「さぁ霍嵩高さんが動かされた所で次の試合に参りましょう!!」
マリンが勢い良く言った。
「サウス校の二番手若田 サンVS本校の二番手クレバー!!
果たしてAIデュエリストは童実野町のデュエリストに勝てるのか!!
楽しみな一戦ですね」
「そうですね、 しかしながら相手はAI、 経験無い相手になるでしょうね」
「AIデュエリスト・・・ね、 初めまして
私は若田 サン、 わかったさんって呼んでね」
デュエルリングでわかったさんがクレバーに言う。
「分かりましたわかったさん、 私はクレバーです」
「一つ聞いてもいいかしら?」
「何ですか?」
「貴方は何のために生きているの?
お菓子も食べられない機械の体で生きていて意味が有るの?」
「機械なので生きる、 と言う言い方は適切ではありませんが
自己破壊に走る意味も分かりません」
「そう、 ならば本気で行くわよ」
「望むところです」
「「デュエル!!」」
「さてと、 じゃあ先行後攻を決めるコイントスをしようか
表? 裏?」
「では表で」
わかったさんはコイントスをした、 結果は裏である。
「私が先行ね、 私のターン、 ドロー!!」
わかったさん手札:5→6
「デーモン・イーターを召喚、 カードを3枚セットしてターンエンド」
わかったさん手札:6→2
「私のターン、 ドロー」
クレバー手札:5→6
「ここで和睦の使者を発動するわ
このターン自分のモンスターは戦闘では破壊されず
自分が受ける戦闘ダメージは0になる
そして手札断殺を発動、 互いに2枚手札を捨てて2枚ドローする」
「むっ・・・」
少し停止するクレバー
「分かりました、 ではこの2枚を捨てます」
「私は手札全部ね」
クレバーが捨てたカード
サイバー・ドラゴン・ツヴァイ
サイバー・ドラゴン
わかったさんが捨てたカード
暗黒のマンティコア
UFOタートル
「ではサイバー・ドラゴンを特殊召喚し
プロト・サイバー・ドラゴンを召喚、 カードを2枚セットしてターンエンド」
「エンドフェイズに永続罠バックファイアを発動
自分フィールドの表側表示の炎属性モンスターが破壊され
墓地へ送られる度に発動する、 相手に500ダメージを与える
そして墓地の暗黒のマンティコアの効果発動
このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時
自分の手札・フィールド上から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を
墓地へ送りこのカードを墓地から特殊召喚する
私は獣族のデーモン・イーターを墓地に送って暗黒のマンティコアを
墓地から特殊召喚」
「チェーンして手札から増殖するGを捨てて効果発動
このターン、 相手がモンスターの特殊召喚に成功する度に
自分はデッキから1枚ドローしなければならない
暗黒のマンティコアが特殊召喚されたので1枚ドロー」
クレバー手札:6→3
「私の勝ちは確定したわ」
「そうでしょうか?」
「ふふっ、 見ていなさい
墓地に送られたデーモン・イーターが
相手エンドフェイズに墓地に存在する場合、
自分フィールドの表側表示モンスター1体をモンスターを破壊し
このカードを墓地から特殊召喚する
マンティコアを破壊してデーモン・イーターを特殊召喚!!
そしてバックファイアの効果で500ポイントのダメージ!!」
「しかしまた特殊召喚したので1枚ドローです」
クレバー手札:3→4
クレバーLP:4000→3500
「そしてマンティコアの効果を発動!!
