悪くねえ 大したもんだ ハルウララ   作:黒チョコボ

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ケリ

どんよりとした曇り空が続く今日この頃。ハルウララは普段と変わらぬ元気さを持って、学園内をあっちこっち走り回っていた。

 

トレーナー室から学園の裏側まで余す所なく駆け回り、しっかりと副会長からお叱りを受けてなお、彼女の視線はキョロキョロと辺りを忙しなく動き回っている。

 

「うーん……トレーナーどこ行ったんだろ?」

 

少し不満げに口端を下げた彼女は、まだ探していない場所はどこか無かっただろうかと、思考を巡らせる。

 

「あっ! 寮の方まだ探してないや!」

 

自身の生活の拠点であるその場所を脳裏に浮かべた彼女は、その両足をすぐさま動かし始めた。

 

だが、そこは男性禁制である。残念ながら、彼がいる可能性はゼロに等しいだろう。

 

ちなみに、トレーナーや学園の用務員の為の寮もあるのだが、あの担当ウマ娘に似て自由奔放な彼が寮生活などする筈も無い。

 

ルールに縛られるのが面倒なのか、他に理由があるのかは分からないが、当然の如く工場に生活スペースを増設して、そこで暮らしている。

 

 

 

 

数十分後、寮全体をくまなく探し終えた彼女は、学園へと戻る為トボトボと歩いていた。

 

捜索の結果、見つかったのは壁に穴を開けて焦っているポンコツロボットと、何故か落ちていたライトセイバー擬きだけだ。

 

「うーん……八百屋のおじさんに聞いてみたら分かるかな?」

 

そんな事をぼんやりと考えていたら、いつの間にか学園のすぐ前へと辿り着く。どうして学園に戻ろうと思っていたのかをド忘れして必死に思い出そうとしていると、彼の居場所を聞くのに申し分ない者の姿を発見する。

 

近くの生徒に丁寧に挨拶するその緑色の服を着た女性。もはや、学園になくてはならない存在となっている彼女の元へハルウララは駆け寄った。

 

「ハルウララさん、こんにちは!」

 

「こんにちは! たづなさん!」

 

他の者達に混じって元気良い挨拶を交わすと、そのまま流れる様に尋ねた。

 

「ねえねえ、たづなさん! トレーナーどこ行ったか知らない? 工場とか色んなとこ探しても見つからないんだ!」

 

「ハイゼンさんですか? えーと……確か、一週間程休暇を取るとの事で前々から連絡がありましたよ。なんでも、どこか観光に行くそうで」

 

「ええっ!?」

 

彼の口から一度たりとも発せられる事は無かった"休暇"や"観光"という言葉に、彼女はガックリと肩を落とす。

 

スポーツテストの成績が上がった自慢をするという主目的は、羨ましいという感情に押し流され、瞬く間に記憶の奥底へと追いやられる。

 

「わたしも行きたかったなぁ……」

 

「まあまあ、お土産ぐらいは……買って来なさそうですね……」

 

あの男の事だ。きっと、何かしらの催促でもしないとそんな手荷物買いすらしなさそうである。

 

そんな至極当然な予想を立てた彼女は、指を顎に当てて少し思考すると、目の前で意気消沈しているハルウララへとある提案を持ち掛けた。

 

「でしたら、買って来いって催促しちゃいましょう!」

 

その言葉に、彼女の表情には蕾が開くかの様にワクワクとした笑みが浮かび上がる。そして、その後に続いたたづなの指示に従って、お互いに携帯を取り出したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身体を芯から凍えさせる白い風が吹き荒ぶ。それと同時に、バタバタと風に煽られたコートの隙間から、叩きつけるかの様に雪が入り込む。

 

そこに歓迎の意など一切無く、あるのは不純物を排除しようとする大自然の猛威だけだ。

 

帽子が飛ばされそうになり咄嗟に抑える。

 

そのまま自身の前方を一瞥するが、未だに映り続けるのは一面の白銀の大地。

 

葉巻すら付かないこの天気の中、ハイゼンベルクは小さく悪態をついた。

 

「予報とは大違いだな、クソッタレ」

 

きっと、どこぞの能天気野郎であれば死ぬまではしゃいでいるだろうと脳裏に浮かべつつ、彼はその足を前へと進めて行く。

 

そんな中、鉄槌代わりに持ったロープがギチギチと悲鳴を上げる。その手に感じた抵抗に違和感を抱き、その視線を後ろへとやると、そこには雪が高層ビルの様に積もったソリが不満げにその足を地面に埋め込んでいた。

 

だが、顔色一つ変える事無く、彼はそのロープを強引に引っ張る。一瞬だけロープの抗議が最大まで高まるが、千切れるよりも先にソリ上の高層建築物が倒壊し、そのまま何事も無かったかの様に再度進み始める。

