ウェスト校の控え室。
明日香が精神統一をしていた。
「・・・・・」
「天上院さん、 そろそろ試合ですー」
係員が呼びに来た。
「分かりました・・・」
明日香が立ち上がる。
その足取りは重い、 相手は亮を打ち破ったデュエリスト。
確実に自分がこれまで戦って来たデュエリストとは違う。
「明日香・・・勝って来い!!」
プロフェッサーコブラが檄を飛ばす。
「はい!!」
明日香は胸を張って前に進んだ。
一方、 サウス校の控え室では青虫がむしゃむしゃとキャベツを食べていた。
「キャベツだけで大丈夫かい?」
「美味しいよ?」
寝無の心配を大して気にもせずにキャベツを食べ終わる青虫。
「それじゃあ行って来る―」
「てらー」
明日香は強敵だろうが青虫にとっては日常である。
恐れるに足りない相手、 しかし慢心せずに行こう。
青虫はそう思っていた。
青虫の狙いは全勝、 サウス校のストレート勝ち。
勝っても驕らずに進もうとした。
「さぁ!! 第二回戦も最終試合!!
サウス校の童実野町の刺客!! 腹・ペコ・青虫VS
ウェスト校の美少女デュエリスト!! 天上院明日香ぁぁあああ!!」
わああああああああああああああああああああとマリンの解説に会場が沸く。
「よろしくねー」
「よろしく・・・」
青虫の言葉に返す明日香。
「「デュエル!!」」
先行は青虫になった。
「僕のターン、 ドロー」
青虫手札:5→6
「モンスターをセット、 カードを5枚セットしてターンエンド」
青虫手札:6→0
「・・・・・」
いきなりのフルセットに戸惑う明日香。
「1ターン目からこんなに戦慄するなんて・・・
私のターン、 ドロー!!」
明日香手札:5→6
「サイバー・プチ・エンジェルを召喚
効果でデッキからサイバー・エンジェル-韋駄天-を手札に加える!!
そして手札から機械天使の儀式を発動!!
手札の韋駄天とサイバー・プチ・エンジェルを生贄に捧げて
サイバー・エンジェル-荼吉尼-を儀式召喚!!
このカードが儀式召喚に成功した場合
相手は自身のフィールドのモンスター1体を墓地へ送らなければならない!!」
「じゃあ裏守備の巨大ネズミを墓地に送る」
明日香手札:6→3
「韋駄天の効果で荼吉尼の攻撃力は1000ポイントアップ
攻撃力は3700!!」
「・・・・・」
青虫の表情からは様子が伺い知れない。
焦っている訳では無い。
「・・・・・荼吉尼でダイレクトアタック!!」
「ディメンション・ウォールを発動
戦闘ダメージはそっちが受ける」
明日香LP:4000→300
「く・・・カードを2枚伏せてターンエンド!!
荼吉尼の効果で墓地の機械天使の儀式を手札に加えるわ」
「マインドクラッシュを発動して
宣言は機械天使の儀式で」
「そんな・・・」
明日香手札:3→1
「いきなりの大型モンスターの召喚した明日香さんも凄いですが
跳ね返すとは・・・恐るべし・・・」
戦慄するマリン。
「うーん、 しかしディメンション・ウォールは
スピリットバリアとの兼ね合いが悪い様に思えますね
引けなかった時の保険でしょうか?」
「そうですかね・・・しかしカードを全部伏せている中で攻撃するとは
聊か軽率では無いでしょうか?」
「破壊カードが引けなかったのが災いした様ですね・・・厳しいでしょう」
「まだ2ターン目、 立て直しに期待しましょう」
「立て直しに期待か・・・難しいな」
大胸筋を露出させながら泉田塔一郎がウェスト校の控え室で呟いた。
「何故そう思う?」
「今、 アイツは派手に転んだ、 派手に転べば立ち上がるのも難しい」
「それならば問題無い」
コブラが事も無げに言う。
「明日香は転んでも立ち上がれる強いデュエリストだ
100回負けても101回目に勝利出来ると抗えるデュエリストだ
増してや今回の相手はカイザーを倒したデュエリスト
ならば追い詰められるのも既に分かり切っていた事
来ると分かっているのならば覚悟は出来る」
「覚悟・・・ですか」
「日本人特有の根性論、 って奴ですか?」
ニナが尋ねる。
「似て非なる物だ、 備えは既にしてあるはず
転んでそのままになる様なそんな根性無しではない」
「だと良いんですがね、 次のターンにあっさりとやられないか不安です」
「何れにせよ我々に出来るのは見守る事のみ・・・」
コブラが拳を握り締めながら言う。
「・・・・・」
泉田はモニターを見た。
「僕のターン、 ドロー」
青虫手札:0→1
「ピラミッド・タートルを召喚、 伏せていた強制転移を発動」
「伏せカードをチェーン発動!! 神秘の中華なべ!!
