「さて本日の第二試合を行いたいのですが
その前に皆さんにお知らせがあります!!」
解説席でマリンがお知らせを発表する。
「先程、 アークティック校が敗退した為
残りは五つの学校での試合となります
その為、 一つ余る形になるのは自明の理!!
故に今回は先にサウス校VSイースト校、 ウェスト校VS本校で試合を行い
一番多くライフを残した勝者がノース校の万丈目さんと
デュエルする形にすることになりました!!
その為、 少しのインターバルの後にデュエルを始めたいと思います」
「なるほど、 俺は最後に戦う、 と言う事か」
ノース校の控え室でどっしりと待機する万丈目。
「楽で良いな」
「そうでもないぞ万丈目」
「どういう事だルーク?」
「他の学校の連中は2回戦わないといけない可能性が有るが
情報アドバンテージを持っている」
「情報アドバンテージ? ・・・なるほど組み合わせか」
「そうだ、 組み合わせを知って居るのは強みだ」
「うーむ・・・」
一方本校の控え室。
「メグ、 さっきは僕がデッキ調整したのを文句言っていたのに
自分はデッキ調整するの?」
「いやいやちょっと遊んでみたくてね」
「?」
そうこうしている内に時間が経ったのでデュエルが開始された。
第二試合一回戦はサウス校の廣田吉右衛門VSイースト校の印南。
廣田吉右衛門は古臭い恰好をしている。
「江戸時代からのタイムトラベラーか?」
「いやいやワシは生まれが童実野町じゃないからの
小さい頃に童実野町に引越して来たんじゃ」
「引っ越し?」
「そりゃあ童実野町は大きい町じゃからな
仕事を求めて来る人間は多いじゃろ
名前も古臭いし、 皆からはきっちょむどんと呼ばれている」
「そうか、 じゃあよろしく頼むぞ」
「うむ」
「「デュエル!!」」
先行はきっちょむどんになった。
「ワシの先行!! ドロー!!」
きっちょむどん手札:5→6
「・・・・・あ? あー・・・うん」
「如何した? 早くしろよ」
「成金ゴブリンを発動、 1枚ドローしてアンタのライフを1000回復」
きっちょむどん手札:5→6
印南LP:4000→5000
「こう来たかぁ・・・
良し、 終焉のカウントダウンを発動
ライフを2000支払い20ターン後に勝利する」
きっちょむどんLP:4000→2000
「耐久型って訳か」
「そうでもない、 フィールド魔法チキンレースを発動
簡易融合を発動、 ライフを1000払い融合デッキから時の魔導士を召喚」
「いきなり?」
きっちょむどんLP:2000→1000
きっちょむどん手札:6→4
「そしてアームズ・ホールを発動、 デッキから1枚墓地に送って
デッキから装備魔法、 黒いペンダントを手札に加える」
デッキから墓地に送られたカード
チキンレース
「そしてカードを2枚セットして大逆転クイズを発動」
「あぁ? 大逆転クイズだぁ?」
「そう自分の手札とフィールド上のカードを全て墓地に送り
自分のデッキの一番上にあるカードの種類(魔法・罠・モンスター)を当てる
正解したら相手と自分のライフポイントを入れ替える」
ざわつく会場
「・・・・・当たる訳ねーだろ、 馬鹿か?」
「当然魔法を選択する」
デッキの一番上
魔力の枷
「なっ・・・」
「それでは互いのライフを交換じゃ」
きっちょむどんLP:1000→5000
印南LP:5000→1000
「だ、 だがライフが入れ替わった所でカードは全て墓地送り!!
