がさないから!』
『ついてこれるもんならついてこい』
加速を入れるとこれまでブロックを狙っていたホクリクダイオーの気配が真後ろにつく、いつも通りの忍者戦術か。
ダイオーの足音が俺の足音と重なって聞こえる、でも少し違うな、芝の音が少ないような…なるほど、俺の足跡に合わせてやがんな?
芝の裏は土、ダートみたいなもんだから足の温存にはちょうどいいわな。相変わらずとんでもねぇ走りしてやがる、熊かお前は。
幸いハーツクライ以外はいないからルートは取り放題だ。セーブしていた足を速めて加速する、まだ体は一速だがその間の加速なら自由自在だ。
『なっ!?無理をするなと言っただろ!!』
「シマカゼ?」
『逃げしかないからこうするしかないんだよ、許せ』
「お先に、フランスの兄ちゃん」
上げられるだけ上げながらハーツクライに距離を置いて並び、追い抜く。心配してくれるハーツクライには悪いが、俺の戦法は逃げだけなんでな。
『馬鹿野郎!こんな足場で無理するな!!』
すまん、本気で心配してくれてんのはうれしいけどな。一応ここ俺のホームコースだし、群馬だし、地元だし、なぁ?
『そこまでにしておけよ、ハーツクライ。こいつは模擬レースだがみんな本気で走ってんだよ、無理するな?聞けねぇな、そんなもん』
ハーツクライが絶句したように息を呑む。悪い、本当に申し訳ない、ご厚意はうれしいんだけどもさ、ここで甘えるわけにはいかんのよ。
本気でお前ら全員千切って勝ちに行くんだよ、俺だって本気だ。
『地方を舐めんじゃねーよ』
さらに加速してハーツクライを引き剥がす、今の感じだとこれ以上は負担がでかい。もう少し温まってからギア上げるか。
でもそうなると後ろのダイオーが邪魔だな、一瞬減速するからダイオーを巻き込みそう。引き剥がしたいんだが…そうだ、こいつを使えばいいな。
『ゲッ!?ハーツクライ邪魔!!』
『今度はなんだ!?』
「しまった、放されたか…!」
「…まさか壁にされた?」
距離を作ってハーツクライの前に入って左にイン、けど後ろにいたホクリクダイオーは走行妨害になりかねないから俺を追えない距離で擦り付ける。
俺はちゃんと距離をとったよ、後ろの奴は知らんけど、ってな。まぁぶつかる馬鹿は全くいないけどね、ダイオーも気づいてついてくるのやめてるし。
うまい具合に引き剥がせたな。もうすぐ最初のコーナー、足場はそこまでよくないな…まだスピードが足らん。
内側も水が溜まってえらいことになってるが、ここはダートの走りだな…インベタグリップでがっつり回るには十分か。
コーナーに入る直前、まずは一速から二速にシフトアップ、一瞬の減速のあと一気に両足のギアを上げて加速する。
「よし前を取った、まずはインベタだ!!」
「相変わらずスレスレを速度も落とさず抜けてくのかよ、足場も関係ないってか?」
逆やねん、速度落としたら足持ってかれるねん。いやはや芝と泥の絡みっぷりが予想以上だわ、絡みすぎる前に足回さんと。
でも踏み込み浅いと滑るからなかなかムズイ、左両足で蹄をがっつり食い込ませて軸に、右両足で普通に走ってカウンターで走ってるがこれは最初だけだな。
『な、なんだその足は!!?』
「ピッチとストライドを同時にだと!?」
お、ハーツクライと騎手さんが驚いてる。峠仕込みの足だよ、4つ足があるんだから別々に使ってカウンター取るくらい余裕だぜ。
コーナーを加速しながら抜ける、体は十分温まった、次の直線の前に立ち上がりで3速に入れる。
コーナーでハーツクライを突き放しながら直線に入りつつ2速から3速にギアを上げる。
時速65、先頭のハーツクライとホクリクダイオーからおよそ3馬身差、どんどん上げるぞ。ついてこれるかな?ハーツクライ。
「ん?ノルンが来てるぞ」
『何?これは…ここから逃げをやるつもりか?』
親父さんの言葉に後ろに耳を傾けると確かに聞こえる、ハーツクライの足音に紛れていてわからなかったが確かにノルンファングの足音だ。
加速してる足だな、追い付いてくる気か。悪くはない、この直線で抜ききれば残りは2000メートル無いからな。
最近は鍛えてるノルンなら、マイルくらいならペースを上げた状態でも最後まで持つだろう。
とはいえこの足場でそれを狙ってくるとはな、やっぱりもう慣れてきやがった。仕方ない、ペースを上げるか。
「ちっ…見つかった」
『気付かれたならかくれんぼは終わりですね!』
「行け!」
