(146) 若葉ステークス(!)
(54) スプリングステークス(!!!)
(399) 皐月賞(!!)
(148) !クソボケ(!!!!)
流石にクソボケは選ばれないと思っていましたが思ったよりは票を集めた印象。
アンケートは(まあこれが選ばれるんとちゃうか)と思って設置しているのですが大体外れてるのでここは読者と筆者の持つ情報量の違いによる目線の差やなぁと
【3歳注目馬次走報】サイレントロードは皐月賞へ直行 無敗のクラシック王者を狙う
1:名無しさん、プレイボール! ID:QDSR3zB2a
★1月22日京都の若駒S(芝2000メートル)を制したサイレントロード(栗・池尾、牡)は皐月賞(4月14日、中山、GⅠ、芝2000メートル)へ直行を予定。鞍上は引き続き関稔となる。
約3ヶ月と長い間隔が空くことになる。
「賞金を十分積めていることが大きい。放牧できちんと休ませつつ馬体のさらなる成長に期待。2月の終わりくらいに厩舎に戻して、じっくり感覚を取り戻させたい」と池尾調教師は語った。
しかし90年からの20年間で、トライアルレースか毎日杯を使わず皐月賞に勝利した馬は90年ハクタイセイのただ1頭のみ(厳密に言えば91年トウカイテイオーも当時トライアルレースとして指定されていなかった若葉Sを勝利して皐月賞に挑んでいる)。
特に1月開催レースから直行での皐月賞制覇は記録されている限りではこれまでに例が無い。
クラシック最有力候補のこの大胆な選択ははたして吉と出るか凶と出るか。
サイレントロードは生まれ故郷である高井牧場で放牧となる。
2:出走登録名無しさん ID:PueeKAbN9
えっ直行?
3:出走登録名無しさん ID:fzK74zGLf
マジ?
4:出走登録名無しさん ID:mjw6ceW2L
直行て
5:出走登録名無しさん ID:K7gQ732pu
なんやそれ
6:出走登録名無しさん ID:xzKMsKAJs
叩き無しってありなの?
7:名無しさん、プレイボール! ID:Jd9jN2aHu
叩きってのはようするに長期休養明けだと気持ちが上向かないからってのが主な理由だから、休み明けにきっちり調教して気持ちを上向かせるってのはわかるんだが
8:出走登録名無しさん ID:shTSguuUP
下手にステップレースに出して無敗が途切れるのを嫌ったんやろ
9:出走登録名無しさん ID:CQ6CwL4AU
軽い怪我でもしてんじゃね
10:出走登録名無しさん ID:cnGwXXcfS
>>8
狡っからい考えだなぁ
ディープもルドルフも弥生賞出たんだし、負けを恐れず出てくりゃいいのに
11:出走登録名無しさん ID:mJEcWwrEm
別に前哨戦なんて絶対出ないといけないわけじゃないやろ
12:出走登録名無しさん ID:fgJBHsXVZ
馬主が止めたのか調教師が止めたのか
13:出走登録名無しさん ID:FmNkJMuEx
>>9
あーなるほど、大きい怪我じゃないけど大事を取ってってこと?
