遊戯王GX 転生者、都市伝説に挑む   作:Mr.後困る

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今回はデュエル後半戦
メグVSランニングマンです


青春と月一テスト(後編)(; ・`д・´)

「だ、 誰よアンタ・・・」

「俺はランニングマン!!」

 

メグの困惑は頂点に達した。

 

「ら、 ランニングマン?」

「うむ!! 陸上部の顧問だ!! ついでに実技も教えている!!

後サイバー流の範士!! ふぅ・・・」

「えーっと・・・つまり先生?

何で月一テストの相手が先生なの・・・?」

「強さをアピールする為だ!!」

「素直、 でも自分は強いって誇示するのは寧ろ

弱そうなイメージが・・・」

「足踏みするのは性に合わない!!」

「はぁ・・・でも息が上がっていますよ? 大丈夫ですか?」

「朝から15キロ走った!!」

「な、 何故そんな事を?」

「分からないか!! じゃあ教えてやる!!

ランナーズハイだ!!」

「ランナーズハイ?」

 

ランナーズハイとは継続的な運動によって引き起こされる

一時的な多幸感、 喜び、 満足感、 高揚感

ウェルビーイングといったポジティブ感情を経験する感情的状態である。

 

「どういう事?」

「ランナーズハイになると強くなる!!」

「何それ・・・オカルトか何か?」

「事実だ!! それを今から実証しよう!!」

 

「デュエル!!」「でゅ、 デュエル」

 

 

 

 

 

「ランニングマンがデュエルをするとはな・・・

私はデッキ構築講義担当だからあまり彼の事は知らないが

実際強いのか?」

 

観客席で見ている最愛が才眠に尋ねる。

 

「彼は範士、 我々とは物が違うな」

「疑わしいねぇ、 実に疑わしい」

 

デュエルルール講義担当、 規則 再読。

丸い飾りが沢山付いたツインテールが特徴的な若い女性である。

サイバー流の格付けは教士ではあるが今年になって

認められた教士としてはルーキーである。

次世代サイバー流考察部顧問。

 

「よっと、 隣失礼するよ」

「構わんよ、 しかし再読、 ランニングマンに君は勝てるか?」

「実際勝った事は有るねぇ」

「本当か? 信じられないな・・・」

「そうでもねぇさ」

 

筋肉を隆起させた男、 隆起 粉砕が現れた。

角刈りにタンクトップの肌艶が良い男で自称ランニングマンのライバル。

サイバー流の格付けは範士、 しかし年齢はランニングマンよりも一回り上で

実力よりも多くの生徒達を成長させた実績が評価されての昇格である。

因みに体育教師でウェイトリフティング部顧問。

 

「アイツは爆発力は有るが持久力はねぇ

再読のねちっこいデュエルならば勝てなくも無いだろ」

「ねっちこいねぇ、 嫌だなぁ

私はルールに乗っ取ってデュエルしてるだけだろう?」

「ルールに乗っ取ってもリスペクトが無ければ駄目だろう!!」

 

教師の制服に身を包んだ若い男、 最煉 煙太郎。

去年デュエルアカデミアを卒業した。

サイバー流の格付けは教士ではあるが

サイバー流が提唱するリスペクトデュエルに心酔し

将来的には範士も確実とされる天才肌である。

卒業前まで自身が所属していた

第二サイバー流デュエル部外部指導員を務めている。

 

「リスペクトは当然だ

しかしリスペクトしつつも強くならねばならない」

「それは同意だな」

「うむ、 その通りだ」

「だな、 いずれにせよ、 この一戦面白くなりそうだ」

「・・・ランニングマン先生って強いんですか?」

「煙太郎は見た事無かったんだっけ? まぁ見ていな勉強になる」

「はぁ・・・」

 

 

 

 

 

「先行は俺が貰うぞ!!」

「え・・・えぇ、 どうぞ」

 

後攻有利のサイバー流が先行を貰う?

と疑問に思いながらも先行を譲るメグ

 

「俺のターン、 ドロー!!」

 

ランニングマン手札:5→6

 

「カードを5枚セットしてターンエンド!!」

「いきなり全伏せ?!」

 

ランニングマン手札:6→1

 

「私のターン、 ドロー」

 

メグ手札:5→6

 

「サイクロンを発動、 右端のカードを破壊します」

「おっとならば全てのカードをチェーン発動!!」

「ぜ、 全部のカードを?」

「無謀な欲張3枚と強欲な瓶

そして発動した4枚を墓地に送って非常食だ!!」

「なっ・・・」

 

メグ手札:6→5

ランニングマン手札:1→8

ランニングマンLP:4000→8000

 

「一気にドロー加速・・・!!