デーモン・イーターを墓地に送って特殊召喚!!」
「1枚ドローです」
クレバー手札:4→5
「こ、 これは無限ループ!?」
控え室で驚愕するメグ。
「無限に暗黒のマンティコアを特殊召喚し
破壊してバックファイアでダメージを与えるコンボか・・・」
「和睦の使者を併用する念の入れようだね・・・」
亮とひはつが唸る。
「だがしかし対策は可能だろう」
「そうですね、 増殖のGの効果でドロー出来ますし
サイクロン引ければバックファイアは割れます」
「いや、 そうじゃないでしょ」
二人の言葉を否定するメグ。
「こうなった以上、 不味い事になった・・・」
「???」
「・・・あぁ、 そう言う事ね」
「今引いたサイクロンを発動してバックファイアを破壊します」
「・・・・・マンティコアを破壊してデーモン・イーターを特殊召喚」
「1枚ドロー」
「デーモン・イーターを墓地に送ってマンティコアを召喚」
「1枚ドロー」
「マンティコアを破壊してデーモン・イーターを特殊召喚」
「1枚ドロー」
「デーモン・イーターを墓地に送ってマンティコアを召喚」
「1枚ドロー」
「マンティコアを破壊してデーモン・イーターを特殊召喚」
「1枚ドロー」
「デーモン・イーターを墓地に送ってマンティコアを召喚」
「1枚ドロー」
増殖するGの効果で無限ドローが行うクレバー。
強制効果なのでドローするしかない。
このままではデッキ切れか、 と思われたが
デッキから手札が20枚になった所で動きが有った。
「デーモン・イーターを墓地に送ってマンティコアを召喚」
「1枚ドロー」
クレバー手札:19→20
「手札からチェーンして速攻魔法
おろかな転生を発動」
「転生? 埋葬じゃなくて? どんな効果でしたっけ?」
「相手の墓地に存在するカード1枚を選択し、 デッキに戻す」
「う・・・」
「私は当然デーモン・イーターをデッキに戻す」
クレバー手札:20→19
「ここで一旦効果を解決しておろかな転生を墓地に送る
改めてカードを発動したい」
「何も出来ない・・・どうぞ」
「では速攻魔法瞬間融合を発動
サイバー・ドラゴンとプロト・サイバー・ドラゴンを墓地に送り
融合デッキからサイバー・ツイン・ドラゴンを融合召喚、 チェーンは?」
「いえ、 無いです」
「ではサイバー・ツイン・ドラゴンの召喚成功時に
速攻魔法、 禁じられた聖衣を発動
サイバー・ツイン・ドラゴンはターン終了時まで攻撃力が600ダウンし
効果の対象にならず効果では破壊されない
瞬間融合のデメリットは受けません」
「うぐ・・・」
「これでターンエンドです
手札制限で手札を6枚になる様に手札を捨てます」
クレバー手札:18→6
クレバーが手札から捨てたカード
プロト・サイバー・ドラゴン
サイバー・ドラゴン
サイバー・ドラゴン・ツヴァイ
サイバー・ドラゴン・ツヴァイ
シャインエンジェル
サイバー・ヴァリー
サイバー・ヴァリー
超電磁タートル
皆既日食の書
無謀な欲張り
無謀な欲張り
手札抹殺
「わ、 私のターン、 ドロー!!」
わかったさん手札:2→3
「マンティコアを生贄にモンスターをセットしてターンエンド・・・」
わかったさん手札:3→2
「私のターン、 ドロー」
クレバー手札:6→7
「手札からオーバーロード・フュージョンを発動
墓地のサイバー・ドラゴン2体を除外して
キメラテック・ランページ・ドラゴンを特殊召喚します」
「これ以上はデュエル譜が汚れるわね・・・サレンダー!!」
『ここでサレンダーを宣言!! わかったさん自ら幕を引いたぁ!!』
テレビからマリンの叫び声が聞こえた。
「自ら幕を引く、 か、 アンタ如何思う?」
ノース校の控え室でルークが太陽に尋ねる。
「好きにすれば良いじゃないか、 俺も出来る限りは好きにしよう」
