遊戯王GX 転生者、都市伝説に挑む   作:Mr.後困る

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アカデミア対抗戦:アモンVSこまったさん!!(o_o ;)

アカデミア対抗戦二日目がスタートした。

デュエルリングには観客の生徒達が既に入っていた。

 

「何だか昨日に比べて生徒の数が少ないですねぇ・・・」

 

マリンが実況席で呟いた。

 

「昨日カイザーが負けたから、 サイバー流のデュエリストは来ないんでしょう」

「それは狭量過ぎませんか宮迫さん? 他の試合も名試合だと思いますよ?」

「リスペクトデュエルの弊害ですかね・・・」

「サイバー亜流はリスペクトデュエルを否定しているんでしたっけ?」

「否定も肯定もしていませんよ、 唯強制はするな、 と言う事です」

「ふーん・・・まぁとりあえず本日もよろしくお願いしますね」

「よろしくお願いします」

 

 

 

 

アークティック校の控え室にて

矢島がアーネストと番外に檄を飛ばす。

敗北した3人はさっさと帰った。

 

「お前等分かってんのか!? 三連敗やぞ!! 三連敗!!

昨日のでぶは偉そうな事言って負けた上に飯食ってさっさと帰るし!!」

「何なら食った飯のツイートもしてるな」

 

しかもバズってる。

 

「高い金払ったんや!! せめて情けない事はせんでくれ!!」

「分かっている、 俺一人で全勝すれば良い」

「・・・・・」

 

ちらりと番外を見る矢島。

まだブツブツ何か言っている。

 

「勝てよ!!」

「分かっている、 心配するな」

 

 

 

 

 

 

 

「市ノ瀬校長!! どういう事ですか!!」

 

ノース校の控え室で太陽が市ノ瀬校長に詰め寄る。

 

「いや、 私にも何が何だが分からないが色彩が急に棄権して・・・」

「そんなんアリか!?」

「落ち着けよ太陽」

 

ルークが太陽を諫める。

 

「俺達残り3人でも問題無く出来る、 そうだろ?」

「・・・ビショップも姿が無いが」

「調整中だそうです」

「嫌な言葉だなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

「明けない夜は無い」

 

ミハエルはウェスト校の控え室で代表達に言った。

 

「・・・・・?」

「?」

「?」

「校長、 アンタ何言ってんだ?」

「分からないかオブライエン」

 

東堂が腕組みをしながら困惑している他の代表に語る。

 

「明けない夜は無い、 逆説的に言えば暮れない日は無い

全勝しているからこそ、 気を抜くな、 って事だろ?」

「全部言われてしまったな・・・」

「合ってるの?」

「合っている、 今の所全勝だが気を抜くな」

「「「「はい!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

イースト校のノーマンが控え室に顔を出した。

 

「無理せずに頑張れよ」

「校長、 如何しました?」

「何が?」

「何時もなら奇声を挙げて怒るかと・・・」

 

アモンが疑問を口にするとちっちっちと指を振るノーマン。

 

「この対抗戦、 勝たなくても本校のレベルが低い事はよーっく分かった

最早戦うまでもないだろう」

「何の事です?」

「いやいや、 こちらの話だ、 お前達は気張らずに全力を出せ」

 

そう言ってノーマンは控え室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

サウス校の控え室。

控え室のテーブルに【みんな頑張ってね ウォーリーより】と

菓子折りが届いている。

 

「・・・・・」

 

青虫が菓子折りを開く。

中身は福島県の銘菓ままどおるである。

 

「・・・食べる?」

「いただきまーす」

 

 

 

 

 

本校の控え室。

亮以外の代表4人が集まっていた。

 

「カイザーは如何したんだ?」

「・・・何か有ったの?」

 

不安になるひはつと十代。

 

「カイザーは今ちょっと所用で外しているノーネ」

 

クロノスが激励にやって来た。

 

「そうなんですか・・・」

「君達、 今日も頑張るノーネ!!」

「当然!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ!! テレビの前の皆さん!! アカデミア対抗戦二日目始まります!!

