「「「なんでお前は女っぽいのに男なんだ!」」」と変態三人衆に言われるレヴィアタンの血を引く少年の、余計な要素が無駄に入ったD×Dのお話   作:グレン×グレン

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 前回の感想で勘違いがありましたが、奉作はアーシア追放の裏事情は全く知りません。

 単純にちょっとした理由で警戒していたらリアス以外の上級悪魔の気配を察知したので、にらみを利かせて介入されないようにしていただけです。






 それはそれとして変態と変態が巡り合う展開。D×Dにおいて極まった変態とは必然的に他でも優秀な連中が多いものです。当然奉作も優秀です。


第八話 変態のくせに能力があるのか、変態だからこそ能力があるのか。そんな哲学に陥りそうな話。

 一志Side

 

 

 

 

 

 

 うん、とりあえず突っ込みたいところがいくつもある。

 

「今このタイミングで趣味を語るのは、やるべきことでも何でもないと思うんだが」

 

 たぶん誰もが突っ込みたいところを言うべきだろう。

 

 他にも色々と聞きたいところはあるが、たぶんこの所為で誰もそういう気になれないだろうし。

 

 それにまあ、話の内容から考えてでかい組織が裏についていると考えるべきだ。生かして捕らえられるかどうか分からないから、取り出せる情報は取り出しておこう。

 

 プロファイリングの役に立つから、趣味も可能なら聞いておくべきだしな。

 

 俺がこっそりスマートフォンを操作して、フリック操作で文字入力ができるように準備をしながら次の言葉を考えていると、奉作はため息をつきながら首を横に振った。

 

「趣味とは失礼な。強いて言うならば信仰と言っていただきたい」

 

「教会の人がいるのに何言ってんの!?」

 

 イッセーが盛大にツッコミを入れる気持ちはよく分かる。

 

 お前が言うなというツッコミを入れるべきではある。だがそんな気がなくなるぐらい、どう考えてもおかしな思考回路でしかない。

 

 スカートめくりを信仰するな。何もかもおかしい。

 

 敵も味方も半目を向けてるが、奉作は意にも介さない。

 

「いいですか? 女性のスカートが生命を生かす根幹足る大気によって、その最も美しく隠された領域を見せるその瞬間がスカートめくりです。それこそが女性の最も美しい姿であり、女性が受け取れる最大の幸福でしょう?」

 

 何もかも分からないことを言わないでほしい。

 

 いや、俺だって性欲はあるから、女性のスカートの内側に性的興奮を覚えることには理解はあるぞ?

 

 だけどそこまで言うな。

 

「何よりその瞬間を見ることができるのは、老若男女問わぬ究極の喜びでしょう? それを体現する能力を会得し、そして機会があれば多くの者達にその祝福と喜びを広めることは善行でしょう。普段悪徳をやっているのですから、それぐらいは褒めていただきたい」

 

『『『『『『『『『何言ってんのお前!?』』』』』』』』

 

 もうほぼ全員が絶叫したよ。

 

「……まさかスカートめくりをするために禁手に至ったんじゃないでしょうね? さすがに信徒としてそれは許せないわよ?」

 

 亞里亞がそう言うと、奉作は首を横に振った。

 

「いえいえ。私は神器保有者ですが、残念なことにそんな風に使える物ではなかったもので。これは心顕術とその応用です」

 

 そして返答が又明後日の方向にぶっ飛びやがった。

 

 今心顕術って言ったな。そんなことにピンポイントで使える心顕術があるとか最悪なんだが。

 

「具体的に聞くが、何をどうすれば心顕術でスカートめくりができる?」

 

 今後似たようなことがもし起きたことの為に、念の為質問してみる。

 

「いえいえ。私の生態型心顕術は祝祭都市の生誕祭、奇跡の夜明(パラダイムシフト・デイブレイク)といい、自分を基点とした突風生成能力です。その気になればそれだけで大型車両すら宙に飛ばせますが、残念なことにスカートをめくるのに最も最適な気流を同時多発的に編み出すことは不可能でした。残念です」

 

 心顕術に限界があってよかった。

 

 いや待て。心顕術の中でも生態型は「自分という存在に対する自己認識」が根幹にあったはず。しかも潜在意識レベルの認識が核となるから、狙って能力を作る余地がない。

 

 それでスカートめくりに最適な異能を発現するとかどうかしてる。

 

 しかもそんな力でスカートをめくりに不備があるなんて文句たれるな。意識が高いのかただの我儘なのかどっちだ?

