どうやら俺はたくさんの世界に転生するらしい【完結】   作:夜紫希

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―――残酷にも、枝分かれしていた。




彼らの道は―――。

―――目を覚ますと涙を流していた。

 

 

それも普通じゃない。枕を濡らすほどの大粒の涙だ。

 

 

《彼女たち》は起きると()()()()部屋を見て安堵する。

 

 

とても怖い夢を見た―――いや、見ていたような気がする。

 

 

彼女たちの目覚めに親しい人たちが心配するが、彼女たちは「大丈夫」だと笑顔を見せる。

 

 

ベッドから起きると『いつもの日常』へと向かう。

 

 

―――心のどこかに空いた穴を埋めるように、日々を楽しむのだった。

 

 

 

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「本当に大丈夫ですのお姉様?」

 

 

「大丈夫って言ってんでしょ。心配し過ぎなのよあんたは」

 

 

学園都市でも名門校である常盤台の制服を着た二人が道を歩きながら話していた。

 

波乱万丈な大覇星祭も終わり、学生たちはまたいつもの通学路を歩く日々がやって来た。

 

 

「きっと怖い夢を見たのよ。たまにあるでしょ」

 

 

「……お姉様に取って怖い夢って何ですの?」

 

 

「そうね……ゲコ太が世界から消えるとか?」

 

 

「えぇ……」

 

 

真剣な表情で自分に取って恐ろしい夢を語るのは御坂 美琴。その後ろで呆れた顔をしている茶髪のツインテールは白井 黒子だった。

 

 

「でも……もっと怖い夢を見ていた気がするわ」

 

 

どれだけ考えても、どれだけ思い返そうとも、美琴は夢の内容を思い出せない。

 

―――何も、思い出せない。

 

そんな暗い顔をする美琴に黒子は急いで話題を変える。

 

 

「そ、そうですの! お姉様が短期留学から帰って来てから、まだ初春たちに会っていませんでしたわよね! 今日はいつものファミレスでパフェでも!」

 

 

「……そうね。暗いことなんて忘れましょ」

 

 

―――短期留学。自分はイタリアに短期留学していた。

 

内容は常盤台の授業より一段上の内容()()()()()。どうして自分が短期留学なんてしようと思ったのか思い出せないが、()()()()()()()()()()()という思いがあったことは思い出している。

 

理由は分からない。でも、行かなければ後悔していたということは心のどこかで―――?

 

 

「お姉様? 授業に遅れますわよ?」

 

 

「……走れば間に合うでしょ」

 

 

「常盤台のエースが走って授業に向かうのは止めて欲しいですの」

 

 

それでも―――彼女の日常は、いつも通りに進んでいた。

 

 

 

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ガギンッ!!

 

 

「アリアッ!!」

 

 

敵の拳銃をナイフで弾き飛ばしたキンジ。頼れる相棒の名前を呼ぶと、敵の背後にピンク色のツインテール少女が降って来る。

 

 

「テメェ!? 一体どこに隠れて―――!?」

 

 

「誰が小さいのよッ!?」

 

 

「いや言ってな―――ぐべらッ!?」

 

 

ドゴッ!!

 

 

正面から突入したキンジとは別に、建物の通気口から侵入して来たアリアは敵を蹴り飛ばした。顔面を思いっ切り。

 

事件を引き起こした犯人は「言って、ないのに……がくっ」と言い残して気を失う。これで事件は解決。

 

小さい体のアリアだから可能だったキンジ考案の作戦だったが、アリアはご立腹のご様子。敵を拘束したあと、キンジは恐る恐る声をかける。

 

 

「キレてる?」

 

 

「全ッ然ッ!!」

 

 

「いや嘘だろ……」

 

 

アリアの顔は笑顔なのに怒りのオーラを振り撒いていた。キンジはそれ以上、何も口にしなかった。

 

―――今の世の中はあまり良い方向に進んでいなかった。

 

()()()()()()()()()の活躍によって第三次世界大戦を阻止することはできた。だが世界の犯罪率は上昇しているのはある組織が動き始めたからだ。

 

その組織を追い駆け始めたキンジたち。だが得られる情報はゼロに近い物ばかり。

 

 

「ここもハズレ。手応えが無い時点で気付いていたけどね」

 

 

「そう文句を言いながら人助けをやめない美点は評価するぞ俺は」

 

 

「アンタはもう少しやる気を出しなさいッ」

 

 

ペチッとキンジの額にデコピン。「無茶言うなよ」と額を抑えながらキンジは後処理を始める。

 

ふと建物の屋上からアリアは外を眺める。そして―――胸に手を当てながら目を閉じた。

 

 

「第三次世界大戦……本当にたった四十人で四百万の数を覆せたの……?」

 

 

戦いは鮮明に覚えている。でも違うと直感は言っている。

 

何故なら『普通に』考えれば不可能な作戦。それなのに作戦を実行に移して、見事に成功していることに『おかしい』と感じないはずがない。

 

