遊戯王GX 転生者、都市伝説に挑む   作:Mr.後困る

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万丈目と太陽の地獄巡り前編(; ・д・); ・д・)

ノース校の端、 立ち入り禁止と書かれた柵を超え

誰も入らない様に壁で覆われた一角、 鉄格子で塞がれた洞窟。

そこに集まる万丈目と太陽、 色彩、 ビショップ、 市ノ瀬。

 

「ここがノース校、 最大の禁足地【絶望の縦穴】

通称シャタードシャフト」

「縦穴・・・って洞窟にしか見えないが・・・」

「入れば分かる、 ここは元々使えないカードが捨てられる穴だった

それが何時の間にか強大な磁場? 呪力? 捨てられたカードの怨念?

兎に角科学では説明出来ない何らかの力が働くパワースポットになった」

「・・・・・それでこのパワースポットが如何したんだ?」

「ここには普通ではあり得ない程強いカードが落ちている」

 

鉄格子の鍵を開ける市ノ瀬。

 

「なるほど、 だから勝手に取られない様に塞いでいると」

「それは違うぞ太陽」

 

ビショップが訂正する。

 

「非科学的な話だが観測出来ない力がこの洞窟の中には渦巻いている

中に入ればタダでは出られない、 死にはしないが

再起不能になった奴はゴマンといる」

「・・・再起不能になったのにどうやって洞窟から出て来たんだ?」

「吐き出される、 としか表現出来ない

色彩がパワースポットと表現したが私にはこの洞窟がレアカードを餌に

デュエリスト達をおびき寄せる巨大な生物に見えるよ・・・

ルークが怖がって近付かないのも分かるよ・・・

だから正直おススメは出来ない」

 

市ノ瀬が万丈目と太陽を見る。

 

「それでも行くのかい? 正直この先は地獄と言っても過言ではない」

「・・・無事に帰って来た奴は居るのか?」

「私だね」

 

色彩が挙手する。

 

「但し、 中で何が起きたかは記憶にない

レアカードを沢山手に入れられたから探索は成功と言えるが・・・」

「なるほど・・・クイーンが行けたんなら

キングが行かなければ話にならない、 行って見ようじゃないか」

 

万丈目が前に出る、 太陽も後に続く。

暗い洞窟の中に二人が入る。

 

刹那、 二人は真っ逆さまに落下する。

 

「う、 うわあああああああああああああああああああああああああ!!!?」

「あああああああああああああああああああああああああああああ!!!?」

 

予想外の出来事にパニックになる二人、 やがて二人は着地する。

 

「ぐへ!!」

「ぐぅ・・・だ、 大丈夫か太陽・・・?」

「だ、 大丈夫です・・・入る時は洞窟だったのに

まるで穴から落ちたみたい・・・」

「だから【絶望の縦穴】か・・・上手い事言いやがる・・・」

 

万丈目と太陽は周囲を見渡した。

入って来た入口は自分達の遥か上、 戻るのは不可能。

 

「さて・・・レアカードを探すか・・・」

「そう簡単に有りますかね・・・」

 

手分けして周囲を探す二人。

 

「あ、 万丈目さん、 早速カードが有りましたよ」

「何のカードだ」

「えーっと真紅眼でした、 真紅眼!?」

 

二度見する太陽。

まさかこんな所に真紅眼の黒竜が落ちているとは予想もしていなかった。

 

「おいおい・・・マジかよ・・・本物か?」

「色合いも間違い無いです、 コピーカードじゃない!! 本物だ!!」

「入口でこれか・・・奥には一体何が有るんだ・・・」

 

ごくり、 と固唾を飲む万丈目。

 

「おい、 おジャマ達、 お前達は如何思う?」

『あああああああああにききききき、 こ、 ここやば、 やばばばばば』

 

震えてまともに会話にならない。

 

「とりあえず先に進むか」

「そうですね!!」

 

奥に進む万丈目と太陽。

 

 

 

 

10分後。

万丈目と太陽は大量のカードを手に入れていた。

 

「おいおいおいおいおい!! これは本当に凄いな!!」

「えぇ、 苦労した甲斐が有りました・・・

天魔神やレアなカウンター罠

実戦級のカードがこんなにも・・・」

「すげぇな!! もっと先に行こう!!」

「えぇ、 少し休憩しましょうよ、 ずっと歩き続けじゃないですか」

「おいおい、 まだ10分も経ってないぞ」

「え」

 