そう言ってデュエル場に向かう太陽。
一方その頃、 ウェスト校の控え室では。
「天上院、 この試合に勝てば我々は三連勝だ」
ミハエルが激励に来ていた。
「はい!! 必ず勝ちます!!」
「勝つ必要は無い」
「は、 はい?」
「思い切りぶつかりなさい、 負けても次の勝ちに繋がるだろう」
「・・・はい!!」
明日香もデュエル場に向かった。
「さぁ!! 全デュエルアカデミア対抗戦1日目最終試合となりました!!」
「次のデュエルも見物ですね!!」
「そうですね宮迫さん!! それでは出航!! じゃなかった!! 入場!!」
マリンと宮迫の実況を背に
太陽と明日香がそれぞれ入場し、 デュエルリングに上がった。
「勝てよ!! 太陽!!」
「負けないで!! 明日香さん!!」
観客席から声援が響く。
「天上院さん、 こうしてデュエルするのは初めてですね」
「そうね・・・」
太陽と明日香が言葉を交わす。
「さて、 じゃあ始めましょうか」
「早いわね、 もうちょっと会話とかしないの?」
「会話するよりデュエルをした方が良く分かるじゃ無いですか」
「それもそうね」
「「デュエル!!」」
コイントスにより先行は太陽になった。
「俺のターン!! ドロー!!」
太陽手札:5→6
「ハッ!! 待ちきれないってさぁ!!」
・・・・・?????
「そのコールに観客は如何返せば良いんだよ」
控え室でツッコミを入れる万丈目。
「死皇帝の陵墓を発動!! ライフ2000払って生贄2体分として
The supremacy SUNを攻撃表示で召喚!!」
太陽LP:4000→2000
「いきなり大型モンスターを・・・」
「カードを2枚セットしてターンエンド!!」
太陽手札:6→2
「私のターン、 ドロー!!」
明日香手札:5→6
「いきなりの大型モンスターに吃驚したけども
こっちだって負けて無いわ!!
機械天使の儀式を発動!! 手札のサイバー・エンジェル-伊舎那-を生贄に
サイバー・エンジェル-荼吉尼-を儀式召喚!!
荼吉尼の効果でSUNを墓地に送って貰うわ!!」
「召喚成功時に伏せていた激流葬を発動」
「げ、 激流葬?」
「そう、 激流葬、 SUNと荼吉尼を破壊する」
「荼吉尼が・・・でもまだまだよ!!
儀式の準備を発動!! デッキからレベル7以下の儀式モンスター
サイバー・エンジェル-韋駄天-を手札に加えて
墓地の機械天使の儀式を手札に戻すわ!!
そしてもう一度機械天使の儀式を発動!!
韋駄天を生贄に捧げサイバー・エンジェル-那沙帝弥-を儀式召喚!!」
「1ターンに2度の儀式召喚ですか、 中々やりますね」
「そして韋駄天の効果で攻撃力が1000ポイント上昇した
那沙帝弥でダイレクトアタック!!」
「伏せていた速攻魔法発動、 デーモンとの駆け引き」
「デーモンとの駆け引き?」
「レベル8以上の自分フィールド上のモンスターが墓地へ送られたターンに
発動する事ができるカードです
自分の手札またはデッキからバーサーク・デッド・ドラゴン1体を特殊召喚する
デッキからバーサーク・デッド・ドラゴンを特殊召喚」
「攻撃力3500・・・!!」
戦慄する明日香。
「那沙帝弥の効果で那沙帝弥を選択して
攻撃力の半分の1000のライフポイントを回復します」
明日香LP:4000→5000
「まだ私は通常召喚をしていない・・・
モンスターをセットしてターンエンド」
明日香手札:6→0
「第一ターンとは思えない程の攻防だ・・・」
解説の宮迫が戦慄する。
「流石、 と言った所でしょうかね
手元の資料によると二人共、 元々は本校の生徒だったけども
本校から放逐されたとか何とか」
「放逐ねぇ・・・勿体無い事を・・・」
「凄い実力が有ると思いますが・・・」
「そうだが若干天上院さんの攻め方に焦りが見えますね」
