制裁デュエル当日。
デュエルリングに集められる十代、 翔、 明日香、 ひはつ、 メグ。
「それでは制裁デュエルを始めるノーネ!!」
クロノスが司会進行を務める。
「こちらで用意したデュエリストとこの5人のデュエリストが戦うノーネ!!
戦う順番はドロップアウトボーイズ!! シニョーラ明日香!!
シニョーラメグ&シニョールひはつナノーネ!!」
わぁああああ、 と会場が沸く。
「納得出来んな・・・」
万丈目が観客席で呟く。
「何がです?」
「何か問題でも?」
太陽と慕谷が問う。
「ドロップアウト達は兎も角ブルーまで制裁とは許し難い」
「確かにそうですね」
「ブルーには勝てる相手を出して来るんじゃないですか?」
「それは如何かな?」
万丈目達の後ろに座るキリとブルーの制服を着て
フルフェイスのマスクを被り額にLEDで\先輩/と表示する不審者。
「誰だアンタ?」
「最遊・キリ・ロード、 3年だ、 先輩だ敬え」
「俺はチェインボルト!! 2年生!!
後輩!! たとえ一分一秒でも先に入学した者を
後に続く者は敬うべし!!」
「は、 はぁ・・・そうですか・・・」
「さっきの・・・それは如何かなって言うのは・・・」
「ふむ!! 教えてやろう!! 先輩たる我々に感謝せよ!!
他の連中は知らんが天上院の相手は我々SDTCが自信を持って送り出す相手!!
まず勝てん!! 俺ですら勝てんし!!」
「え、 えぇ・・・」
困惑する万丈目達。
「そうこうしている内に最初のデュエルが終わったぞ!!」
「迷宮兄弟・・・何という強敵だ・・・」
「え、 えぇ!?」
少し眼を離したと思ったら十代と翔の制裁デュエルが終わっていた。
「ドロップアウトボーイズの勝利ナノーネ
では次、 シニョーラ明日香!!」
「はい!!」
デュエルリングに上がる明日香。
対面に現れたのは最愛。
「最愛先生? 私の相手は貴女?」
「いいえ、 私の可愛い息子が相手よ」
「息子? 最愛先生結婚なされていたんですか?」
「えぇ・・・私はサイバーと寝た女と呼ばれている」
呼ばれていない。
そして大勢のSDTCの部員達が何やら機材を運んで来た。
「ご紹介しよう、 我が息子、 SDTCの英知の結晶!!
完全AIデュエリスト『クレバー』だ!!」
大きめのコンピュータの様な形をしており
モニターには表情の様な画像が表示されている。
「ドーモ、 クレバーです、 明日香=サン」
「ど、 どーも・・・しかし私の相手は機械がするのですか?」
「このクレバーの実力はプロデュエリスト並と言っても過言では無い
事実プロデュエリストとのテストマッチにおいては勝利する事が出来た」
「信じられませんが・・・」
「デュエルには肌の色や外見や年齢、 有機体か否かは関係ありません
ただ強い者が勝つ、 それだけです」
「それもそうね・・・」
クレバーに説かれる明日香。
「ではデュエルを始めましょうか
先行は明日香さんからで良いわねクレバー?」
「構いませんよ」
「ちょっと待った、 後攻を頂きます」
「そちらがそれならば問題有りません、 では始めますか」
「デュエル!!」「対戦よろしくお願いします」
「礼儀正しい!!」
「機械ですから」
「ドロー、 スタンバイ、 メイン」
クレバー手札:5→6
機械のアームがカードをドローして手札を持つ光景としては異様である。
「永続魔法、 魔法吸収を発動します
そしてカード2枚セットしてモンスターをセット
更に手札からエクスチェンジを発動します」
「エクスチェンジ? 互いの手札からカードを交換するあのエクスチェンジ?」
「そのエクスチェンジです、 さぁ手札を見せて下さい」
「っ・・・」
クレバーの手札
プロト・サイバー・ドラゴン
明日香の手札
ドゥーブルパッセ
機械天使の儀式
サイバー・プチ・エンジェル
サイバー・プリマ
ブレード・スケーター
「プロト・サイバー・ドラゴンしかいないじゃないの・・・
プロト・サイバーを選択します」
「ではサイバー・プチ・エンジェルを選択しますね
魔法吸収の効果でライフ回復してターンエンドです」
クレバーLP:4000→4500
クレバー手札:6→1
「私のターン、 ドロー!!」
明日香手札:5→6
「ブレード・スケーターを召喚してセットモンスターに攻撃!!」
「セットモンスターは王立魔法図書館です反射で600ダメージ」
「っ」
明日香LP:4000→3400
「カードを1枚伏せてターンエンド!!」
明日香手札:6→4
「押されているね」
「そうね」
メグとひはつがデュエルリングの外で観戦している。
「如何思う? あの機械?」
「サイバー流、 っぽいけど
王立魔法図書館・・・ドロー加速としては有り得なくはない?