14:出走登録名無しさん ID:wN9AdK43c
怪我は確かにありそうな話だな
京都での末脚はちょっと足に負担かかりそうな気がするし
15:出走登録名無しさん ID:aHBmMnuea
怪我なら素直に言ってもいいと思うけどなぁ
16:出走登録名無しさん ID:gfVA5gbmH
>>11
主題そこじゃなくて、トライアル使わずに皐月賞勝った馬いないのに大丈夫かってことだろ
17:出走登録名無しさん ID:tiQrSx8fk
脚部不安でもあるのかねぇ
18:出走登録名無しさん ID:puLJyMk3A
まあ俺らがどうこう言ってもローテが変わるわけでもないしそれが陣営の選択ならしゃーないとするしかないな
皐月賞どうなるかねぇ
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「さむっ」
2月の頭。
ルルくん達との合同練習に熱を上げすぎて投げた球数を監督に報告したらキレられて合宿参加を少し遅らせることになったので、その間にアポを取ってサイレントロードの生まれ故郷でもある高井牧場へと顔を出していた。
もちろん監督とフロントには許可をもらってある。頭を抑えながらの承諾であったが。いや本当わがまま三十路おじさんで申し訳ない。
「駒場さーん!こっちですー!」
「ああ、高井さんお久しぶりです」
駅から出て見回せば、競りの時に一度会った牧場主さんをすぐに見つけることができた。田舎様々であろうか。
出してもらえるトラックに乗り込む。場所はそんなに遠くないらしい。
「いやあ寒いですね北海道は。秋のセールの時も結構なものでしたが」
「キャンプは確か宮古島でしたか。気温差で風邪を引かないよう気をつけておいてくださいね」
「あーなるほど確かに……そこら辺考えないとなぁ」
「そういえば賞金額の配分率はご存知ですか?」
「えーと、ざっくり馬主8割調教師1割、厩務員と騎手で5%ずつと聞きました。…そういえば、馬の生産者には何も無いんですね?」
「はい、本賞金から割合でというものはありません。しかし生産牧場賞と繁殖牝馬所有者という本賞金とは別枠の支払いがありまして、例えばG1で1着を取ったらいくら、G1でない重賞で3着を取ったらいくら、という形です。
ざっくりですがサイレントロードの3走1着で、私達にも計300万円程のお金が入って来たことになります。文字通り現金な話ですが、そういう意味でもサイレントロードと駒場さんには感謝の念が絶えないんです」
「そんなのがあるんですね。本当に動くお金が物凄いんだなぁ…」
雑談しながら車に揺られること約15分、到着したのは通称「サラブレッド銀座」とも称される牧場通りの中の小さな牧場。
調べた限りでは乗馬が2頭、繁殖用の牝馬が2頭(うち1頭がサイレントロードの母インナモラータ)とその仔2頭。計6頭しかいないようだ。
「サイレントロードは今ちょうど外に出してます。行きましょうか」
「お願いします」
牧場の施設を抜けると、柵で囲われた開けた場所に出た。広さは……20平米くらいか、もう少し広いか?
そしてそこに佇んでいたのは、もう何十度も会ったようなその実数えるほどしか会っていない俺の愛馬。
「サイレントロード!」
『!』
声を掛けてやれば耳をピンと立てて振り向いて駆け寄ってきた。声で人を区別できるとは、やっぱり本当に馬って生き物は賢い。
確認を取って毎度の如く林檎を差し出してやれば、やはり毎度の如く嬉しそうに食べ始めた。
「いやあほんとかわいいですね……前からこうだったんですか?」
「そうですねぇ。仔馬の時は私含め牧場スタッフの後ろを付いてきたりで、皆メロメロでしたよ」
「ははぁ」
歩いていると小さい馬が後ろから付いてくるのは、なるほど可愛かろう。
そのまま運動の為に引き馬をやらせてもらうこととなった。ファンが見れる範囲だとパドックであるとか、よく人が馬を引いて歩いているあれだ。
あれはようするに馬を引っ張って歩かせているのかと思っていたのだがどうやら違うらしい。
「レースや調教前の準備運動や落ち着かせるためとしての側面はもちろんありますが、人との信頼関係を高めるためという意味合いが大きいんです。
