週末はこんなことやってる馬ですその2。多くの感想と誤字報告、ありがとうございます。
2005年6月4日『芦名山ダウンヒルタイムアタック・中堅戦』
息がもはや切れかけている、芦名峠の終わり近くまでずっと全力疾走すればそうもなる。
足もキツイ、いつ滑るかわからない、そんな状態で俺は峠の最後のコーナーを内側に沿って回っている。
速度なんて考える余裕はない、とにかく走る、出せるもの全て出して走りまくる以外もう他にない。
外側には良助が操るワンビアカスタム、シルビアS13をベースに180XLの前部パーツを組み合わせたカスタムマシン。
金のない良助が学生の頃からバイトで稼いで何とかためたお金で買ったシルビアをカスタムしてきた至極の旧式。
俺を追い越そうと4輪ドリフトを繰り出すワンビアカスタムの運転席では良助が笑っている、あいつは気付いてないだろうけど。本当に楽しそうに笑っている。
俺も楽しいよ、こうして車と張り合って走れてるんだぞ、また強くなったと実感できる。
「ブゥン!!」
最後のコーナーが終わる、あとはゆるいインターバルを挟んでのふもとまでの続く直滑降のみ。ふもとの参道前では計測係が待っている。
もう小手先勝負はいらない、あとは純粋な脚力勝負。俺の足かあいつのエンジンか、ただそれだけ。
俺は最後の力を振り絞る、同時に隣でワンビアのエンジンが吠えるのが聞こえた。
1,6リットルのノンターボエンジン、これも古い車から引っぺがした中古オブ中古、だが、敵として不足なし。
良助と目が合った、あいつももう止まれない、俺も笑う、互いにアクセル全開だ!
「こちらゴール地点、見えたぞ、シマカゼと良助のワンビアカスタム!やべぇ、本当に並んできやがった!!」
あいつの出せるだけの速度で流して入った4輪ドリフトのコントロールは完璧だった、立ち上がりも出口でスライド抑えてスムーズに立ち上がっている。
俺だって負けるもんかよ、小回りが利く分車よりもスピードを殺さず曲がり切ってワンビアカスタムの横に併走して見せる。
遠くから聞きなれた計測係がトランシーバーに怒鳴っている声が聞こえる。そりゃそうだ、こんな競り合いをするのはめったにないんだから。
隣に右隣に良助が乗るワンビアカスタムがいるのは見える。下りで、少し前に俺を負かしたあいつの車が、並んでやがる。
良助は腕のいい走り屋なんだ、腕を磨いて強くなったんだ。ワンビアだって、旧式でもいろいろ手を加えて今の世代に追従できるくらいに仕上げてきた最高の車だ。
あいつがかけた情熱は俺も痛いほど知ってんだ、俺だって一緒になって手伝ったんだ、壊れたら直してカスタムして形にしてな。
それで俺に何度も挑んで、勝った、俺を超えた、でもな、でもな!!今はまた隣にいるんだ、うれしすぎるだろうが!!
「ワンビアが前に…シマカゼも加速だと!!?競り合いだ!良助とタービンが競り合ってやがる!!」
「馬鹿野郎どもが突っ込んでくるぞ!」
負けたくねぇぞ、せっかくここまで来たんだ。意地でも食らいついてやる!!口から泡が出てくるが構いやしない、最後の最後まで食らいついてぶっちぎってやる!!
「計測係、気合入れろぉ!!一瞬で勝負が決まる、来た来た来たぁッ!!」
良助もアクセルを吹かす、俺も蹄を鳴らす、チキンレースじみた最後の直滑降。エンジンがさらに咆哮する、俺も気合を入れて走る、走る!走る!!勝つのは俺だ!!