まるで何かの記憶を改竄されたかのような、違う物を見せられているかのような。

 

 

「……どうしてこんなにも寂しいのかしら」

 

 

綺麗な夜景を見ながら、『失った何か』を取り戻す為にアリアは今日も犯罪者に立ち向かう。

 

 

 

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「雄二のせいでしょ! またFクラスに落ちたのは!!」

 

 

「人のせいにするんじゃねぇ明久! 古文9点は論外だろうがぁ!!」

 

 

「日本史が僕より低い奴には言われたくないですぅ!」

 

 

「「やんのかコラァ!!??」」

 

 

廊下から聞こえる二人の喧嘩にAクラスは微妙な顔になっている。一時期、こんな底辺な奴らに敗北していたことを思い出すと頭が痛い。

 

そのあとはお約束の流れで西村先生(鉄人)に見つかり逃げていた。静かになるのはもう少し先になるだろう。

 

 

「どうしたの優子? 久しぶりの学校なのに元気無いね」

 

 

クラスメイトの愛子が声を掛けてくれる。考え事をやめて優子は首を横に振った。

 

 

「ううん、ちょっと呆れていただけ。何でアタシたちはあんなにFクラスを警戒して、負けたのかと思って」

 

 

「不思議だよねぇ。凄くイレギュラーな人がいたと思うんだけど……」

 

 

自分だけじゃない違和感。優子は隣を見ながらもう一つの疑問も口にする。

 

 

「それに……クラスに二つも席が余っているの、おかしいと思わない?」

 

 

「そう? こんなに広い教室だから余分にあっても不自然じゃないと思うけど」

 

 

その点は全く気にしている様子を見せない愛子。だが優子だけは余った席を見続け、違和感の正体を探ろうとする。

 

 

「それでは授業を始めます。皆さん、席に着いてください」

 

 

高橋先生の声で考え事は中断され、目の前のことに集中する。

 

けれど優子は授業中、余った席をチラチラと見続けて、あまり集中することはできなかった。

 

空白のノートが、彼女の心情を写しているかのようだった。

 

 

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―――最底辺のコミュニティだった【ノーネーム】。それはもう昔の話だ。

 

巨龍との戦い、アンダーウッドの収穫祭、そしてヒッポカンプの騎手。様々な試練やゲームを【ノーネーム】は越えて来た。

 

 

「こ、こんなにも素敵なことになるなんて……!」

 

 

「ヤハハッ。ま、これくらい花が無いとコミュニティらしくねぇな」

 

 

復活することはないと言われていた荒れ果てた地は緑を取り戻し、たくさんの花が咲き誇っていた。

 

畑も多くの実が生り、食料に困り飢えることもない夢の生活が実現した。

 

黒ウサギが涙を流しながら感動するのも当然。十六夜は笑いながら緑の草を踏みしめる。

 

 

「恩恵ってのはこんなにも凄いとはな。どこまで俺を楽しませる気だこの野郎」

 

 

「最初はロクでもない問題児で先が思いやられると悲しかったですが……十六夜さんたちを信じて良かったです」

 

 

「今悪口言う必要あったか?」

 

 

「請求書、何枚あると思います?」

 

 

「……さーて、飯でも食いに行くか」

 

 

―――快晴にも関わらず、雷が轟いた。

 

バイオレンス黒ウサギが十六夜に制裁を加えたあと、空を見上げる。

 

異世界から呼んだ三人の助っ人。十六夜、飛鳥、耀。

 

 

(何故でしょうか……この虚しい気持ちは……)

 

 

この美しい光景を、一緒に見て欲しいと思う気持ち。

 

しかし、それが誰なのか分からない。確かにいたはずなのに、思い出せないでいた。

 

 

「く、黒ウサギ!」

 

 

「ジン坊ちゃん? どうしてそんなに慌てて―――」

 

 

「喧嘩!」

 

 

「たった一言で理解しました! あの問題児はどうして大人しくできる時間が無いのでしょうか!?」

 

 

黒髪から緋色の髪に染め上げると、怒りのオーラを全身に纏いながら弾丸のように飛び去る。

 

問題ばかり起きている日常だが、『いつもの』日常と変わらない日々だった。

 

 

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「会長? 会長!」

 

 

「えッ?」

 

 

「どうしたのですかボーッとして。何か書類に不備が?」

 

 

気が抜けた真由美に声を掛けたのは男子生徒だった。隣に居る女子生徒も不思議そうに真由美の顔を覗いていた。

 

彼らの持って来た書類に目を通したのだが、気が付けば上の空。真由美は咳払いすると、

 

 

「問題は無いわ。同好会は認めます。部活を設立したいなら人数を集めて部活連本部の方に申請すれば通るはずよ」

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

頭を下げながら男子生徒は書類を受け取ると、元気良く退室していった。女子生徒もお礼を言いながら立ち去るのを見送ると、

 

 

「はぁ……こんな調子じゃ駄目ね」

 