実況は私、 宝鐘マリンと実況は宮迫 醍醐さんがお送りします!!」

 

マリンがテレビ向けに実況を始める。

 

「第四回戦の前に現在の各校の状況を確認しましょうか

まずはアカデミア本校!!

アカデミア最強と謳われたカイザー亮こと丸藤 亮がまさかの敗北を喫しましたが

AIデュエリストクレバーが二連勝で残っている代表は

遊戯十代!! 友愛メグ!! 青文字ひはつ!! クレバーの4人!!

続いてノース校!!

ノース校の七色 色彩さんが何故か棄権されたので残りは

万丈目準!! ビショップ!! ルーク・バレンタインの3人!!

そして昨日は全勝したウェスト校!!

天上院明日香!! オースチン・オブライエン!! ニナ・フォルトナー!!

泉田塔一郎!! 東堂葵の5人のフルメンバー!!

鳴り物入りで参加したアークティック校は

アーネスト・カーマン、 呂桐番外の二人!!

サウス校の代表は駒田 サン、 寝無 子垂、 廣田吉右衛門の3人!!

最後にイースト校はアモン・ガラム、 印南、 スウィーニー・トッドの3人!!

今の所、 全勝しているウェスト校有利でしょうか!?」

「いや、 連敗の可能性も有るし分からない」

「それもそうですね!! では本日最初の試合の組み合わせを発表します!!

サウス校の駒田 サンVSイースト校のアモン・ガラム!!

ウェスト校の天上院明日香VSアークティック校のアーネスト・カーマン!!

ノース校のビショップVS本校のクレバー!!

以上の組み合わせです!!

それでは駒田さんとアモン君はデュエルリングに入場して下さい!!」

 

デュエルリングに入場するアモンと駒田。

 

「おや? 貴女は若田さんでは?」

「あ、 親戚なんですよ、 こまったさんって呼んで下さい」

「分かりました、 それでは始めましょうか」

 

「「デュエル!!」」

 

こまったさんの先行になった。

 

「私のターン、 ドロー」

 

こまったさん手札:5→6

 

「モンスターをセット、 カードを2枚セットして

永続魔法、 魔力の枷を発動してターンエンド」

 

こまったさん手札:6→2

 

 

 

 

 

 

「魔力の枷・・・面倒なカードを・・・」

「お互いのプレイヤーは500ライフポイントを払わなければ

手札からカードを召喚・特殊召喚・発動・セットする事ができなくなるだっけ?」

 

控え室でメグとひはつが考えている。

 

「魔力の枷自体は面倒なカードよね、 デッキの主軸にもなるかもしれない」

「いやピン刺しの可能性も・・・何れにせよ

コントロール寄りの雲魔物には刺さるカード・・・」

 

 

 

 

 

 

「僕のターン、 ドロー」

 

アモン手札:5→6

 

「永続魔法召喚雲を発動、 自分フィールド上にモンスターが存在しない場合

自分の手札または墓地から

レベル4以下の雲魔物モンスター1体を特殊召喚する事ができる

雲魔物-アルトスを特殊召喚

そして雲魔物-アシッド・クラウドを通常召喚」

 

魔力の鎖によるコスト

アモンLP:4000→2500

 

「そしてアシッド・クラウドの召喚に成功した時

フィールド上に存在する「雲魔物」と名のついたモンスターの数だけ

このカードにフォッグカウンターを置く、 2個のフォッグカウンターを置き

そして2つのフォッグカウンターを取り除き

フィールド上の魔法または罠カード1枚を破壊する

僕は魔力の鎖を破壊する」

「まぁ、 こまったわぁ・・・」

「これで手札が使えるな・・・

手札から永続魔法、 雲魔物のスコールと

フィールド魔法、 天空の聖域を発動

そしてアルトスでセットモンスターに攻撃」

「セットモンスターは番兵ゴーレム

破壊されないけど、 天空の聖域の効果でダメージもゼロね」

「くっ・・・カードを1枚セットしてターンエンド」

 

アモン手札:6→0

 

 

 

 

 