◆◆◆
早朝、敏則のスプリンタートレノAE101GT-Zに後ろから追走されながら俺は公道を走る。
負けました、良助のワンビアカスタムとタイムアタックしたけどダメでした、くそ、最後は喰いつけたと思ったんだが。ハナ差で負けてたぜ。
あいつのワンビアカスタムは金がないのをこねくり回した旧式だから他と比べたら性能はそこそこだけど、やっぱり車のパワーは偉大だ。
でもジムカスタムみたいな特長がないのが特徴なスペックは滅茶苦茶怖い、付けこめる隙がなかなかねぇから。
「タービン、そんな元気のない走りだと尻のタイヤの跡が目立っちゃうぞ」
うぐ!?気にしてること…ニヤニヤしやがって敏則のヤツ、反応を面白がってやがる。
いつも夜明けあたりまで走り回るから眠くなったときは少し仮眠するんだけど、寝相悪くて良助のワンビアカスタムの右前輪に尻を押し付けちまったんだ。
おかげでホイールの跡がお尻にくっきりよ、まるでSUVが良く車体後部にくっつけてる予備タイヤみたいな感じになっちまった。
しかもホイールの汚れが原因だからうちに帰って洗わねぇと落ちねえときた、寝ぐせより恥ずかしいぜ。
くそ、今度あいつのトランクに蹄鉄で泥ハンコ押してやる。知らずに運転して笑われるがいい。
「睨むなって、ひと眠りしたら洗ってやるから」
「ブルッヒィン!!」『ちゃんとした洗剤でだぞ!!』
「へいへい、わーってるって。ちゃんと石鹼使ってやるから」
朝日に照らされてる公道を走っていくと見慣れた酒蔵が見えてくる、瀬名酒造は会社である酒蔵の裏に社長とその家族が住む家がある。
昔は仕込み用の器具を置いていた納屋を改装して立派なガレージにしていて、設備は古くても車屋みたいなことができるようになってる。
小さなころから俺はここで親父さんや敏則の車を見てた、遊んで怒られたのが懐かしいぜ。
いつもの見慣れた会社の前を通って、横道に入って会社の裏手に回るともう見慣れた我が家だ。
車庫のほうに行くと、親父さんが自分の車のボンネットを開けてエンジンの点検をしていた。
昔懐かしい白黒カラーのあの車、スプリンタートレノAE86GT-APEX。親父さんが昔から乗り続けてる長年の愛車だ。
昔はあれでこの芦名の山を駆け回っては他の場所に遠征して最速を競ってたそうだ。
今はもう年代物だから派手な攻めとかしないで普通に乗り回してるけどエンジンそのまんまだから音が違うんだよな。
「おかえり、随分走りこんできたみたいだな。タイヤ、削れてるぞ」
「予備ならもうあるから大丈夫だよ。それより親父こそ早いな、どっか行くのか?」
「あぁ、ドライブに行こうと思ったんだがエンジンが機嫌損ねてるみたいなんだ。だがどうもわからなくてよ」
使い込んで年季が入ってる4A-Gエンジンは親父さんが手塩にかけて調節したやつだ、機嫌損ねてるとは珍しい。
エンジンの機嫌が悪いと車に響くし、そのまんまにしてたらほかのところも悪くなるしな。
「手伝おうか?」
「頼む。タービンも手伝ってくれ」
へいへい、俺の出番か。馬は人間より耳がいいからね、どらどら。
「回すぞ」
親父さんがエンジンを回す、確かに少しいつもより音が甲高い。それは親父さんも敏則もわかってる、いや、カリカリ?
なんかカリカリしてる、それがエンジンに反響してるのか?これは…空冷ファンか?