 

溜め息をつきながら窓の外に目を配る。もうすぐ時期生徒会長を決める生徒会選挙が始まるというのに、自分のだらしなさに情けないと思っていた。

 

あの日―――大泣きしながら夢を見た日からだ。

 

大切な何かを奪われたかのような錯覚。起きてからも空っぽの手を見て涙が止まらなかった。

 

何故なのか? 理由は? 何一つ分からない。

 

 

「ねぇ……私は、何を失ったの?」

 

 

誰もいない部屋で真由美は独り言を呟く。当然、返事はない。

 

それがあまりにも悲しくて、涙が落ちそうになった。

 

 

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―――ティナ・スプラウトは狙撃銃を抱きかかえながら座っていた。

 

敵を待っているわけでもなく、任務を待機しているわけでもない。彼女はただ休んでいるだけだ。

 

彼女の休む理由は一つ―――狙撃の不調だった。

 

神業と評されるくらいの狙撃の精度を持つ彼女だが、既に三百メートルの狙撃すら外してしまっている。ガストレアとの戦いは『足手まとい』になっていた。

 

 

「……………」

 

 

―――世界は、変わろうとしている。

 

それは突然の出来事だった。抑制剤の新薬―――『D』と名付けられた抑制剤は世界をひっくり返す程の効力を持っていた。全ての『呪われた子ども』たちを救う希望だ。

 

ガストレア因子は遺伝子情報を書き換える。今までどんな治療も遺伝子に干渉することが不可能だったにも関わらず、『D』は遺伝子情報の凍結をするという新たな薬が生まれた。

 

更に部分的凍結できるので体の成長も止めることなく浸食を防げるという優れもの。百年後の近代技術でも、魔法でも無い限り叶えることができなかった夢の治療法が実現したのだ。

 

 

「ガストレアを……殲滅しなければならないのにッ」

 

 

あとはガストレアとの戦争に勝利するだけで世界は救われる。頭では分かっているのに、ティナの体は動かなかった。

 

グッと手を握りながら狙撃銃を抱き締める。彼女の綺麗な瞳から、涙が溢れ出していた。

 

 

「どうしてッ……こんなにも痛いのでしょうかッ……!」

 

 

無くなったはずの物が、彼女の心を傷つけていた。

 

 

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ウウウウウゥゥゥ―――――!!!

 

 

ビリビリっと耳に来るサイレン音が街一帯に響き渡った。

 

空間震警報を知らせる音。精霊がまた現れたのだと折紙は察するが、彼女は動かない。既に【フラクシナス】という安全な場所である空の戦艦に身を置いているからだ。

 

だからと言って動かないわけにはいかない。本当なら【AST】の一員として、精霊の一人として、出現した精霊と戦わなければならないはずだった。

 

しかし、彼女の精神状態は常に不安定なせいで戦うことを禁止されていた。まるで猛風に揺れるボロボロの吊り橋だと。

 

 

「ッ……」

 

 

下唇を噛み締めながら琴里の言葉を思い出す。士道に霊力を封印して貰わない限り、戦闘中に暴走する可能性があると。

 

過去に精霊の力が暴走して()()()()()()()たことがある。本当ならその時点で()()()()()()()()はずなのだが、彼女の心は揺れなかった。

 

どうしてなのか。理由は自分でも分からない。

 

 

―――首から下げた()()()ペンダントを強く握り絞める。

 

 

このペンダントは不思議なことに精霊の力を抑えることのできる代物。【フラクシナス】が用意した限りある代物で、これと同じ物を美九たちは持っている。彼女たちの霊力はそのペンダントによって抑えられている。

 

だが折紙のペンダントは破損しているせいで抑えることはできない。どこで壊したのか記憶に無いが、

 

 

「……………」

 

 

―――とても大切だった物だったことは覚えていた。

 

壊れたペンダントを握り絞めていると、自然と目から涙を流していた。

 

 

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―――そんな彼女たちの日常を覗いていた男は頭を抑える。

 

あまりにも心が痛い光景に握り絞めた拳から痛々しい音が漏れ始めている。ギチギチと強く、弱める様子は全くない。

 

まるで、自分の罪だとやったことを後悔するように。

 

 

「お前はずっとそのまま止まり続けているつもりか?」

 

 

背後から声を掛けられて振り返ると、そこには白衣を身に纏った子どもが呆れた顔をしていた。

 

 

「ガルペス……」

 

 

「世界の救世主が望む形だ。あの男が愛した女たちを幸せにする唯一の手段」

 

 

ガルペスは原田の見ていた大きな鏡を軽く叩く。すると鏡には七罪の姿が映し出される。

 

彼女は士道と共に新たに出現した精霊と戦っている。原田は黙ったまま「何が言いたい」と目線を送る。

 

 

「お前は選んだ。世界を元通りに、あるべき姿にすることを」

 

 

「……それなら、お前はどう選んでいたッ」

 

 