綱のしなる音にわき腹を小突く音、上げてきたな。ノルンの騎手さんは西部劇みたいな掛け方するからな、よくわかる。
問題はショートスパートでの加速力はノルンのほうが俺よりも速いってこと、詰め寄りの速さはディープ以上で一気に距離を詰めてきやがる。
直線での加速はノルンの十八番だ、このまま差し切って次のコーナーで前を塞ぐつもりか。
先に行かせてみるか?いや、抜かせたら不味い。後ろにはまだダイオー達がいる、後ろが詰まって抜け出しづらくなる。
『お先に失礼します』
『なっ!?こんなハイペースでか?!』
『ノルン!』
『すみません、仕掛けさせてもらいますよ!!』
ハーツクライとホクリクダイオーをノルンファングが追い抜く、ダイオーはあえて控えた…ちゃうな、ハーツクライを警戒して仕掛け損なったか。
もうすぐ後ろにノルンが来てる、まずいな、もうスパートに入ってやがる。ここを勝負所にしてきやがった。
時速74、加速を入れて引き剥がす気で走るが足音がどんどん近づいてきているのがわかる。まずい、加速力勝負じゃあっちのほうがあんだぞ。
コーナーまで逃げきれば振り切れそうだが…そうは問屋が卸さねぇよな、もう真後ろに聞こえてきやがる。
「来た、ギリギリの横を抜ける気だ!」
『やっぱりかよ!』
ブロックしたいと唸る衝動を抑える、ここは峠じゃねぇから直接的なブロックはいかんしフェイントはこの状態だと意味がねぇ。
一度抜かせるしかない、そう思った瞬間、俺の右横に白いノルンファングの馬体が一歩前に飛び出した。
これだよ、こいつの怖さ、こいつ抜くときは獲物のほんとギリギリ抜いて一気に前に飛び出していくんだよ。
下手に動くとこっちが走行妨害とられそうなところをさ、自分もやべーのに嬉々としてぶち込んできやがるから面白い。
「はえーな、随分と鍛え直しやがった」
「今日こそ勝たせてもらいますよ!」
親父さんも心底楽しそうだ、ノルンの騎手さんも声が上擦ってる。でもこれで勝てるなんて思わんことだ。もうすぐ2本目のカーブ、インコースがノルン、俺がアウトコース。
ハーツとダイオーは少し離れてて、その後ろにツバキとディープ、時速78当たりか…いや、ダメだな、ノルン。この足場で、その走り方じゃインベタはハイリスクだ。
ノルンファングが先にコーナーに入る、間髪入れず俺が外側から並行ラインを取る。
ノルンの尻が外側に少し出てカウンターを取る、教え込んだ通り高速域でやってきたな。でも、まだカウンターが少し甘いぞ。
俺も前足を芝に突き刺して軸にしながら尻を外に出してカウンターを取りつつ曲がる。
さてどうなるか、少しだけ様子を見ると案の定、ノルンファングのインベタドリフトラインが膨らんで馬体が外に滑った。
「ノルンが膨らむ!?」
ギャラリーを決め込んでた職員たちが息を呑む声が聞こえる、このままだと直撃衝突大クラッシュだものな。避けるが。
膨らんでくるノルンファングの馬体を一瞬だけ減速して躱し、その足でラインを一気に内柵に寄せてインベタラインを横取りする。
ノルン、良い作戦だったが今日の芝が濡れているのは誤算だったな。最初は流して慣らしてきたんだろうが、この高速域でのコーナー勝負では想定が甘い。
いつもよりも水気のやばくて滑るこのコースで普通に走るだけじゃ、インベタラインのコーナーだと遠心力にグリップが負けて滑る。
かといって突き刺すように走るのだとインベタは足の負担がでかすぎるからそれしかなかったんだろうがな。
この程度でノルンはコケるほど鍛えてないから大丈夫だ、普通に立て直してるし、足音もアンダー出ただけで変な感じはしないしな。
「前足ピッチで後ろ足ストライドかよ、道理で足音がおかしいわけだ…ノルン、下がれ」
『了解…相変わらず変態ですね』
『誰が変態だ』
ノルンファングの雰囲気が和らぐ、勝負は捨てていないが様子見に戻ったな。またどこかで仕掛けてくる気満々って視線が怖いぜ。次の直線、次が最後の左コーナーか…今は時速80、85当たりまで上げて5速からのラストスパートだ。
そう考えながらフェイントラインを作りながら加速し続けていると、後ろからまた追いついてくる足音、2頭だ。あいつ等だろうな。
「大トリが後ろについた」
足音で分かるよ、ツバキプリンセスとディープインパクト、有馬の実力者がダブルでだ。互いににらみ合いながら仲の良いことで。
すぐ抜かずに真後ろについて、2頭で一度息を入れてやがる。しかもかなり近い、となると直線で仕掛けてくることはない、コーナー勝負だな?