しかしこれで次のターンから2回ドローフェイズはスキップされる!!」

「一気に決めるという宣言だ」

「・・・・・キラー・トマトを召喚してダイレクトアタック」

「甘んじて受ける」

 

ランニングマンLP:8000→6600

 

「世界樹を発動

植物族モンスターが破壊される度にフラワーカウンターを1つ乗せる

カードを2枚伏せてターンエンド」

 

メグ手札:5→1

 

 

 

 

「いきなりの7枚ドロー、 飛ばしてるな」

「中々伸びた手札だ、 だが・・・」

 

観客席で見ている粉砕が言葉を濁す。

 

「このまま決められなければ地獄、 2ターンはドロー出来ない」

「2ターンですか?

無謀な欲張りは2回ドロースキップを3枚発動しているのですから

6ターンでは?」

「不勉強だね、 煙太郎

ドロースキップは累積しないから2ターンで済む」

 

再読が解説をする。

 

「何れにせよこれで仕留められなければジリ貧になるのは確実だ・・・」

 

 

 

 

 

 

「俺のターン、 だが無謀な欲張りの効果でドローフェイズはスキップ

融合を発動、 手札サイバー・ドラゴン2体を融合して

サイバー・ツイン・ドラゴンを攻撃表示で融合召喚

更に手札からプロト・サイバー・ドラゴンを召喚

手札から2枚目の融合を発動、 手札のサイバー・ドラゴンと

フィールドのサイバー・ドラゴン扱いの

プロト・サイバー・ドラゴンを融合して

2体目のサイバー・ツイン・ドラゴンを攻撃表示で融合召喚!!」

 

一気に2体のサイバー・ツイン・ドラゴンに会場もボルテージが上がる。

 

「早速サイバー・ツイン・ドラゴンでキラートマトに攻撃!!」

「っ!! キラートマトの効果でキラートマトをデッキから特殊召喚!!

更にフラワーカウンターが世界樹に!!」

 

メグLP:4000→2600

世界樹:花

 

「次のキラートマトに2度目の攻撃!!」

「キラートマトの効果で3体目のキラートマトをデッキから特殊召喚!!

フラワーカウンターが世界樹に!!」

 

メグLP:2600→1200

世界樹:花花

 

「これで終わりだ!! 最後のキラートマトに2体目のサイバー・ツインで攻撃!!」

「罠発動!! ドレインシールド!! 攻撃を無効にして攻撃力分のライフ回復!!」

 

メグLP:1200→3000

 

「ちぃ!! ならばサイバー・ツインで2度目の攻撃!!

キラートマトを破壊!!」

「キラートマトの効果でバオバブーンを召喚!!

バオバブーンの効果でデッキから1枚ドローし

その後手札を1枚選んでデッキの一番上または一番下に戻す!!

私はドローして・・・デッキボトムへ!!」

 

メグLP:3000→1600

世界樹:花花花

 

「手札交換か・・・一手足らなかったな

手札から速攻魔法、 融合解除を発動!!

サイバー・ツイン・ドラゴン1体を融合デッキに戻して

融合素材になったサイバー・ドラゴン2体を特殊召喚!!

サイバー・ドラゴン1体でバオバブーンに攻撃!!」

「バオバブーンの効果発動!!

のカードが戦闘・効果で破壊された場合

デッキからバオバブーンを任意の数だけ特殊召喚する!!

私は2体のバオバブーンを守備表示で特殊召喚!!」

「あぁあああ!?」

 

メグLP:1600→300

世界樹:花花花花

 

「ぎぎぎ・・・手札交換効果だけじゃなかったか・・・抜かったわ・・・」

「召喚したバオバブーンの効果も発動・・・

1枚をデッキボトムにもう1枚をデッキトップに」

「・・・・・ターンエンドだ」

 

ランニングマン手札:8枚→1枚

 

 

 

 

 

「仕留めきれなかったか・・・」

「でも勝負は決まったも同然では無いか?」

「煙太郎、 君の目は節穴か?