あの日、【冥界の扉】が封印された時を思い出す。

 

天界は崩壊することはなかった。半壊はしたが、消滅するまでには至らなかったのだ。

 

原田たちは奇跡的な生還に一度は喜んだ。しかし、大切な人を一人、失ってしまった。

 

自分の世界から太陽が消えてしまったかのような喪失感に、涙は止まらなかった。

 

 

「全部上手く行くって信じていたんだッ……誰も死なずに、皆が笑い合える最後になるってッ……だから地獄から這い上がって来てでも……!」

 

 

「人の心は脆い。だから、()()()()()()()()()

 

 

ガルペスの容赦のない一言に原田は歯を強く食い縛る。

 

目の前で愛する人が死んだ時の喪失感は、自分より酷いはず。女の子たちは泣き崩れてしまった。

 

天界を復興作業すると同時に彼女たちの治療もした。だが、どれだけ尽くしても無駄に終わった。

 

 

―――誰も、一歩も前に進むことはできなかった。

 

 

どれだけ知人から友人、家族に会わせても彼女たちの心は動かなかった。ボロボロに、壊れていた。

 

 

「……今まで数々の試練を乗り越えれたのはあの男のおかげなのだろう。だから、支えの無くなった心は崩れ落ちた」

 

 

「……大樹の存在は、俺たちに取って大き過ぎた」

 

 

「あの馬鹿野郎が……」と小さな声で呟くと、原田は額に手を当てる。

 

 

 

 

 

「―――お前のせいで、()()()笑えてないと思ってんだよ……」

 

 

 

 

 

「……………」

 

 

原田の落ち込む姿は見飽きていたガルペスは無言で鏡をまた叩く。そこには楽園と呼ぶに相応しい復活した天界の光景が映し出されていた。

 

更に白い翼の生えた天使が何十人も、天界に住んでいる様子が見える。

 

 

「世界の各地から集めた実験材―――有能な人材たちだ。オリュンポス十二神の新たな神になれる者もいるかもしれん」

 

 

「お前の実験は常に俺の部下が監視していることを覚えて置けよ」

 

 

口が滑ったガルペスは舌打ちをして説明を続ける。

 

 

「急いで空席を埋めるべきだ。既に元保持者が席に着いているが、俺は座る気はない」

 

 

「実験に時間を使いたくないからか?」

 

 

「……アホと永遠に落ち込み続けている()()()()()()()の部下になる気はない」

 

 

「アホって……リィラは凄いだろ。天使から神の席まで昇格する奴なんて前代未聞だろ」

 

 

「それはペットがいるからアホは神の席に座れたのだろうがッ」

 

 

かつて大樹の右腕と左腕だったリィラとジャコのコンビ。実力は大樹に鍛えられたおかげか、トップクラスだった。

 

 

「それに……」

 

 

「それに?」

 

 

「……撫でようとしたら噛まれた」

 

 

「子どもか」

 

 

完全な私怨に原田は呆れる。ジャコが嫌いになる理由は分かったが、

 

 

「あのアホは犬よりもっと性格が悪い」

 

 

「何でだ?」

 

 

「俺に会うたびに馬鹿にするのだ。この間は「あっ、大樹様にボコボコにされた偽黒幕の人じゃないですかwww背が小さいのは反省の意を込めてですかねwwwじゃあ私も手伝いますね。はい、犬のように靴を舐めていいですよwww」ってなッ!!!」

 

 

「それはもうキレていいよお前」

 

 

本当に性格が悪くなっていた。本当に神の席に座らせて良いのか迷ってしまう。

 

 

「だが本当に性格が悪いのはこの後だ」

 

 

「後? 煽った後のことか?」

 

 

「ああ。奴は散々俺の事を馬鹿にしたあと、大樹のことを思い出して鼻声になって涙目になる。だからその……何も言え返せなくなるッ」

 

 

「疑ってごめん。お前って良い奴だよホント」

 

 

神の席に座らせる理想の男はガルペスだと確信する。そして必ず座らせることを原田は決意した。

 

 

 

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ガルペスからの報告をいくつか聞き終えた後、原田は封印された【冥界の扉】の前に立っていた。

 

扉の前には多くの花束が置かれ、世界を救った英雄を称える墓石まで作られていた。

 

誰もいないことを確認したあと、原田は目を閉じて話し始める。

 

 

「……こっちは数年の時が流れた。そっちは()()()経ったんだ?」

 

 

―――冥界の時の流れは天界の数十倍。数ある世界の中で最も早い流れの世界なのだ。

 

大樹ならすぐに帰って来ると信じていた。あんな別れ方をしても、見事に邪神を打ち倒して笑顔を見せてくれると。

 

しかし、どれだけ待っても扉が開くことは無かった。

 

 

「生きていると信じてぇよ……でも、どれだけ待たせるつもりだ……」

 

 

強靭な人でも百年以上生きることは難しい。例え神の力を持ったとしても、人が生きるには不可能な時間が経ったはずだ。

 