 

「なので、悪魔の魔力運用を参考に、この思いをばねとして半自動制御型で上昇気流をそれぞれのスカートに最適な出力で放つ、心顕術を改変する技を編み出しました。《b》祝福風路(メクル・メイク)《b》と名付けました」

 

 なぜそんなことのためにベストを尽くしたんだ。

 

 もう何を言うべきかも分からないが、奉作は残念そうにしながらも誇らしげな表情だった。

 

「残念ながら消耗は激しいので、あまり乱発はできません。ですが二時間ぐったりとする程度いいのなら、半径5kmは自動判別で行えます。大仕事を終えた時などに行っておりますが、貞淑という靄で祝福を見ない者達に見せれたことは、我が人生最大の善行だと胸を張って言えます」

 

「バチカンで起きたあの謎現象はあなたの仕業!?」

 

 亞里亞がとんでもない事件の情報を送ってきたが、それはともかく気にしない。

 

 そろそろ冷静になろう。奉作は変態すぎて俺がプロファイリングできる相手じゃない。これは物理的に鎮圧することに終始するべきだ。

 

 俺がするべきことを再選別する頃には、奉作は肩をすくめながら銃を構える。

 

「ちなみに、先ほどのは冥途の土産というものです。……抜装!」

 

 その瞬間、銃が大型化して全身に鎧が展開される。

 

 そして奉作は、何故か後ろに銃を向けると一発撃った。

 

 なぜ何もない方向に撃ったのか。それを素早く時間をかけずに考える。

 

 何故俺達に撃たなかったのか。

 

 普通に考えれば意味不明だが、理由があるとするなら答えは一つ。あれは攻撃ではない。

 

 では何の意味があるのか。そのヒントはないのか考える。

 

 奴が持っているのは間違いなく魔装具。そして魔装具には、将式装具以上の代物には特殊能力を持つ類がまれにある。

 

 では、特殊能力があるなら何かを考える。

 

 こちらを攻撃するものではないだろう。なら何があるか。

 

 ……五秒で、最悪のケースを思いついた。

 

「まずい、部長含めて全員攻撃してください! あれはおそらく、召喚の類です!」

 

 間違っていたら間違っていたらだ。なにより危険なのは、当たっていた場合にどれだけの敵が来るかわからないということ。

 

 そして、俺の声に反応するかのように奉作から殺気が漏れる。

 

「正解ですが、遅かったですね」

 

 その言葉共に、合計で三十を超える影が姿を現す。

 

 三十前後の、巨大な金棒を持った魔装具と思われる鎧の戦士。

 

 そしてその後ろから現れる、両腕が手ではなく武装ユニットになり、更に全身に武装が取り付けられた、異形のGF。

 

「魔装具の方が屍隷槌(しれいつい) 群奴(ぐんど)、GFの方がキョーシンと名付けられております。異形側の技術を流用して開発した新商品でして、実は実戦テストを行いたいところだったのですよ」

 

 そう告げる奉作は、同時に引き金に力を込めた。

 

「では、死んでもらいましょう」

 

 銃声が鳴り響き、そして絶大な魔力が放たれた銃弾を消滅させる。

 

「……私の可愛いイッセーがここまで頑張ったのだもの。ここで終わらせるとでも思っているのかしら?」

 

 部長、キレてるな。

 

「私の可愛い眷属達! ここまで来て、誰一人でも死ぬことは許さないわ。勝つわよ!」

 

「「「はい、部長」」」

 

 付き合いが長いだけあって、すぐに反応する祐斗達。

 

 その反応に満足げに頷きながら、部長は絶大な魔力の塊を生成し、奉作に放つ。

 

 それを射撃で撃ち落としながら、奉作は軽く肩をすくめた。

 

「無謀というか勇敢というか。ですが、戦闘の風でスカートが捲れるのもまた一興でしょうか―」

 

「―変態は兵藤先輩で十分です」

 

「確かに、これはちょっといただけないね」

 

 その言葉を遮るように左右から迫った祐斗と小猫の攻撃を回避し、更に奉作は上に銃撃を放つ。

 

 それが雷とぶつかって爆発するなか、朱乃さんはドSのオーラを浮かべて微笑んでいる。

 

「あらあら。素直にしびれてほしいのですけれど?」

 

「そうはいきません。スカートがめくられるところはもっと見たいですし、いずれこの力をもってして地球全土のスカートをめくりたいので」

 

「その理想は叶わないわ。ここで滅びなさい!」

 