「確かに、 手札全部使ってしまいましたし、 一体どうなるのか・・・」
「俺のターン、 ドロー」
太陽手札:2→3
「SUNの効果発動
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた場合
次のターンのスタンバイフェイズ時に手札を1枚捨てる事で
このカードを墓地から特殊召喚する」
「なっ・・・」
太陽が手札から捨てたカード
暗黒の侵略者
「そしてダブルコストンを召喚
バーサーク・デッド・ドラゴンで那沙帝弥に攻撃」
「那沙帝弥の効果発動!! 攻撃を無効にする!!」
「バーサーク・デッド・ドラゴンは全体攻撃を持っていますので
セットモンスターにも攻撃します」
「セットモンスターはメタモルポッドよ」
「そう来ましたか・・・」
明日香手札:0→5
太陽手札:1→5
太陽が捨てたカード
執念深き老魔術師
「SUNで那沙帝弥に攻撃!!」
「っ!!」
明日香LP:5000→4000
「次にダブルコストンでダイレクトアタック」
明日香LP:4000→2300
「っ!! まだまだ!!」
「そうまだまだこれからだ、 カードを2枚セットしてターンエンド
バーサーク・デッド・ドラゴンは攻撃力が500ポイントダウンする」
太陽手札:5→3
「大型モンスターが2体も!! これは凄いですね!!」
「しかしながら次のターンには返されますね」
マリンの声に静かに反論する宮迫。
「那沙帝弥は相手のコントロールを奪う効果もありますし」
「だけどもセットカードも有りますよ?」
「そうですね・・・二人の攻防戦に注目ですよ」
「私のターン、 ドロー!!」
明日香手札:5→6
「墓地の那沙帝弥の効果発動!!
このカードが墓地に存在する場合
自分の墓地からこのカード以外のサイバー・エンジェル1体を除外し
相手フィールドのモンスター1体を対象にして
このカードを墓地から特殊召喚し、 対象のモンスターのコントロールを得る!!
荼吉尼を除外して私はバーサーク・デッド・ドラゴンのコントロールを得る!!」
「バーサーク・デッド・ドラゴンを? SUNじゃなくて?」
「そう!!」
「ならどうぞ」
「・・・・・」
苦虫を噛み潰した表情になる明日香。
てっきり対策を組んでいるのかと思ったらあっさりコントロールを奪えた。
「・・・手札から機械天使の絶対儀式を発動」
「絶対儀式?」
「このカードは「サイバー・エンジェル」儀式モンスターの降臨に必要なカード
レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように
自分の手札・フィールドのモンスターを生贄にするか
または自分の墓地から天使族または戦士族のモンスターをデッキに戻し
手札から「サイバー・エンジェル」儀式モンスター1体を儀式召喚する
私は墓地の韋駄天をデッキに戻してサイバー・エンジェル-弁天-を儀式召喚!!」
ちら、 と太陽の表情を伺う明日香。
まるで変化が無い、 弁天の攻撃力は1800。
何かしらのコンボが無ければ活用は難しい。
ならば何かしら仕掛けがあるのか? と訝しむ筈だが
まるで動きが無い。
「・・・ふふ」
相手の表情を真剣に伺うとは、 まるで恋する乙女だ。
と軽く笑う明日香。
「如何しました?」
「何でもないわ、 サイバー・エッグ・エンジェルを召喚
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合
デッキから「機械天使」魔法カードまたは
「祝福の教会-リチューアル・チャーチ」1枚を手札に加える
私は応身の機械天使を手札に加えて発動!!」
「サイクロンを発動、 応身の機械天使を破壊」
「・・・・・」
これで1枚は割れた、 ならばもう1枚は何?