 

「……今日、やっと()()()が目を覚ました。お前が最後まで命を懸けて守った奴だ」

 

 

原田は持って来ていた花束を墓石の前に置きながら話す。その場に座り込み、

 

 

「アイツはもう道を間違えることはない……きっと、大丈夫だッ……」

 

 

―――視界が、ぼやけ始めた。

 

 

「なぁ大樹……俺はッ……俺はどうすればよかったんだよッ……!」

 

 

ポタポタと地面に涙が落ちていた。

 

ここに来るたびに原田は涙を流してしまう。この場では自分の弱さを見せてしまっていた。

 

 

「お前がいないせいで、女の子たちは永遠に幸せなんかなれねぇよッ……分かってんだろッ……!」

 

 

本当はやりたくなかった。最後の最後まで外道な手段は取りたくなかった。けど!

 

 

「お前が女の子たちの幸せを望むからッ……こうするしかなかったんだッ……!」

 

 

後悔しかない。ずっと後悔し続けている。その行為は絶対に正しいと原田自身が一番理解している。

 

けれど彼女たちの中に大樹が居る限り、彼女たちは笑うことができない。心の底から笑顔になることは永遠に訪れない。

 

だから、原田はガルペスに力を借りて彼女たちの記憶を消した。

 

世界も元あるべき姿に、真っ白な関係にして、全てを白紙にした。

 

 

「最低だッ……俺は、最低だッ……! 許してくれ、大樹ッ……!」

 

 

―――その泣いた背中を叩いて励ましてくれる大切な友人は、もういない。

 

 

「……………」

 

 

その光景を遠くから隠れながら見ていたガルペスは煙草に火を点ける。口から煙を吐いたあと、小さく呟いた。

 

 

「いい加減気付け。あの男は、お前を責めたりしないことを」

 

 

煙草を咥えたまま歩き出し、その場から離れる。

 

―――立ちながら見るのは疲れたと、空いた席にでも座ろうと。

 

 

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「―――なぁ新人」

 

 

「どうしました先輩?」

 

 

禍々しい黒い門には巨大な薔薇(バラ)(とげ)が絡み付き、侵入者を拒むように蠢いていた。

 

不気味な門の前には二つの影があった。一つは小柄で銀色の鎧を纏った先輩。頭部は無く、折れた剣をクルクルと手の中で回していた。

 

 

「本当に敵は来ると思うか?」

 

 

「来ると思いますよ。悪魔の予言だと魔女様は言っていたじゃないですか」

 

 

三メートルを越える一つ眼の巨人の後輩が答える。巨体の割りに声は小さく、背筋を伸ばして真っ直ぐ立っている。

 

先輩は大きなため息をついたあと、折れた剣を鞘に戻す。

 

 

「でもよぉ、何年待っても来ねぇじゃねぇか。次の邪神候補を決める戦争だってのに、今の冥界は平和過ぎるッ」

 

 

「いや、全然殺伐としていると思いますよ。ほら、この間はデーモンの軍隊を率いた邪神候補が死んだじゃないですか」

 

 

「誰が倒したのか分からねぇままだけどな。名乗れば一気に新たな邪神になる可能性があるってのに」

 

 

「冥府神の闇衣も盗まれて、一体どうなるのでしょうかね」

 

 

「さぁな。冥界なんて、こんなもんだろ」

 

 

「……もう邪神が消えてから三百年以上も経つのですね」

 

 

「最初は大騒ぎだったな。天界から乗り込んで来た馬鹿な神だと思っていたのに、まさか倒すなんて……衝撃的だったぜ」

 

 

「自分の命を引き換えに邪神を倒すなんて……神も相当―――」

 

 

「馬鹿な奴だろ。ハデスの代わりになる悪魔は冥界の中にいるってのに」

 

 

「……次の邪神、どうなるんでしょうね」

 

 

「さぁな」

 

 

会話で暇な時間を潰す門番たち。その時、後輩の目の色が変わる。

 

 

「……誰か来てます」

 

 

「何?」

 

 

「前方から堂々と。どこかの使者でしょうか?」

 

 

「馬鹿言えッ、俺たち悪魔がわざわざ宣戦布告なんてするわけないだろッ。体中に爆弾を取り付けた捨て駒に違いねぇ」

 

 

折れた剣を抜刀し、巨人は自分の身長と同じくらいの棍棒を持ち上げる。

 

小柄の身長でも目視できる距離まで敵は歩いて来ていた。攻撃を仕掛けるかどうか迷っていると、

 

 

「ここが『灼熱の魔女』と呼ばれる邪神候補の居る館か。センス無い外見だなぁ」

 

 

薄汚れた布を羽織り、身を隠した敵に警戒する。特に小柄の先輩は心の中で舌打ちをしていた。

 

 

(クソッ、俺の間合いをギリギリ回避できる距離で足を止めやがった……ただ者じゃねぇ!)

