初めてなので色々と酷いと思いますが、よろしくお願いします。
「……終わった」
未取得の表示がなくなったクエスト画面を見て、一息つくように零れた言葉。
達成感……というより、心が軽くなったような気がするのは、ここまでくるのがもはや引けない義務感のようなものでプレイしていたからか。
Gジェネレーションクロスレイズ。
そのDLCであるエキスパンションステージの最終面を、同じDLCで追加された最高難易度インフェルノモードのレベル90以上でクリアする。
それが最も難易度の高いクエストだろう。
Gジェネはシミュレーションゲームであり、アクションゲームほどプレイヤースキルは影響しない。
機体の性能、パイロットの能力による差は絶対で、その差をプレイヤーの努力でカバーすることはできないから、敵が強いなら自分のユニットも強化しなければ勝負にすらならないわけだ。
クロスレイズプラチナムエディション発売から約三か月……チマチマとプレイし続けた結果、レベル999の機体を9機、パイロットを四人同レベルの戦艦を3機育成し、クエストを全て達成することができた。
ここまで、何人のクランク二尉をありがパンパンしてきただろう。
ギャラリーのインフェルノ出撃回数は、800を超えたのを見たのが最後。
途中、クエストを達成していく中で「無限湧きするエキスパンションのハシュマルステージの方が効率良くね?」と気付いたのも時すでにおすし。
クランク二尉をありがパンパンパンする苦行のような作業を続け、ようやくここまで辿り着けたわけだ。
というかね、苦行になってるのはゲームデザインが悪いんですよ。
レベルが上がると、同じ敵から得られる経験値が下がる←わかる。
レベルが上がると、次のレベルアップに必要な経験値が増える←わかる。
それらを重複させる←これがわからない。
いや、重複させるだけなら他のゲームでもあるけど、このゲームは更に機体とキャラのレベルも獲得経験値に影響し、レベルが上がれば上がる程レベルが上がりづらくなる。
より高くレベルを上げるには難易度インフェルノの高レベルに挑まなければならず、レベルを上げて機体を強化し、キャラの能力を上げなければろくに戦えないにも関わらず、だ。
紛うことなき悪循環。
だが俺は成し遂げた。やりましたよクランク二尉!
「……(インフェルノ)レベル100の鉄血ハシュマルステージと最終ステージはまだだけど」
前者は攻撃側のアビリティを無効化するアビリティを持つから単純に面倒臭く、クエスト条件のレベル75で取り敢えず妥協。
後者はクエスト条件のレベル90で様子見をしてからと思っただけ。(最初からレベル100で行く勇気は)ないです。
だけど、ここまで来たからにはその二つもクリアして、全クリを目指したい。
どっちもクリアするイメージは掴めてる。
金もサイコハロ牧場とは何だったのかというレベルで四億を超えてるから、あとは【EX】系アビリティの回収と、パイロットのレベルを上げるばかり。
「……やってやる。俺はやってやりますよ、クランク二尉」
さぁクランク二尉をパンパンしてやろう、いや、さすがに無限湧きハシュマルステージにするかと思いながらコントローラーを構えると、当然の如く睡魔が押し寄せてくる。
だが、作業中に眠くなるのは日常茶飯事。もはや作業を始めようとするだけで眠くなってくる、パブロフの犬状態と言えるだろう。
クエスト終わらせたテンションでもうちょっと持つと思うんだけどな、なんて思ってはみたものの……眠気に堪えられず、俺は意識を手放した。
鉄と血と。
そんな文字と第一形態バルバトスの絵が、俺の日本で見た最後の光景だった。
朦朧とする意識の中で、初めに思い浮かんだのは『今日はバイト』という言葉だった。
――やべぇ、遅れる!
半ば条件反射で身体を起こすと、そこは知らない場所だった。
「……え?」(……は?)
本当に知らない場所だった。
壁なんかの材質のせいか全体的に無機質で、部屋という雰囲気はあるけど生活感はない。
和風で散らかり放題だった俺の部屋とは似ても似つかない。
モニターもなければ、PCもPSもSwitchもXboxもない部屋が、俺の居住空間なわけがない。ノーゲームノーライフ。俺の相棒たちどこいったの。
「……は?」(……ファッ!?)
そして、ようやく気付く新事実。
「縮んでる……」
勿論ナニではなく、身体全体が、である。
某少年探偵もこんな気持ちだったのかという気分を味わいながら鏡を探すが見当たらず、デスクと思われる場所の壁にあったモニター(?)の黒い画面を覗き込んだ。
「……私じゃない。……私?」(……俺じゃない。……わたし?)
俺じゃない。そう言ったつもりなのに、自分の耳が捉えた言葉は、別の言葉が混じっていた。
混じっていたというか、変わっていたというか……。
ていうか、抑揚とか話し方すら変わってるじゃん! なんぞこれ!?
