「「「なんでお前は女っぽいのに男なんだ!」」」と変態三人衆に言われるレヴィアタンの血を引く少年の、余計な要素が無駄に入ったD×Dのお話 作:グレン×グレン
そんなこんなで思いついたら我慢できないからまたやってしまったシリーズ。
……頑張って完結したいとは思ってるんだからね!
プロローグ
???SIDE
大いなる力には、大いなる責任が伴う。
とあるアメコミの言葉だが、俺はこれを至言と思っている。
暴力。権力。財力。魅力。それ以外にもあらゆる力がつけられるものは、振るう量が多ければ多いほど、自分が思っているところ以外にも量に見合った影響が出てくることだ。
これについては少し考えれば分かるだろう。
例えば風呂に入っているとき、湯船に腕をつけたまま勢いよく振えばどうなるか。
腕が動くだけでなく、大きな波ができる。それどころかそれは飛び散るし、それが顔にかかることも避けられない。
ただ腕を勢いよく振うだけでこうなのだ。それが複数人規模、組織規模、街規模、国家規模と桁が増えれば、その影響もまたとんでもないことになる。
自分が思ったところにだけ力の影響が出るなどということは、本来ありえないことだといってもいい。そして一人の知性体如きの思考力で、それを完全に予測することなど普通はできない。
にも拘らず、それを理解しない連中は数多い。
未熟な子供であったとしても、それが大怪我や自殺を引き起こすことはある。まして大人になれば震える力は大きくなるのに、思い付きや短慮で大量の力を動かすことで数人どころか数百人規模で悪影響が出てくることも珍しくない。
そしてそれだけの力を動かしたからといって、それが自分にとって望み通りの結果になるというわけでもないし、そもそもいい方向に動くとも限らない。
できることとすべきこととしたいことは、本来全く別のことだ。したいことがあるからってそれができるかどうかは別問題であり、できるからといってしていいとも限らない。
だからこそ、人はまず何をすべきかを考えて動くか。そして動いた結果に向き合う覚悟があるかが重要なのだ。
願いや目的があるのなら、その為に何をすべきかを考えるべき。それを理解できなければ、それはただの破壊と悲劇を生むだけでしかない。
……俺はそれを、二年と少し前に思い知った。
俺は両親及び父方の祖父母と一緒に暮らしていた一人っ子だ。
父は教師、母はカウンセラー、イタリア出身の祖父は軍学校で教官を務めており、熱烈な恋愛と逃避行を行った祖母は、生活費稼ぎで日本語塾で働いていた経験がある。
そんな家族構成なおかげか、俺は子供の頃から勉強ができるということに価値があることと、それに真面目に向き合うことの価値を叩き込まれた。
もとから真面目な気質だったのだろう。相乗効果で俺は心身共に健やかに成長。更に元軍人の祖父は悪意を向ける者には合法的に容赦がなく、日本で住んでる時に法律の違いで困っていた経験から日本の法律にそこそこ詳しかったし、すごんだ時の殺気はまさに人を殺せる目で放たれる。
結果としてトラブルの経験はそこそこあるが、しかししっかり乗り越えた。その上で上には上がいることもきちんと理解していたし、それに腐らず真っすぐやるべきことに向き合う精神性も持ち合わせていたが、それでもやっぱり未熟なところもあった。
人生に転機があるとしたら、その始まりは三年と少し前。
中学二年生の春休みに、たまたま懸賞で当たった客船での旅行に家族で向かった時の事だ。
……信じられないことに、移動中に旅客機が墜落して客船に激突。ほぼ全員が死亡するという大事故に巻き込まれた。
調子ぶっこいた阿呆がハイジャックした結果であり、また濃霧が立ち込めていたことで捜索が難航。事故が事故故に客船も旅客機も即座に沈没したこともあり、生存者は双方合わせて十名にも満たないと言われている。
当時ある事情で詳細が明かされてない為知られてないが、俺はその数少ない生存者だ。
家族を一気に失い自分も死にかけたからか、四か月後に救命いかだで漂流していたところを発見された俺は、その間の記憶が全くない。ついでに言うと同時期に発見されたのが他二人ほどいたらしいけど、その二人も同様とかいう話を聞いたことがある。
その結果、母方の祖父母に引き取られて山の中の田舎に移ることになった。
幸い、きゃしゃな体のくせして基礎体力はかなりあったので、農作業に従事するのもいいかと思ってはいたが、此処でさらなる事件に巻き込まれる。
……話外れるが、この世界には悪魔や天使、果ては妖怪やら吸血鬼、そして神までもが実在しているといって信じるだろうか?
非常に質が悪いことに、歴史に記されている手合いは殆ど存在しているかかつては存在していたという状態であり、世界の裏側で冷戦状態だ。
そして、俺は最悪の形でその裏側に接触してしまう。
妖怪を主体とする暴徒と言ってもいい勢力が、半ば遊びで狩りをする感覚で集落を襲ったんだ。
その際、俺は聖書の神が人に与えた
だが、此処で俺は最悪の失敗をしてしまう。
……これは後に分かったことだが、俺の母方の家系には悪魔、それもとんでもない大物の血が流れていた。
四大魔王が一角、レヴィアタン。
悪魔の王族の血が流れていた俺は、神器の影響か反動かは知らないが、その血すら覚醒。結果として大規模の地滑りを引き起こしてしまった。
その頃には既に妖怪達によって集落の人達は皆殺しにされていたも同然だった。
だからといって、俺が村を壊滅させれる力を無造作に振るったことに違いはない。
俺は感銘を受けていた言葉を、心から戒めることを決めた。
強大な力は、浅慮で振るえば結果として大きな被害を生む。それはすべき時にのみ振うべきことだ。
そう生きるべきだと確信した俺は、そもそも王族があほすぎて追放することになっていた悪魔側に引き取られる時、本当に必要な時でもなければレヴィアタンの血を引いていることを明かさないことを決めた。
どうも対立派閥が知るとややこしいことになりかねないと判断されたらしく、比較的話の通じる側と協議した魔王を襲名した人に保護を受ける形で、俺は人間世界で過ごしている。
今はその妹を保護観察者とする形で、彼女が通っている学園の高等部に通っている。
これは、駒王学園高等部二年生。魔王レヴィアタンの血を引く少年。
俺、一志・
「お前ら、本当にTPOをわきまえてエロ本を見ろ。持ち込むにしても堂々と教室で見るな。じゃ、シュレッダーに持っていくから」
「「「やめてくれぇえええええええええ!!!」」」
……何の因果か、俺は高等部に入ってから「変態の飼い主」扱いされる羽目になってしまっている。
「畜生がぁ! 折角彼女ができたから、そのお祝いにと盛大に羽目を外したかっただけなのに!!」
「むしろ彼女ができたならエロ本を遠ざけろ。この年頃の子だと潔癖な奴だって多いんだから……な……」
そのうちの一人である、兵藤一誠の涙ながらの声にそうツッコミを入れてから、俺は思考を停止させた。
見れば、
そして五秒後。
『『『『『『『『『『ぇえええええええええええええええ!?』』』』』』』』』』
俺達、大絶叫
これまで長続きしてきた作品には「オリジナルの魔王末裔」を基本として出していましたが、オリレヴィアタンではまだだったので、リベンジもかねて主人公にしてみました。
レヴィアタンなのに男ですが、女装したら絶対わからない系列。ただしギャスパーとは違いかわいいよりきれい系列です。
ガス抜きも兼ねているのでいったん失速するかもしれませんが、いろいろとかきたいことをガス抜きすることも兼ねているので、できれば感想もくれると嬉しいです。