悩む明日香。
「弁天でSUNに攻撃!!」
「罠カード発動、 デストラクト・ポーション
SUNを破壊してSUNの攻撃力分のライフを回復する」
太陽LP:2000→5000
「ちょっと待って、 計算するから」
明日香は考える。
手札にはオネストが有る。
弁天はモンスターを戦闘破壊した時に
戦闘破壊したモンスターの元々の守備力分のダメージを相手に与える。
ダブルコストンを破壊すれば1650のダメージ+戦闘ダメージ100で1750
那沙帝弥で1000、 バーサーク・デッド・ドラゴンで3000。
オネストを使わなくても行ける・・・。
「よし、 弁天でダブルコストンに攻撃!!
効果で1650のダメージ!!」
「受けます」
太陽LP:5000→3250
「那沙帝弥でダイレクトアタック!!」
「ダイレクトアタック時にバトルフェーダーを特殊召喚して
バトルフェイズをスキップします」
「・・・カードを2枚セットして那沙帝弥の効果発動
バーサーク・デッド・ドラゴンの攻撃力の半分のライフを回復して
ターンエンド」
「おっとバーサーク・デッド・ドラゴンの効果で
攻撃力が500下がるのをお忘れなく」
「・・・・・」
明日香手札:6→1
明日香LP:2300→3800
「今のプレイングは如何思います?」
マリンに意見を求められる宮迫。
「うーん、 最初の那沙帝弥の効果にデストラクト・ポーションをチェーンすれば
バーサーク・デッド・ドラゴンはコントロール奪取されなかった
ですが・・・弁天で突っ込んで行った所を見るとオネストが確実
オネストを警戒していたのでしょうか?」
「確かに弁天を召喚するのだから攻撃力上昇は有ると考えますよね・・・
ですが那沙帝弥は弁天召喚前に使ったんですよ?」
「ふーむ・・・」
首をかしげる宮迫。
「これがプロの解説か、 俺でもわかるぞ」
控え室でモニターを眺める万丈目。
「ほう、 それは一体どういう事ですかな?」
ルークが尋ねる。
「エースを守ったんだよ、 それ以外に考えられない」
「守ったと言うか破壊したんだけどなぁ・・・」
「俺のターン、 ドロー!!」
太陽手札:2→3
「手札を1枚捨ててSUNを墓地から特殊召喚」
太陽が手札から捨てたカード
終焉の焔
「SUNでバーサーク・デッド・ドラゴンに攻撃
ダメージステップに発動するカードは有ります?」
「いや、 無いけども・・・」
「では手札からダーク・オネストを捨てて効果発動」
「ダーク・オネスト!? 闇属性版のオネストって有るの!?」
「有るよ、 効果を説明すると
自分の闇属性モンスターが相手モンスターと戦闘を行う
ダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、
このカードを手札から墓地へ送る事で
その相手モンスターの攻撃力はターン終了時までその攻撃力分ダウンする」
「要するに攻撃力を0にするモンスターね・・・」
「その通り、 これでバーサーク・デッド・ドラゴンは破壊され
3000のダメージが・・・」
「罠カード発動!! ガード・ブロック!!
戦闘ダメージを無効にして1枚ドロー!!」
明日香手札:1→2
「流石は天上院さんですね・・・
ではカードを1枚セットしてターンエンド」
「待ちなさい、 エンドフェイズにバースト・リバースを発動
ライフを2000支払いメタモルポットをセット表示で特殊召喚するわ」
「・・・・・」
明日香LP:3800→1800
太陽手札:3→0
「ここでメタモルポット・・・」
「勝負に出たわね明日香さん・・・」
観客席のジュンコとももえが固唾を飲む。
「・・・・・」
二人とは別の場所で慕谷が目頭を熱くする。
「何だ・・・何の涙だ・・・」
自分と同じ万丈目の取り巻きだったのに
こんなに差が付いた事への涙か、 それとも・・・
いずれにせよ、 このデュエルは見届けなくてはならない。
「私のターン、 ドロー!!」
明日香手札:1→2
「私は手札から」
オネストを召喚、 と言いかけた所で背筋が凍る明日香。
「・・・・・」
「如何しました」
「ちょ、 ちょっと待って・・・」
オネストを召喚してフィールドに避難させてから
メタモルポットをリバースして5枚ドロー、 その後にオネストを戻せば良い。
それが正しい筈、 なのに何故か動けない。
「・・・・・お」
オネストを召喚、 と言いたいが何故か声が出ない。
オネストが無ければ突破できない筈なのに・・・
明日香は軽く深呼吸して目を見開いた。
「・・・メタモルポットをリバース!!