「それより、見た目……」(そ、それもだけど、見た目……)
俺自身が縮んだわけではなく、別の人間に変わっている?
そんな推論が頭を過って、より正確に状況を確認するために辺りを探すと、ロッカーに備え付けられた鏡を見つけた。
鏡に映るのは、ふんわりとやわらかそうな銀色のショートボブ。
パッと見だと灰色にも見える、くすんだ青色の目。
アニメじみた端正な造りの容姿。
「2B……!」(2Bじゃん!)
ニーアオートマタの主人公、ヨルハ二号B型……通称2B。
日本、海外を問わず人気のあったキャラクターで、一時はMODで外見を2Bにするものをよく見かけたものだ。
かく言う俺も、スカイリムやSEKIROの自キャラをMODで外見を2Bにしたり、クロスレイズでもわざわざ画像を作り、差し替えで2Bのバストアップ画像とボイスを組み込んでニチャァ……としたものだ。
は? 古い? 尻やふとももならライザだろ? 最近ならウマ娘?
うるせえ!(ボキャ貧)
と、脳内に受信した電波にキレ散らかしていると、嫌な予感がした。
そう、クロスレイズである。
「ここ、もしかして……」
この外見だからバンカーかもと思ったけど、当たりを着けて観察してみたらあら不思議。思い当たる節があるじゃありませんか。
「スメラギさんの部屋……?」
アニメ、機動戦士ガンダムOOの劇中でたまに映されていた、スメラギさんの部屋に酷似している……気がする。
もしこの予想が正しければ、大変なことになる。
嫌な直感が全く外れている気にならず、俺は部屋を飛び出してある場所を目指した。
ソレスタルビーイングの母艦、プトレマイオスの構造を俺は知らない。
だが幸か不幸か、迷わずに行きついた場所で、俺は思わず崩れ落ちてしまった。
辿り着いた場所……格納庫を見下ろせる通路からは、複数の機体を見て取ることができた。
スペリオルドラゴン、ダブルオークアンタフルセイバー、Gセルフ(パーフェクトパック)、∀ガンダム……。
そんなに格納できましたっけ? と言いたくなるが、間違いなくこの艦はプトレマイオス2改だろう。
「……私の第一グループ……」(……俺の第一グループじゃん……)
ここが現実なのかは知らないが、先の四機を含め、恐らく計九機あるであろう機体とこの艦は、絶対に世に出してはいけない存在だ。
特に∀とスペリオルドラゴン! お前ら絶対ここから出さないからな!
意味が分からないし理解も全く追いつかないが、クロスレイズのデータがまるごと顕在し、そのキャラの一人に憑依(?)したらしい。
「なんでよりによって女性キャラなの……」(なんでよりにもよって女性キャラ!?)
しかも、ご丁寧に石川由依ボイスで。
確かに、くっそ面倒なことをしてまで差し替えたし、最初にカンストまで育てたキャラだけどさぁ!
他にも櫻井ボイスの三白眼のイケメンとか、安元ボイスのちょい悪イケメン兄ちゃんとかいたじゃん!
むしろカンストしてる四人のうち三人が男だったのに、どうして……(電話猫感)
……まさか、データいじったバンナムの呪い!?
「……まさかね」
呪いはともかく、実際にそこにある機体が機体なだけに、現実逃避もしていられない。
ブリッジのコンソールを動かし、確認できたのは自分の予想が正しかったこと。
俺がいるのは宇宙で、プトレマイオス2改に乗っている。
艦載機は先に確認した機体に加えてゴッドガンダム、デスティニー、ダブルオースカイ、ガンダムサバーニャ、Wガンダムゼロ(EW版)の計九機。
スペリオルドラゴンは瞳のないSD体型だったが、ダブルオースカイはガンプラではなくMSとして存在しているようだ。
ますます意味が分からない。
そして、幸か不幸か艦に乗っている人員は俺だけだった。
意思の統一をする必要がないし、侵入者以外から情報が漏洩する心配もない。
でも寂しい。
人員不足はハロである程度賄える。
でもハロはハロであって、人間じゃないんだよ。スメラギさんじゃないんだよ!
せっかく艦長はスメラギさんだったのに!
通信はフミタンだったのに!