なら直線は速度を稼がせてもらう、俺のスリップストリームから出ないようについてきてみろ!
「ついてきてるな、良い根性だ」
時速83、ツバキとディープの仕掛けの対応を考えるとここで一度様子見だ。
最終コーナー、インベタグリップで加速しつつ俺は走る。あいつらの気配が背後からアウトラインに併走?なるほど、そう来たか。
テール・トゥ・ノーズからのサイド・バイ・サイドでオーバーテイク狙い?カーレースみてぇなことしやがって!
遠心力を使って省力でライン変更からの比較的大回りな走りでスタミナ消費を軽減しつつ加速、俺の後ろで休めた足で一気に抜き去るってか?
何よりコーナーで抜けば、直線に入るときブロックしやすい。あとで何か言われてもインに入るときに目測ちょっとミスったで言い訳しやすいもんな。
『どうやぁ!!ブンブンうるさいレースの技や!!今日こそ勝たせてもらうでぇ!!』
ゆっくりと俺の前にじりじり出てくるツバキプリンセス、向こうのほうが加速しやすい位置にいるからな。
ヒートアップしちゃってるねぇ、こいつはテンション上がりすぎるとこうなるんだよな。無意識らしいけど。
『そいつはどうかな?』
それ、考えてたのはお前だけじゃなかったぽいぞ。だって俺の横におまけがいるから。
『遅かったな』
『やっと並んだぞ、誇れないがな』
『使えるもん使って何が悪いってんだ』
勝つためにルール守った上であるもん全部使って何が悪い、正々堂々は美徳だけどこだわって勝ちを逃しちゃ意味がねぇ。
『だからなんや!知っとるわ!!あんたたち2頭とも千切ったる、特等席でよう見ときぃ!!』
いい啖呵だが息が荒れてる。ロングスパートはきついだろ、悪いなツバキ。良い作戦だったが、それだけじゃまだ甘い。
ディープもツバキの後ろにあえて潜み続けたのはよかったが、ありていに言えばコーナー序盤からのロングスパート仕掛けじゃ速すぎだし加速の伸びがちょいととろい。
というわけで加速しつつ逃げに入らせてもらう。
『んなぁ!?』
前ががら空きだぜ。仕掛けるならコーナー終わり、一気に抜いて間髪入れずに前に突っ込まねぇと。
じゃなきゃこうなる、コーナーが終わる前にちょいと鼻先を奥にねじ込んでやればお前はインに入れない、あとは真正面に空いた花道をただ加速するだけだ。
ツバキと並走して首を前に出したところで最終コーナーが終わる、立ち上がり加速で一気に抜け出してさらに加速、時速85だ!
「ディープ!!」
『ここだな!』
「行くぞ!ツバキ!!」
『まだまだぁ!!』
後ろの二頭に鞭が入る音がした。だが、ツバキプリンセスの足の回しが重い。さっきのスパートでだいぶ足を使ったな。
ツバキの足の回転をディープインパクトが上回る、やはり最後にこいつが来たか。やばい、また加速力あがってやがる。
『来やがったな!!』
『今日こそ勝たせてもらうぞ』
そうは言うがな、後ろの足音からするとほかの連中もスパート掛けてきてるんだわ。うかうかしてると俺たち両方ヤベーぞ。
「ヒヒッ」
笑いが出る、あぁ楽しいな、こういうレースは何度やっても飽きねぇよ。息を整える、血流と筋肉の動きを感じ取り、鼓動のペースでタイミングを計る。
まだ、ディープが来る、まだ、ノルン達が追い上げてくる、焦るな…ここだ。クラッチを切る、一瞬の減速、シフトを5速に入れて一気に繋ぐ。
「スゥ…ブゥン!!」
アクセルべた踏み、エンジン全開、ラストスパート!!後ろからディープも上がってくる、おおよそ8メートル、加速についてきてる。
その後ろから全員やってきてる、だが、だからどうした、今は俺が前なんだ、捕まえられるもんなら捕まえてみろ!!
