ロゼリアート・オンライン   作:ユイトアクエリア

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月曜投稿と意気込んでいた私はどこに行ってしまったのか。
ま、そんなことは言ってないんでセーフですね、週一は守ってるので()
というわけで、森を抜けた後の話です。


12話、どうぞ。


12話 《思い出の丘》攻略前夜

しばらくして笑いが収まったころ、俺たちは迷いの森を抜けた。

 

 

Yu「やーっと出れたー!!」

L「いやぁ~出れてよかったね~!」

S「前準備は必要だと、いい教訓になりました。」

K「あんたら、迷ってたのか...」

 

 

そういえばそうだった。

迷いの森の定型句通り、迷っていたのだった。

それでいくと、キリトに会えたのはかなりの幸運と言える。

 

 

Si「あの、皆さん。ホームはどこに...?」

Yu「俺は今49層にあるけど...」

S「私たちは40層に。森から出れたので、帰ろうと思っていたところです。」

L「ユイトはどうするの?一緒に帰る?」

Yu「いや、キリトの方に付いてくよ。悪いね。」

 

 

キリトがなにかよく分からないことを言っていたのも気になるし。

 

 

S「それでは、私たちはこのあたりで。」

L「じゃあね~!ユイトもたまには、顔見せてよね!」

Yu「はいはい。」

K「あれ、ユイトもここに泊まるのか?」

Yu「その花っていうの、気になるし。それに...」

Si,K「それに?」

Yu「いや、何でもない。」

 

 

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主街区に戻ってきた俺たちは、シリカに集まるプレイヤーを見て少し引いていた。

 

 

Yu「あの子、人気者なんだな。」

K「あんな小さい子、しかもモンスターテイムに成功したプレイヤーなんて貴重だからな...」

Si「ごめんなさいっ!あたし、この人たちとしばらくパーティ組むので...」

 

 

ということが聞こえ、気づいたらシリカに手を引っ張られて移動していた。

 

 

Yu「随分と人気者なんだな。フリーになったのなんて、ついさっきの話のはずなのに...」

Si「マスコット代わりに誘われてるだけなんです。でもあたし、それで思い上がっちゃって...」

K「大丈夫、絶対に生き返らせるさ。」

 

 

と、キリトがいったところで、宿の隣の道具屋からパーティと思わしき五人組が出てきた。

そのパーティの最後尾の赤髪の女性プレイヤーがこっちを振り返った。

それを見たシリカが、少しだけ足を速めた。

 

 

「あら、シリカじゃない。」

 

 

声をかけられてシリカは立ち止まり、どうもと返す。

 

 

「へぇ...森から脱出できたんだ。よかったじゃない。でも、今さっきアイテムの分配終わっちゃったわよ?」

Si「いらないっていったはずです!...急ぎますから」

 

 

再び宿の方に向かおうとするシリカを、そのプレイヤーはまだ開放する気はなかった。

 

 

「あら?...あの青いトカゲ、どうしちゃったのかしら?もしかして...」

Yu「...ヤな奴

Si「死にました...でも!必ず生き返らせます!」

「ってことは...《思い出の丘》に行くつもり?でも、あんたのレベルで攻略できるの?」

 

 

反抗したのは、シリカではなくキリトだった。

 

 

K「できるさ、そんなに難しいダンジョンじゃない」

 

 

赤髪のプレイヤーはキリトと俺を見ると目を細めて、

 

 

「あんたたちもその子に誑し込まれた口?見た感じ、そこまで強そうには見えないわね」

K「...行こう」

「ま、せいぜい頑張ってね」

 

 

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Yu「あ~!ムカつくあの女!」

K「なんでお前がキレてんだよ」

Yu「何だあの言い方!皮肉混ぜるにもほどがあんだろうが!」

Si「ま、まあまあ落ち着いてくださいユイトさん...」

 

 

俺たちは宿屋の一階で、パーティ結成記念と称して、夜飯を摂っていた。

 

 

Si「なんで、あんな言い方するんだろう...」

Yu「自尊心の塊みたいなやつだったからな、あの女。自分中心に世界回ってるとか思ってそうだ」

K「まあ、この手のゲームだと性格変わる奴なんてそこそこいるしな...」

 

 

キリトの顔が曇る。

 

 

K「この世界で悪事を働く奴は、リアルでも腐ってるやつだと思ってる」

Yu「まあ、なりたい自分になれるっていうのがこういうゲームの特徴だしな。それにしたって、だけど。」

K「こんな異常事態なのに、他人の不幸で飯がうまいなんて言ってる状況じゃ、ないのに...」

Yu「ま、俺らも人のこと言えた義理、無いけどな。」

K「そう、だな。だとしたら、俺らも...」

Si「そんなこと、無いですっ!」

K,Yu「!?」

 

 

急に大声を出したシリカは、俺たちの手を取って握りしめた。

 

 

Si「キリトさんはいい人です。そして、ユイトさんもいい人だって、信じてます。」

Yu「慰められてるぞ、俺ら」

K「そうだな...ありがとう、シリカ」

 

 

キリトがそう言った瞬間に、シリカはすごい勢いで手を離し、その手で顔を覆った。

 

 

K「ど、どうした...?」

Si「な、なんでもないです!あ~!デザートまだかなぁ~!」

Yu「誤魔化し方どうなってんだよ...

