遊戯王GX 転生者、都市伝説に挑む   作:Mr.後困る

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ひはつがネットのチャットだけ漢字変換出来ているのは
端末にメールを送る時は端末で操作しているので変換出来てないからです。


サイバー流VSサイコ流(,,`△´)ノ∝∝∝(c=(c=(`д´,,)

メラニズムサイバー会の部室。

部員20人はさめざめと泣いていた。

 

「一年生の皆、 すまないネ、 折角入部してくれたのに・・・

でも分かって欲しいネ

我がメラニズムサイバー会の活動は

サイバー流とリスペクトデュエルの普及

と言う名目のカードトレードにあるネ

他の部活との対抗戦になったら負ける・・・

潔く身を引くしかないネ」

 

鬼才が頭を下げる。

 

「いえ!! 先生や先輩方に御世話になりました!!

僕達の持っている貧弱なカードとサイバー流のカードとのトレードで

僕達のデッキは強くなれました!!」

「そうです!! 僕達はこれから頑張って上の寮を目指します!!」

 

新入生のレッド生やイエロー生が叫ぶ。

 

「本当に・・・喜ばしいネ・・・」

「それじゃあ鬼才老师(先生)

ハジメマショウカ」

 

黒メガネをかけた長身のオベリスク・ブルー3年生(二留)のイーが立ち上がる。

すっくと3年生達が立ち上がる。

 

「きさいせんせいと日本語風に呼びなさいと・・・まぁ良いネ」

「先輩方? 一体何を・・・?」

「・・・・・」

 

スッ、 とイーが積み上がった荷物を指差す。

 

「部室に置いた私物モッテカエル」

「そ、 そうですか」

「一年生の你(君達)は私物無かったんだっけ?

イイナァ、 我们(私達)は5年位置きっぱなしだから沢山だよ」

「それじゃあ僕達は失礼した方が良いですかね?」

「うん、 まぁ生き別れる訳じゃないからまた会おうネ」

「それじゃあ失礼します!!」

 

一年生達は去って行った。

残ったのは三年生9人と鬼才のみ。

 

「小日本鬼子(日本人に対するめっちゃ悪口)が・・・

片付け手伝おうと思わないのか? 日本人はハタラキモノって聞いてたのに」

「その薄情さが良いんじゃないかネ?

あいつ等一年生の頃にサイバー流のカードをトレードで手に入れたら

とっとと部を辞めて二年生になる前に別の部に入る・・・

薄情だが私達にとって都合が良い流れネ」

「ですねシャークトレードがハカドル」

 

シャークトレードとは不平等なトレードによって利益を得る行為である。

鬼才はメラニズムサイバー会の顧問と言う地位を利用して

自分の息がかかったサイバー流デュエリストの部員達と強力して

強さが分かり難いカード価値の高いカードや絶版カード

エラーカード、 リスペクトデュエルに反すると言う名目で除去カードを

サイバー流に必須のサイバー・ドラゴン等とトレードしているのだった。

鬼才はシャークトレードで稼いだ金をサイバー流に上納して

サイバー流の範士の地位に着いた男である。

 

「とはイエ部活無くなったらドウスル?

シャークトレード難しくなるよ?」

「鮫島さんに今後の身の振り方を相談するネ」

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の灯台に一人佇む亮。

 

『兄さんの事必ず見つけてね』

 

端末の明日香からのメッセージを見る。

PLLLとメッセージがまた来た。

 

――――――――――――――――――――

 

こんばんは、どうもひはつです

まいごになってしまいましたので

みざわにおくってもらっている

さいちゅうですが

みざわもいっしょでもいいですか?