荼吉尼を生贄に荼吉尼の攻撃力分のライフを回復!!」
明日香LP:300→4000
「む、 効果は不発だね
ではピラミッド・タートルでダイレクトアタック」
「罠カード発動!! 戦線復帰!!
このカードの効果で荼吉尼を墓地から守備表示で特殊召喚!!」
「カウンター罠、 盗賊の七つ道具
ライフ1000支払って無効化する」
「う・・・!!」
「攻撃は続行される」
青虫LP:4000→3000
明日香LP:4000→2800
「・・・・・」
「これでターンエンド」
青虫手札:1→0
「私のターン、 ドロー!!」
明日香手札:1→2
「・・・・・・・・・・・」
動きが止まる明日香。
如何やら考え込んでいる様だ。
カードを見て只管考えている。
そして3分が過ぎた。
「ジャッジー」
青虫がジャッジを呼んだ。
「これは遅延行為じゃないの? 考えるにしても考え過ぎだよ」
「そうですね、 天上院さん、 そろそろ動いて下さい」
「・・・・・分かりました」
すっ、 と手札のカードに手を伸ばした。
「一つ良いかしら?」
「何?」
明日香の言葉に明らかにイライラする青虫。
散々待たされたのだから仕方がない。
「私は考えていたんじゃない、 覚悟を決めていたのよ」
「?」
「コーリング・ノヴァを召喚してピラミッド・タートルに攻撃!!」
青虫LP:3000→2800
「・・・・・リクルーターデッキ相手にリクルーター? 正気かい?」
「正直、 リクルーターの扱いは貴方の方が上なんでしょう
それは分かる、 だからこれは賭けよ・・・さぁ来なさい!!」
「・・・ピラミッド・タートルの効果で
デッキからゾンビーナを召喚」
「カードをセットしてターンエンド!!」
明日香手札:2→0
「リクルーターデッキにリクルーターをぶつけるか・・・」
「リクルート合戦で押し負ける、 ムチャだ」
ノース校の控え室で色彩とルークが話している。
「無茶、 と言う訳でも無いぞ」
万丈目が割って入る。
「何故そう思う?」
「恐らく天上院君はセットカードを読んでいるんだろう」
「どういう事だ?」
「まず荼吉尼の召喚を無効にした
この事からセットカードに二枚目の強制転移等の
コントロール奪取カードは無い
そしてスピリットバリアも恐らくは無いだろう
何故ならばリクルーターが大量に入っているデッキで
リクルーターを全て破壊し切るのはさっきの試合の様な
20回以上の連続攻撃でもない限り不可能
つまりリクルーターとスピリットバリアがあれば
ほぼ戦闘ダメージは気にしなくて良い
ならば荼吉尼の蘇生は無視しても構わない」
「・・・・・荼吉尼を出して
他のサイバー・エンジェルの儀式の生贄にされるのを嫌がったんじゃないのか?