互いに手札を全て捨てて5枚ドロー!!」
明日香手札:2→5
太陽手札:0→5
明日香が捨てた手札
オネスト
破滅の女神ルイン
「オネストを捨てましたか・・・だが突破出来るんですか?」
「寧ろオネストで召喚権を使わなくて良かったわ・・・
マンジュ・ゴッドを召喚!!
デッキから機械天使の儀式を手札に加えて発動!!
メタモルポット、 サイバー・エッグ・エンジェル
マンジュ・ゴッド、 那沙帝弥を生贄に捧げて
サイバー・エンジェル-美朱濡-を儀式召喚!!」
「レベル10のサイバー・エンジェル・・・
いやこの場合は那沙帝弥の効果ですかね」
「その通り!! 私は伊舎那を除外してSUNのコントロールを得て
那沙帝弥を墓地から特殊召喚!! そして那沙帝弥でバトルフェーダーに攻撃!!」
「罠発動!! ヘイト・バスター!!
自分の悪魔族モンスターが攻撃対象に選択された時に
攻撃モンスター1体と攻撃対象モンスターの2体を破壊し、
破壊した攻撃モンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!!」
「美朱濡の効果発動!! 1ターンに1度
フィールドのカードを破壊する魔法・罠・モンスターの効果が発動した時
自分の墓地の儀式モンスター1体をデッキに戻してその発動を無効にし破壊する!!
破滅の女神ルインを戻して効果を無効化!!」
「・・・・・」
「次に弁天でダイレクトアタック!!」
太陽LP:3250→1450
「自分フィールド上にカードが存在しない場合、
相手がコントロールするカードによってダメージを受けたこの時
冥府の使者ゴーズを手札から特殊召喚!!
更に受けたダメージと同じ攻守を持つカイエントークンも召喚!!
表示形式は両方とも守備表示!!」
「見事ね・・・」
感嘆する明日香。
「これでSUNと美朱濡の攻撃を防ぐつもりね」
「次のターンには逆転出来ますよ」
「次のターンは無いわ、 SUNでカイエントークンに攻撃して破壊!!
そしてSUNを生贄にエネミー・コントローラーを発動!!
ゴーズのコントロールを奪う!!」
「・・・・・明日香さん」
にこりと笑う太陽。
「俺達の勝ちだ」
「え・・・嘘・・・まだ何か発動できるカードが有ると言うの・・・」
「そうじゃない、 俺はもう発動できるカードは無い
しかしながら美朱濡と言う切り札を使わせた
一度見たのならば対策は容易に建てられる
俺は負けるがノース校は負けない」
ばっ、 と両手を広げる太陽。
「話は終わりだ、 トドメをどうぞ」
「・・・美朱濡でダイレクトアタック!!」
太陽LP:1450→0
「決着ううううううううううううううううううう!!
明日香さん3連勝ううううううううううううううううう!!」
マリンの絶叫が鳴り響く。
「とは言え天上院さんは太陽君の指摘通り
切り札を白日に晒された、 一体どうなる事やら・・・」
「まぁそれはなんとかなるでしょ!!
では本日はここまでまた明日からの試合にご期待ください!!」
そういってカメラに手を振るマリンだった。
わかったさんのデッキは無限ループコンボを多数仕込んだデッキです。
そして明日香と太陽のデュエルでは
最後のメタモルポットで加えた手札には機械天使の儀式が無かったので
マンジュ・ゴッドでのサーチが無かったら危なかったです