 

――――――――――――――――――――

 

亮は軽く溜息をついて了承したのだった。

 

 

 

 

数分後、 灯台に三沢とひはつがやって来た。

 

「本当にカイザーが居る・・・」

「僕は嘘を吐かないよ」

「そうか、 それは助かるぞひはつ君」

「呼び捨てで良いです」

「分かったひはつ、 では早速だが君に聞きたい事がある」

「電話で良くないですか?」

「いや 重要な事は面と向かって話し合うべきだと俺は思う」

「それならば俺が居ても良いんですか?」

 

三沢が当然の疑問を口にする。

 

「大丈夫だろう、 質問したい事は一つだけだ」

 

亮が端末を弄って一人の男の写真を見せる。

金髪で爽やかな少年だ。

 

「西前 東立と言う男なんだが、 知って居るか?」

「去年の全中の優勝者じゃないですか

知らない方が可笑しいのでは?」

「そうじゃないんだ三沢、 彼はデュエルを引退している

そして引退する前に彼はあるデュエル大会に参加していた

井の頭デュエル大会と言う大会だ」

「井の頭デュエル大会?」

 

首をかしげる三沢。

 

「井の頭遊園地って所で行われたアマチュアの大会だよ

僕も参加してて9位入賞です」

「それはおいておこう、 その大会で彼に出会わなかったか?」

「はい、 確かに彼は居ましたよ」

「そうか、 一体彼に何が起こったか、 分かるか?」

「大会の内容がキツいから後を引いたんじゃないの?」

「キツい?」

「大会の内容は参加者全員での総当たり戦だった」

「参加者全員・・・何人参加していた?」

「500人は居たんじゃないの?」

「5、 500!?」

「馬鹿な・・・単純計算でも499回のデュエル・・・死ぬぞ・・・」

 

戦慄する亮と三沢。

 

「でも上位入賞者20位迄賞金が出たから」

「賞金か・・・」

「賞金で僕はデュエルアカデミアの学費を払っているから」

「そうか・・・納得したよ・・・そんなに短期間の間にデュエルをしたら

誰だって可笑しくなる」

「僕も何だか知らないけど性格変わった、 とか言われているし

精神科の先生にカウンセラーをして貰っている

障害者手帳も持っているよ」

 

ちらと、 赤い手帳を見せるひはつ。

 

「・・・そうか・・・そりゃあ400回以上もデュエルをすれば気が狂うさ・・・」

「うん、 お陰で方向音痴になってねぇ・・・」

「お前も被害者なのか・・・」

「でもデュエルが強くなったからOKです」

「それで良いのか・・・所で如何やって井の頭デュエル大会の事を知ったんだ?

俺も調べていたが噂だけで実態が分からなかった・・・

そもそも井の頭に何か有ると探したが遊園地があるとすら知らなかった」

「えーっとね・・・確かデュエルモンスターズオンラインのチャットで知ったんだ

こういう大会が有るぞってね」

「そうか・・・」

「うわああああああああああああああああああ!!」

 

叫び声が聞こえた。

 

「な、 何だ!?」

「行って見よう!!」

「待ってー!!」

 

亮と三沢、 後からひはつも後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

3人が叫び声の方に向かうとそこには腰を抜かしている2人の学生と

サイコ・ショッカーの様な何かが居た。

 

「ふぅ・・・ふぅうううう・・・・・漸く安定して来た・・・」

「サイコ・ショッカー?」

「何でここに・・・」

「む!? 貴様サイバー流だな!?」

「・・・サイバー流正当後継者の丸藤 亮だ」

「丁度良い!! 私とデュエルだ!!」

「状況が全く理解出来ないが・・・どういう事だ?」

「教えてやろう!! そこで腑抜けている二人と

我が依り代になっている人間がサイコ・ショッカーを呼び出そうとしていた!!

オカルトなアレだな、 本来ならば精霊のサイコ・ショッカーが出る筈だったが

私が来た、 と言う訳だ」

「私が来た?」

「何だ、 サイコ・ショッカーじゃないのか?」

「ぐははははは」

 

サイコ・ショッカーは自分の顔を引っぺがすとそこには

半分融解した様な人間の顔が有った。

 

「私はサイコ流の師範、 西湖 柳!!」

「サイコ流!? 外道流派の!?」

「外道流派か、 貴様等生温いサイバー流にとっては

我々は外道に見られるだろう

しかしながら我々は強さにストイックなだけだ」

「どういう事?」

「ふむ・・・例えばそうだな・・・

サイコ流にもサイバー流と同じく強さのランク分けが有る

とは言え、 教士とか良く分からない物では無く

3級から1級までそして師範代、 師範となっている

その昇格の条件が厳しいのだ」

「昇格の条件?」

「昇格の条件は2つ

①異なる流派のデュエリストに勝つ、 必要数は各段位毎に異なる

②①の条件を満たしたサイコ流デュエリストと死闘を行い勝つ

この2つだ」

「死闘?」

「そうだ、 主な方法は互いに毒を飲み勝った相手のみが解毒剤を貰えるとか」

「死ぬだろ」

「死ぬぞ」

 