 部長も攻撃に参加するが、想像以上に奉作はできるようだ。

 

 流石にこれは、厄介だな。

 

 それに反応するように、はぐれ悪魔祓いや増援の魔装具部隊やGFが動き出す。

 

 ついでに言うと、我に返った堕天使二人も殺意を燃やしてこちらを睨み付けている。

 

 さて、どうしたものか。

 

「……確か堕天使がつけてるのは、将式装具一歩手前の汎式装具、空挺刃(くうていじん) 打十(だとう)だったはずだわ。やれないことはないけれど、流石に他に力は避けないのよね」

 

「だったら任せて。私はGFとかの方が慣れてるから」

 

 そう言いながら、冴姫派と亞里亞が前に出る。

 

 そして同時に、どこからともなくGFに匹敵するサイズの鋼の鎧騎士が姿を現した。

 

 というより、数が多い。合計八体はいるぞ。

 

 ……冴姫派も二度見しているところを見る限り、これは亞里亞の方が出したのか。

 

「これなら大丈夫そうね。一志は自分の友達を守っていて頂戴」

 

「どちらにしても、見逃さない人が良そうだからね……っ!」

 

 そしてこっちも激戦スタート。

 

 まあ、順当にいけば俺が出張る相手は決まってるか。

 

「さて、じゃあ俺の相手はお前のようだな。……死ぬ覚悟は持ってもらうぞ、中級堕天使レイナーレ」

 

 俺は鋭い目で、神域装飾を纏いながら祭壇から降りていたレイナーレを睨み付ける。

 

「やってくれたわね、糞餓鬼ども。殺してやる、殺してやる……っ」

 

「こっちの台詞だ。イッセーを殺したことそのものは問わないが、やり口の下劣さには腹が立っているんだ。投降するというなら容赦はするが、しないのなら遠慮なく首をはねてやりたいぐらいにはな」

 

 レイナーレが光の槍を展開するのと同じタイミングで、俺は俺で大乱剣舞を呼び戻す。

 

 そして睨み合いから戦闘の体制に移り駆け―

 

「……待てよ、一志。レイナーレも」

 

 ―一歩、俺より前に踏み出したイッセーがいた。

 

「……男の純情を汚されたり、訳も分からず殺されたり、挙句の果てに友達まで殺されそうになってんだぞ? ……俺がこの手で殴らなきゃ気が済まないんだよ………レイナーレぇえええええええ!!」

 

 ………これは止まらないな。

 

 俺は大乱剣舞をもう一振り展開すると、それでアーシアの前に壁になるように置いておく。

 

「危ないからそこの陰に隠れてるといい。外は返って危なそうだしな」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「……一志もやるのか? アーシアを守っていてほしいんだけど」

 

 イッセーはそう言うが、それは了承するべきでないことなんでな。

 

「なり立てて戦闘訓練も受けてないド素人を、魔装具纏った中級堕天使とぶつけられるか。俺と共闘する形で対応するのが、譲れるぎりぎりのラインだ」

 

 できれば下がっていてほしいぐらいなんだから、そこは了承してもらうからな。

 

「無理だと思ったら、両手両足の関節を砕いて後ろに投げるからな?」

 

「……お前は本当にやるから怖いよ!」

 

「分かってるなら無理はするなよ?」

 

 俺達はそう言い合うと、真っ直ぐにレイナーレを睨み付ける。

 

「殺してやる……、こうなったらあんた達を徹底的に殺してやるわよ、糞餓鬼どもぉおおおおお!」

 

 全力で放たれる光の槍を弾き飛ばし、俺達は戦闘を開始した。

 




 基本的に敵勢力が中心に運用することになるだろうGF関連ですが、三大勢力にはシーグヴァイラがいるので三大勢力合同型GFとか真剣に開発するべきだよなぁと思っている今日この頃です。







 初の生態型心顕術がこんなのですいません。できる限り早い段階で三種類の心顕術を全部出したかったので、こういった形になりました。

 奉作の心顕術はあくまで突風生成能力。ですがそれを己の変態性で可変させる技を作り上げることで、奴はバチカンで同時多発スカートめくりを引き起こした、D×D作品でネームドを張るにふさわしい変態です。いうなれば原作ホーリー編でイッセーが「洋服崩壊を籠手でブーストすることで絶霧製結界装置を破壊」に近い事態となります。









 ………あれ、この作品のホーリー編でアイディアのインスパイアもとになる展開ができそうだぞ? どうしよう?
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