 

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夜飯を食べて俺とキリトは同じ部屋に、シリカは別の部屋にそれぞれ入って、「明日に備えて今日は早めに寝よう」ということで一時解散した。

まぁ、隣の部屋がシリカの部屋なんだが。

 

 

Yu「ふぁ~あ...」

K「眠いなら寝たらどうだ?」

Yu「いや、もうちょい起きてるよ。それよりも、お前なんか気になること言ってたよな」

K「気になること?」

 

 

森で会った時、キリトはシリカに装備を渡すとき、「目的も似たようなもの」と言っていた。

つまり、キリトにも《思い出の丘》に向かう何かしらの理由があるということ。

それが気になってしょうがない。

それを問い詰めてみると、

 

 

K「今話すとややこしくなるからさ、現地でいいか?」

Yu「それで俺が理解できるんだったら、それでいい」

 

 

と言ったところで、ドアが軽くノックされる。

 

 

K「あれ、シリカ?寝たんじゃなかったのか?」

 

 

Si「あ...えっと...」

 

 

シリカは口をもごもごさせるだけで言葉を発さない。

しょうがないな...

 

 

Yu「キリト、47層のマップ、頭に入れといたほうがよくねえか?」

K「え?なんでだ?」

Yu「いやほら、俺とキリトは言ったことあるからあれだけどさ、シリカにとっては初めての、しかもマージンぎりぎりの場所だ。知らん場所に連れてって死なれても困るだろ?」

 

 

俺にしては饒舌に論破した方だと思う。

俺の弁論にキリトは、それもそうかと納得の意を見せた。

 

 

K「それじゃあ、階下に行くか?」

Si「えっと、よかったら、お部屋で...」

K「え?」

Si「ほ、ほら、貴重な情報、誰かに聞かれたら困りますし!」

K「まあ、そうだな...」

 

 

キリトはそう言うと、ドアを大きく開け、シリカを中に入れる。

 

 

Yu「じゃ、俺はちょっと外出てるよ。お二人でごゆっくり~」

K「お、おいユイト!」

Yu「ちょっと小腹すいたから飯食ってくるだけだよ~」

 

 

と言って、部屋から出る。

10分ぐらいすれば話も終わるだろうと、軽く見積もって下に降りる。

シリカがイケると言っていたチーズケーキを二個ほど食べ、そろそろ戻るかと上に登ったところで、おかしな人影を見た。

ドアに耳を付けて、何かを聞いている人間、おそらく男のプレイヤー。

通常、ドアに隔たれた部屋の中の音声は、ノックした後の10秒間を覗き、誰にも聞こえないものだ。

しかし、《聞き耳》スキルを相当に上げていれば、盗聴も可能だ。

そして、その盗聴している部屋は、さっきまで俺がいた部屋。つまりキリトとシリカが47層について話している部屋だ。

ゆえに、行動すべき選択肢は一つ。

 

 

Yu「おい」

 

 

そのプレイヤーの肩に手を置き、少し力を入れながら呼びかける。

そいつは一瞬驚いて、俺につかまれた肩を無理やり動かし逃亡する。

 

 

俺が「待て!」と言うのと、キリトが「誰だ...!」と言いながらドアを開けるのは同時だった。

 

 

Yu「わりぃ、逃がした。」

K「俺の不注意だ...姿、わかるか?」

Yu「黒ローブで顔見えず、髪形だけだな、見えたのは。ツンツンしてたぜ」

K「そうか...ちょっとメッセージ打つ。」

Yu「了解...って、シリカ寝てんじゃん。」

K「寝る場所どうする?」

Yu「俺床で寝るよ、キリトは椅子にでも座りな」

K「じゃあ、それで...」

 

 

ほどなくして、俺もキリトも眠りに落ちた。

 

 




あとがき、読了感謝です。
また中途半端なところで終わってしまった。
原作読み返しながら書いてるんですけど、キリトがメッセージ送ってる相手って誰なんですかね。
そこだけが分からない。
次回でテイマー編完結かなぁ...頑張ります。
ほんとこの小説タイトル詐欺が過ぎると思うわ、だってロゼリア出てこない話のほうが多いってどういうことよ。


コラボ先小説のほうは読んでいただけたでしょうか、まだという方はぜひに。
コラボ先小説、『監視対象と約束された日々』コラボ回→https://syosetu.org/novel/251752/46.html

前日、後日談をこっちでも書きたいなと考えているので、よろしくお願いします。


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正直、ライブレポート。読んでてどう感じた?

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