 

進めば進むほど、何者にも踏まれていないその雪は彼の足を深く飲み込み、重く纏わりつく。

 

しかし、それなのにも関わらず彼の速度は変わらずに一定を保っていた。

 

そんな、迷いの無く慣れ切った足運びは、まるで彼がこの土地に長い間住んでいると勘違いさせるほどである。

 

 

 

 

 

暫くして、幾つかの急勾配な斜面を上り下りすると、木の本数が明らかに少ない空間へと辿り着く。

 

コートと帽子の雪を払い落とすと、彼は目を細く凝らし、前方の真っ白な空間をじっと睨み付ける。

 

未だに強く降り続ける吹雪。そんな、彼の体温を奪い取らんとする白い死神の境目からチラリと黒っぽい影が顔を出す。

 

それを見た彼はニヒルな笑みを浮かべ、乾いた笑い声をこの地に響かせた。

 

「フッハッハッハ!! とんだ里帰りじゃねえか。こんなクソッタレな歓迎してくれるなんてな!」

 

雪に吸収されたその声は力無くその残響を終える。当然、誰もそれに答える者などこの極寒の地獄にはいない。

 

だが、空に浮かぶ雲だけはその声を聞いていた様だ。

 

ふと、全てを覆い尽くしていた吹雪がその勢いを弱める。その雪に埋もれた視界に、彼の立つこの土地が映り込む。

 

 

 

先程まで影しか見えていなかったそれは、その石造の堅牢な外壁を露わにし……

 

 

 

白いカーテンで覆われていた様に隠されていた周囲には、崩れ落ちた家だったものと、分厚い墓石が広がり……

 

 

 

もはや、人など住んでいない事が一目で理解出来るであろうこの場所は……

 

 

 

 

 

城という過去の遺物が残されただけの廃村(village)であった。

 

 

 

 

 

ハイゼンベルクは聳え立つ寂れて不気味な城へ目を向けると、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。そして同時に、この城に主人がいない事を幸運に思った。

 

「二度と帰ってくる事は無えって思ってたんだがな……」

 

彼はそう呟くと、引っ張って来たソリの荷を解き、中を探り始める。そして、ダクトテープでグルグル巻きにされた怪しい代物を取り出すと、前方へと放り投げた。

 

そして、一緒に取り出していた明らかに危険そうな謎の装置のスイッチを一切の躊躇無く押し込んだ。

 

押すと同時に彼の体を重く叩いたのは特大の爆発音。どうやら、先程のアレはお手製の爆弾だったらしい。

 

遠くで雪崩の様な音が響くが、そんな事お構い無しに二つ目をヒビの入った目の前の地面に再び放り込み、起爆する。

 

「クソッ……ドリルでも持って来るべきだった」

 

目の前の雪が崩れて露わになった縦穴に吸い込まれる様子を見ていた彼は、今こそ三種の神器の一つの使い所であったとふと思う。

 

溜息混じりに頭を掻きながら、彼はその穴を見下ろした。

 

一応底は見えるが意外と深い。きっと、何処かの超人でも無い限り、飛び降りれば無事では済まない。

 

「アレやるか」

 

その言葉と同時に、周囲の雪の中から錆びついた農具や剥がれ落ちたトタンが飛び出した。何かの力によって半ば重力から解放されたそれらは、縦穴の中でピタリと静止し、その主人の歩む階段となる。

 

そんな不自然極まりない現象を目の前に、彼は当然と言った様子でその無骨な階段を降りて行く。その後ろには、積荷だった物が浮き上がり、ソリを置いて追従していた。

 

夢もクソも無い魔法を終え、彼は縦穴の底から続く洞窟を突き進む。

 

そうして彼を迎えたのは、重苦しい空気の漂う大空洞と

 

 

 

 

 

その空間の中心に浮かぶ、黒い塊だった。

 

 

 

 

 

胎児を象ったそれは、彼が知っている大きさよりも小さく、今にも消えそうな灯火の様であった。

 

だが、彼は知っている。このライターの火のように小さき炎は、人の手が加われば一瞬で大きく燃え広がるという事を。そして、このカビに塗れた炎に巻かれた者達の行き着く先は凄惨である事を。

 

「よお、帰って来たぜ? 本来なら"大いなるクソッタレな菌根様"でも呼ぶべきなんだろうが、名前が長過ぎて面倒だ。お婆さまでいいか?」

 

彼はニヒルな笑みを浮かべながら、その双眸をこの空間に鎮座する菌根へと向ける。

 

その殺意にも似た視線を受けたソレは、何かを感じたのか僅かにブルリと震えた。

 

「確か"菌根は全てを記憶する"だったか? だったら、もう知ってんだろ? 俺が親孝行しに来たって事をよ!」

 