三沢のツッコミに冷静に返す西湖。

 

「向上心が有る者のみが上に登る、 強くなれるならば命を捨てる

それ位の心意気の有る者達の集まりがサイコ流だ

とは言え私はサイバー流の当時の師範、 砕刃と

流派を賭けたデュエルを申し込んだ」

「流派を賭けたデュエル?」

「うむ、 宙秤攣殺闘と言う

互いの流派の門弟全ての命を賭けたデュエルを申し込んだんだが

サイバー流の鮫島とか言う臆病者が先導して

命なんて賭けられないと言うから結局我々二人だけ命を賭けたデュエルをした

そして私は負けた」

 

ふふっ、 と自嘲気味に笑う西湖。

 

「しかし負けて死んだ私の執念が如何言う訳か

精霊の世界のサイコ・ショッカーに吸い寄せられ

死闘の末に私がサイコ・ショッカーの体から支配権を奪った

こうして現世から呼び出し帰還出来たのは僥倖

記念にサイバー流を皆殺しにしてくれる」

「そんな事はさせるか!!」

 

デュエルディスクを構える亮。

 

「ほうデュエルか・・・良いだろう、 来い!!

私が負ければこの小僧の体は返してやろう!!

負けたら貴様の魂を頂く!!」

「良いだろう!! 行くぞ!!」

 

「「デュエル」」

 

 

 

周囲の闇のフィールドが張り巡らされた。

 

「これは・・・」

「逃げられない様にする為のフィールドだ

このデュエルではダメージがデュエリストにフィードバックする

中々に面白い趣向だろう?」

「良いだろう・・・来い!!」

 

 

 

「では遠慮無く、 私のターン、 ドロー」

 

西湖手札:5→6

 

「魔鏡導士サイコ・バウンダーを召喚

効果発動、 このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる

「人造人間-サイコ・ショッカー」1体

またはそのカード名が記された魔法・罠カード1枚をデッキから手札に加える

ここは電脳エナジーショックを手札に加えておこう

そしてカードを2枚セットしてターンエンド」

 

西湖手札:6→4

 

「俺のターン、 ドロー」

 

亮手札:5→6

 

「手札から融合を発動、 サイバー・ドラゴン3体を手札から融合し

サイバー・エンド・ドラゴンを融合表示で特殊召喚!!」

「その位の事をしてくれないと話にならんな、 良いだろう、 来い」

「サイバー・エンド・ドラゴンでサイコ・バウンダーに攻撃!!」

 

西湖LP:4000→1700

 

「ぐっ・・・」

「更に俺は手札から速攻魔法融合解除を発動!!

サイバー・エンド・ドラゴンを融合デッキに戻し

サイバー・ドラゴン3体を特殊召喚!!」

「その融合解除に対してチェーン発動」

「何!?」

「融合解除だ、 サイバー・エンドをデッキに戻せ」

「っ・・・モンスターをセットしてターンエンド」

 

亮手札:6→0

 

 

 

 

 

 

「バトル中の融合解除は融合デッキ最強攻撃パターン・・・なんだが

まさか無効化されるとは・・・」

 

驚愕する三沢。

 

「完全にピンチだね」

「手札が0枚になってしまったのは確かに痛いがライフでは圧倒的に優勢だ」

「いや、 ライフなんて心許ないさ

機械族にはリミッター解除が有る、 サイバー・ドラゴンクラスの攻撃力でも

リミッター解除を乗せてしまえばダイレクト1回で済む」

「・・・・・」

 

ひはつの言葉に固唾を飲む三沢。

 

 

 

 

 

「私のターン、 ドロー」

 

西湖手札:4→5

 

「ジェスター・コンフィを特殊召喚

そしてジェスター・コンフィを生贄に

人造人間-サイコ・ショッカーを召喚、 そして電脳エナジーショックを発動

セットモンスターを破壊して貰おう」

 

セットモンスターが破壊される。

 