 

 

捨て駒などではないことに焦りを感じつつも、声を掛ける。

 

 

「何者だ? 何の用でここに来た」

 

 

「決まっているだろ。邪神候補を潰しに来た」

 

 

「先輩ッ」

 

 

「手を出すなッ。おい、こっちは十万を越えた悪魔が居る。まさか一人でやるわけではないだろ」

 

 

敵の目的はアホな宣戦布告。もしくは敵情を偵察しに来たはず。後者が可能性が高いが、向うは下手な真似はしないはず。

 

 

「何を言ってる。一人しかいないだろ、ここに」

 

 

「……その冗談は面白くないな」

 

 

「―――お前の剣じゃ、俺には届かない。冗談かどうか、試すか?」

 

 

「「ッ……」」

 

 

小柄の先輩だけでなく、巨人の後輩も危険を察知した。

 

布から漏れ出す殺意に恐怖を感じ取った。主である魔女よりもずっと強大な殺意。

 

小柄の先輩の手が震える。そして、震えながら敵に問う。

 

 

「な、名を……名乗れッ」

 

 

 

 

 

「―――楢原 大樹」

 

 

 

 

 

「「なッ!?」」

 

 

二人は知っていた。いや、冥界でその名を知らない者などいない。

 

三百年前。冥府神ハデスを討ち倒した神の名だ。

 

驚愕すると同時に、それは嘘だと確信する。

 

 

「ありえない! 三百年だぞ!? 生きているわけがないだろ!」

 

 

「だけど、こうして俺は生きている。全く、俺はどんだけ人間をやめれば気が済むのやら」

 

 

そして、一陣の風が吹く。敵が羽織っていた布は吹き飛び、姿を現した。

 

 

「―――悪が潰えるまで、俺という正義が死ぬことはねぇよ!!!」

 

 

 

 

 

―――()()()()は指を差しながら決めポーズを取った。

 

 

 

 

 

「「いや骨えええええェェェ!!!???」」

 

 

先輩と後輩は大きな声で驚いていた。完全に人の骨がそこに立っていたのだ。

 

 

「さぁ! かかって来い!」

 

 

「待て待て待て!? 人間をやめたというか人間の肉と皮が落ちただけだろ!? というか普通生きれないだろ!」

 

 

「冥界は遅れているなぁ。俺の居た世界は『まぁ大樹だからね』って納得していたぞ?」

 

 

「人の世界怖いな!?」

 

 

「先輩! 三百年前の強敵なんて勝てるわけが……!」

 

 

「何でビビってんのお前!? いやビビっておかしくない奴が目の前にいるけど!」

 

 

「慣れたら便利だぞ。ホラ、腕とか足とか骨だから取り外し可能だから小さなスペースに収納できる」

 

 

「コイツ普通に狂ってんな!!」

 

 

腕や足の骨を取り外しながら自慢するサイコパスに二人の体は震えが止まらない。

 

その時、門の薔薇がうねうねと動き始める。

 

 

「ん? 何だこの薔薇は?」

 

 

そして、花は口を開いた。凶暴な歯を剥き出し、ドロドロの涎を地面に垂らす。

 

 

「うぇ……骨しか無いのに俺を食う気かよ……」

 

 

「いや引くポイントそこか? だが、これ以上立ち入るのはやめておきな。この怪物はデーモンと同等の強さを―――」

 

 

ザンッ!!!!

 

 

その時、小柄の先輩の横に何かが通った。

 

前を見ればガイコツの手には茶色に錆びた刀を持ち、振り上げていた。

 

嫌な予感がした二人の門番は、ゆっくりと振り返る。

 

 

「悪いな。俺の肉は全部、デーモンにやられたから残ってないんだわ。というか骨に臭いが移るのは勘弁な」

 

 

―――細切れになった棘のツタが宙を舞い、薔薇の花弁が雨のように降り注いだ。

 

何百年と守り続けられた黒い門は粉々に吹き飛び、更地に変わり果てていた。

 

 

「……………は?」

 

 

何が起きたのか全く分からない。状況が飲み込めなかった。

 

 

「よしよし、回復したみたいだな。骨の生活も悪くないが、やっぱりこっちじゃないとな」

 

 

再び前を向くと、そこにはガイコツではなく冥府神の闇衣を身に纏った男が立っていた。

 

オールバックの黒髪に、不敵に笑う男の姿。錆びていた刀は銀色の輝きを取り戻し、神々しく輝いていた。

 

一瞬で勝つことのできない存在だと理解した門番は武器を降ろす。道を譲り、黙ったまま立ち尽くした。

 

戦意を失った者に刃を向ける趣味は無い。大樹は門番の横を通り抜け、館へと目指す。

 

 

「ずっと愛する人の為に世界を守るんだ。例えこの先何年、何十年、何百年、何千年、何万年、何億年……」

 

 

―――世界を救う英雄は、不滅だった。

 

 

「守って見せる。救い続けるこの思いは、絶対に変わらねぇよ」

 

 

