「「「なんでお前は女っぽいのに男なんだ!」」」と変態三人衆に言われるレヴィアタンの血を引く少年の、余計な要素が無駄に入ったD×Dのお話   作:グレン×グレン

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 ……アンケート機能にはちょっとした問題点があって、ある程度話を進めてからでないと後々面倒くさいことになるから使用を避けておきたい今日この頃。

 しかしそれはそれとして、一気に一日単位の読者数がガクンと落ちてちょっとショック。最初の掴みがいつまでも続くなんて思わなかったけど、ついに最多でも百数十台になってしまった。

 それでも、今までの作品での平均的な読者の数では多い方なのが、自分が二次側索者として三流だという証拠ではあるので精進したいです。


第五話 急変の夜

 

 次の日、俺は部活を休んでちょっと調べ物をすることにした。

 

 念には念を入れるべきだと思ったので、部長に許可を取ったうえでちょっと調べ物をしている。

 

 そして分かったことだが、イッセーが連れて行った教会は既に潰れている。

 

 十年ぐらい前に、教会は駒王町から撤退している。だから、あの教会は正式なキリスト教会の施設として機能しているわけではない。

 

 まあ、機能していたら上が部長には伝えているだろうからそれはそうだろう。納得すると共に納得できない部分も出る。

 

 なら、そのシスターはなんでそんなところに派遣されたのか。

 

 可能性があるとするなら、裏の事情も知っている異形側の人員だろう。内密の任務でリアス部長達グレモリー眷属を調査するといったところ。その一時的なアジトとして活動しているといったところか。

 

 だが普通、そんな人員が悪魔に道案内を頼むか?

 

 これはちょっと無視するべきことではないな。だがどうしたものか。

 

 迂闊に接近するのが危険だというのは俺でも分かる。ならドローンでも買ってカメラを使って偵察すれば、電子系の中継を辿られたとしても最初から別の場所でやって逃走することで誤魔化しようはある。

 

 だがこちらも、ドローンの扱いに慣れないでそこまでできるのかという問題点がある。

 

 変な動きをして警戒されると面倒だしな。特にこんな行動をする場合、「なんかこっちばかり覗いている」と思われるべきではない。「馬鹿が適当にのぞき見を行っていて、たまたま見られた」と思われるようにするべきだ。

 

 そんなレベルの操作技術を獲得するには、相当の時間がかかるだろう。

 

 まず間違いなく、教会の連中が事を起こすなら間に合わせるのは困難だ。俺が教会の連中なら、こういった手法を長期間やるのはリスクが高いと判断する。

 

 なので、それができる可能性があるかどうかのテストの為に、ドローンを買って練習してみた。

 

 結論として、「俺個人が習得するのはまず無理」だと確信した。

 

 となると次に試みるべきは二つ。一つは「ドローンの操作に長ける人から教えを受けたらできるか」と、「俺以外にドローンの操作を即座に習得できるグレモリー眷属がいるか試す」の二つだ。

 

 この地の管理をするグレモリー眷属がするべきことで、下手に人を直接巻き込むと彼らに被害が及びかねない。だからこの二つが優先的な探るべき手法となる。

 

 この二つでもダメならば、シトリー眷属にいないか探すか、さっさと上役に相談してできる悪魔を派遣してもらうになるだろう。時間をかけすぎると教会側が動くだろうから、時間がかかるようなら「強引に突入する」も視野に入れるべきだ。

 

 というわけで、俺は部長達に相談する為に連絡を入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―とんでもない情報が出てきて、それどころではなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「イッセー! 大丈夫か!?」

 

 急いで部室に駆け込むと、イッセーが少し痛みを堪えながらだが、片手あげて笑みを見せてきた。

 

「ああ、部長達のおかげで大丈夫だった。……ああ、()は大丈夫」

 

 ただまあ、痛みを堪えているだけでない、何かの陰りが見えた上にこの言い草だ。

 

 俺はすぐに「犠牲者がいる可能性」思い至った。

 

「部長。イッセーははぐれ悪魔祓いに襲われたんですよね? 契約者が殺されたとみていいですか?」

 

 俺が速やかに効くべきことを聞くと、部長は静かに頷いた。

 

「私は家を精査したわけではないけれど、確実に一人は殺されているわ。……かなり惨い状態でね」

 

 なるほど。それははぐれで間違いないな。

 

 三大勢力において、人間との関係はなかなか密接な繋がりだ。

 

 悪魔は人間と契約を交わすことを基本的な稼業としている。

 