「メタモルポッドが!!」

「やはり・・・か、 サイバー流の積み込みを疑うレベルの

ドロー力は流石だ、 と言っておこうか」

「くっ・・・!!」

「ではサイコ・ショッカーでダイレクトアタック」

 

亮LP:4000→1600

 

亮の体を闇が包み、 亮は膝をついた。

 

「う・・・こ、 これが闇のデュエルのダメージ・・・」

「そうだ、 だが安心しろ、 ダメージは精神的な物だ

サイコ流にはライフダメージとともに体を切り刻むデュエルの方式が有った

それに比べれば万倍マシだ」

「っ!!」

「ではターンエンド」

 

西湖手札:5→2

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

肩で息をする亮。

 

「情けない、 砕刃とデュエルした時

奴は己に毒が回り始めて意識が朦朧としてもデュエルを続けたぞ」

「そんなのデュエルじゃない!!」

 

西湖の言葉に絶叫する三沢。

 

「甘すぎる、 命を賭けずに一体何になろうか」

「・・・・・サイコの人、 一つ良いかな」

 

ひはつが口を開いた。

 

「何だ?」

「亮はまだ高校生だよ? 高校生に一体何を求めているんだ?」

「高校生か、 私が相手が赤子だろうが何だろうが

デュエルをするのならば全力で叩き潰す

手を抜くのは失礼だろう

サイバー流が言っているリスペクトデュエルでもそうだろう?」

「リスペクトデュエルでは・・・相手をリスペクトし・・・

互いのデュエリストが・・・全力を出しきる・・・そういうデュエルだ・・・」

 

ぜぇぜぇと起き上がる亮。

 

「それは良かった、 相手のモンスターを除去するカードとか

カウンター罠がリスペクトに反するとか言う馬鹿な輩が居たから

そういうのが主流になっているかと思ったぞ」

「今のサイバー流の主流はそっちだ・・・」

 

肩で息をする亮。

 

「ほぅ正当後継者なのに主流に反するか」

「今の・・・鮫島師範代の・・・リスペクトデュエルは・・・

見苦しい・・・」

「鮫島が今の指導者か、 まぁあいつなら仕方無いか

己の道を行き、 師を超えるのは弟子の務め

良いぞ、 全力で叩き潰してやろう」

「・・・・・俺の・・・ターン・・・」

 

亮手札:0→1

 

「サイバー・ラーバァを召喚してターンエンド・・・」

 

亮手札:1→0

 

「壁モンスターか・・・私のターン、 ドロー」

 

西湖手札:2→3

 

「うっ!!」

 

ドローした表情が曇る。

 

「?」

「何を引いたんだ?」

 

ひはつと三沢が困惑する。

 

「っ・・・」

 

西湖がドローしたカードはリミッター解除。

悪くは無いカードの筈だが西湖は最悪だと確信する。

もしも前のターンに引けていれば勝利は決まっていた。

 

「(タイミングが悪過ぎる・・・ここで二枚目の電脳エナジーショックか

コントロール奪取が来ていれば良かったが・・・)

・・・終末の騎士を召喚、 デッキからサイコ・ショッカーを墓地に送り

ラーバァに攻撃」

「サイバー・ラーバァが攻撃対象に選択された時

このターンに自分が受ける全ての戦闘ダメージは0になる!!

そしてこのカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に

デッキからサイバー・ラーバァ1体を特殊召喚する!!」

「2体目のラーバァにサイコ・ショッカーで攻撃しターンエンド」

 

西湖手札:3→2

 

「俺のターン・・・ドロー!!」

 

亮手札:0→1

 

「サイバー・ヴァリーを召喚してターンエンド」

 

亮手札:1→0

 

 

 

 

 

「守備一辺倒になったか・・・」

「そうだね」

 

ひはつと三沢が現状を述べる。

 

「だけど攻めきれないのはサイコ・ショッカーも同じ

悲観するにはまだ早い」

「それは如何かな」

 

ひはつの言葉に割って入る西湖。

 

「おい、 正当後継者

お前、 何故サイバー・ヴァリーの効果を発動しなかった?」

「・・・何?」

 

亮が困惑した顔になる。

 