―――どれだけの時間が彼を殺そうとしても、死ぬことはない。

 

 

「全冥界を敵に回す覚悟くらい、こっちに来た時からできてるんだ」

 

 

―――どれだけの悪意が彼を潰そうとしても、正義の形は歪まない。

 

 

「さてと、どうやら俺はまだまだ戦うことになりそうだな!! 今度は俺が邪神になって冥界をボランティア団体にするのも面白そうだな!!」

 

 

 

 

 

それが世界を救った英雄―――楢原 大樹なのだから。

 

 

 

 

 

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「え?」

 

 

聞き覚えのある声が聞こえた気がした。しかし、周囲に誰も人の気配は無い。

 

それもそのはず、深夜一時を過ぎた公園に誰かが散歩しに来るとは思えない。寮を抜け出して後輩たちに会いに行こうとする自分くらいがこの公園を通るのだから。

 

少し伸びた髪が風に揺れる。やっぱり自分には短い方が似合っていると考えながら歩き始める。

 

 

―――ふと、足が止まる。

 

 

何の変哲もない場所に目が釘付けになっていた。そこに誰かが待っているわけでもなく、落ち込んでいるわけでもなく、何も無い場所。

 

それなのに、彼女は寂しさを感じていた。

 

酷く、酷く、酷く、心が締め付けられるような痛い寂しさを。

 

 

「あれ……? どうして私ッ……」

 

 

何故か涙が流れ始め、止まらなくなった。

 

溢れ出る涙を何度も拭うが、涙が乾くことはない。

 

目は赤く腫れ始め、鼻先も赤くなる。情けない姿を後輩に見られなくて良かったと安堵していると、

 

 

「どうした? そんなに泣いて。嫌なことでもあったのか?」

 

 

後ろから男性に声を掛けられてビクッとなる。顔を隠すように振り返ると、

 

 

「……み、見なかったことにしてください」

 

 

「男は女に涙を流させたくない生き物なんだぜ。助けるのが当たり前で、ここでハンカチを渡せたら紳士」

 

 

男性は笑顔で白いハンカチを渡そうとする。それを受け取り、涙を拭いた。

 

 

「……ナンパならお断りです」

 

 

「ナンパじゃねぇよ。俺はよく浮気する男だと勘違いされるが、愛する人たちを裏切るようなことはしないッ」

 

 

「……たち?」

 

 

「俺には七人の嫁がいる」

 

 

その時、月明かりが二人を照らし出す。お互いの姿が、男性の姿がよく見えるようになった。

 

 

そして―――言葉を、失った。

 

 

オールバックの黒髪に、何故か似合わない学ランを着ていた彼は満面の笑みで語る。

 

 

「あ、今最低だと思ったな? だ・が・し・か・し! ロマンチックな結婚約束もしたんだぜ。どんな世界よりも盛大な結婚式を挙げるとか。永遠の愛を誓ったりとか。あとは……えっと、俺の童貞をどうにかするとか……いやしたっけ? してないっけ? いやもうしたことにするか。うん下衆の極み! まぁとりあえず、一番の約束は―――」

 

 

「ッ……ぅん……!」

 

 

「―――ずっと一緒に居るってことだよな」

 

 

「うんッ……うんッ……!」

 

 

「別に記憶が無くたって俺には関係無いね。だって、その流れはもうやったからな!」

 

 

「うんッ……ひぐぅ……!」

 

 

「んで、話は戻るけど泣いていた理由は? まさか男か!? 頼んでくれたら俺が成敗してやる!」

 

 

「……ええッ……そうねッ……馬鹿な男のせいよッ……!」

 

 

「だよなッ! というわけで死ゲボロォッ!? よし、ちゃんと殴ったから安心しろ!」

 

 

先程より涙をボロボロ流してしまう。もう二度と、この感情を、思い出を、全ての記憶を失いたくない。

 

それだけ彼女の思いは、嬉しく爆発してしまっていた。

 

ほんの少し男は涙を目に溜めながら左手を握る。そして、薬指に綺麗な指輪をはめた。

 

 

 

 

 

「―――悪い、すっげぇ遅くなったわ。愛してるぜ、美琴」

 

 

「―――馬鹿ッ……私もよッ……!」

 

 

 

 

 

ずっと会えなかった愛する人を強く抱きしめた。

 

 

「アリアも、優子も、黒ウサギも、真由美も、ティナも、折紙も。皆愛している。一緒に迎え行こう」

 

 

「ぐすッ……最初が私で良かったの……?」

 

 

「ああ、だって俺たちの始まりはここからだろ?」

 

 

「ッ……たまには素敵なことを言うのね……!」

 

 

「それならもっと素敵に決めたいと思うんだが……お、オーケー?」

 

 

「黙ってすればカッコイイいいのにッ……大樹らしいわ……」

 

 

「大丈夫だ。これでアリアの時は絶対に失敗しない。黙ってする」

 

 

そう言って大樹と美琴は唇を重ねた。今まで失った時間を取り戻すように。

 

こうして『楢原 大樹』は、約束を果たす。果たしに行くのだった。

 

 

―――これが、楢原 大樹の物語である。

 

 




―――けれど枝分かれした道の先は、また一本の道に繋がっている。



ここから先は作者のアレです。はいアレです。ちょっとイキってしまう自分語りという名の後書きです。

この物語を最後まで読んで下さった方々へ、ありがとうございますと感謝の言葉を送りたいです。それと、


ホントマジスーパーアルティメットお疲れ様でしたぁ!!


