寝無 子垂。
腹・ペコ・青虫同様に着ぐるみを着ている。
通称ねないこだれだと言われるその着ぐるみは
童実野町の肝試しに使われる由緒正しい着ぐるみらしい。
「ふむ・・・中々興味深い話だが万丈目、 それが何だって言うんだ?」
控え室で軽く柔軟をしているルーク。
「あの着ぐるみが怖くないから新しい着ぐるみを作る事になった
古い着ぐるみを捨てるのは勿体ないと
町内会の大会の景品にしたんだ、 但しその大会と言うのが曲者だ」
「大会? 町内大会か? 童実野町の町内大会は
城之内ですら優勝出来ないと聞いているが・・・」
「いや、 通常の町内大会じゃ無く
デッキに入れて良いモンスターはアンデッド族オンリーという大会だった」
「つまりねないこだれだはアンデット族のデッキ使いと言う訳か
それからアンデッドじゃなくてアンデットだからな」
「勝てるか? ルーク?」
「それならば問題は無い、 寧ろ好都合だ」
「好都合?」
「ドーハスーラはアンデットメタにもなるカードだ
まぁ見ていろ」
一方その頃デュエルリングでは。
「さぁ、 ルーク・バレンタインと寝無 子垂
通称ねないこだれだのデュエルですが・・・え?」
解説席のマリンは頭を傾げた。
「如何しました?」
「モニター映ってない? トラブル?」
バンッ!! と照明が落ちる、
観客もわー、 きゃー、 と騒いでいる。
数分後に照明は元に戻った。
「モニターも戻りましたね・・・お」
デュエルリングにはルークと
幽霊の着ぐるみ、 と言うかシーツ? を被ったねないこだれだが立っていた。
「既に準備していたのですか・・・」
デュエルリングで相対する二人。
「互いに考える事は同じ・・・か」
「その様だね」
二人共、 停電の時に先に来て相手を驚かす。
と言う考えだった様だ。
「ここで負ければ敗退にリーチがかかる」
「それはこっちも同じだよ、 とは言え僕は強いから先行はあげるよ」
「ならばありがたく貰おう」
「「デュエル!!」」
「俺の先行!! ドロー!!」
ルーク手札:5→6
「ゾンビ・マスターを召喚!!
ゾンビ・マスターの効果で手札の牛頭鬼を墓地に送り牛頭鬼を特殊召喚!!
そして牛頭鬼の効果発動!! デッキからアンデット族モンスターの
死霊王 ドーハスーラを墓地に送る!!
そしてカードを1枚セットしてターンエンド!!」
ルーク手札:6→3
「僕のターン、 ドロー」
ねないこだれだ手札:5→6
「こっちもゾンビ・マスターを召喚
精気を吸う骨の塔を墓地に送って守備表示で特殊召喚するよ」
「なっ・・・そのカードは・・・」
「ボーンタワーの特殊召喚に対して地獄の暴走召喚を発動
デッキから2体のボーンタワーを攻撃表示で特殊召喚
君も牛頭鬼かゾンビ・マスターを2体特殊召喚しなよ」
「・・・ゾンビ・マスター2体を攻撃表示で特殊召喚する」
「ボーンタワーの効果発動
アンデット族モンスターが特殊召喚に成功する度に
相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る」
「っ・・・」
ルークがデッキから墓地に送ったカード
生者の書-禁断の呪術-
ゴブリンゾンビ
ルークデッキ残り:31→29
「アンデットデッキデスか・・・厄介だな・・・」
「厄介かなぁ? カードを1枚セットしてターンエンド」
ねないこだれだ手札:6→2
「アンデット族モンスターを特殊召喚する度に
デッキからカードを捨てさせる・・・何だか悠長な効果だなぁ・・・
普通に攻撃されたら終わりじゃないか?」
控え室で十代が疑問を口にする。
「いやボーンタワーには自分フィールド上に
自分以外のアンデット族モンスターが存在する場合
ボーンタワーを攻撃する事はできない効果がある」
「つまりボーンタワーだけならば攻撃は出来ない、 か・・・
ロック効果も有るのか・・・」
「しかも3体居るからな
アンデット族モンスター5体特殊召喚すればデッキデスは完成だ」
ひはつの解説に頭を悩ませる十代。
「十代だったら普通にサンダー・ジャイアントとかで破壊出来るから
問題にはならないだろう」
「それもそうだな!! でもルークは如何するつもりなんだろう」
「さぁなぁ・・・」
「俺のターン、 ドロー!!」
ルーク手札:3→4
ルークデッキ残り:29→28
「・・・・・牛頭鬼をゾンビ・マスターに攻撃」
「むっ、 自爆特攻か・・・」
ルークLP:4000→3900
「そして牛頭鬼の効果発動!!
