「「「なんでお前は女っぽいのに男なんだ!」」」と変態三人衆に言われるレヴィアタンの血を引く少年の、余計な要素が無駄に入ったD×Dのお話   作:グレン×グレン

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 ちょっと考えましたが、プロローグで必要最小限の真っ先に出す話を見せる方が掴みがいいと思ったので、プロローグの内に入れさせてもらいます。


プロローグ2

 唐突だが、「あ、こいつ彼女できないなぁ」と思っているやつに彼女ができたら混乱しないだろうか?

 

 俺はしている。大絶賛している。具体的には、その事実を知ってから頭が真っ白になっていた所為で、そこから自分が何をしたのかさっぱり分からない時間が一日ぐらいあることに気づいたぐらいにはしている。

 

 彼女ができた男の名は、兵藤一誠。俺が高校生になってからできた友達で、同時に変態だ。

 

 どれぐらい変態かというと、あいつがこの高校に入った理由は元女子高だからといえば分かるだろう。

 

 共学になってから日が浅いため、いまだ女子の比率が多いのがこの駒王学園高等部。あいつは悪友の松田や元浜と共に、猛勉強で偏差値を一気に10以上上げて合格したとかなんだとか。

 

 ……浅はかと思った俺は悪くないよな?

 

 女子の数が多かろうと、女子だって彼氏にする男を選ぶ権利ぐらいはある。もてたいなら女子の中に入るだけでなく、女子が寄ってくる男になる努力が必要だろう。

 

 そういう意味では、あいつらはあまりに最悪だった。

 

 煩悩が強すぎるあまり、やれ女子の着替えを覗くはやれ教室で堂々とエロ本を出すわと、年頃の女子どころか普通の学生でも嫌いそうなことを全力全開。俺が面倒を見るようになってからはだいぶ比率は減ったが、今どきの高校生がやっていいことではないと思う。

 

 女の敵に女が寄ってくるとでも思っているのだろうか? お前らがまずするべきことは自制するか去勢薬を呑むことだと思う。

 

 まあ、女子も女子で集団でモップやら木刀やらバットやら持って袋叩きしてるから、集団リンチでお相子どころか差し引きマイナスな気もするけど。棚に上げて警察に通報したらきちんとそのあたりをどっちが下にしても発言するつもりだが、女子が集団リンチをせずに覗かれた時に警察を呼ぶだけなら、過去に遡らない限りは俺は弁護しないと決めている。

 

 恐ろしいことに、これでもだいぶましになっている。覗きを週に一度はやってしまうあいつらが、俺がそれなりに頑張った結果……月に一度あるかないかにまで減らせたのだ! ……十分多いけど俺は頑張ったと思う。

 

 この為に、引き出そうと思えばかなり引き出せるけど何もしてないのに下ろしたくない、魔王の末裔であることから入ってきた金を珍しく使った。ぶっちゃけ両親の遺産で十分食べていけるし、ちょっとしたバイトもしているので初めて使った気がする。

 

 そうやって一生懸命頑張った結果、飼い主扱いされている……が、それだけの価値はあるとは思っている。

 

 あいつらは、そこさえ除けばむしろ好漢ぞろいだ。特にイッセーは熱血漢なところもあるし、エロが絡まなければ誠実でもある。……ほんと、あいつら自制という概念を覚えれば絶対彼女できるだろう。

 

 そして自制を覚えてないイッセーに彼女ができるなど信じられない。正直今でも夢でも見てるんじゃないかと思っている。

 

 味はあるが、深くかみしめる必要がある。乗り越えればいい所を見つけることは簡単だが、乗り越えなければならないのがハードルではなくガントリークレーンとかそういった類だ。

 

 そんな奴が、別の高校に通っているらしい女子に告白された?