魔力吸収も有る、 型が読めない・・・」
「ムツカシイなぁ・・・
何れにせよエクスチェンジで手札が見られデッキ内容も
サイバー・エンジェルと見破られた
サーチカードのサイバー・プチ・エンジェルも取られたし厳しいかな・・・
名前の通りクレバーな機械だ・・・」
「ドロー、 スタンバイ、 メイン」
クレバー手札:1→2
「伏せていたトゥーンのもくじを発動
デッキからトゥーンのもくじの手札に加えます
手札に加えたトゥーンのもくじを発動
デッキからトゥーンのもくじの手札に加えます
手札に加えたトゥーンのもくじを発動
デッキからトゥーン・サイバー・ドラゴンに加えます
3枚の魔法カードが発動された事により
王立魔法図書館に魔力カウンターが3つ
魔力吸収の効果で1500のライフ回復がされます
王立魔法図書館の効果でカウンターを3つ取り除き
デッキから1枚ドローします」
クレバー手札:2→3
クレバーLP:4500→6000
「モンスターをセットしてターンエンドです」
「またしてもセット・・・何を企んでいるの・・・
私のターン、 ドロー」
明日香手札:4→5
「・・・ブレード・スケーターを生贄に
サイバー・プリマを召喚!! このカードが召喚に成功した場合
表表示の魔法カードは破壊される!!」
「魔力吸収は破壊ですね」
「そしてサイバー・プリマで王立魔法図書館を破壊!!」
「破壊された事でブロークン・ブロッカーを発動します
王立魔法図書館を守備表示で2体特殊召喚します」
「増えた・・・ですって? ターンエンド」
明日香手札:5→4
「ドロー、 スタンバイ、 メイン」
クレバー手札:3→4
「セットしていたデス・ラクーダを反転召喚
反転召喚成功時にデッキから1枚ドロー」
クレバー手札:4→5
「ワンダー・ワンドを王立魔法図書館に装備
融合賢者を発動、 デッキから融合を手札に
融合派兵を発動、 デッキからサイバー・ツイン・ドラゴンを見せて
デッキからサイバー・ドラゴンを攻撃表示で特殊召喚
王立魔法図書館から3つずつカウンターを取り除き2枚ドロー
更にワンダー・ワンドの効果発動
装備モンスターとこのカードを自分フィールドから墓地へ送り
自分はデッキから2枚ドローする」
クレバー手札:5→3→5→7
「手札が増えた上にサイバー・ドラゴンまで・・・
でもサイバー・プリマの攻撃力には及ばない」
「それはフラグと言う物です
手札から融合を発動、 手札のサイバー・ドラゴンと
フィールドのサイバー・ドラゴンを融合して
サイバー・ツイン・ドラゴンを攻撃表示で召喚
そしてサイバー・ツイン・ドラゴンでサイバー・プリマに攻撃」
王立魔法図書館:魔
「待ちなさい、 手札を1枚捨てて
伏せているホーリーライフバリアーを発動するわ」
明日香が捨てたカード
ドゥーブルパッセ
明日香手札:4→3
「機械だけにフェイントには引っかかるみたいね」
「初手ターンに見えたドゥーブルパッセを伏せずに
引いたホーリーライフバリアーを伏せるとは
このミスはメモリーに記録しておきましょう
メインフェイズ2
デス・ラクーダを生贄にトゥーン・サイバー・ドラゴンを
召喚し、 カードを1枚伏せてターンエンド」
クレバー手札:7→3
「ふむ・・・中々ですね、 最愛先生」
「そうでしょう? 鮫島師範代、 いや鮫島校長
来期からは我がSDTCの予算増額を・・・」
デュエルリングの傍で観戦する鮫島と最愛、 そして亮。
「亮、 貴方はあのコンピューター」
「クレバー」
最愛が指摘する。
「クレバーのデュエルについて如何思います?」
「その名の通りクレバーな奴ですね
エクスチェンジで相手のデッキの把握
そして大量ドロー、 面白いデッキだと思います」
「そうでしょうカイザー」
「但し、 クレバーなだけではデュエルには勝てない」
「・・・・・カイザー、 ちゃんとデュエル見てます?」
「見ていて言っていますが?」
「・・・・・」
呆れた様子の最愛。
「見ていて下さい最愛先生、 明日香はここからですよ」
「だと良いですがねぇ」
「私のターン、 ドロー!!」
明日香手札:3→4
「良し!! 機械天使の儀式を発動!!