顔面蒼白になる太陽。

 

「うそ・・・」

「本当だよ、 ほら」

 

腕時計を見せる万丈目。

 

「マジだ・・・嘘だろ・・・」

「どの位の時間だと思ったんだ?」

「2,3時間は歩いた気がしました」

「・・・・・冗談だろ?」

「いえ、 本当です、 万丈目さんが無言で歩いているから

俺も歩きましたが・・・」

「・・・如何やらこの洞窟、 何やら危うい様だな」

「そうみた・・・またカードが有りますね」

 

拾う太陽。

 

「これは・・・? The・・・何とかサン?」

「何だ、 見せて見ろ・・・・・!?」

 

太陽が唐突に居なくなる。

 

「な、 ど、 何処だ!? 何処に行った!?」

 

パラパラと音が聞こえる。

振り返るとカードが道の様に、 まるでヘンゼルとグレーテルの様に

落ちていた。

 

「・・・・・」

 

カードを拾う。

カードは怨念集合体。

通常モンスターのレアでは無いカード。

しかしこの場では意味深過ぎる。

 

「・・・・・来い、 って事か・・・」

 

万丈目はカードの道に沿って前に進んだのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太陽は困惑した。

周囲が真っ暗、 いや、 最早真っ黒なのだ。

光も何も無い空間、 一体自分に何が起きたのか。

カード、 デッキ、 デュエルディスク、 全てある。

端末を開いて光で照らそうとしても光が出ない。

 

「・・・・・いや、 自分の体とかは見えているな・・・」

 

ただ、 単純に暗い訳ではない様だ。

 

「一体何が・・・・・」

 

漠然とした不安感がある、 暫く身構える。

10分、 1時間、 1日、 或は10秒。

太陽は待っていた。

しかし何も起こらない。

 

「・・・・・」

 

暇になった太陽は手に入れたカードをデッキに組み込んでいた。

 

『この状況でもデッキ編成が出来るとは大したものだ』

 

ぬっ、 と現れたのは黒い影の様な人型。

 

「な、 何だお前・・・」

『私はカードに宿る精霊【至上の太陽】』

「俺は取巻 太陽だから呼び方精霊で良いか?」

『っち』

 

舌打ちをする精霊。

 

『まぁ、 良い、 私のカードを拾った貴様には私とデュエルをして貰う

勝てはカードの持ち主になれるが負けたらデコピンな』

「罰ゲームが軽いな、 お前がそれで良いなら俺は構わない」

『了解』

 

ふっ、 と巨大な腕が現れる。

控えめに行ってもダンプカー並の大きさである。

そしてデコピンの素振りをしている。

 

『じゃあ始めようか』

「待て待て待て!! デコピンってそれ!?」

『何言ってんだ、 私の持ち主になれるんだから

罰ゲームが重いのは当たり前だ、 それとも何か?

普通のデコピンとでも思ったのか?』

「うぜぇ・・・」

『あ、 私の本体は一旦返して貰うぞ』

 

しゅ、 と太陽の手元からカードが抜ける。

 

「・・・・・デッキに入れたカードじゃないか

なら大丈夫だな、 良いだろう、 不本意だが始めようか」

『ああ、 行くぞ』

 

「『デュエル!!』」

 

「不条理な罰ゲームを追加したんだから先行は貰うぞ」

『駄目に決まってるんだろ、 ジャンケンだ』

「ち、 分かった・・・じゃんけ、 待った」

『何だ?』

「どっちの腕でジャンケンするんだ?

お前とそのデカい手で別々の手を出されたら困る」

『・・・・・じゃあこの至上の腕でジャンケンする』

「分かった」

 

ジャンケンの結果、 太陽が先行になった。

 

「俺のターン、 ドロー!!」

 

太陽手札:5→6

 

「キラー・トマトを召喚してカードをセットしてターンエンド」

 

太陽手札:6→4

 

『私のターン、 ドロー』

 

精霊手札:5→6

 

『迷える仔羊を発動、 仔羊トークン2体を召喚する

そして仔羊2体を生贄に』

「ちょっと待った迷える仔羊を使ったターンは召喚出来ない筈だ」

『召喚は出来ない、 しかしセットは出来る

仔羊2体を生贄にモンスターをセットしてカードをセットしてターンエンド』

 

精霊手札:6→3

 

「いきなり最上級モンスターをセット・・・か

俺のターン、 ドロー」

 

太陽手札:4→5

 