 

 ……いやほんとマジでどうなってんだおい。

 

「なあ、一志? 俺、今度の週末にデートなんだ。……どうすればいいと思う?」

 

「俺も彼女いない歴が年齢だからな? 相談する相手が間違ってるからな?」

 

 相談されても正直困るぞ。

 

 松田と元浜は未だに血涙を流す勢いで怨念を呟いている。悪い奴じゃないんだが、エロと女が絡むと本当にどうしようもない奴らだなオイ。

 

 他のクラスメイトで相談相手になりそうなのは女子生徒で唯一変態会話にもついていける―というか俺よりついていけてる―桐生ぐらいだ。だが奴は愉快犯気質でからかってくるので、失敗する方向に誘導してくる可能性があると踏んだんだろう。

 

 だから俺に相談したってわけで、ならちょっと真剣に考えてやるか。

 

「………まあ、とりあえずだ。こういうのは変に気をてらうと逆効果になるって相場が決まってる。何事も素人は奇策や独創的に走るより、基本に忠実が一番だろ」

 

 と、俺はその辺をしっかり考える。

 

 実際素人が奇策に走っても、よほどの天才でもない限り失敗するからな。これは間違ってないだろう。

 

 後は………うん。

 

 これは言っておいた方がいいな。

 

「有頂天になって調子に乗ってるかもしれないから言っておくが、一番重要なのは「相手を喜ばせる」ことを忘れないことだ」

 

「もちろん! 夕麻ちゃんが喜んでくれるように頑張るぜ!」

 

 拳を握り締めて宣言するイッセーに、俺はちょっとほっとする。

 

 彼女ができたテンションで、変な暴走をするかもしれない万が一を考えて言ってみたが、必要はなかったな。

 

「ならいい。人生歴が独身歴の俺が言うことじゃないが、愛は真心で恋は下心って言葉を聞いたことがあるからな。お前に告白してくれた、その夕麻って子が喜んでくれるような自分を目指しとけ」

 

 ああ、きっとそうだと思う。

 

 誰かを愛するってことは、誰かの幸せを願うってことだ。

 

 だったら、まずそれができる自分を目指すべきだろう。

 

 ……と、いうわけで。

 

「いい機会だからTPOをわきまえない変態行動はやめろ。人前でエロ本を出して騒がず、そして覗きをすっぱりやめろ」

 

「え? 覗きは別腹だろ?」

 

 あ、これはすぐにフラれるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなことがあり、そして週末の昼頃。

 

 俺は一応一人暮らしだ。新築の1Kマンション。風呂・トイレ別で洗面所あり。

 

 安アパートでも構わない俺と、秘匿しているとはいえ魔王血族に相応の待遇にしたい上側の意向を考慮した結果、こんな感じになった。

 

 部屋には質素な家具ばかりだが、ある理由でテレビやDVDデッキだけは非常に高価なものを持ち込んでいる。

 

 俺はそこで昼飯を食べると、ふと窓から空を見る。

 

 おそらくそろそろデートを始めている頃だろう。イッセーは大丈夫だろうか。

 

 俺は、左右のパーツが欠けたロケットに視線を移しながら、ちょっと不安な気持ちになった。

 

 ……あいつ、スケベ極まりないからなぁ。デート中に他の女に目移りしてアウトってなりそうだ。

 

 いや、本気でなりそうだな。

 

 真剣に不安になっていると、スマートフォンが鳴ったのに気づく。

 

 画面を見ると、そこにはうちの高等部の三年生であり、俺の保護観察者でもあるリアス・グレモリー部長の文字が映っていた。

 

「……はい。どうしました?」

 

『ごめんなさい。ちょっと立て込んだ用事が出てきたから、貴方に手伝ってほしいことがあるの』

 

 これは厄介ごとだな。

 

 基本的にリアス部長は、なんというか自分のことを自分でやりたがる性格だ。

 

 悪魔において筆頭格の貴族である、元七十二柱の一つ、グレモリー家の本家に生まれたことが一つ。そして兄であるサーゼクスさんは魔王ルシファーを襲名している為、彼女が本家の次期当主であることも一つ。そして兄が凄過ぎる上に兄妹仲も良い事が重なって、自分にできることをしないで兄や本家の名を傷つけるのを嫌っているのも一つ。

 