「タービン、どうだ?」
「ブゥン、ブルブルブル」『空冷ファンかも』
着たままにしていた馬着のポーチに常備している細かい作業用の道具類からトングを引っ張り出して咥える。
とりあえず親父さんが用意してる整備部品置き場から、4A-Gエンジン用の空冷ファンの部品をトングで引っ張り出して出す。そこらへんが悪いかもって意思表示だ。
「空冷ファンのブレード?歪みは無いように見えたんだが…いや、もしや…」
「解ったのか、親父?」
「あぁ、エンジン止めるからお前交換してくれ。空冷ファンのカバー、表じゃなくて裏をじっくり見てくれ」
「おう」
親父さんは何か気付いたみたいでエンジンを止めると手袋をした敏則が手早くエンジンに手をいれて、空冷ファンのカバーを付け替える。
敏則が手でOKサインを出すと再びエンジンをかける。うん、異音がなくなった。
「親父、このカバー不良品じゃないか。中が膨らんでる」
「エンジン熱で膨張しやがったか、バッタもん売りつけやがって」
「どこで買ったんだ?津雲さんはこんな悪いの売らねぇだろ」
「津雲も内藤も品切れでよ、新しくできたチェーンで間に合わせに買ったんだ」
あー、街に新しくできた車屋。店構えはデカいいつものチェーン店、人間の頃は買いに行ったっけ。一般人向けにしてもひどいな。
「しかしまいったな、これじゃ乗れねぇや。今付けたのも同じ店で買ったんだ。…悪い、しばらくお前のトイチ貸してくれないか?」
おっと待て親父さん、どこか行くなら俺に乗るといいぞ。AE101もいいけど馬の背中だっていいだろ?
「タービン、お前も走り回っただろ?気持ちはうれしいけど今日は良いよ。ちょっくら津雲と内藤のとこ行って、いつ部品が届くか聞いてくるわ」
残念。
「早くね?まだ8時だぞ?」
「市場に寄ってニンジン買うからいいんだよ、ついでにガソリンも入れてやる。ハイオク満タンでな」
ニンジン!ラッキー!!
「ガソリンはいいよ、俺は何もしてねぇし…」
「しばらく借りるかもしれんから前払いだ、あとタービン、お前を待ってるヤツが第一馬房にいるから顔出せよ。じゃ、悪いけど片付けといてくれや」
そういうと親父さんはまだ外に止めたままだった敏則のAE101に乗って行ってしまった。
「…片付けて寝るか」
「ぶるぅ」『そだな』
そんなに散らかってるわけじゃないから道具箱を片付けてハチロクのボンネットを閉めれば終わりだ。
その足でいつもなら行かない第一馬房に向かう、普段はあまりここら辺を通らない。なぜかっていえば、俺の馬房がそもそもここの近くにない。
なんでこっちにいるのかって、そりゃもちろんさっき親父さんが言ってたことを確かめにさ。
『こんちわ、珍しいな、爺さんがここにいるなんて』
『なんだ、ドーベルマンの次はお前か?今日はいい天気だからな、日向ぼっこさ』
馬房の手前、寝藁の代わりにぼろいマットレスが置かれた休憩所に一匹の年老いた栗毛の牡馬が寝転がっていた。
ここでは珍しく酒造りじゃなくて乗馬とか新人の相手とか相談役みたいなことをしてる爺さんだ、もう年だから今はきれいで広い一番奥の馬房でゆったりしてることが多いんだがな。
昔は中央の競走馬で大きな大会にも勝ったらしいが、なんというか、俺には想像つかねぇんだよな。
俺に競馬を教えてくれた恩師みたいなもんなんだが、古い知識だったからむしろ一緒に勉強してた気もして微妙。
気のいい爺ちゃんでがつがつしたところもないしな。
『なんか話あるんじゃねぇの?親父さんがそう言ってたよ』
『茂三のヤツ、気を利かせやがって。どうだった、今日も走ってきたんだろ?』
『負けたけどな。でも楽しかったよ、良助のワンビアに直線で何とか食いつけていけるようになったからな。次は差してやるさ』