 そして神を信仰する人間の中には、加護によって光力を使う武装を使って悪魔を滅ぼす悪魔祓い(エクソシスト)を戦力として保有する。

 

 表向きには悪魔祓いは悪魔を追い払うだけなんだが、戦闘員としての悪魔祓いはガチで神の配下として悪魔を殺す存在だ。

 

 まあ、神話伝承の類も殆どが「実際に起きたことをもとにした伝承」でしかない。その辺りを丸のみにしていると足元を掬われると言ってもいい。

 

 そして、そんな悪魔祓いは責務として悪魔を倒す存在であり、やりがいを感じることはあっても趣味や娯楽のようになる者ではない。

 

 だが人とは善悪双方を持ち合わせている者。必然的に、中には悪魔を殺すことに快感を感じ、あろうことかそれを似通った姿を持つ人間にすら向けれる者がいる。

 

 そういう奴らは追放どころか処分もありえるのだが、脱走に成功した連中は堕天使側の戦力として子飼いになることが多い。

 

 そういった連中をはぐれ悪魔祓いと呼ぶ。

 

 ……あのドーナシークのことといい、これは例の教会、堕天使の現地拠点として利用されていると考えるべきか。

 

「どうします? あくまで偶然のエンカウントなら、報復に拘るべきではありません。おそらく例の教会がアジトなんでしょうが……どうします?」

 

「思うところはあるけれど、迂闊に戦争を再開させる気はないわ。当面は手出し無用と告げているわ」

 

 そう返答が来るが、何故かイッセーが肩を震わせる。

 

 確かイッセーは、シスターをその教会に送り届けていたな。

 

 それを気にしているのか?

 

 直接イッセーに聞くと、今の雰囲気から言って傷口に塩を刷り込むことになるだろう。

 

 なので、まずは他のメンバーに聞くべきだ。

 

 既に先を見据えて話を進めている部長と朱乃さん、あと歯を食いしばり拳も握りしめているイッセーからも離れて、ちょっと祐斗と小猫を手で招くと話を聞くことにした。

 

「……正直聞くが、そのシスターがイッセー相手に演技をしていた可能性は? 普通に考えれば隠す方向に行くはずだが」

 

「そうでもなさそうなんだよ。そのシスター……アーシアって子も連れてこられていたけど、そのはぐれ悪魔祓いの凶行を知らされてなかったみたいでね。僕らが来た時には揉めていたのか、殴られていたみたいだ」

 

「……多分ですが、かなり善良な性格のようでした」

 

 ………これは、ちょっとまずいか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 イッセーは、あれで強情な時は頑として聞かない時がある。

 

 なんというか、試合には弱いが喧嘩に強いタイプといえばいいのだろうか?

 

 試合とか決闘は、勝利条件がはっきりしているから、それを上手くクリアーすればスマートに決着がつく。必要な能力もはっきりしているからな。

 

 ただ喧嘩とかいうのは、意地と意地のぶつかり合いだ。だから負けを認めず無理にでも立ち上がってまた挑むということがあり、結果的に相手が根負けするというパターンがある。

 

 だから喧嘩の方が試合より強いなんて言うつもりは欠片もない。本当に強い奴はルールを守ってしっかり勝つだろう。ルール無用ってのも一種のルールととして受け止めれば、試合に強いタイプも「どんな卑怯な手段やだまし討ちもしてくるかもしれない」と弁えれば喧嘩でも普通に強いだろうしな。自らを縛ったうえでそれでもなお強さを見せつけれる者が強いのか、どんな手段を使ってでも最後に必ず勝つ奴が強いのかは、半ば趣味の問題だ。

 

 ただし、この場合の喧嘩に強いとは裏返せば、「自分の我儘を取り下げない」という風にも受け取れるわけだ。

 

 だから正論とかをそもそも受け入れないし、無理にでも勝とうとして倒れないから大怪我することも多い。しかも場合によっては他人を盛大に巻き込むこともあるわけだ。

 

 イッセーはエロが絡まない限り良識も十分にあるが、善性ゆえに情熱的な要素と絡み合って、ドライになれないところがある。

 

 アーシアってシスターが、残虐なことを良しとしないのに残虐というか外道なことを認める連中に囲われている現状を良しとは思わないだろう。今回は「二度あっただけ」だから抑えがきいているが、これで真面目に友人にでもなっていれば、絶対に助けようとするはずだ。

 