確かサイバー・エンジェルには儀式召喚された時に
魔法罠を破壊するカードが有った筈だ
そのカードで伏せて有るスピリットバリアを破壊されるのを
警戒して蘇生を妨害したのかも」
万丈目の推理に横槍を入れるルーク。
「それだったら別に寧ろ罠による魔法罠の破壊を警戒するだろう
盗賊の七つ道具は温存する筈だ」
「それもそうか・・・しかしそもそもの話だが
何の為のフルセットだ? モンスターがメタモルポッドなら分かるが
フルセットは幾ら何でもリスクが高過ぎる
強制転移も伏せているし意味が分からん」
「カード全破壊をさせようとしているのか?
破壊で効果が発動するカードとか・・・」
「だとするとカード5枚使っておつりが来る効果のカードか?
そんなカードあったか?」
「うーん・・・如何だったか・・・
何れにせよリクルーターデッキに対してリクルーターを召喚したのは
何かしらの勝算があってこそ出来る行為だと思う」
「ふむ・・・なら見させて貰おうか、 その勝算とやらを」
「僕のターン、 ドロー」
青虫手札:0→1
「ちょっと考えさせてね・・・」
沈黙する青虫、 少し考えた後に動いた。
「・・・ゾンビーナを守備表示、 モンスターをセットしてターンエンド」
青虫手札:1→0
「一体、 如何読んだのかは不明ですが守備を固めましたか・・・
宮迫さん、 如何思いますか?」
実況のマリンが解説の宮迫に尋ねる。
「互いの読み合いの結果、 でしょうね
それもかなり高度の」
「読み合い・・・ですか? 具体的には?」
「うーん・・・端から見ている我々でも多少の事は予測出来ますよね?
しかしながらデュエルリングで立っている二人には
全く別の風景が見えている
そこから読み解ける物は我々が見ている物とは全く違うのです」
「なるほど・・・つまり明日香さんを警戒した青虫君は
守備に転じたと」
「読みが合っているかはこれから分かるでしょう」
(メタバ天空の聖域からのパーシアスが来ると厄介だからね
攻撃力は如何でも良いけど、 ドローが厄介だ
ここは必要なパーツも揃って無い、 見に回ろう)
(と青虫が思っていてくれるのなら幸いね
何とかこのままドローしてパーツを揃えないと・・・)
明日香手札:0→1
「・・・ターンエンド」
「僕のターン、 ドロー」
青虫手札:0→1
「ターンエンド」
「私のターン、 ドロー!!」
明日香手札:1→2
「良し!! 手札から儀式の準備を発動!!
デッキからサイバー・エンジェル-弁天-と
墓地の機械天使の儀式を手札に加える!!」
「!! 弁天かぁ・・・予想外だなぁ・・・」
明日香手札:1→3
「そしてセットしてある契約の遂行をコーリング・ノヴァに装備!!
このカードは手札の儀式モンスター1体を相手に見せて
装備モンスターのレベルはターン終了時まで
見せたモンスターのレベルと同じになる!!
私は弁天を見せてコーリング・ノヴァのレベルを6にする!!
そして機械天使の儀式を発動!! コーリング・ノヴァを生贄に
弁天を攻撃表示で特殊召喚!!」
「うーん、 きついなぁ・・・」
「弁天でゾンビーナに攻撃!! 弁天の効果発動!!
このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に
そのモンスターの元々の守備力分のダメージを相手に与える!!」
「これは辛いなぁ・・・」
青虫LP:2800→1300
「じゃあゾンビーナの効果で巨大ネズミを特殊召喚するよ」
「これでターンエンド!!」
明日香手札:3→1
「終わったわね」
「そうかしら・・・」
サウス校の控え室。
若田と駒田が話している。
「青虫さんとデュエルした事は?」
「無いけど・・・」
「青虫さん、 笑いをかみ殺しているよ
恐らく次のターンで決めるつもり」
「そうかなぁ・・・」
「僕のターン、 ドローっと・・・」
青虫手札:1→2
「手札を1枚捨ててレインボー・ライフを発動」
手札から捨てたカード
謙虚な壺
「レインボー・ライフ?」
「そう、 このカードを発動したターン
自分は戦闘及びカードの効果によってダメージを受ける代わりに、
その数値分だけライフポイントを回復する
ついでにセットしていた共鳴虫も反転召喚するよ」
「・・・・・あ」
サイバー・エンジェル-弁天-の攻撃力は1800
青虫のデッキに入っている
リクルーターの流れによる大量召喚の流れに組み込まれているモンスターは
巨大ネズミ攻撃力1400、 守備力1450
ピラミッド・タートル攻撃力1200、 守備力1400
ゾンビーナ攻撃力1400、 守備力1500
共鳴虫攻撃力1200、 守備力1300
ドラゴンフライ攻撃力1400、 守備力900
機皇兵スキエル・アイン攻撃力1200、 守備力1000
機皇兵ワイゼル・アイン攻撃力1800、 守備力0
ピラミッド・タートルとゾンビーナが1体ずつ墓地に置かれている
現状から逆算すると
巨大ネズミ→巨大ネズミ→ピラミッド・タートル→ゾンビーナ
→ピラミッド・タートル→ゾンビーナ→巨大ネズミ→共鳴虫×3
→ドラゴンフライ×3→機皇兵スキエル・アイン×3
→機皇兵ワイゼル・アインと言う順番で戦闘が行われる。
この一連の流れで受けるダメージは戦闘ダメージは8000
そして効果ダメージが19750、 合計すると27750。
青虫LP:2800→30550
流石に全ての戦闘の描写は割愛させて頂く。
「LPが30000を超えた・・・!!」
「そして機皇兵ワイゼル・アインで弁天に攻撃、 これで相打ち」
「くっ!! 墓地の機械天使の儀式を除外して効果発動!!
自分フィールドの光属性モンスターが戦闘・効果での破壊を無効に!!」
「ふーん、 じゃあこっちが一方的に破壊されます
それじゃあ貪欲な壺を発動、 墓地から以下の5体をデッキに戻して2枚ドロー」
デッキに戻すモンスター
巨大ネズミ
巨大ネズミ
巨大ネズミ
ピラミッド・タートル
ピラミッド・タートル
青虫手札:0→2
「カオス・ネクロマンサーを召喚
墓地のモンスターは以下の通りだから4200だね」
青虫の墓地のモンスター
ピラミッド・タートル
ゾンビーナ
ゾンビーナ
ゾンビーナ
共鳴虫
共鳴虫
共鳴虫
ドラゴンフライ
ドラゴンフライ
ドラゴンフライ
機皇兵スキエル・アイン
機皇兵スキエル・アイン
機皇兵スキエル・アイン
機皇兵ワイゼル・アイン
「これでターンエンド」
青虫手札:2→1
「あ、 明日香ぁ・・・」
「終わりだな・・・」
本校の控え室で見ている十代と亮。
「リクルーターにとって厄介な効果を逆に利用するとは・・・
恐ろしいデュエリストだ・・・」
「セットカードが謎過ぎる、 何で最初に5枚セットしたの?」
「それは・・・分からないが、 兎も角この状況
明日香にほぼ勝ち目は無くなった、 な」
「ま、 まだ分からない」
「十代、 確かにライフの多寡はデュエルには関係無い
ライフが低くても逆転は有るだろう
しかしながらあの青虫がその逆転を許すかが疑問だ」
「う・・・」
「いや、 明日香が勝てる方法は有る」
ひはつが言った。
「如何言う方法だ?」
「明日香のデッキ次第だが・・・まだ希望はある」
「・・・・・その手があったか・・・」
「私のターン、 ドロー!!」
明日香手札:1→2
「弁天を守備表示に変更!! モンスターをセットしてターンエンド!!」
明日香手札:2→1
「まだ諦めないの?」
「えぇ!! まだ諦める時間じゃない!!」
青虫の言葉に答える明日香。
「??? 僕のターン、 ドロー」
青虫手札:1→2
「カオス・ネクロマンサーで弁天に攻撃」
「弁天は破壊されるわ」
「うん、 これでターンエンド」
「うーん・・・これは・・・如何思います?