「クリバンデットを召喚してターンエンド

エンドフェイズに生贄に捧げて効果発動

自分のデッキの上からカードを5枚めくる

その中から魔法・罠カード1枚を選んで手札に加える事ができる

残りのカードは全て墓地へ送る、 カードをめくるぞ」

 

捲られたカード

スケルエンジェル

レジェンド・デビル

ダーク・バースト

終末の騎士

マシュマロン

 

「ダーク・バーストを手札に加えてターンエンド」

 

太陽手札:4→5

 

『私のターン、 ドロー』

 

精霊手札:3→4

 

『セットしていた我が依り代

The supremacy SUNを反転召喚』

「The supremacy SUN・・・」

 

まさに黒い太陽という異様に固唾を飲む太陽。

 

『そしてサンでセットモンスターに攻撃』

「セットモンスターはキラー・トマトだ

破壊された事によりデッキからスナイプストーカーを召喚する」

『・・・・・モンスターをセットしてターンエンド』

 

精霊手札:4→3

 

「俺のターン、 ドロー」

 

太陽手札:5→6

 

「スナイプストーカーの効果発動

手札を1枚捨てフィールド上のカード1枚を選択して発動できる

サイコロを1回振り、1・6以外が出た場合

選択したカードを破壊する、 そのデカブツを選択する」

 

捨てたカード

マインド・オン・エア

太陽手札:6→5

 

サイコロの目:4

 

『サンは破壊される』

「意外にすんなり破壊されたな・・・次はセットモンスターだ」

 

 

捨てたカード

ダークファミリア

太陽手札:5→4

 

サイコロの目:2

 

『セットモンスターは素早いモモンガだ』

「ならば最後はセットカードだ」

 

捨てたカード

キラー・トマト

太陽手札:4→3

 

サイコロの目:3

 

『ならばチェーン発動、 和睦の使者

このターン、 ダメージを受けない』

「ちぃ・・・ダーク・バーストを発動して

墓地の終末の騎士を手札に加えて召喚

そして効果発動、 デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る

天魔神 ノーレラスを墓地に送る」

『悪魔に紛れて天使がちらほら見えていたが天魔神か・・・

面白いデッキだな』

「どーも、 これでターンエンド」

 

太陽手札:3→2

 

『私のターン、 ドロー』

 

精霊手札:3→4

 

『サンの効果発動

フィールド上に表側表示で存在する

このカードが破壊され墓地へ送られた場合

スタンバイフェイズ時に手札を1枚捨てる事で

このカードを墓地から特殊召喚する』

 

手札から捨てたカード

素早いモモンガ

 

精霊手札:4→3

 

「折角倒したのにまた出て来るのか・・・」

『そしてダブルコストンを召喚

サンでスナイプストーカーに

ダブルコストンで終末の騎士に攻撃』

 

太陽LP:4000→2500→2300

 

「くっ・・・だが終末の騎士の戦闘ダメージに対して

ダメージ・コンデンサーを発動!!」

『ダメージ・コンデンサー? 如何言うカードだったかな?』

「ダメージ・コンデンサーは自分が戦闘ダメージを受けた時

手札を1枚捨てて発動できるカードで

受けたそのダメージの数値以下の攻撃力を持つモンスター1体を

デッキから表側攻撃表示で特殊召喚する」

 

手札から捨てたカード

カオス・ネクロマンサー

太陽手札:2→1

 

『攻撃力200以下・・・つまり・・・』

「そうファントム・オブ・カオスを攻撃表示で召喚する」

『ちぃ・・・ターンエンド』

 

精霊手札:3→2

 

「俺のターン、 ドロー、 あ、 畜生」

 

太陽手札:2→3

 

「ファントム・オブ・カオスの効果発動

1ターンに1度、自分の墓地の効果モンスター1体を除外し

このカードはエンドフェイズまでそのモンスターと同名カードとして扱い

同じ元々の攻撃力と効果を得る、 俺はノーレラスを除外して

ノーレラスの効果をコピーする

そして効果発動、 ライフを1000払って

お互いの手札・フィールドのカードを全て墓地へ送り

自分はデッキから1枚ドローする

墓地に送るからサンの効果も発動しないな?」

『っち・・・』

 

精霊が墓地に送ったカード

死皇帝の陵墓

メテオ・ストライク

 

太陽が墓地に送ったカード

死者蘇生

死者転生

光神機-桜火

 

精霊手札:2→0

太陽手札:3→0→1

太陽LP:2300→1300

 