知っていますか? この物語の文字数。二百五十万越えているみたいです。教科書でもこんなに文字数ねぇよ馬鹿野郎。

読者方には本当に感謝と感謝、からの感謝と三段構えの感謝しかありません。こんな素人童貞の私の物語を読んで下さりありがとうございます。

物語は予想通りのハッピーエンド。ここでバットエンドにできる度胸はありません。

たまに自分の物語を読み返すことがあるのですが、特に最初の方を見ると、


ただでさえ酷い文なのに、もっと酷いから発狂しそうになるんです。


鋼の錬金術師に俺の心をガラスから鋼に変えて欲しいくらい恥ずかしい。リメイクしてやろうかこの野郎と考えたことはありましたが、自分はここから成長したのだとポジティブに考えて乗り切りました。

当然最初は批判のコメントがありました。ですが、私は全くに気にしなかったのです。


何故なら私はプロだから―――嘘です単に「うるせぇこの野郎。これが俺の小説じゃボケぇ」と思っていたので。


クソ野郎だった私は小説でよく見るオシャレな地の文や綺麗な表現ができない問題を全て効果音で解決するという荒技。とにかく人と人を喋らせて地の文を消す邪道。そして極めつけは小説で見つけた「あ、これいいな」という文を丸パクリするという犯罪的行為を繰り返して来た。


はい、いわゆる常習犯です。


しかし私は捕まらない。許される場所がここだから。

自由に自分の思ったことを書ける場所だから、この作品ができたのです。たまに心の無いコメントを貰いますが、そんな時は「黙れイ〇ポ野郎。他の小説を読め」と想いながら無視して書いて良いと思います。あと自分はイ〇ポじゃないです。

コメントで思い出しました。今までコメントを下さった方々、途中から返事を返せなくて申し訳ないです。面倒なわけじゃないんです。ただ、


物語の先の展開を読み取るレベル6クラスの超能力者の読者たち&軽くネタバレする未熟なイ〇ポな私を許してください。


コメントの方々を責めているわけじゃありません。むしろコメントをくれると私の執筆力が上がります。あまりの嬉しさに5から53万ぐらいに上がります。

ただ自分はあっと驚かせるような物語を書きたいので「こ、コイツ!? 俺の先を読んでやがる!?」と意地になって道で待ち構えている無差別ポ〇モントレーナー級に凄いことを書いてしまい、やらかしたと後悔したことが多々あったのです。特にラストは、そうなるわけにはいかなかったのです。

そして一番の問題は私。思わず先の展開を読ませるようなことを返してしまう私に一番の原因がありました。あと自分はイ〇ポじゃないです。

なので、コメントを下さった方々には本当に感謝しているので。エー〇みたいに涙を流して感謝しているので。

まだまだ書きたいことがあるのですが、軽く五千文字越えそうなので〆に入ろうと思います。思い出したら青い鳥の方で呟くと思いますので。


最後にこの作品の続編など、私の次回作などの話です。





申し訳ないです、この作品で終わりだと思います。





「思いますぅ? か~ら~の~?」と期待しても土下座で許して下さいと謝ることしかできません。もしかしたら、気が向いたら、番外編を少しだけ書くかもしれない程度です。

本当は大樹とヒロインでSAOをクリアする!とかダンまちとか俺ガイルとか、やりたいことはたくさんあったのですが、この作品で全てを出し尽くした私には続編を書ける自信がありません。

多くの人の期待に応えたい私ですが、どうか未熟な私を許してください。


もし……もしも、更新頻度が非常に遅く、酷い文才でも、期待してくれる方々が多いなら―――私は、また書きたいです。


そして、名前を出して良いという許可も取らない私を許して下さい。この作品の絵を描いてくれた『Hibiya』様にこの場を借りてお礼を言わせてください。あなたの絵は、私のやる気と書いて良かったと心の底から思うことができました。大樹をあんなにカッコ良く描いて貰った時は興奮が収まらなかったです。小説が途中でエターナルフォースブリザードしなかったのはあなたのおかげです。

他にもツイッターで応援や絡んでくれた方々にも感謝を。楽しい日々をありがとうございます。これからもどうか私と絡んで下さると嬉しい限りです。


これで本当に最後です。この作品を読んで下さり、本当にありがとうございます。

もし、どこかで違う形で会えたら、とりあえず笑ってください。


追記、普通に次回作が出ましたw
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