ここから明日香さんが逆転出来るとは思えませんが・・・」
「いや、 チャンスは充分にありますよ」
マリンの言葉に反論する宮迫。
「まずカオスネクロマンサーですが
戦闘破壊せずとも効果で退かせば問題無い
そして何よりも青虫君はリクルーターを大量に使った事で
デッキの中のモンスターが少なくなっている
攻撃の手数はぐっと減ります」
「逆にリクルーター以外の有効札を引く可能性も有りますよ?」
「ならば明日香さんが逆転の一手を引く可能性も有る」
「如何でしょうか・・・」
「私のターン!! ドロー!!」
明日香手札:1→2
「カードを2枚セットしてモンスターを反転召喚!! メタモルポット!!
互いに手札のカードを全て捨てて5枚ドロー!!」
「むむ・・・」
青虫が捨てたカード
ジャンク・アタック
打ち出の小槌
明日香手札:0→5
青虫手札:2→5
「マンジュゴッドを召喚!!
デッキからサイバー・エンジェル-那沙帝弥-を選択!!
そして2枚目の機械天使の儀式を発動!!
メタモルポットとマンジュゴッドを生贄に那沙帝弥を守備表示で特殊召喚!!
カードをセットしてさっきセットした手札抹殺を発動!!」
「あぁ・・・そう言う事ね」
明日香が捨てたカード
サイバー・エッグ・エンジェル
竜姫神サフィラ
青虫が捨てたカード
ジャンクアタック
超装甲兵器ロボ ブラックアイアンG
巨大ネズミ
巨大ネズミ
スピリットバリア
「那沙帝弥の効果で那沙帝弥を選択してライフを500回復!!
そしてカードをセットしてターンエンド!!」
明日香LP:2800→3300
明日香手札:5→1
「なるほど、 そう来たか・・・流石は天上院君」
「どういう事だ万丈目?」
ノース校の控え室で万丈目の呟きを尋ねるルーク。
「良いか? 計算してみろ、 青虫の使ったカード枚数を・・・」
「・・・・・あ」
そこで気が付いた。
「デッキ切れを狙うつもりか!!」
「その通り、 青虫が今引いたカードを含めて34枚
後6ターン、 いや明日香君が相手にドローさせるカードがあれば
もっと早くにケリが付く!!」
「だがデッキ切れに対して対策をしていない筈が無い
それだったら態々ライフ回復して
デッキ枚数を削る意味が分からないぞ?」
ビショップが口を挟む。
「貪欲な壺は入っているかもしれないな」
「そうだな・・・」
「僕のターン、 ドロー!!」
青虫手札:5→6
青虫デッキ:6→5
「ん-、 デッキ切れを狙っていたんだろうけどさ
それは無理筋でしょ、 2枚目の貪欲な壺を発動
以下のモンスターをデッキに戻して2枚ドロー」
デッキに戻すカード
ピラミッド・タートル
ゾンビーナ
ゾンビーナ
ゾンビーナ
共鳴虫
「チェーンして転生の予言を発動!!
貴方の墓地のゾンビーナと私の墓地の儀式の準備をデッキに戻す!!
これで貪欲な壺は不発!!」
青虫デッキ:5→6
「でもまだデッキには貪欲な壺は眠っているよ
幾ら何でもデッキキルは無理な話だよねぇ
モンスターをセットしてカードを1枚セットしてターンエンド」
青虫手札:6→4
「私のターン、 ドロー!!」
明日香手札:1→2
「貪欲な壺を発動、 墓地の5枚を戻して2枚ドロー」
デッキに戻すカード
コーリング・ノヴァ
サイバー・エッグ・エンジェル
竜姫神サフィラ
サイバー・エンジェル-韋駄天-
サイバー・プチ・エンジェル
明日香手札:1→3
「手札から儀式の下準備を発動!!