『頑丈な足してるなお前さんは。車と張り合う馬なんてそうはいないだろうに』
『下りの峠限定だよ、うまい奴らからしたら俺は敵じゃないしな』
俺の教えたやつらには先生とか呼ばれてたりするけどさ、やっぱり車に乗ってるあいつらは速いんだわ。ちょっと悔しいんだよな、先輩としては。
いいマシンに乗ってきたら新人にだって苦戦する、つくづく俺は馬なんだよなぁ…俺も乗りたいよ。
『一緒に走るとマシンの恐ろしさってのがよくわかるよ』
『よくいう、怖いって言っても性能だろ。ああいうバンバンでかい音を鳴らしてるのが怖くないお前は異常だよ。儂も慣れるのには苦労したんだ』
『親父さんのハチロクに乗ったからかもな。俺に取っちゃ車も音も普通…いや、憧れなんだよ』
元人間だ、というわけにもいかないから普段はこんな回答になる。でもあの時の経験が俺の走りにデカい影響を与えたのも事実だ。
力強いエンジン音に窓の外を流れる風景、コーナーを曲がるたびに横からくるGとドリフトのスキール音。
そして普通に走ってるだけじゃ絶対に味わえないスリルと風景、4輪ドリフトしながら流れる風景なんて初めて見た。
一瞬で通り過ぎていく対向車のヘッドライトを見たときは思いっきりビビったのにさ、思い出すとまた経験したいって思うようになる。
あれですっかり公道を走るのに虜だ、馬の身であの風景をもう一度見たい。そう思ったら走るしかないんだよ。
『ところでだが、お前、競馬に興味が出てきたのか?』
『どうした急に』
『茂三の奴が言ってたのさ、お前が中央の強い馬を蹴散らしてるってな。地方レースもまともにやらないお前がだ』
『ただの練習相手してるだけさ、模擬レースじゃ負け無しだがありゃやべぇわ。いつもひやひやしてる』
というかレースは出たら勝ってるぞ、プレオープンとか小さいやつなら。だいたい短距離かマイルだからあんま飛ばせないけど。
年間登録料とかなら余裕で勝ってるし、じゃなきゃ登録なんてとっくに抹消されとるわ。
『ひやひや?わかってんだろ?お前は実質中央のG1の勝ち星に手が届く力量がある、今から殴りこめば盛り上がりそうなもんだ。それでも興味ないのかい?』
無い、はっきり言って全く惹かれない。
『走るのは好きだけど競馬に興味あるかってのは別だぜ。正直惹かれねぇんだよな、ああいうの』
『でも練習には付き合ってんだろ?それもかなり気合入ってんじゃねぇか』
『そうか?』
『そうさ、競馬に興味のないお前が競走馬を負かすために頭捻ってんじゃねぇか。いつもは車と酒だってのによ。今だってお前、ワンビアを差すって言ってやがったぜ』
そういえばそうだな、ほかの競走馬を相手にしたことはいくらでもあるけどあいつとやりあうときはなんていうか、燃え方が違うんだよな。
不思議と力が入るっていうか、最近はあいつには負けらんないって思ってる。走り屋のプライドとは別に、あいつだけには先に行かせたくない気持ちが。
ま、あいつは良い奴だしな。そりゃ手加減なんて絶対しないわ、走ってて楽しいんだから。
『競馬は良いぞ、強いヤツとのレースは燃える。お前を燃やしてくれる奴がもっといるかもしれんぞ』
『嫌だな、気が休まらん。振っかかってくるのが大きすぎる』
でもそれ以外どうでもいいんだよな、正直あいつと勝負するなら群馬トレセンで十分なんだよ。公式レースとか面倒なだけじゃんか。
『勝ちまくれば種牡馬だ、良い飯食って、ごろごろして、イイ牝とやりたい放題だぞ?』
『いらねぇな』
ぶっちゃけ繁殖とかまったく興味ねぇし、馬にデカくならんのよ…あれだろ、できねぇと薬で無理矢理とかだろ、絶対嫌だわ。
グラビア見るとおっきくなるから不能じゃねぇけどな、敏則と一緒にいい女を見てニヤニヤしてたのはいい思い出。