次のターンには俺の手札のサイレントマジシャンでライフ全部削り切れる!!」
「墓地に送られた黒いペンダントの効果発動
このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に
相手に500ダメージを与える、 2枚だから1000ダメージだね」
「ば、 馬鹿な・・・」
印南LP:1000→0
「けけけけ決着っ~~~~!?」
1ターンキルに驚く観客と解説のマリン。
「み、 宮迫さん、 今のは・・・」
「緑一色ですね・・・恐らくは・・・」
「りゅ、 緑一色?」
「大逆転クイズで勝つデッキですね」
「ですが大逆転クイズって思い通りに決まるとは思えません」
「いや、 デッキのカード全部魔法カードにすれば
大逆転クイズは絶対に成功する」
「そんな無茶な・・・」
「確かに無茶なデッキ、 しかし故に対応は難しい、 だが
一度見せてしまえば対応は容易・・・次は負ける・・・」
「兎に角、 早く終わってしまいましたが次の試合を始めましょう!!
本校の友愛・・・なんて読むの? 小血? ・・・めぐね
メグさんVSウェスト校の泉田君!! リングへ!!」
デュエルリングに現れる泉田とメグ。
「おあつらえ向きね」
「どういう事です?」
「いや、 今回ちょっとデッキに細工してね
今回のデュエル、 恐らく盛り上がるわよ」
「? まぁ良いでしょう、 では行きますよ」
「「デュエル!!」」
コイントスの結果、 泉田の先行になった。
「僕のターン、 ドロー!!」
泉田手札:5→6
「永続魔法、 魔法吸収を発動
魔法カードが発動する度に僕は500ライフポイント回復する
そして手札の黄金の天道虫を見せる事でライフ500回復」
泉田LP:4000→4500
「次にリロードを発動、 手札を全て戻して
戻した枚数分ドロー、 魔法吸収でライフ回復」
泉田手札:6→4
泉田LP:4500→5000
「手札に戻ってきた黄金の天道虫を見せて500回復
そしてお注射天使リリーを召喚してカードを2枚伏せてターンエンド」
泉田手札:4→1(黄金の天道虫)
泉田LP:5000→5500
「私のターン、 ドロー」
メグ手札:5→6
「お、 案外すんなりいきそうね
永続魔法アロマガーデニングとフィールド魔法アロマガーデンを発動」
魔法吸収による回復
泉田:5500→6500
「アロマ?」
「アロマポット持っているから知って居ると思ったけどなぁ・・・
まぁ良いか、 私はアロマージ-ローズマリーを召喚
アロマガーデニングの効果発動
自分が「アロマ」モンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合
自分は1000LP回復する」
メグLP:4000→5000
「!! まさか回復デッキ!!」
「その通り、 燃えるでしょ?」
「確かに興奮する!! 行くぞアンディ!! フランク!!
その回復合戦、 受けて立つ!!」
「あぁ、 回復と言う根本は同じだけどそれだけじゃないんだわ
ローズマリーの効果発動、 1ターンに1度自分のLPが回復した場合
フィールドの表側表示モンスター1体の表示形式を変更する
リリーを守備表示に変更」
「くっ・・・」
「そしてアロマガーデンの効果発動
1ターンに1度、 自分フィールドに
「アロマ」モンスターが存在する場合
自分は500LP回復する
この効果の発動後、 次の相手ターン終了時まで
自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は500アップする」
メグLP:5000→5500
「ビートダウンまで熟せるとは・・・面白い!!」
「それではローズマリーで」
「攻撃はさせない、 セットカードの1枚を発動
永続罠グラヴィティ・バインド-超重力の網-
レベル4以上のモンスターは攻撃出来ない」
「ロック位はして当然、 か
カードを2枚セットしてターンエンド」
「エンドフェイズに永続罠、 神の恵みを発動
僕がカードをドローする度、 ライフ500回復!!」
メグ手札:6→1
「アロマか、 植物族だしメグには扱いやすいかな」
「う~ん、 イイナァ・・・俺はHERO一本だから
デッキを変えるとかはあんまりしないんだよなぁ・・・」
ひはつと十代が控え室で話している。
「とは言えアロマは回復系ビートダウン
ロックをかけられるのは良くない」
「如何だろうか・・・」
「僕のターン、 ドロー!!