このカードが墓地へ送られた場合
自分の墓地から「牛頭鬼」以外のアンデット族モンスター1体を除外して
手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚する!!
俺は墓地のゴブリンゾンビを除外して
死霊王 ドーハスーラを手札から攻撃表示で召喚!!」
「特殊召喚成功時にボーンタワーの効果で6枚デッキから墓地に送って貰うよ」
「ドーハスーラの効果発動!!
1ターンに1度、 ドーハスーラ以外のアンデット族モンスターの効果が発動した時に
その効果を無効にするか
自分または相手のフィールド・墓地のモンスター1体を選んで除外する!!
俺はボーンタワー1体を選択して除外!!」
「でもデッキからカードは落ちるよ」
ルークがデッキから墓地に送ったカード
ジャック・ア・ボーラン
死霊王 ドーハスーラ
死者蘇生
おろかな埋葬
ピラミッド・タートル
ルークデッキ残り:28→22
「くっ・・・だがドーハスーラでゾンビ・マスターに攻撃!!」
「受けるよ」
ねないこだれだLP:4000→3000
「これでじわじわとボーンタワーを削らせて貰おう
ターンエンドだ」
ルーク手札:4→3
「僕のターン、 ドロー」
ねないこだれだ手札:2→3
「ピラミッド・タートルを召喚してゾンビ・マスターに自爆特攻」
「罠カード、 スノーマン・エフェクトを発動
自分フィールドの表側表示モンスター1体
この場合は攻撃されたゾンビ・マスターを対象にする
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで
そのモンスター以外の自分フィールドのモンスターの
元々の攻撃力の合計分アップする!!
ゾンビ・マスター2体とドーハスーラの攻撃力分の
攻撃力6600分攻撃力が上がる!!」
「魔宮の賄賂を発動して無効化するよ」
「・・・・・効果で1枚ドローする」
ルーク手札:3→4
ルークデッキ残り:22→21
「そしてピラミッド・タートルが戦闘破壊されて効果発動
デッキから守備力2000以下のアンデット族モンスター1体を特殊召喚する
2体目のピラミッド・タートルを特殊召喚して
ボーンタワーの効果を発動」
「ドーハスーラの効果発動」
「いやダメージステップに発動出来ないでしょ」
「あ・・・そうか・・・」
ルークがデッキから墓地に送ったカード
リビングデットの呼び声
堕ち武者
一族の結束
サイクロン
ルークデッキ残り:21→17
ねないこだれだLP:3000→2400
「ピラミッド・タートルでゾンビ・マスターに攻撃して
効果でピラミッド・タートルを特殊召喚してゾンビ・マスターに攻撃して
効果でドーハスーラを召喚してドーハスーラに攻撃」
「なっ・・・」
ルークがデッキから墓地に送ったカード
竜血公ヴァンパイア
竜血公ヴァンパイア
死霊王 ドーハスーラ
ピラミッド・タートル
ピラミッド・タートル
貪欲な壺
異次元からの埋葬
アンデットワールド
ルークデッキ残り:17→13→9
ねないこだれだLP:2400→1800→1200
「ボーンタワー1体を守備表示に変更して
これでボーンタワーは2体との守備表示になった、 っと
カードを1枚セットしてターンエンド」
ねないこだれだ手札:3→1
「これ、 ヤバいのでは・・・?」
控え室で太陽が万丈目に問いかける。
「そうでもない、 確かにロックはかかっているが
直ぐに返せるだろう」
「何故?」
「何故? 見れば分かるだろう
攻撃をロックされる事態を想定していなくて
代表に選ばれる筈がない、 そしてロックを壊すカードは
見た所墓地に落ちていない、 ならばデッキに有る筈だ」
「引けますかね?」
「9分の1なら引けるだろう」
「俺のターン、 ドロー!!」