「手札をいきなり全部使いますか・・・

破壊出来るとは言え魔力の枷あるのに・・・」

「あのアモンとか言う奴、 落ち着いている印象が有るが

中々に情熱を持っているな、 分かるぞ」

 

控え室で万丈目と太陽が話している。

 

『このターンで魔力の枷を破壊しなければ不味かった

だからこれで良い筈だろ』

「ライダー、 だからと言ってライフを半分近く削るのは勇気が要るんだよ・・・」

『ふむ・・・しかしこまったさんはカードを発動しなかった

何を伏せたんだ?』

「さぁな・・・」

 

 

 

 

 

 

「私のターン、 ドロー」

 

こまったさん手札:2→3

 

「相手フィールド上に同じ属性のモンスターが表側表示で2体以上存在するから

手札から神禽王アレクトールを特殊召喚するわ」

「罠発動!! スウィッチヒーロー!!

お互いのフィールドのモンスターの数が同じ場合、

そのモンスターのコントロールを全て入れ替える!!」

「あらあらこまったわぁ、 でも伏せカードを発動

カウンター罠、 魔宮の賄賂、 1枚ドローさせて効果を無効にするわ」

「っ・・・!!」

 

アモン手札:0→1

 

「番兵ゴーレムの効果で裏守備表示にして

反転召喚、 そして反転召喚時に効果発動、 アルトスを手札に戻すわ」

「アルトス・・・」

「そしてジャイアントウィルスを召喚

アレクトールの効果発動

1ターンに1度、フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して

効果を無効にする、 私が無効化するのはアシッド・クラウドの効果」

「アシッド・クラウドの戦闘破壊耐性が無効にされて総攻撃には耐えられない

ここでサレンダーする・・・」

 

アモンがサレンダーを宣言した。

 

 

 

 

 

「流石は童実野町出身!! アモン・ガラムを圧倒ううううううう!!」

「アモン君にとって相性が悪かったですね

無理に魔力の枷を破壊しましたが・・・うーむ」

 

解説席で絶叫するマリンと悩む宮迫。

 

「さぁ次の試合に参りましょう!!

次はウェスト校の天上院明日香VSアークティック校のアーネスト・カーマン!!」

 

 

 

 

 

 

 

アークティック校の控え室のソファで横になっているカーマン。

 

「何寝とんのじゃ!! 起きろ!!」

「うぁあああ・・・っと嫌な夢見たぁー」

 

カーマンがソファから起き上がる。

 

「嫌な夢? また幸先が悪そうだのぉ」

「いやいや、 大した事は無いさ

俺が対戦相手の小娘を殺しちゃう夢さ」

「それは・・・嫌な夢だなぁ・・・」

「矢島校長、 1個良いか?」

「うん?」

 

 

 

 

 

一方その頃、 ウェスト校の控え室でも準備をしていた明日香。

 

「次の対戦相手、 知ってる?」

 

準備をしている明日香に声をかけるニナ。

 

「アーネスト・カーマン、 通称『ボーン・クラッシャー』

プロデュエリストだけど賭博を扱った地下デュエルにも関与している

可能性のあるデュエリスト・・・」

「じゃあそのデュエルスタイルも知って居るわね?」

「戦士族中心のパワータイプのデッキよね

安心して、 こちらにはオネストが有る、 引けは取らない」

「でも対策はした方が良いんじゃない?」

「メタを張れ? と?」

「いや、 それは却って不味いだろう」

 

オブライエンが静止する。

 

「メタに対するメタも当然用意している筈だ」

「ふん、 昨日の試合を見たがプロでも大した事無い奴等じゃないか

気にする事は無いだろ」

 

東堂は煽る。

 

「私は私のデッキで行こうと思う、 ありがとう」

 

明日香は控え室から出た。

 

 

 

 

 

 

そしてデュエルリングで対峙するカーマンと明日香。

 

「早めにサレンダーしてくれよ明日香ちゃん、 俺を"残酷"にさせないでくれ!」

 

感情が篭っていない笑顔で言った。

 

 

 

 

 




わかったさんのデッキは【アレクチェイン】
アレクトール以外にもギミックは有る

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