神の恵みの効果で500回復!!」
泉田手札:1→2
泉田LP:6500→7000
「黄金の天道虫公開して回復」
泉田LP:7000→7500
「リリーでローズマリーに攻撃!!」
「アロマガーデニングの第二の効果
自分のLPが相手より少ない場合、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
デッキから「アロマ」モンスター1体を特殊召喚する
私はデッキからアロマージ-ベルガモットを攻撃表示で特殊召喚
アロマガーデニングの効果で特殊召喚したのでライフが1000回復
ベルガモットは1ターンに1度、 自分のLPが回復した時
攻撃力・守備力は相手ターンの終了時まで1000アップする
ベルガモットの攻撃力は3400になる」
メグLP:5500→6500
「う・・・リリーの効果を使っても相打ちになる・・・
ならば攻撃はローズマリーに・・・」
『待つんだ塔一郎!!』
泉田の筋肉が語り掛ける。
「アンディ!?」
『アロマモンスターには低レベルのモンスターも居る筈だ!!
それを召喚しなかったって事は
グラヴィティバウンドを突破する手段が有ると言う事だ!!
ここはベルガモットを倒すべき!!』
『いや、 待て!!』
「フランク!?」
『まだ相打ちを狙う程追い詰められていない
ここは落ち着いてローズマリーを仕留めろ』
「確かにライフは7500・・・リリーの効果を発動しても5000以上残る
ならば僕はリリーでローズマリーに攻撃!!
リリーの効果発動!! 戦闘を行うそのダメージ計算時に1度
2000LPを払って発動できる。
このカードの攻撃力はダメージ計算時のみ3000アップする!!」
「大人しく受ける、 けどもアロマガーデン第二の効果発動
自分フィールドの「アロマ」モンスターが戦闘・効果で破壊され
墓地へ送られた場合に発動、 自分は1000LP回復する」
泉田LP:7500→5500
メグLP:6500→5400→6400
「ライフは逆転してしまったか・・・
だがまだまだこれから!! モンスターをセットしてターンエンド!!」
泉田手札:2→1
「ブツブツと独り言を言って・・・大丈夫かな? 泉田君」
「狂ったかもしれないですな」
解説席で談笑するマリンと宮迫。
「そりゃあライフ2000使ったのに
差し引き100ダメージしか与えられなかったのですからそれは仕方ないかと・・・」
「厳しいな・・・」
「私のターン、 ドロー」
メグ手札:1→2
「アロマージ-ジャスミンを召喚!!」
アロマガーデニングによる回復
メグLP:6400→7400
「回復した事によりジャスミンの効果発動!!
1ターンに1度、 自分のLPが回復した場合に
自分はデッキから1枚ドローする
ついでにベルガモットの攻撃力も上がる」
「ドロー効果まで・・・」
メグ手札:1→2
「生憎だけどジャスミンにはもう一つ効果が有る
私のライフが君より上の場合、 ジャスミン以外の植物族を通常召喚出来る
私はアロマージ-カナンガを召喚
カテンガも私のライフが君よりも上の場合に発動する効果が有る
永続的に相手モンスターの好守500ダウンする」
「ぐっ・・・」
「そしてアロマガーデンの効果で回復と攻守上昇」
メグLP:7400→7900
「回復した事によりカテンガの効果発動
相手の魔法罠一枚選んで相手の手札に戻す
当然グラヴィティバウンドを戻す」
「っ・・・」
「さてと、 これで思う存分攻撃出来るね
ベルガモットでリリーに攻撃」
「リリーの効果でライフ払い攻撃力上昇!!」
「少しダメージ減るかぁ・・・」
泉田LP:5500→3500→2600
「カナンガでセットモンスターに攻撃」
「セットモンスターはメタモルポット!!