ルーク手札:4→5
ルークデッキ残り:9→8
「ドーハスーラが破壊されたのは驚いたが
だが既に逆転のカードは手札に有る!!」
「逆転のカードを引いたのか・・・」
「いやいや、 逆転出来るカードは前のターンから引いていたよ
強制転移を発動、 ゾンビ・マスターをやるからボーンタワーを寄越せ」
「ロックを解除かぁ」
「その通りだ、 ボーンタワーを生贄に真紅眼の不死竜を召喚
そしてゾンビ・マスターでボーンタワーに攻撃」
「和睦の使者を発動します」
「・・・・・1ターン寿命が延びたな、 ターンエンド」
ルーク手札:5→3
「惜しかった・・・が相手はロックが崩れたロックデッキ
ならば勝てますかね?」
「いや、 ロックのキーカードはアンデットモンスター
また召喚される可能性を考えれば再ロックの可能性も有りますよ」
解説席で重苦しい顔をする宮迫。
「まだまだ続きますか・・・」
「僕のターン、 ドロー」
ねないこだれだ手札:1→2
「ボーンタワーとゾンビ・マスターを生贄に闇より出でし絶望を召喚」
「はぁ?」
困惑するルーク。
アンデッドデッキデスに何でそんなカードが?
「まぁ・・・しかし不死竜は倒される、 か」
「そして龍の鏡を発動!!」
「はぁ!? ちょっと待て!!
ドラゴン族モンスターなんて墓地に居ねぇだろ!!」
「何言ってるの? 龍の鏡は自分のフィールド・墓地から
ドラゴン族の融合モンスターカードによって決められた
融合素材モンスターを除外して
その融合モンスター1体を融合デッキから融合召喚するカードだよ?」
「だから融合素材が無いだろうが!!」
「墓地アンデット族モンスター2体
ピラミッド・タートル2体を融合素材にして
冥界龍 ドラゴネクロを融合召喚」
突如現れた大型モンスターに慄くルーク。
「な、 何だこのモンスターは・・・」
「それじゃあドラゴネクロで真紅眼の不死竜に攻撃」
「っ・・・」
ルークLP:3900→3300
ドラゴネクロの攻撃が真紅眼の不死竜に直撃するも
何故か真紅眼の不死竜が破壊されない。
「な、 なんだ・・・」
「ドラゴネクロと戦闘を行うモンスターはその戦闘では破壊されない
但し、 戦闘を行ったダメージステップ終了時、
そのモンスターの攻撃力は0になり
そのモンスターの元々のレベル・攻撃力を持つ
ダークソウルトークン1体を自分フィールド上に特殊召喚する」
「馬鹿な・・・アンデットロックデッキデスデッキなのに
何でそんな攻撃的なカードが・・・」
「デッキデスは戦略の1つだよ、 それさえ封じれば勝てるとでも思ったの?」
ねないこだれだの愛らしい幽霊着ぐるみに恐怖を感じるルークだった。
「さてと、 では闇より出でし絶望で真紅眼の不死竜に
ダークソウルトークンでゾンビ・マスターに攻撃するよ」
ルークLP:3300→500→0
「手合いがまるで違う・・・恐ろしい体験だった・・・」
歓声の中で戦慄し膝をつくルーク。
「こまったさんとわかったさんが少し不甲斐無かったけども
これで面目は保てたかなぁ」
そういってねないこだれだは去って行った。
「まさかあんなモンスターが居たとは・・・不勉強でした」
「いや、 でもかなりのレアカードみたいですねぇ・・・」
解説席でマリンと宮迫が話し合っていた。
「次の試合はウェスト校のニナ・フォルトナーVSイースト校の印南ですが
ニナ・フォルトナ―?」
「ドイツのジュニアリーグで優勝経験のある有望なデュエリストですよ」
「それは楽しみですねぇ、 見た目も美人そうなので頑張ってほしいです!!」
ルークのデッキとねないこだれだのデッキは
両方とも【アンデット族】デッキ
ルークはシンプルに攻撃するタイプですが強制転移等の小技も豊富
ねないこだれだはシンプルに殴る以外の戦略も組み込んでいます。