86、7.5メートル、87、7メートル、88、6メートル、89、5メートル!!息が苦しい、足がもつれそうだ。
「残り、60!!」
90、50、91、40、まだか、まだか!!前に誰もいない、まだだれもいない、もっと速く!!
前しか見ない、ゴールしか見ない!走れ、回せ!!走れ!!俺たちの前には誰もいねぇ!
「踏ん張れ!!」
「ブゥン!ぶぅぅぁぁぁぁ!!!」
91、20、92、10!!
「よくやった!」
親父さんの疲れ切った、けれど喜んでいる声で前だけ見ていた意識が戻ってきた。減速しながらクールダウンしつつ走って、切り返す。
後ろを見るとみんな走り切っているようだ、やっぱりあんまり差はなかったらしい…中央G1、恐るべし。
息が苦しい、足がプルプルしてる、体感時速93、全力で走り切った。どうなった?勝てたか?
コース脇に引っ張り出された移動式の簡易掲示板を見る。
1着・4、シマカゼタービン
2着・5、ディープインパクト・2馬身
3着・3、ツバキプリンセス・クビ
4着・6、ノルンファング・1馬身
5着・1、ハーツクライ・1馬身
6着・2、ホクリクダイオー・ハナ
2馬身、2馬身差?…あ、勝ったか?よかった、周りなんも見えなくなってたから負けたかと思った。
全部出し切る最終加速、あれに入るともう走ることしか考えなくなるから隙だらけになって仕掛け放題なんだもの。
芦名じゃそれで何度ぶち抜かれてきたことか…ここもなんとかしないと本気でやばいよな。
『負けたぁぁぁぁ!!』
『仕掛け損ないました…』
同じように掲示板を見上げてツバキプリンセスが悔しげに嘶き、ノルンファングがブスッとした顔で鼻を鳴らす。
お前ら、最後までやっぱ狙ってやがったか。最後の加速で集中しきってたところ狙われてたら終わってたわ。
『ウワァァァ!?勝負所ミスったぁぁぁ!!』
『ふ、ふざ、ふざけ…ゲッホ…』
ダイオーの奴め、注意を俺に向けたままハーツクライの競り合いになってやがったな?そりゃ負けるわ。
ハーツクライは息切れで苦しそうだ、ラストスパートで踏ん張りすぎたかね。ルベルさんは…え、目、怖!!
『なんだ?ハーツクライの騎手に睨まれてるぞお前』
『なぜだ、俺なんもしてない…わけでもねぇか』
ダイオーを擦り付けたの怒ってるのかねぇ…いや中央の重賞レースならこの手のテクニックは日常茶飯事じゃね?
同じことはしないまでも、うちの先輩方もこういうことされたとかいうので盛り上がってたけどなぁ。
『ま、いいか。どうだ、ディープ。勝ったぞ』
『あぁ、今日こそ勝てると思ったんだがな…』
『ほんとだよ、どこであんなの覚えてきやがった?マジでひやひやしたわ』
『大竹さんと一緒に研究したんだ。シューマッハとアロンソってやつすごいな、ドキドキしたぞ』
マジでF1見てたのか…やっぱり中央は魔境だわ。
あとがき
ツバキプリンセスにタマモクロス成分が少ないなということでちょっと滲み出てもらったお話でした。
キレるとか怒るではなくクソ楽しくてテンションマックスになるタマモクロス成分として浪花節が出ます。え、そうじゃない?
…まぁうちの奴がアホみたいに加速するのはいつものことですから、はい。ディープ陣営の分析通りずっと加速してますし。
とりあえずUMA共はみんな脚質変態化が進んでるのはいつものことだとしても…やっぱディープインパクト強化が嫌でも進むなこれ。
なおホクリクダイオーはハーツクライが突き放せずに凡走状態。最後は差されて最下位、最初に擦り付けられてペースが狂った。