あなたが選ぶ競争馬の道   作:6LD

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皐月賞回です。なお出走はまだの模様
流石に見栄え的に冗長になりそうだったので分割しました。本走はもうちょっとお待ちを……


イベント:クラシック第一冠

皐月賞枠順決定、無敗サイレントロードは絶好1枠1番

 

1:出走予定の名無しさん ID:XpkiKwfSM

 

1-1 サイレントロード

1-2 ダノンバラード

2-3 ノーザンリバー

2-4 サダムパテック

3-5 ナカヤマナイト

3-6 ダノンミル

4-7 ロッカヴェラーノ

4-8 ビッグロマンス

5-9 カフナ

5-10 エイシンオスマン

6-11 ベルシャザール

6-12 オルフェーヴル

7-13 リベルタス

7-14 フェイトフルウォー

7-15 デボネア

8-16 トーセンラー

8-17 プレイ

8-18 オールアズワン

 

2:出走予定の名無しさん ID:fJWL89Km5

はい勝った

 

3:出走予定の名無しさん ID:Cnc2SHJ7w

これは銀行

 

4:出走予定の名無しさん ID:HFbxY9bVt

給料全部突っ込むぞ

 

5:出走予定の名無しさん ID:9UF2DxDYf

元返しもありそう

 

6:出走予定の名無しさん ID:3MKFX28fm

いやーどうだろ、包まれるかもしれんぞ

 

7:出走予定の名無しさん ID:WfRUwMFd5

流石にマーク厳しそうだし、逆に34枠あたりが欲しかったかもよ

 

8:出走予定の名無しさん ID:FjrrwtP48

新馬東スポでスタートめちゃめちゃ良かったけど、関乗った若駒だと普通のスタートだったんよな

まさか1枠の先行馬で後ろに下げたりしねーだろーな

 

9:出走予定の名無しさん ID:T8mgeF9Ts

好スタートから逃げ馬の後ろ辺りにつければって感じか

 

10:出走予定の名無しさん ID:Apz3szjtL

ダノンバラードも1枠嬉しそうね

 

11:出走予定の名無しさん ID:4VYzE8i2Q

ダノンバラードは1枠なら結構ワンチャンある気がするな、いいポジションつけるでしょ

 

12:出走予定の名無しさん ID:t3MZdFk9U

池尾厩舎3頭出しで笑ってしまう

 

13:出走予定の名無しさん ID:bDXVZYJ7U

他枠で言うとオルフェーヴルは?後ろからの競馬だし6枠は結構いいとこ引いたなって感じだけど

 

14:出走予定の名無しさん ID:7nZi7PEd3

オルフェーヴルは府中じゃ無理やてドリジャ見てればわかるやろ

 

15:出走予定の名無しさん ID:ZwUHeKTXF

なんか有力馬が大体内枠引いてる感あるな

サダムパテックサイレントロードナカヤマナイト全部内じゃん

 

16:出走予定の名無しさん ID:NJcpj93Bp

はいはい陰謀陰謀

 

17:出走予定の名無しさん ID:LpDRs6N7Q

頼むから前で競馬してくれよー

 

18:出走予定の名無しさん ID:EzNKDh2Cb

いやあ流石にサイレントロード一択だなこれ

 

19:出走予定の名無しさん ID:RXfabFz5J

まあ流石にこれでサイレントロード買えないのはセンスなさすぎだわ

 

 

 

 

 

 

 

 皐月賞。3歳のみ出場可能なGⅠの中でも「三冠レース」というとても権威のあるレースの1つ。

 

「よく「最も速い馬が勝つ」なんて言われとるけどあれは「仕上がりが早い馬」って意味やな元々は。昔は調教技術の都合で馬としてのピークが3歳に間に合わなかったっちゅうこともザラだったらしいからな」

「へぇー」

「ちゅうか、よく来ること出来たな。シーズン始まったばかりどころか昨日投げたやろ」

「まあ、わがまま言った結果ですわ」

「ははあ」

 

 その観戦の為に東京競馬場へと笹木さんと来場していた。

 昨日京セラドームで投げて、シャワー浴びてユニフォームから着替えて色々とロッカーに放り込んで、事前に持ち込んでいた荷物を掴んで夜の新幹線に飛び乗って事前予約したホテルにチェックインして即就寝。朝起きてストレッチして……って感じだ。

 

「どや、クラシックの大舞台やしちょっとは緊張したりするんか?」

「いやー言うてもそんなにですね。無事に回ってきてくれればその方が嬉しいっすわ」

「お前は変わらんなー」

「走るのは俺じゃないですしね」

「まあそうやがなぁ」

 

 

 

「お邪魔しますー」

「お邪魔します」

「駒場さんに笹木さん、お久しぶりですね。リベルタスは今日こそ勝ちますよ」

「銀木さん、お久しぶりです。対戦は3度目ですがサイレントロードは負けませんよ」

 

 馬主席に入ると、初めて来たときそしてサイレントロードのレースの観戦に来た時と変わらず馬主さんたちが観戦していた。

 心なしか、身なりが更に立派な人が多い気がするのはやっぱりクラシックという大舞台だからだろうか。その中でも数人のスタッフを連れ、多少知り合った仲の馬主さん方と挨拶を終えた後を見計らって話しかけに来た人がいた。

 

「初めまして駒場さん」

「初めまして。ええと……」

「茶台ファーム代表及び茶台スタリオンステーション代表取締役、吉岡照三です」

「茶台ファームさんの! その節はお世話になりました」

「いえ、私は部下に任せていただけですから」

 