次のターンに世界樹でサイバー・ツインは確実に除去されるだろう

更にモンスターが残っている以上、 反撃は必死」

「直接除去か・・・リスペクト精神の無い屑め・・・」

 

ギリ、 と歯軋りする最煉。

 

「とは言えランニングマンのライフは充分

幾ら植物族とは言え、 墓地も肥えていない

まだまだ勝負の行方は分からないぞ?」

「だと良いんだけどね・・・」

 

最愛が溜息を吐く。

 

「さっきドローしたカードとデッキトップ・・・

何を出すかは分からないけども良いカードなのは間違いない筈よ・・・」

 

 

 

 

「私のターン、 ドロー」

 

メグ手札:1→2

 

「強制転移を発動

バオバブーンをそちらに渡してサイバー・ツインを頂きましょう」

「・・・・・」

 

素直にコントロールを入れ替えるランニングマン。

 

「コントロール奪取だと!? 恥を知れえエエエエエエエエエエ!!」

 

観客席から最煉が叫ぶ。

 

「ふん、 所詮は去年まで学生だった奴か

これはお前の策、 と言うよりは俺の失敗だった」

 

ランニングマンが言う。

 

「俺がバオバブーンの効果を知らなかったという俺のミスに付け込んで

攻めて来ただけの話、 もしも前のターンに融合解除を使わなかったら

この強制転移に使っていただろうよ」

「そもそもバオバブーンの効果でドローとかしたから

強制転移が引けていないでしょうね」

「ふん、 慰めなんて要らん、 来い!!」

「サイバー・ツインでサイバー・ドラゴン2体に攻撃!!」

 

ランニングマンLP:6600→5900→5100

 

「これでターンエンド」

 

メグ手札:2→1

 

「俺のターン、 ドローはしない

そしてサイバー・ヴァリーを召喚し効果発動

サイバー・ヴァリーと自分の表側表示モンスター1体を除外し2枚ドローする

押し付けられたバオバブーンとサイバー・ヴァリーを除外し2枚ドロー!!」

 

ランニングマン手札:0枚→2枚

 

「・・・っしゃあ!! 融合回収を発動!!

墓地の融合の魔法カードと

融合素材に使ったサイバー・ドラゴンを手札に戻す!!

そして融合を発動!!

サイバー・ドラゴンと融合呪印生物-光を融合して

3体目のサイバー・ツイン・ドラゴンを召喚!!

そしてそっちのサイバー・ツイン・ドラゴンに攻撃!!」

「相打ち・・・」

「これで勝負は分からなくなったな!! ターンエンド!!」

 

ランニングマン手札:2→0

 

 

 

 

 

「サイバー・ツインを3体全部出すとは・・・いやはや・・・

脱帽するぞ・・・」

 

粉砕が呆れた様な尊敬した様な口調で言う。

 

「リスペクトをした結果、 デッキが答えてくれたんですよ」

「煙太郎君、 オカルトに傾いたら人間おしまいだろ・・・」

 

再読が最煉を諫める。

 

「しかし、 これでますます分からなくなって来たわね」

「そうですか? ライフの差は圧倒的、 メグは掠り傷でも負ける

圧倒的パワーが持ち味のサイバー流に一体何処まで持ちこたえられるか・・・」

 

 

 

 

 

「私のターン!! ドロー!!」

 

メグ手札:1→2

 

「手札から貪欲な壺を発動、 墓地のキラートマト2枚と

バオバブーン3枚をデッキに戻し2枚ドロー!!」

 

メグ手札:1→3

 

「世界樹の効果発動!!

フラワーカウンターを3つ取り除いて

自分の墓地の植物族モンスター1体を選択して特殊召喚する!!

私はキラートマトを守備表示で特殊召喚!!」

 

世界樹:花

 

「そしてキラートマトを手札に戻して手札から

魔天使ローズ・ソーサラーを攻撃表示で特殊召喚!!