人と一緒の歩様で歩いて、「この人と一緒に歩くんだぞ」「この人は安心だぞ」「俺はお前を信頼しているぞ」と伝えるのが主な目的ですね」
「なるほど、無理やり歩かせているわけじゃなかったんですね」
「馬は理解力は低いですが記憶力は高い生き物だとされています。なので一度無理にやろうとしてそれが嫌なことだと記憶されてしまうと、その後ずっと影響が出てしまうんですね」
「なるほどなぁ。そう考えると、お前が調教嫌がるのも?」
『ふるるるぅ』
まあ言葉がわかるわけないのだが。
慎重にサイレントロードの綱を引きながら、ゆっくりと放牧場を周回していく。
ここの柵は前に一度飛び越したことがあって牧場スタッフが大慌てしたこと。(すぐ戻ってきたらしい)
サイレントロードは決まった場所でしか排泄をしないから放牧場の管理が楽なこと。
1歳になってから味の好みががらりと変わったこと。
いろんな話を聞かせてもらえた。
「……駒場さん、ありがとうございます」
「どうしました?」
引き運動を終えて馬房へと戻す時間になったということでサイレントロードを連れて施設へ向かう中、改めて高井さんから礼を言われた、
というか放牧というのは外にずっと出しておくわけではないものだったのか。
「調教師の池尾さんから、レース後にはトレセンに顔を出して構ってやっていると聞きました。ここに来てくれたことといい、この仔は人好きですからきっと嬉しがってることでしょう。レースのモチベーションにも繋がっているんじゃないかと思います」
「うーんそういう狙いで会いに行っていたわけじゃないんですが……」
「それでもですよ。本業でもお忙しいとは思いますが、また会いに行ってくれればサイレントロードも喜ぶと思います」
そんなもんだろうか。ならまた、林檎を持って会いに行ってやるとするか。皐月賞と日本ダービーの時は流石にシーズン始まってるし、行けるかどうかはまた別の話だが。
「なあ、サイレントロード」
「絶対勝ってくれなんて言わんからさ」
「俺も本業で頑張ってくるからよ、怪我しない程度に頑張ってくれな」
『ぶるるぅ』
「どんな調子や?」
「いい感じですよ、少しずつですが前に進めてる実感があります。……あの、今更なんですけど本当に俺乗せてていいんですか? 自分で言うのも変な話っすけど、ここまで惜しいレース続いてますし……」
「……ちょっと残酷な話やが、ええか?」
「はい」
「今、うちの厩舎のクラシック最注目馬はサイレントロードや。わかっとるやろ?」
「そりゃまあ、乗った事は無いけどこいつとの併せで一緒に走ったことありますし」
「気性面で、同じ騎手を乗せ続けて信頼関係を築いてもらいたいっちゅう理由だってもちろんある。
クラシックってのはどう足掻いても勝者は絞られる。サイレントロードをクラシックで勝たせることが厩舎としての最善……というのは言い方が悪いが、乗り替わりを依頼してまでこいつで絶対にクラシックで勝ちたいっていう理由は、無い」
「……」
「だから、お前に言うなら……勝つのは「いつか」でいい。だから乗り替わりも依頼せん。代わりにきちんとこいつに競馬を教えて、そのいつかを少しでも早くできるようにするんや」
「……はい!」
「とりあえず次は中山のスプリングステークスや。半端な騎乗はすんなよ」
「はい!」
「……なあ。」
「俺は、お前とならやれると思ってるんやぞ」
「お前の力は絶対こんなもんじゃない」
「だから」
「……頑張ろうな」
「オルフェーヴル」
>直行
今でこそトライアル通らず直行はよく見るローテではあるが作中年代時点では本文の通りほぼ無い路線であり、それが主流となったのは恐らく2012皐月賞勝ち馬の白いあいつ(共同通信杯→皐月賞)から。一転して2012年以降でトライアルを通って皐月賞を勝った馬は2018エポカドーロ(スプリングS)の1頭のみ。どうしてこう極端なのか。
理由は2012から新馬戦の開始日時が2週間早まったこととホープフルSのGⅠ格上げなど2歳戦の整備が進んだことによる賞金加算チャンスの増加及び、調教技術の底上げや外厩放牧などレースに出さなくても調整が楽になったことなどが上げられる。
なので作中年代においてはこういう反応になると思うけどどうなんすかね。(雑)
>わがまま三十路おじさん
現実でこんな野球選手いたら無限に炎上してそう