 茶台の代表、ようするに社長さんだった。茶台さんには馬主デビューするにあたって色々世話をかけてもらった恩がある身だ。

 

「いやしかし、あの馬がここまで走るとは思ってもみませんでしたな」

「そうなんですか?」

「トウカイテイオーの産駒が競りに出てきたのは久々でしたから、買うかはともかくとして話題にはなっていました。

スタッフからの報告でも成長ぶりはそれなりに良く早めに走りそうとは聞き及んでいましたが……」

「こんなに走るとは、ですか」

「そうですね、自分の相馬眼もまだまだだなぁと。毎年のことですが、走る馬を探すのは難しいです」

 

 軽く頭を抑えてみせる吉岡氏。

 茶台グループというのは日本で一番大きな競走馬生産牧場兼(複数所有しているクラブ等を含む)馬主で、同業他社との差がそれこそ桁が違うと言えるほど圧倒的であることから実質的な日本競馬の支配者とも呼べる立ち位置である、と聞いている。

 なのだが、こうして話している印象では他の馬主さん達と同じで馬好きな人の一人といった感じだ。

 考えてみれば当然なのだが手間やそれにかかる資金その他諸々を考えれば好きでもない馬の生産なんてやらないだろうし、根っこに馬が好きというのがまずあって、そこから幹や枝が伸びているのだろう。

 やはり落ちてた話など当てにならないものである。まあもちろん巨大な組織相応の裏もあるのだろうが。

 

「そろそろ次のレースが始まります、良ければ手慰みに馬券でもいかがです?」

「いいですね。特に調べ物とかもしてませんから適当ですが」

 

 

 

 

 

 

 適度に複勝当てたり外したりしてちょっと勝ちながら、いよいよ本番皐月賞の前段階となった。馬主とその関連人物しか知りえない情報を元に予想するのはちょっと特別感があったが、どうも自分は馬券よりも自分の馬を見てる方が向いてる気がする。

 馬主さん方と話しながら検量室前へと向かう。池尾調教師の厩舎からは俺のサイレントロードの他に2頭の馬を出しているそうだ。

 そのうちオルフェーヴルの馬主は茶台系列クラブで茶台全部合わせると計5頭出し、ダノンバラードはダノンという冠名で馬主をやっている野田さんの持ち馬でこちらも2頭出しということで、まずは自分が池尾さんの方に向かうことになった。

 茶台さんはともかく個人馬主で複数頭所持ってすごいなぁと思っていたが、どうやら創立40周年くらいの企業の社長さんで世界長者番付……ようするに個人の金持ちランキングで日本で1桁順位間近、世界で見ても3桁以内という物凄い金持ちだった。住んでる世界が違うというのはこのことである。そりゃあ何十頭所有してそれらが成績残してようがなかろうが問題無かろうて、まさしく金持ちの趣味だわ。

 ただそんなすごい金持ちの人で何十頭も持ってても初GⅠ勝利は去年だったらしいから、やはり自分はかなりの幸運なのだろう。

 

「池尾さんに関さん、お疲れ様です」

「ああお疲れ様です駒場さん」

「お久しぶりです」

「お邪魔でしたか?」

「いえいえそんな事は無いですよ、ただの作戦会議ですから」

 

 大人しくしていたサイレントロードの元へ向かうと真剣な顔で話していた池尾さんと関騎手が声を返してくれた。

 

「それなら良かった。調子はどうです?」

「そうですね、体重を落とし切れなかった点は少し気になりますが調子自体は良さそうで特に問題は無いですよ。十分勝ち負け狙えます」

「楽しみですね。関さんもサイレントロードのことよろしくお願いします」

「任されました。体の調子も良いしやるだけやってきますよ」

「はい。頑張れよサイレントロード」

『ぶるる』

「やっぱ返事してらぁ」

「ははは」

 

 

 

『―――東京競馬場第11レース、GⅠ皐月賞。これが第71回の開催となります。

1週間の日程遅れ、そして府中2000mを舞台に行われるのは23年ぶりになります。

選ばれし18頭が奇数番号から続々とゲートに収まっていきます。1枠1番、単勝1.9倍の1番人気サイレントロードが一番先に入りまして、今か今かと待っていることでしょう』

 

 

 

(良馬場判定だったけど、流石に柔らかかったな)

 

 落ち着いて佇むサイレントロードの背の上で、関は返し馬での感触を思い出していた。

 前日に降った雨で午前中のレースは重馬場とされていたが、晴れた日差しに当たるうちに馬場は回復しメインレースとなる皐月賞では良馬場と発表された。しかしサイレントロードの上で感じた内ラチ沿いの芝の感触は比較的柔らかいという感想を持っていた。稍重に近い良といったところか。

 柔らかい芝コースならば、内枠先行は更に有利になる。もちろんそれ以上に馬自身が重馬場に対応できるかどうかが圧倒的に重要だが、有利な条件はいくらあってもありがたいところだ。

 

「やるぞ、サイレントロード」

『ぶるる』

 

 わかってるかのようなその返事にふふと笑みが漏れる。

 さあ、行くぞ。

 

 

 

『それぞれの思いを胸に、鮮やかな日差しの中1コーナー奥ゲートに入っていきます。最後の誘導オールアズワンも静かに、入って!』

 

『皐月賞、スタートしました!』




>銀木
ディープの馬主でありリベルタスの馬主。ちなみにこの人もこの皐月賞2頭出し。

>ダノンの馬主
2021/7現在個人資産が約5000億とか書いてあって目玉飛び出た
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