そしてサボウ・クローザーを通常召喚!!」

「サボウ・クローザー?」

「サボウ・クローザーはサボウ・クローザー以外の

の植物族モンスターがフィールド上に表側表示で存在する限り

お互いにモンスターを特殊召喚する事はできない」

「特殊召喚封じか!!」

「そしてローズ・ソーサラーとサボウ・クローザーでダイレクトアタック!!」

 

ランニングマンLP:5100→3600→1200

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!!」

 

メグ手札:3→0

 

「俺のターン、 ドロー」

 

ランニングマン手札:0→1

 

「再融合か・・・無い、 負けだ、 サレンダー」

 

ランニングマンサレンダーを宣言。

 

 

 

 

サレンダーを宣言しソリッドヴィジョンを消える。

 

「サレンダーを宣言するとは意外ですね先生」

「俺の方針だ、 完全に負けた時はさっさと負けを認めて

次に活かすと言う方針だ、 こんな所で足踏みしている暇は無い

じゃあな」

 

そう言うとランニングマンは来た時と同じく走り去っていった。

 

「何だあの人」

 

 

 

 

「サレンダー・・・か」

 

才眠がぽつりと呟く。

 

「君達はサレンダーについて如何思う?」

「さぁな、 俺はした事ねぇがアイツならするだろって思うぜ」

 

粉砕が興味無さそうに言う。

 

「まぁ良い手を見れるかもしれないから私なら続ける、 か?」

「私はサレンダーかねぇ、 ルール上認められているし

逆に手を見せたくない」

 

真逆の意見になった最愛と再読。

 

「サレンダー等、 言語道断!! リスペクト精神に反する!!」

 

最煉が断言する。

 

「将棋でも負けた時は負けましたって言うぞ?」

「将棋は将棋!! デュエルはデュエルだ!!」

「そうかい、 じゃあこれで失礼するかな」

「私も」

「そうね」

「じゃあ俺はランニングマンを見つけて囃し立てるとしよう」

 

それぞれ立ち去っていく教師達。

 

「まだまだ月一テストは続いているというのに・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

月一テストの結果。

十代は万丈目に勝ったがオシリス・レッドに残るのだった。

 

 

「オベリスク・ブルーに行っても良かったんじゃないの?」

 

十代と一緒にもぐもぐと食事を摂りながら尋ねるひはつ。

 

「いやぁ、 この寮が気に入ってな!!」

「ふぅーん・・・翔君は如何だった?」

「ギリギリ退学にはならないで済みそうッス」

「そう、 良かったねぇ・・・」

 

もぐもぐと食事を摂る一同であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デュエルアカデミアの地下の地下。

地下宮殿と言っても差し支えの無い豪華な屋敷、 と言うかフロアが有った。

その屋敷の一室、 七人の男女が立っていた。

 

「顧問!! 第一サイバー流デュエル部!!

月一テスト実技全勝を勝ち取りました!!」

 

オベリスク・ブルーの角刈りの生徒にして

第一サイバー流デュエル部部長、 天野 才覚が報告をした。

報告を受けた顧問はソファーに横たわりながら

巨大なモニターで映画を見つつポリポリとポテトチップスを食べている。

 

「態々やって来て報告する事か? こっちで対戦結果は見れるから

一々報告に来なくても宜しい」

「す、 すみませんでした!!」

 

ビシッ、 と90℃の御辞儀をする。

 

「まぁ良いや

こっちもついでだからマークすべきデュエリストを

ピックアップしておいた、 後でメールしておくから各自確認する様に」

「はい!! 分かりました!!」

「分かったら、 さっさと帰れ!!」

「はい!! 失礼しました!!」

 

ビシッ、 と規則正しく去って行く第一サイバー流デュエル部の面々。

フロアから退出し地上に向かうエレベーターの中で一人の部員が口を開く。

 

「あの、 部長? 顧問って何時もあんな感じなんですか?」

「あぁ、 お前は新入生だから知らないのか

顧問は何時もあんな感じだ、 まともに取り合わない」

「デュエルと全く関係無い映画を見ているし

顧問なのに部活動にも顔を出さずメールで指示を出すだけ

顧問が最強のサイバー流だと言う噂は信じ難いです」

「まぁな・・・俺も顧問がサイバー流デュエリストかは怪しい所だと思う

しかしこの第一サイバー流デュエル部に所属しているって事は

卒業後の就職に有利って事だ、 去年卒業した先代の部長は

顧問の強い勧めで海馬コーポレーションに就職出来た

顧問に強いコネクションが有る事は確かだ

顧問に従っていれば将来は安泰だ、 大人しく従っておこう」

「はい・・・」

 

エレベーターは静かに上がって行った。

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