 最悪の場合、「はぐれ悪魔にしていいんで行ってきます!」になりかねなかったわけだ。それはそれで部長の責任問題になるし部長自身そんなことを良しとしないが、この手のタイプは自分の他者評価を意識しないことも多いから、尚更止まらない。

 

 そもそも正論で衝動を完全制御できるなら、まごうことなく悪行である覗きなんぞしない。

 

 いうなれば物語の主人公。英雄とか勇者様に向いているタイプだが、現実にいると困ったところも多いわけだ。

 

 非日常に適応できる人種というのは、結構な割合で日常に適応できないところがある物。そういう意味では、英雄を目指す者はその時点で英雄失格というのも一理ある。

 

 実際に英雄が英雄になることを目指さなかったかというのは、その英雄一人一人が何を考えているかを完全に理解することだから、確認しようがないだろう。だが、現実において英雄になる為にマジで行動するってことは平和からかけ離れたことをすることだからな。

 

 平和な世界に生きているからすれば、態々英雄を目指すというのは「平和が壊れることを望む」といっているようなものだ。そりゃそういうレッテルを張りたくなるというのも、ある意味で正論だろう。

 

 そしてこの場合、イッセーはまさに堕天使とグレモリー眷属のガチバトルを引き起こしかねないわけだ。

 

 ………最悪の場合は両手両足の骨を折るべき。だが、避けれるなら避けるべきことだし、個人的にもそれは嫌だ。

 

 俺はこの状況からなりえるだろう可能性を、プラスよりもマイナスよりも考えたうえで、考える。

 

 すべきことの中でできることを探し、そこからしたいことを選ぶ。

 

 そしてその結果、一つの結論が出た。

 

「祐斗に小猫。悪いんだが、一つ頼みがある」

 

 俺は決意を固め、行動を決定する。

 

「明日ちょっと探りを入れるから、その辺りのフォローをお願いしていいか?」

 

 可能な限りイッセーが納得できる形で、何かしらの決着がつけられる多めの可能性を探す。

 

 見つからないか、あっても危険度が高いようなら、イッセーの両手両足の骨を折る覚悟を決めよう。

 

 だが、そうしなくてもいい状況に持っていけるのなら。

 

 ……可能な限り可能性を探すぐらいは、やってのけないとな。

 




 成すべきと思ったことからできることを探し、そこからやりたいことを見出す男、一志・L・モンタギュー。

 あまり意識してやっているわけではありませんが、自分はD×D二次創作で主人公を「イッセーと対を成せる」ように書いていることが多々あります。

 基本的にバトル状態においては青系のカラーリングになるような装備を付けることが多いですし、レーティングゲームの区分でいうテクニックタイプにすることが多い。あと基本的に多芸になりえるように戦闘系統を設定することが多いですね。

 そして一志の場合、彼は基本的に「理性の人」です。

 彼は理性の人であり、「常にできることを十全にこなす」ことを得意とするタイプ。そういう点では、どちらかというと感情の人であり「いざという時に十全以上のことを成し遂げる」タイプのイッセーとは反対の側に立っているといってもいい男です。

 イッセーは間違いなく喧嘩に強いタイプです。一志はどちらかというと試合に強いタイプで、喧嘩においては「やばくなる前に骨を折る」ことを選択できるタイプ。Light作品で「日常生活で培った倫理観のブレーキ」とかいった話がありましたが、イッセーは土壇場で必要な時に感情で飛ばした上で意外と的確に制御するタイプだと思っており、一志はブレーキ操作を常に理性で制御しきるので、必要だと判断したら一切踏まないことが常態でこなせるタイプ。

 ……不良的なあれで区分けするなら、チキンレースをほぼ確実にギリギリのラインで止まれるのが一志。本当に負けられない時の度胸試しで他を引き離すのがイッセーと考えています。

 そして一志の最大の持ち味は「自分は理性による制御がかなり得意である」と認識している点です。
 そうでなければ「我慢するのが当たり前」な覗き行為を繰り返すイッセーと仲良くなれませんし、その上で冷静にイッセーが自分と逆方向側のタイプだと理解し、それに合わせて必要な融通をしっかり利かせています。

 必然、イッセーのことをよくわかっているから「万が一の時は止まらない」を考慮して、此処から動くわけです。

 最悪の場合は両手両足の骨を振るとすでに決意を決めながら、できる限りイッセーとリアスの双方が納得できる落としどころを探しに行く男。

 そんな「理性が強いが、感情が強い側に理解も示せる」男というのが、一志というキャラ造形となっております。
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