 そして悪魔は対価を貰って願いを叶える何でも屋的なことをしつつ、担当地区で悪魔社会から逃げ出したはぐれ悪魔の討伐なども行っている。そして部長はこの駒王町の担当でもある。

 

 俺は一応立場としては、リアス部長の食客だ。結果として何かあった時は俺も動くことになるんだが、たぶんそれだろう。

 

『大公アガレスからはぐれ悪魔討伐の要請が届いたわ。質の悪いことに犯罪組織と繋がっているみたいで、警察と連携することにもなっているの』

 

「なるほど。で、俺は何をすれば?」

 

『……どうも勘づかれたみたいで急がないといけないんだけど、別行動している厄介なグループがいるの。……祐斗をつけるから、そちらお願いしていいかしら?』

 

 なるほど。

 

 そういう輩もいるだろうとは知っていたけど、犯罪組織とつるんでるってのは面倒だな。

 

 おそらく別行動しているやつの中にも、はぐれ悪魔がいる可能性もあるな。味を占めた犯罪組織が探して集めるって可能性は十分にある。

 

 

 

 

 

 

 さて、ここは動くとしますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして俺は出張ってきたわけなんだが―

 

「はっ! 悪魔の一人にビビってられるか! 野郎ども、やっちまえぇ!」

 

 そう吠える男の後ろから、ガシャンガシャンとでかい足音が響く響く。

 

 げんなりする俺の視界に、そしてそいつが姿を現した。

 

『はっ! 悪魔のガキの一人、GF(ギガンティック・フレーム)と兄貴がいりゃぁどうとでもなるってなぁ! でしょう?』

 

「全くだな。……さて、死んでもらおうか?」

 

 ……全高6m近い人型ロボットと、その肩に乗っている日本刀を持った一人の男。

 

 あ、これ質の悪いパターンだ。

 

「祐斗、はぐれ悪魔の方はどれぐらいかかる?」

 

『あと五分ほど待ってくれるかい? どうも距離を取って挑むタイプで、少し手こずっているんだ』

 

 なるほど、つまり俺が頑張れと。

 

 ため息をつきながら、俺は軽く右手を振うと神器(セイクリッド・ギア)を具現化する。

 

 そして左手を前に向けると、同時に魔力で構成される一対の蛇を絡みつかせる。

 

 ああ、まったく―

 

「―面倒なことしてるんじゃねえよ、まったく!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 事の始まりは五年ほど前。世界に大きな衝撃を与える出来事があった。

 

 地球全体がオーロラに包まれるという訳の分からない出来事が起きたその時、世界各地で三つの新たな存在が現れた。

 

 一つは、同時タイミングで世界中で拾ったり発掘することができるようになった、謎の装備群。通称、魔装具(まそうぐ)

 

 一つは、それと同時に突如行方不明になったロメールとかいう科学者が、ネット上に基礎設計図、さらに世界中の土木工事や建設を行う企業に現物を送り込んだ、全長6m前後の人型ロボット、GF(ギガンティック・フレーム)

 

 そして最後の一つは、「他者を見下し迫害する悪徳は人間の本能であり、十人十色を認めて誰もに人権を認める善意こそが間違いである」などという思想を掲げるディメンタール教団が、そのための力として世界に広めた異能力、心顕術(しんけんじゅつ)

 

 そのどれもがピンキリこそあれど、下位の異形を打倒することが十分できるほどの脅威であり、必然的に世界の秩序は大いに悪化。国家権力がフルに動いて対応に乗り出したおかげで状況はある程度収まったが、ディメンタール教団と国連加盟国家との争いは、対テロ戦争ならぬ対テロ大戦とまで呼ばれるようになっている。

 

 そんなものが出張ってくるのならば、当然だが異形の俺達も相応に手こずることになるだろう。

 

 ………だが、不幸中の幸いなことに俺は異形として下位ではないのである。




 まずはオリジナル要素の説明というか、その機会を作るまでの走りを入れました。

 次の話でその例を見せて、そこからディアボロス編になるといった感じです。
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