高らかな笑い声が響く。一人の男の執念の籠ったそれが空気を揺らすと同時に、彼に付いて来た荷物がその姿を露わにする。

 

彼が持って来ていた荷物。それは、通称ジェリ缶とも呼ばれる金属製の燃料缶。それらはそれぞれ宙に浮き、辺りにその中身をぶちまけ始めた。

 

当然、目の前の菌根にもそれはたっぷりと浴びせられる。それがただの液体では無い事を察した黒い塊は、犬の様に細かく震えて液体を弾き落とそうとするが、それらは殆ど落ちる事なくその黒い体の表面に留まり続けていた。

 

どうやら、少し粘性があるらしい。

 

「ハッハッハッハ!! ここらは良く冷えるからな! テメエの為に俺特製の暖房を用意してやった! 嬉しいだろお婆さま? 最高の親孝行、良ーく楽しんでくれよ?」

 

そのナパームという名の暖房をばら撒き終えると、彼は燃料缶をそこらへ放り、一つの大きなタンクを菌根の真下に置いた。

 

おまけと言わんばかりに、その金属製の容器に例の特性爆弾を引っ付けると、彼は再び笑いと共に言葉を吐き出す。

 

「最近、密室でヒーター付け過ぎて酸欠かます馬鹿もいるらしい。安心しろ、ここにちゃんと酸素入りのタンクも置いておくからよ! 最後の最後までしっかりと楽しめるぜ!」

 

どうやら、一緒に置かれたこの酸素入りの鉄の塊は彼の優しさによるものらしい。

 

ある意味孫の様な存在から、ここまで気遣いされようものなら、嬉しさのあまり天にも上る心地だろう。

 

「そんじゃあな! お婆さま!」

 

やる事終えて彼はゆっくりと外へ出る。縦穴を降った時と同じ様にして上り、その縁に立つと、懐から一本の至福を取り出した。

 

きっと、今までの人生で最高の一服の筈だ。

 

だが、紫煙と共に吐き出された感想は、意外にも歓喜に溢れたものでは無かった。

 

「ヘッ……まるでインスタントのコーヒーだな」

 

彼は"あの時の方がよっぽど美味かった"と懐かしむかの様に呟く。その脳裏に浮かぶのは、どこぞのピンク色の能天気野郎が初めて一着を取った時に吸ったあの一本。

 

雪が降り止んだ空を見上げて、まるで捨てる様に口に残った煙を吐く。

 

そして、吐いた分だけ吸ったのは葉巻ではなく冷たい空気だった。

 

「いや、ハズレの葉巻を引いちまったか、雪で湿気っちまっただけだ。そうに違いねえ」

 

しっかりと防水加工された葉巻入れとあの店主が厳選した一級品の葉巻。その二つから目を逸らしながら、彼は吸いかけの葉巻を手の中で弄ぶ。

 

「コイツはテメエにくれてやる。餞別だ」

 

吸う気のないそれを指で弾く。クルクルと舞いながら落ちていく葉巻の行き先は何かの液体で濡れている縦穴の底。

 

次の瞬間、彼の咥えていた筈の至福は葉巻から暖房へと姿を変え、菌根へともたらされた。

 

途端、彼の頭がチクリと痛む。

 

だが、その痛みを強引に無視して、彼はポケットに突っ込まれていた起爆装置のスイッチを押した。

 

「ハッ……ハッハッハッハ!! これで……もう"コイツ"は二度と"再起動"しねえ!」

 

目の前の縦穴から天を焦がさんと上がる爆炎。その熱が自身の前髪を僅かに焼く様子に彼は高らかで、乾いた笑い声を上げた。

 

きっと、今頃あの"お婆さま"は千度に達する暖房に、文字通り天にも上る暖かさを感じている事だろう。この寒さの中、暖房が切れる事ない様に酸素という燃料もしっかりと用意したのだ。

 

黒い見た目がさらに黒く染まり、そして冷たい石棺と同じ灰色と化すのに十分な量を。

 

壊れた蛇口を想像させる未だ噴き出す炎を前に、彼は先程の高揚が嘘かの様に静かに呟いた。

 

「ヘッ……俺がここまで諦めが悪いとはな。一体誰に似ちまったんだか」

 

自身を皮肉るようなその言葉と共に、脳裏に浮かんだ二つの影。

 

方やポンコツ、方や一般人。その二つに共通する一つの要素。

 

だが、ぼんやりとしたその姿が鮮明に映るよりも先に、彼は頭を振ってそのイメージを振り払った。そして、空いた脳内スペースに次にやる事を強引にねじ込む。

 

「アイツを回収しねえとな。趣味で作った割には意外と良い仕事しやがった」

 

少し焦げた前髪を弄りながら、彼は周囲を見回した。この天を突く炎の熱で付近の雪は殆ど溶けてしまっている。

 

