「「デュエル!!」」
ひはつとクロノスのデュエルが始まった。
「さぁて特等席で見させてもらいますかね」
メグはデュエルリングを降りて直ぐ脇で観戦する事にした。
「アンタ、 あんなに簡単に最上級モンスターを
ぽんぽん召喚してすげぇな!!」
「ん?」
元気はつらつの少年遊戯十代に話しかけられるメグ。
「そりゃどーも、 君も中々強そうだねぇ」
「アンタともデュエルしてみたいぜ!!」
「それはどうも・・・」
おぉ!! と観客達が驚く声がする。
「ん? 一体何が・・・」
デュエルリングを見るとひはつのフィールドには
魔法罠ゾーンにカードが4枚伏せられ手番がクロノスに移っている。
「手札事故したのか?」
「いや・・・分からない・・・」
二人の感想をよそにクロノスは闘志を燃やしていた。
「(ここで負けたら新入生に三連敗・・・それだけは避けるノーネ)
大嵐を発動するノーネ、 これで君のフィールドの魔法と罠を全て破壊するノーネ」
「じゃあチェーンして伏せカードを発動します
アストラルバリア、 銀幕の鏡壁、 積み上げる幸福が二枚です」
「攻撃力半減の銀幕の鏡壁・・・危なかったノーネ」
冷や汗を流すクロノス。
「なぁ、 今の可笑しく無いか?」
観客席で見ていた受験生の一人取巻太陽が呟いた。
「何が?」
太陽の相方である慕谷 雷蔵が相槌を返す。
「積み上げる幸福って・・・確か・・・これだろ?」
カードを取り出す太陽。
積み上げる幸福
通常罠
チェーン4以降に発動できる。
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
同一チェーン上に複数回同名カードの効果が発動されている場合、
このカードは発動できない。
「同一チェーンに複数回同盟カードが発動されていたら発動出来ないんだから
二枚積み上げる幸福使うのは可笑しいんじゃあ・・・」
「全く可笑しくない」
「「万丈目さん!!」」
みんな大好き万丈目 準が現れる。
「積み上げる幸福2枚目の段階ではまだ同一チェーン上に
積み上げる幸福は1つしか存在しない、 故に発動可能だ」
「勉強になります・・・」
デュエルリングに場面は戻った。
チェーンの効果処理でフィールドのカードは全て破壊されるが
積み上げる幸福2枚の効果で4枚ドローに成功したひはつ。
「さて、 これで安心して動けるノーネ
手札から迷える仔羊を発動、 仔羊トークン2体を召喚
そして2体のトークンを生贄にモンスターをセット
迷える仔羊は」
「発動ターンにモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できないけども
セットは出来る、 ですよね?」
「ほうシニョールひはつ、 中々勉強しているノーネ
余裕も有りそうナノーネ、 でも残念ながら攻撃する手筈は整っているノーネ
太陽の書を発動してセットした古代の機械巨人を攻撃表示にするノーネ
そしてダイレクトアターック!!」
ひはつLP4000→1000
「これでターンエンドなノーネ」
「ではこちらのターン」
カードをドローするひはつ。
「アーマード・ビーを召喚」
「う・・・そのカードは・・・」
「アーマード・ビーの効果発動
古代の機械巨人の攻撃力を半分にします
そして攻撃」
「う・・・古代の機械巨人は戦闘破壊されるノーネ・・・」
クロノスLP4000→3900
「カードを2枚伏せてターンエンド」
「おぉ!! 下級モンスターで最上級モンスターを倒すとかやるなぁ!!」
十代がはしゃいでいる。
「まぁこの位は出来て当然でしょう、 問題はここからよ」
メグが冷静に分析する。
「ここから?」
「クロノス先生は充分なライフが有り
アーマード・ビーは攻撃力1600、 逆転出来ない事は無い」
「そうか・・・厳しいのか?」
「如何でしょうね」
「私のターンドロー!!」
クロノスがドローする。
「古代の機械兵士を召喚して古代の機械戦車を装備させるノーネ!!
これで古代の機械兵士の攻撃力は1900ナノーネ!!」
「だったらこちらも永続罠スピリット・バリアを発動」
「むっ・・・モンスターが居る限り戦闘ダメージを0にするカードナノーネ・・・
それでもアーマード・ビーを攻撃!!」
古代の機械戦車に搭乗した古代の機械兵士がアーマード・ビーを攻撃し撃破する。
「これでターンエンドナノーネ」
「エンドフェイズ時に奇跡の残照を発動
アーマード・ビーを墓地から攻撃表示で特殊召喚します」
「むぐぐ・・・これは厳しいノーネ・・・」
「それでは僕のターン、 ドロー
KA-2 デス・シザースを召喚します」
「う、 そのカードは・・・戦闘破壊した場合に破壊したモンスターの
レベル×500ポイントダメージをこっちに与えて来るカード・・・」
「はい、 アーマード・ビーで古代の機械兵士の攻撃力を半分の950に下げます」
「く・・・だけど、 デスシザースの効果ダメージと
アーマード・ビーの攻撃を受けてもライフはあと少し残るノーネ」
「装備魔法ニトロユニットを古代の機械兵士に装備させます」
「ノーネ? こっちに装備魔法?」
「デス・シザースで攻撃します」
「だ、 だけどこっちも古代の機械戦車が破壊された事で
シニョールに600のダメージナノーネ」
「受けます
ですがデス・シザースの効果で2000ポイントのダメージです
そしてニトロユニットの効果発動、 装備モンスターが破壊された場合
装備モンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える
この場合1300ダメージですね、 そしてアーマードビーでダイレクトアタック」
「ノーネエエエエエエエエエエ」
ひはつLP1000→400
クロノスLP3900→3850→1850→550→0
「かっ・・・た!?」
3000以上のライフを削り切って勝利した事に驚く観衆達。
「コンボをきちんと考えられているし
気合い入れ直さないとね・・・」
メグはくるりと方向転換して試験会場から立ち去ったのだった。
そしてその帰り道。
「行きで迷子になったんだから帰りも迷子になるわね
当然だわ」
「メグさーん、 ここどこぉ?」
メグとひはつは警察の厄介になって帰宅する事に成功したのだった。