デッキから宣告者の預言と神光の宣告者を手札に加える!!
そして宣告者の預言を発動!!
自分の手札・フィールド上から
レベルの合計が6になるようにモンスターを生贄に捧げて
神光の宣告者を守備表示で特殊召喚する!!
私は手札の勝利の導き手フレイヤと那沙帝弥を生贄に捧げるわ!!
そして宣告者の預言の効果で生贄の為に使ったフレイヤを手札に戻す
更に那沙帝弥の効果で墓地の弁天を除外して墓地から蘇生させる!!
そしてカオス・ネクロマンサーのコントロールも奪う!!」
「だけども君の墓地のカードは少ないからね高い攻撃力は発揮出来ない」
「分かっているわ、 カオス・ネクロマンサーを守備表示にして
那沙帝弥の効果で神光の宣告者を選択して回復してからターンエンド」
明日香LP:3300→4200
明日香手札:4→2
「僕のターン、 ドロー」
青虫手札:4→5
青虫デッキ:6→5
「貪欲な壺を発動」
「神光の宣告者の効果発動!!
手札のフレイヤを捨てて貪欲な壺の効果を無効に!!」
「そうくるよね、 僕はモンスターをセットしてターンエンド」
青虫手札:5→3
「あと5ターン耐えきれれば明日香さんの勝利・・・」
「まさに手に汗を握る、 と言う事ですね・・・
プロの試合でもこんな事は滅多に無い」
マリンと宮迫が固唾を飲む。
「ですが私から見ても青虫君がまるで焦っていない様に見えます」
「この状況を打開する方法が有るのか・・・?」
「私のターン、 ドロー!!」
明日香手札:1→2
「カードをセットしてターンエンド!!」
明日香手札:2→1
「僕のターン、 ドロー」
青虫手札:3→4
青虫デッキ:5→4
「ターンエンド」
「随分余裕そうね」
悲観的になっていない青虫に明日香が言葉を投げかける。
「実際余裕だよ
僕のデッキにはデッキ切れ負け防止のカードが入っている」
「神光の宣告者は如何するつもり?」
「それも問題無いさ、 さぁ君のターンだ」
「まだ、 貴方のエンドフェイズ」
「うん?」
「ライフ2000支払って伏せカード発動バースト・リバース」
「・・・何だっけ、 それ」
「自分の墓地のモンスター1体を裏守備表示で召喚するカードよ
勿論メタモルポットを召喚するわ」
「・・・・・そうか」
すっ、 とデッキに手を置く。
サレンダーである。
「サレンダーするの?」
「うん、 セットカードはスピリットバリア
手札に対抗策も無い、 ならばここはサレンダーをするよ
君に倒されるよりも自ら負けを選択する」
「・・・分かったわ、 認めるわ」
「圧倒的ライフ差を覆し!! 明日香さんの勝利です!!」
わああああああああああああああああああああああと歓声が鳴り響く。
「これはまさに名勝負だった、 しかし序盤でここまでの戦いとなると
後半のハードルが上がるのでは?」
「うーん、 どうでしょうか・・・っとここで次の試合の組み合わせが発表です」
係員から組み合わせ表を貰ったマリンが読み上げる。
「イースト校の三番手アモン・ガラムVSアークティック校の三番手霍嵩高!!
サウス校の二番手若田 サン!!VS本校の二番手クレバー!!
ノース校の取巻太陽!!VSウェスト校の天上院明日香!!」
青虫の想定していた動きとしては
デッキに残っているラヴァ・ゴーレムで神光の宣告者を除去し
局地的大ハリケーンでデッキを回復させるという動きを想定していました
まさかメタモルポットをまた使われるとは想定していなかったです。