「よし!! 墓地のスケルエンジェルとキラー・トマトを除外して

カオス・ソーサラーを特殊召喚!!」

『ここでか!! 運が良い!!』

「そしてダイレクトアタック!!」

 

精霊LP:4000→1700

 

「ターンエンド!!」

 

太陽手札:1→0

 

『私のターン、 ドロー』

 

精霊手札:0→1

 

『モンスターをセットしてターンエンド』

 

精霊手札:1→0

 

「俺のターン、 ドロー!!」

 

太陽手札:0→1

 

「ソーサラーでセットモンスターに攻撃」

『セットモンスターはハイエナだ

ハイエナが戦闘で破壊された時に

デッキから2体のハイエナを守備表示で特殊召喚する』

「ハイエナか・・・モンスターをセットしてターンエンド」

 

太陽手札:1→0

 

『私のターン、 ドロー』

 

精霊手札:0→1

 

『ハイエナ2体を生贄に2体目のサンを召喚!!』

「2体目居るのか!?」

『予想外・・・だっただろう?』

「予想外だったけども・・・」

『ではサンでカオス・ソーサラーに攻撃』

 

太陽LP:1300→600

 

『これでターンエンド』

 

精霊手札:1→0

 

「俺のターン、 ドロー、 ターンエンド」

 

太陽手札:0→1

 

『ドローしてターンを終えた・・・諦めたか?

私のターン、 ドロー』

 

精霊手札:0→1

 

『2体目のダブルコストンを召喚してセットモンスターに攻撃』

「セットモンスターはダークファミリアだ

このカードが墓地へ送られた時、

お互いのプレイヤーはそれぞれの墓地に存在するモンスター1体を選択し

表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する

俺は墓地に既に置かれているダークファミリアを裏守備で呼び出す」

『ファミリアをファミリアで呼び出し

呼び出したファミリアでファミリアを呼び出す

ファミリアループか・・・サンは呼び出せないから墓地の

ダブルコストンを攻撃表示で呼び出させて貰おう

ダブルコストンが居るからモモンガやハイエナを呼び出しても仕方ないし

ターンエンドだ』

 

精霊手札:1→0

 

「俺のターン、 ドロー、 ターンエンド」

 

太陽手札:1→2

 

『対抗策が出る迄粘るつもりか?

こっちにも手は有るぞ、 貫通付与のカードが来れば私の勝ちだ

私のターン、 ドロー、 ターンエンド』

 

精霊手札:0→1

 

「俺のターン、 ドロー」

 

太陽手札:2→3

 

「手札から闇の誘惑を発動、 手札の闇属性モンスター

ダークネス・デストロイヤーを除外して2枚ドロー・・・

良し来た、 プリーステス・オームを召喚」

『プリーステス・オーム、 か、 負けだな』

「あぁ、 ファミリアを反転召喚して

プリーステス・オームの効果発動

自分フィールド上に表側表示で存在する

闇属性モンスター1体を生け贄に捧げる事で、

相手ライフに800ポイントダメージを与える、 ファミリアを射出し

ファミリアの効果でファミリアを攻撃表示で召喚し射出

最後にプリーステス・オームを射出して終わりだ」

 

精霊LP:1700→1100→300→0

 

 

 

 

『最後はバーンで勝利か・・・無理がある勝利だったな』

「文句言うなよ、 こっちは必死だったんだから・・・」

『しかしお前・・・天魔神とか色々詰め込み過ぎている

ファンカスノーレならそれに特化したデッキを作るべきだ』

「まぁな・・・イマイチ微妙な勝ち方だったし・・・もっと尖るべきか・・・」

『良いだろう、 これからお前をしごいて私の所有者たる存在に昇華させよう』

「お前に勝ったし良いんじゃないのぉ?」

『お前には迷いがある、 何というかちぐはぐな印象がある

デッキからも明らかだ』

「・・・・・まぁな・・・」

『私が指南しよう』

「分かったよ精霊」

『待った、 精霊では聊か寂しい、 太陽が駄目なら

至上さんと呼びなさい』

「分かったよ至上、 それじゃあさっさと俺を元の場所に戻してくれ」

『分かった』

 

ふっ、 と太陽は浮遊感を味わった後に洞窟の中に戻ったのだった。

 

「万丈目さんは何処に行ったんだ?」

『あそこ、 カードが落ちている、 あのカードの先に行って見よう』

「分かった」

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