手札のサイバー・プロト・ドラゴンとサイバー・エンジェル-韋駄天-
を生贄に捧げてサイバー・エンジェル-伊舎那-を攻撃表示で特殊召喚!!
韋駄天の効果で伊舎那の攻撃力は1000ふえて3500!!
そして伊舎那の効果で貴方は自身のフィールドの
魔法・罠カード1枚を墓地へ送らなければならない!!」
「チェーン発動、 突進
サイバー・ツイン・ドラゴンの攻撃力を700上げます
そして突進を墓地に送ります」
「これでサイバー・ツインの攻撃力は3500・・・だけどこのターンだけ
次のターンに攻撃すれば良い
私はトゥーン・サイバー・ドラゴンと王立魔法図書館を伊舎那で攻撃!!」
クレバーLP:6000→4600
「これでターンエンド!! サイバー・ツインの攻撃力も元に戻る!!」
明日香手札:4→0
「ドロー、 スタンバイ、 メイン」
クレバー手札:3→4
「融合回収を発動
墓地の融合と融合に使ったサイバー・ドラゴンを手札に戻します」
クレバー手札:3→5
「手札抹殺を発動
互いに手札のカードを全て捨てて捨てた枚数分ドローします」
「手札交換カード・・・」
クレバーが捨てたカード
サイバー・プチ・エンジェル
スクラップ・リサイクラー
融合
サイバー・ドラゴン
クレバー手札:5→4
「手札から永続魔法、 闇の護封剣を発動します」
「闇の護封剣? 光の護封剣じゃなくて?」
「はい、 発動後、 2回目の自分スタンバイフェイズに破壊されるカードで
効果は相手フィールドに表側表示モンスターが存在する場合
そのモンスターを全て裏側守備表示にし
このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り
相手フィールドのモンスターは表示形式を変更できません」
「・・・・・あ」
裏側守備表示にする。
つまり、 韋駄天による伊舎那の攻撃力上昇は解除される。
更に対象に取らない効果の為、 伊舎那のもう一つの効果
自分フィールドの「サイバー・エンジェル」儀式モンスターを対象とする
相手の効果が発動した時に
自分の墓地の儀式モンスター1体を選んでデッキに戻し
相手フィールドのカード1枚を選んで破壊する効果も発動できない。
「サイバー・ツイン・ドラゴンで裏守備表示の伊舎那に攻撃します」
「ぼ、 墓地の機械天使の儀式を除外して戦闘破壊を無効にする!!」
「なら二度目の攻撃です、 伊舎那は破壊されます」
「くっ・・・!!」
「モンスターをセットしてカードを1枚伏せてターンエンドです」
クレバー手札:4→1
「・・・・・」
自分のフィールドとデッキを見る明日香。
手札は0枚、 そしてフィールドには裏守備になったサイバー・プリマ。
「・・・・・」
絶体絶命の状況、 負ければ退学。
背筋が凍る。
「如何しました? 早くドローして下さい」
対戦相手の機械はドローを促す。
「・・・・・」
「諦めたのならばサレンダーを推奨します
互いに時間の無駄遣いになりません」
「くっ・・・!!」
自分は機械にも勝てないのか歯軋りする明日香。
「明日香様!! 負けない下さい!!」
「頑張ってー!!」
「!!」
明日香が声のした方を振り返るとそこにはジュンコとももえが。
「天上院君!! まだまだこれからだ!!」
「頑張れ!! 明日香!!」
「明日香さん!!」
万丈目や十代や翔、 皆が応援してくれる。
「如何しました? 早くドローを」
「私のターン、 ドロー!!」
明日香手札:0→1
「・・・モンスターをセットしてターンエンド」
明日香手札:1→0
明日香!! 明日香!! と明日香コールが始まった。
「応援が鬱陶しいな・・・声を立てても勝率が上がる訳でも無いのに」
「キリ先輩!! こっちも負けてらんないッスよ!!」
チェインボルトの額のLEDが\頑張れ/と変形する。
「うん・・・でも実際の所、 クレバーに勝てないだろこれ
あの一年女子、 可哀想に・・・こんなに人気が有るのに負けるなんて」
「ちぃ!! ネガティブな事ばっかり言いやがって!!