「サイバー・ヴァリーの効果で自身とフィールドのモンスター除外して

2枚ドローの効果があっただろう、 何故発動しなかった?」

「そ、 そんな事をすればフィールドががら空きになるだろう!!」

「しかし逆転のチャンスを手に入れられたかもしれないだろう」

「それは結果論だ!!」

 

三沢が叫ぶ。

 

「カイザー、 気にしなくて良い、 これは西湖の盤外戦術!!」

「それは如何かな・・・ドロー」

 

西湖手札:2→3

 

「ふん、 やはり私のドロー力は致命的にズレが始まっている様だな」

「ズレ?」

「あぁ・・・決め切れない・・・しかしながらこのターンにやる事は決まった

精神操作を発動、 サイバー・ヴァリーのコントロールを得る

そしてサイバー・ヴァリーの効果発動

終末の騎士と共に除外して2枚ドロー」

 

西湖手札:2→4

 

「くっ・・・」

「結果として私のドロー加速になったな

では人造人間-サイコ・リターナーを召喚

コイツはダイレクトアタッカーだ」

「なっ・・・」

「そしてサイコ・リターナーでダイレクトアタック」

 

亮LP:1600→1000

 

「うぐぅ・・・」

 

闇に包まれながらうめき声を上げる亮。

 

「サイコ・ショッカーでサイバー・ラーバァに攻撃」

「破壊されるが・・・戦闘ダメージは無効だ・・・」

「ふん、 カードを1枚セットしてターンエンド」

 

西湖手札:4→2

 

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

 

肩で息をする亮。

 

「俺の・・・ターン!!」

 

亮手札:0→1

 

「命削りの宝札を発動・・・

自分は手札が3枚になるようにデッキからドローする

しかしこのターン、 俺は特殊召喚出来ず

相手にダメージを与えられず・・・

このターンのエンドフェイズに手札を全て捨てる・・・」

「良いカードが来れば良いな」

 

亮手札:0→3

 

「・・・・・モンスターをセット!!

カードを2枚セットしてターンエンド!!」

 

亮手札:3→0

 

「カードを使い切れるとは流石だ、 私のターン、 ドロー!!」

 

西湖手札:2→3

 

「良し、 BM-4ボムスパイダーを召喚

サイコ・リターナーでダイレクトアタック」

 

亮LP:1000→400

 

「ぐぅ・・・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

闇に包まれ限界に近い亮。

 

「そしてサイコ・ショッカーで裏守備モンスターに攻撃」

「セットモンスターは・・・・超電磁タートルだ

破壊されて墓地に置かれたこのカードを除外して・・・

バトルフェイズを終了させる・・・」

「ふん・・・まぁ良いさ、 ターンエンド」

 

西湖手札:3→2

 

 

 

 

 

「・・・・・終わりだ」

 

三沢が呟いた。

 

「何でそう思うの?」

「ボムスパイダーは自分フィールドの機械族・闇属性モンスター1体と

相手フィールドの表側表示のカード1枚を破壊する効果を持っている

サイバー・ヴァリーでは破壊される、 他のモンスターでも駄目だ

残り1700のライフを削り切れる高い攻撃力のモンスター

最低でもサイコ・リターナーの攻撃力600を足した2300の攻撃力のモンスター

サイバー・ドラゴンを墓地から持って来ても難しいだろう」

「墓地融合と言う手も有る」

「そうだろう、 しかし

あのライフでサイコ・リターナーを出しっぱなしにするのは如何考えても罠

カードが2枚伏せられている、 そしてまともにカイザーは攻撃出来ていない

あのカードは速攻魔法だと想像する

だからと言って裏守備にしたらサイコ・リターナーにやられる」

「中々に賢いな黄色い奴」

 

西湖に褒められる三沢。

 

「・・・どうも」

「赤いの、 お前は如何思う?」

「・・・・・?」

 

後ろを見るひはつ。

 

「お前だ、 お前」

「あぁ、 僕ね・・・僕は反対にアンタが負けると思う」

「何故?」

「気付いているじゃないか、 圧倒的有利なのに決め切れていない」

「その通り、 圧倒的に追い詰めているが

有利=勝利では無い、 逆転が有るのがデュエルの恐ろしい所だ

そう思うだろう? 正当後継者?」

 

ふらふらになりながらデッキに手をかける亮。

 