ゲストのアトラにはイカ焼きを食べさせたかったのに……。(純然たる善意)
叶わないことを嘆いていても仕方ない。
気を取り直し、天体から観測した情報で出した艦の現在位置を調べると、地球から見て北極の直上。
距離にして約六万キロの宇宙空間だった。
周囲にこれといった物体はなく、なぜこの位置にいたのかは不明。
航路を調べても記録はなく、生命維持に関わる機能などのログを調べても同様で、それはまるで、この艦が俺の起きる直前に出現したかのようだった。
そんなことはありえない。
だが、ありえない存在しかこの艦を含めてここにはないわけで、この事象を受け入れるかどうかを悩むのは単純に時間の無駄だ。
……ワンチャン夢かもしんないし。
何にせよ、現在分かっているのはこの程度。
結論としては、この艦や機体を他者に渡さないことが絶対条件。
その上で状況を確認して、この艦がここにいる原因、もしくは理由を調べる。
前者が分かれば元の世界に戻れるかもしれないし、後者がわかればそれを解決(?)すれば解放されるかもしれないしね。
原因もわからず、理由なんてそもそも無い、なんて可能性も普通にあるけど、その時はその時だ。
ということで、第一目標は生命線の確保。
水や食料はかなり在庫があったけど、心許なくなってから急いで確保に動くのは不合理だ。
衣食住の残り二つはまぁ後回しでいいだろう。
第一目標が達成出来たら、第二目標として情報の収集。
世界情勢を知ることが最低限で、その状況如何ではこの艦を太陽で焼却、元の身体に戻る方法が分かれば最上、といったところか。
「そうと決まれば……ハロ、光学迷彩展開と同時に前進一杯。加速完了後、慣性機動に移行」
「リョーカイ! リョーカイ!」
パタパタと両脇のハッチをはためかせながら、ハロたちが機械音声と共に艦の操作を始める。
「そういえば、トランザムもできたんだ」
プトレマイオスの2とその改の違いは、艦尾に設けられたGNコンデンサーにある。
ただしそれは使い捨てで、クアンタとサバーニャがある現状(スカイのGNドライブは使えるかわからん)、わざわざそちらを使いつぶす意味はないだろう。
「トランザムカノウ! トランザムカノウ!」
「今はいい。それより、観測を厳に」
「リョーカイ! リョーカイ!」
寂しいと言ったな? あれは嘘だ! ハロはいいぞ。
艦長席に座りながら、改めて今ある情報に目を通す。
タブレットに表示されているのは、プトレマイオス2改(以下トレミー)と格納されている機体のスペックだ。
「……明らかに異常」
例えば、∀のジェネレーター出力。
確か、設定では27000KWだったはずだが、目の前の表示は30倍以上の数値を示している。
俺の記憶違いか? とも思うが、それ以上に考えられるのが、クロスレイズでの強化が反映されている可能性だ。
このタブレットに表示されている預金も、桁は三つほど違うがゲームでのCAPと同じ数字の並びだと思う。
「それにしても……」
口座に登録されている名前を見て、思わず苦笑を浮かべてしまう。(浮かべたとは言ってない)
艦や機体の所有者IDとして登録されていた名前も同じだが、2B。
まんまなんだけど、よくこれで登録できたな。ガバガバじゃん。
「変更は……できないか」
ぴえん。
「でも、この見た目ならモデルとかいけそう」
2Bは世界的に人気だったし。
ただ、データを見る限り、この身体はアンドロイドじゃないらしい。
このキャラはクアンタに乗せる前提で、アビリティに真のイノベイター持ってたから、そのせいかもしれない。
さすがに艦のデータにもアビリティの情報なんかは見つからないし(なんか制限されてるっぽいデータがあるけど、そこまで重要な情報じゃないだろうから)、結局自分で調べるしかないか。
調べると言えば、音声登録で確認したら、ちゃんと石川由依ボイスだった。
「平成や令和の世界なら、声優としてやっていけるかも」
勿論本人がいなければ、の話だが。
……無理だな。
思った言葉そのまま言えねえし。演技とか無理じゃね。
なんて、そんな呑気なことを考えたのがフラグだったんだろうか。
「人工物ハッケン! 人工物ハッケン!」
「光学カメラでモニターに映せる?」
了解の言葉と共に映し出されたその物体に、俺は言葉を失った。
それは、この艦がいた場所とは全く別の意味を持つ宇宙空間……いわゆるラグランジュポイントと呼ばれる位置にあった。
回転する無機質な円柱。
「コロニー……か」
もしかしなくても、ここってガンダム世界だったりする?
ガワが2Bなのはなんとなくです。
最初→普通のマイキャラ♂→なんか普通だな……→変更
二人目→ボイスで収録されてた斎藤千和さんのキャラ→これのじゃキャラじゃなくて花魁言葉じゃん!難しすぎんよ→変更
三人目→井上喜久子さんのおっとり系キャラ→内心は普通に男言葉だから、オカマ口調にしか見えない→変更
もうええわ!えーっと……(PS4のホーム画面でニーアオートマタを見つける)2Bで!
こんなんなんで、違和感とかあると思いますが許してちょんまげ
主人公のステータス
指揮値:6893
射撃値:7979
格闘値:9999
守備値:6879
反応値:8974
覚醒値:6826
補佐値:5731
通信値:5731
操舵値:5743
整備値:5719
魅力値:6737
アビリティ:『真のイノベイター』『スーパーパイロット』『【EX】特殊強化能力』『【EX】格闘能力Lv.1』『【EX】射撃能力Lv.1』『【EX】反射神経LV.1』『好機LV.1』『勇猛果敢Lv.1』