いい飯って言っても馬の飯だろ、俺はうちの余り物サラダのほうが好きなんだよ。厩舎の飯でコロッケ出る?出ないだろ。
『金が入る、名誉も入る、お前は有名になって銅像すら立つかもしれん、自分の名前がレースの名に残るかもな』
『金以外余計だわ』
名誉も銅像もいらんわ、めんどくせぇ。というか俺の名前がレースに?シマカゼタービン杯とか?滅茶苦茶恥ずかしいんだけど。
ラベルに使われるくらいで十分、産地直送野菜とかについてる自分が作りましたってやつ。俺も出したぞ、酒で。
『茂三や敏則が喜ぶぞ、きっと。瀬名酒造の名も広まる、酒がもっと売れるぞ』
『爺さん、それ本気で言ってる?』
『…すまん、例えが悪かったな』
ぶっちゃけ敏則も親父さんも必要以上に有名になるなんて死んでもごめんってタイプなんだよ。
そもそもうちの酒は仕込みに時間がかかるし全部手作りだ、生産量なんてたかが知れてんの。
それでも今まで何不自由なく暮らしてんのは経営と収入と生産をうまく調整してほどほどでまとまるようにしてっからだ。
そんな否応なしに有名になったらうちは破滅だわ、そんなの嫌だぜ。
『ディープインパクトはダービーを勝ったぞ』
『あいつならそうだろうな』
2400走ったか、前の時は俺も走らされた。前は譲りませんが何か? 模擬レースは全部千切ってやったわ。
『…ほんとレースの方には興味なさそうじゃなぁ』
『爺さん、わざとやってんだろ?俺が中央に行きたいとごねるとでも思ってんのか?』
『かもしれん、と思ったがやっぱりダメだな。お前は変わり者だ、シービーもこんな奴を見たら大笑いしてただろう』
分かってんなら聞くなよ、俺は気儘に公道レースしてたほうが向いてるんだよ。変な期待なんかかけられても困るわ。
強い弱いなんて仲間内だけでワイワイやってるくらいがちょうどいい、趣味は趣味だよ。
それにさ、やっぱ芦名の峠を走らないと力が出ないんだよ。俺が見たいのはそっちなんだから。
『それでもお前は行けと言われれば行く。断言するよ、一回は絶対に走るだろう』
『あり得ねぇよ、そんなの。嫌だし』
『だろうよ、お前はそういうやつだ。でもお前は義理堅いバカ馬だろ、悪ぶってても変わらん。行くときは行くさ。
それが悪いことってわけじゃねぇ、いい経験になるし走っても儂は喜ぶほうだぞ?良い土産話ができる、俺の弟子はすごいぞってな』
『土産話、かぁ…』
そんな風に言われちゃったら俺ダメじゃん、解ってやってんじゃん。ひどい先輩もいたもんだよ。もっと強くならなきゃな、せめてもっと車に勝てるように。ちょっと酒の仕込み手伝いに行くか。
『機会があるかどうかなんてわかんねぇが、もしそうなったらせいぜい頑張るさ。そもそもありえん話だけど』
『あり得るさ、あのレースならあり得るのさ。もしお前がディープインパクトに勝ち続けていたら、そのディープインパクトがこのまま連勝し続けたら、必ず暮れの中山はお前を呼び寄せる。
お前の血はそういうのを持ってるのさ、このメジロモンスニーが断言するぞ。かっかっか!』
あとがき
血筋はツインターボ、先輩はメジロモンスニー、できた馬は頭●字D。
おかしいな、どこか計算が狂っている(異物混入は想定外)
ちなみにメジロモンスニーはミスターシービー世代の重賞馬、言わずもがなメジロ牧場出身。
95年の種牡馬引退後に引き取られて瀬名酒造に入社し、このイカレたヤツに競馬を教え込んだ…はずが一緒にお勉強したお爺ちゃん。
ただし含蓄と鍛えた観察眼は本物で厩舎の中でも人目置かれており、瀬名酒造でも新人が一番最初に世話をする訓練教官的立ち位置。
ちなみにイカレ馬は昔からこんな感じなので瀬名家では普通の光景です。馬の自覚はあるけど知性を隠す必要がなかったのである、で結果がこれよ。