互いに手札を全て捨てて5枚ドロー!!」
「む・・・」
メグが捨てた手札
ギガプラント
泉田が捨てた手札
黄金の天道虫
グラヴィティ・バインド-超重力の網-
メグ手札:1→5
泉田手札:2→5
天の恵みによる回復
泉田LP:2600→3100
「ジャスミンでダイレクトアタック」
泉田LP:3100→2500
「カードを1枚セットしてターンエンド」
メグ手札:5→4
「完全にしてやられているわね・・・」
明日香が控え室で呟いた。
「これはもう駄目だな・・・キュアバーンなのに回復で負けている
ここからバーンで削る事も難しいだろう」
オブライエンも絶望していた。
彼のデッキにはバーンの要素も有るから
回復との相性の悪さは重々承知していた。
「俺の出番も近い、 か」
「僕のターン、 ドロー!!」
泉田手札:5→6
天の恵みによる回復
泉田LP:2500→3000
「大嵐を発動!! 全ての魔法罠を破壊する!!」
「カウンター罠、 大革命返しを発動
フィールドのカードを2枚以上破壊する
モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にし除外する」
「・・・・・ビックバンガールを召喚!!」
「ライフを2000支払いカウンター罠、 神の警告
ビックバンガールの召喚を無効にし、 破壊する」
メグLP:7900→5900
泉田LP:6→4
「警告の方だったか・・・いずれにせよカウンター二枚
3枚目の伏せカードはカウンターじゃないだろう?」
「・・・さぁ?」
「手札の黄金の天道虫を見せて回復
永続魔法カードトレーダーを発動して魔法吸収の効果で回復
カードを2枚セットしてターンエンド!!」
「エンドフェイズに永続罠、 潤いの風を発動
1ターンに1度ライフ1000支払って
デッキからアロマモンスター1体を手札に加える
私はアロマージ-マジョラムを手札に加える」
メグLP:5900→4900
泉田LP:3000→4000
泉田手札:4→1
メグ手札:4→5
「泉田君の読み通り、 カウンターじゃなかった
とは言え、 このボードアドバンテージを崩せるのか・・・?」
「カード2枚で何とかなる状況か怪しい所ですが・・・」
解説席で話し合っているマリンと宮迫。
「そもそもメグさんの手札は6枚になる訳ですし
対応策が無い訳が無い」
「厳しい状況ですね・・・」
「私のターン、 ドロー」
メグ手札:5→6
「潤いの風でライフ1000支払い2体目のジャスミンを手札に加えます」
メグLP:4900→3900
メグ手札:6→7
「そしてジャスミンを召喚、 アロマガーデニングの効果で回復
2体のジャスミンの効果で2枚ドロー、 ベルガモットの攻撃力上昇
そしてカナンガの効果で右のセットカードを手札に戻して貰うよ」
「対象になった伏せカード生命力吸収魔術を発動!!
色々ややこしい効果だが僕はフィールドの効果モンスター×400回復する!!」
「む・・・」
泉田LP:4000→5600
メグLP:3900→4900
メグ手札:6→8
「・・・潤いの風、 第二の効果
相手のLPが自分のLPを上回っていた場合、 500回復出来る
更にアロマガーデンで回復と攻撃力上昇」
メグLP:4900→5400→5900
「これでベルガモットは攻撃力3900、 総攻撃すれば落ちるけども
手札抹殺を発動」
「え」
泉田が手札から捨てたカード
黄金の天道虫
メグが手札から捨てたカード
死者蘇生
イービル・ソーン
イービル・ソーン
ギガプラント
ローンファイア・ブロッサム
アロマージ-マジョラム
ドレインシールド
増草剤
メグ手札:8→7
「サーチしたカードを捨てた・・・?」
「良し、 引けた、 サイクロン発動、 伏せカードを破壊」
「そうか伏せ除去の為のサイクロンを引く為にッ・・・
セットカードはフリッグのリンゴだ・・・これ以上逆転の手段は無い
大人しく負けを認めよう」
「決着ぅううううううううううううう!!
メグさんの勝利です!!
そして多くのライフを残したメグさんが万丈目君とのデュエルが決まりました!!」
わああああああああああああああと歓声が挙がる。
「万丈目とのデュエルか・・・」
メグは緊張した、 かなりの大勝負になるだろうと推測される。
ドン!! と太鼓が鳴り響いた。
「!?」
きっちょむどんのデッキは【緑一色】
全部魔法カードにする事で大逆転クイズを絶対成功させるデッキです
ロマンだねぇ