その中にあったとある墓石へと、彼はその足を進めていく。その裏側に置かれた機械仕掛けのボールを回収すると、労いの言葉を掛けた。

 

「偵察ご苦労さん。次はあのうるせえ奴に追いかけ回される仕事が待ってるぜ」

 

かつて、どこぞのウマ娘達とおもしろおかしく鬼ごっこを繰り広げたその丸い機械をソリへと乗せると、彼はこの村の外へ爪先を向けた。

 

しかし、たった数歩進んだところで彼の足はゆっくりと止まる。そして、不自然にも雪と地面の境目へと視線を向け、暫くいつもの仏頂面を浮かべていた。

 

ソリのロープを持っていない左手が、自身の目元にある黒いサングラスへと触れる。何度か壊れ、買い替えているそれは鉄槌の様に昔から愛用している訳ではない。

 

彼は静かにそれを外す。雪の輝く白さに目の奥が少し痛くなる。思わず、すぐ足元の焦げ茶色の地面へと目を逸らすが、数分後には再び目の前の白色へとその瞳を向けていた。

 

「コイツはもう必要無え」

 

彼はそう呟くと、左手の中にある物を背後の火柱へと放り込んだ。瞬く間に歪み、溶けていくその様を小さく鼻で笑うと、今度こそ彼は前に歩き始める。

 

「眩しいもんもしっかり見ねえと……いけねえな」

 

そう小さく溢す彼の頭上では、まるで嫌がらせかと思うほど、太陽が雲の切れ目から顔を覗かせていた。

 

吹雪は止み、冷たい風を天からの暖かな光が中和する。

 

雪が陽光で輝くその様に、彼は"やっぱ必要だったかもな"と情け無い言葉を頭に浮かべながら、白い大地に足跡を刻んでいた。

 

 

 

 

 

そんな中、彼のポケットの携帯が沈黙を割く様になり始める。誰からの着信なのか一瞥もせず、彼はそれを耳へと当てた。

 

『あっ繋がった! もしもし、トレーナー?』

 

「あー……人違いだ」

 

『やったー! トレーナーだ! ちゃんと繋がったよ! ありがとうたづなさん!』

 

「ああよーく分かった。テメエと電話する時は拡声器が必須だって事がな」

 

恐らくこの番号を教えた張本人と、あの能天気ウマ娘が会話をしているのだろう。向こう側から僅かに聞こえる会話に、彼は呆れの籠った溜息を吐いた。

 

『ねえねえトレーナー! 今どこか遠い場所にお出かけしてるんでしょ? 今居るとこは何があるの?』

 

「……崩れかけの城以外なんも無えよ」

 

『お城!? じゃあなんか珍しいお土産買って来てよ!』

 

その言葉に、彼は気の抜けた声を発しながら歩んできた道のりを振り返る。遠くにぼんやりと見える廃城と雪に刻まれた足跡、雑多に生える木々。彼女の要望に応えられる物など何一つ無い。

 

「土産なんてあるわけ……ああ、クソッ! 切れやがった!」

 

彼が耳にその冷たくなった携帯を当てた時、それは何も物言わぬ文鎮と化していた。どうやら、冷えによってバッテリーが尽きたようだ。

 

ポケットにでも突っ込んでおけば復活するかもしれないが、もはやそこまでする気は無かった。

 

「珍しいもんか……作って誤魔化すしかねえな。というか、こっちは不法入国だ。土産なんて買う暇ある訳ねえだろ」

 

残念ながら、向こうはこっちの事情など知る由もない。故に、彼が出来ることはただただ悪態を吐きつつ、帰路を進む事だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえねえ、キングちゃん! これ見てよ! お土産で買ってきて貰ったんだ! キーホルダーだって!」

 

「へえ、あの独特なセンスの持ち主にしては意外と悪くないわね。それで、これは何をモチーフにしてるの?」

 

「えーとね……確か、ちぇす?のナイトってやつだって言ってたよ!」

 

「チェスのナイト……? 全然見た目違うじゃない!」

 

「ええっ!? そうなの!?」

 

「検索すれば画像ぐらい出てくるはず……あったわ。ほら、これよ」

 

「へぇ〜! 本当はウマ娘の駒なんだね! 初めて知った!! あれ? じゃあこれって何の駒なんだろう……?」

 

「分からないけど、とりあえず珍しい物って事で良いんじゃないかしら?」

 

「そっか! 確かに珍しいよね! じゃあ、オペちゃんに自慢してこようっと!」

 




菌根
とあるどこかの廃村の地下。そこに広がる洞窟で、密かに生きていた天然の菌根。洞窟には誰の手も入っていない事から、ハイゼンベルクが訪れるまでに誰にも見つからなかったのだろう。

全ての発端となった誰かの娘は、この世界ではウマ娘。少し重めの風邪程度で命を落とす事など無いのだから。
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