向こうに行ってろドロップアウト!!」
「先輩は立てろと言っただろうがぁ!!!!」
「す、 すみません・・・」
キリの発言に怒る万丈目に対して怒るチェインボルト。
「ギャラリーが五月蠅いですね・・・
ドロー、 スタンバイ、 メイン」
クレバー手札:1→2
「デス・ラクーダを反転召喚、 効果で1枚ドロー」
クレバー手札:2→3
「手札からデス・ラクーダを召喚
サイバー・ツイン・ドラゴンでセットモンスター2体に攻撃」
「さっきセットしたのはエトワール・サイバー・・・
サイバー・プリマ共々破壊されるわ」
「では2体のデス・ラクーダでダイレクトアタック」
明日香LP:3400→2900→2400
「デス・ラクーダを効果で裏守備表示に変更してターンエンド」
クレバー手札:3→2
「私のターン、 ドロー!!」
明日香手札:0→1
「貪欲な壺を発動!! 墓地からモンスター5体をデッキに戻し2枚ドロー!!」
デッキに戻すモンスター
サイバー・プチ・エンジェル
ブレード・スケーター
エトワール・サイバー
サイバー・エンジェル-韋駄天-
サイバー・エンジェル-伊舎那-
明日香手札:0→2
「サイバー・ジムナティクスを召喚!!
手札を1枚捨てて効果発動!!
相手フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を破壊する!!
サイバー・ツイン・ドラゴンを破壊!!
そしてデス・ラクーダ1体に攻撃してターンエンド!!」
墓地に捨てたカード
機械天使の儀式
明日香手札:2→0
「盛り返して来ましたね」
「それでも明日香さんには厳しい状況には変わりないでしょう
それが理解出来ない貴方では無いでしょう」
亮の言葉を否定する最愛。
「・・・校長、 明日香もここまで出来るんです
そんな生徒を退学にして良いのでしょうか?」
「亮、 これは制裁デュエルです、 私情は持ち込まない様に」
亮の言葉を否定する鮫島。
「それに除去カードに頼る様な
リスペクト精神の無い者を残す道理も無いですしね」
「っ」
鮫島の言葉に苦々しい顔をする亮。
「まだ・・・負けた訳じゃない、 まだ可能性が有る」
「可能性ならばこちらの方が上の筈だ
クレバーには手札も有るし、 ドロー加速手段も有る
ならばこちらの勝つ可能性の方が高い」
亮の言葉を否定する最愛。
「若者は可能性と言う事で不可能が出来そうな気分になるが
可能性は誰の手にも有る、 当然クレバーの手にも」
「・・・・・」
「クレバーのターンですね」
「ドロー、 スタンバイ、 メイン」
クレバー手札:2→3
「闇の護封剣が破壊されます
そしてデス・ラクーダを反転召喚、 1枚ドロー」
クレバー手札:3→4
「サイバー・ヴァリーを召喚
自分フィールドの表側表示モンスター1体とこのカードを除外し
その後自分はデッキから2枚ドローする
デス・ラクーダを選択して除外します」
クレバー手札:3→5
「手札からサイバー・ドラゴンを特殊召喚」
「まだ・・・ライフポイントは残る!!」
「そうなると防御手段は無いんですね
セットカードを発動、 リミッター解除
サイバー・ドラゴンの攻撃力を2倍にします」
「え」
「サイバー・ドラゴンでサイバー・ジムナティクスに攻撃」
明日香LP:2400→0
「対戦ありがとうございました」
会場が一気に静まり返った。
「え、 嘘、 負けたの?」
メグも心底驚いていた。
原作遊戯王GXではそもそも明日香がデュエルをする展開は無かった。
デュエルしても負けるとは全く思っていなかった。
「メグ、 動揺するのは分かるけど次のデュエルに集中して」
「ひ、 ひはつ、 でも・・・」
「メグ、 君はどうか知らないけど
僕はデュエルアカデミアに進学するのにかかった
お金は自分で稼いだお金なんだ」
「え?」
「だから退学してムダ金にする訳には行かない」
「・・・・・」
頬を叩いて気合いを入れるメグ。
「ゴメン、 集中しよう」
「その意気だよ」
立ち上がるメグとひはつ。
膝をつく明日香。
「クロノス先生、 司会進行を」
「え、 いや、 でも・・・」
「ちょっと待てぇえええええええ!!」
万丈目が観客席から降りて来た。
「こんな・・・こんな機械とのデュエルで何が分かると」
「静かに!!」
鮫島が叫ぶ。
威勢に押されて黙る万丈目。
「デュエルの結果は結果!!