「頼む・・・ぞ」

「頼む? 何に頼む? 運か? 神か?」

「デッキにだ・・・」

「デッキ、 か、 デッキとの絆とか言う奴か

私はそう言うのは好まないな」

「・・・・・お前にとってデッキは道具か・・・」

「違う、 デッキは力だ、 己が偉力だ

お前は自分のデッキと自分を切り離して

責任をデッキに押し付けているんじゃないか?」

「・・・・・ふっ・・・中々言うじゃないか」

「・・・私もデュエルの強さを求める求道者のつもりだったが

師範になって説教臭くなったな、 自戒しよう」

「そうか・・・ふふ・・・」

 

顔を抑える亮。

 

「ん?」

「ど、 如何したカイザー?」

「亮・・・」

「ふははははははははははははははははは!!!」

 

笑い始める亮。

 

「気が触れたか?」

「いいや!! 俺もまだまだだ!! 俺もまだ強くなれる!!

そう思っただけだ!!

カイザーと呼ばれて世界一強くなっていた気になっていた!!

俺はお前を倒してもっと強くなる!!」

「良い威勢だ!! 威勢だけでは勝てないだ威勢が無ければ勝てん!!

さぁ来い!! このターンで攻略できなければお前は死ぬ!!」

「あぁ!! 俺のターン!! ドロー!!」

 

亮手札:0→1

 

「伏せているサイバネティック・フュージョン・サポートを発動!!

ライフポイントを半分払い

このターン自分が機械族の融合モンスターを融合召喚する場合に1度だけ

その融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを

自分の手札・フィールド上・墓地から選んでゲームから除外し

これらを融合素材にできる!!」

 

亮LP:400→200

 

「ぐぅうう・・・そして手札からパワー・ボンドを発動!!」

「来たか!! サイバー流の十八番!! さぁ来い!!」

「俺は墓地のサイバー・ドラゴン3体と

サイバー・ラーバァ3体を除外し

キメラテック・オーバー・ドラゴンを融合召喚!!

キメラテック・オーバー・ドラゴンの攻撃力は融合素材の数×800!!

召喚にチェーンして伏せていたリミッター解除も発動して

キメラテック・オーバー・ドラゴンの攻撃力は19200!!」

「サイバー・エンドでは無くそっち、 か」

「行くぞ!! キメラテック・オーバー・ドラゴンでサイコ・リターナーに攻撃!!」

「収縮を発動、 キメラテック・オーバー・ドラゴンの攻撃力を2400にする」

「は?」

「え?」

「あ、 違うよ」

 

呆然とする亮と三沢をよそに指摘するひはつ。

 

「あん? 違うとは何だ?」

「西湖さん、 アンタが言っているのは収縮を打つと

全ての攻撃力の上昇を無効にして攻撃力を元々の半分にする

って言いたいんでしょ?」

「言いたいって言うかそう言う効果だろう」

「あー・・・西湖さん、 貴方が人間だった頃と裁定が変わっているんですよ」

「何?」

「収縮を使って攻撃力を半分にした後に攻撃力上下の効果が加わる

つまりこの場合は収縮で攻撃力が半分になりパワー・ボンドの攻撃力上昇

リミッター解除の効果は無効になりますが攻撃力上下効果は残ります」

「・・・・・・・・・・つまり

キメラテック・オーバー・ドラゴンの攻撃力は・・・」

「元々の攻撃力4800が半分になって2400

パワーボンドで元々の攻撃力アップで4800+2400で7200ですね」

「伏せて有るリミッター解除は意味は無い、 か」

 

西湖LP:1600→0

 

 

 

 

 

キメラテック・オーバー・ドラゴンの攻撃を受けた西湖の体が徐々に消えていく。

闇の障壁も晴れた。

 

「倒しきれず、 最後には裁定の勘違いでやられるとは私も鈍った者だ

おい、 お前の名前は何だったか?」

 

亮に問う西湖。

 

「・・・丸藤 亮!!」

「亮、 か、 また私は来るぞ、 その時までに腕を磨くんだな!!」

 

ははははははははは!!と笑いながら消えていき

依り代になった生徒だけが残された。

そして亮は倒れた。

 

「カイザー!!」

「亮!!」

 

三沢とひはつが亮に駆け寄る。

亮は笑みを浮かべながら意識を失っていた。

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