負けたら退学なのがこの制裁デュエルのルールです!!
異論は一切認めません!!」
「なっ、 オベリスク・ブルーなんでs」
「但し!!」
万丈目の言葉を遮る鮫島。
そして鮫島が明日香に近付く。
「天上院明日香さん、 貴女の成績の良さは重々承知しています
単なる退学では皆も納得しません
そこで提案なのですが退学では無く
我が校の姉妹校のウエスト校に転学と言う形では如何でしょうか?」
「転学・・・ですか?」
「えぇ、 ウエスト校はレベルの高いデュエリストも多く
そこで実力を身に付ければここに戻って来る事も可能だと思います
嫌ならば退学でも構いませんが」
「・・・・・」
躊躇う明日香。
「良い機会では?」
クレバーを回収する最愛。
「最愛先生・・・」
「クレバーも最初は負け続きだった、 しかしその負けから反省して
今の実力になった、 成長する為に努力するのは悪くないと思うわ」
「・・・分かりましたウエスト校に行きます」
明日香はすくっ、 と立ち上がったのだった。
そして凛としてデュエルリングから去って行った。
「体の良い厄介払いだなぁ」
デュエルアカデミアの地下の地下。
第一サイバー流デュエル部顧問がソファーに横たわりながら
ポップコーン片手に巨大なモニターで制裁デュエルを観戦していた。
「そうですかねぇ」
隣で椅子に座って無常もポップコーンを食べている。
「退学を止めてウェスト校に転学、 良い条件なのでは?」
「ウェスト校の待遇を知ってる?」
「いいえ? ですがプロ排出率は本校含めてトップだとか」
「あそこは酷い所だ、 ここよりも細分化された格付けシステム
学費は安いが衣食住はもっと安い
そしてプロ排出率が高いのは当たり前、 計算式が違う」
「計算式?」
「ウェストのプロ排出率は例年90%越えだけど
その分母はプロデュエリスト志望者
つまり進路がプロデュエリスト志望の者が何%プロデュエリストになれたか
って話なのよ、 分かり易く言うならば
100人卒業して5人プロ志望して4人合格したって言っているって事」
「大学の就職率みたいだぁ」
「まぁ例えで100人って言ったけど
実際は1年に10人卒業出来るか出来ないか位
退学率が高い所だよ、 そんな所に女の子を放り込むとは
鮫島鬼畜だなぁ」
ケラケラと笑う顧問。
「あ、 ポップコーン無くなっちゃった、 取りに行って来る
飲み物何か要る?」
「ではスプライトを」
「おっけー」
明日香がまさかの敗北ですが
彼女はウェスト校から成り上がって帰って来る予定ですのでお楽しみに。
クレバーのデッキ
ドロー加速重視サイバー流
ブロークン・ブロッカーの性能を活かす為に
スクラップ・リサイクラー、 デス・ラクーダ、 王立魔法図書館は3積みしてます
ドローで稼いだ手札で融合サイバー1KILLを狙うのが主な戦略で
サイバーの火力を上回るモンスターは大体強化されているので
裏返す様に闇の護封剣をいれていたりしている
また手札を見てデッキを判断する為のエクスチェンジ等、小技もこなせる