「「「なんでお前は女っぽいのに男なんだ!」」」と変態三人衆に言われるレヴィアタンの血を引く少年の、余計な要素が無駄に入ったD×Dのお話   作:グレン×グレン

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 さて、リアス達のレーティングゲームに参加できなくなった一志。

 ちょっとその視点でのオリジナルの話です


第四話 不穏の前兆

 

 一志SIDE

 

 

 

 

 

 

 

 そんなことがあってから、三日が過ぎた。

 

 今、部長達は駒王町にいない。

 

 というのも、今グレモリー眷属はライザー氏とのレーティングゲームに向けて山籠もりをしているからだ。

 

 どうも部長は形から入るところがある。あと、殺し合いの難易度の高さを他の物事にも組み込みたがる癖がある。

 

 何事もそれに適した能力を持っているかは重要だ。その辺り、俺が言うことでもないけど部長はまだ若いということなんだろうか。

 

 ……いや、あの人のノリというか傾向というべきところだし、百年経っても変わらないかもしれないな。

 

 まあそれはいいだろう。そこは今どうでもいいことだ。

 

 俺としても口惜しいが、部長が俺の協力を断った以上俺の出る幕はない。

 

 責任感が強いのは結構だし、できずに負けたとすればそれはそれで従うだろう。リアス部長はなんだかんだでそういう人だと分かっている。

 

 分かっているが、なんというか少し不安だ。

 

 部長の兄君であるサーゼクスさんは、戦争で敵対した女性と婚約し、冥界でも屈指のラブロマンスとして激や映画の題材となっている人物だ。そして驚異的なシスコンでもある。

 

 あのサーゼクスさんが、こういう展開に物申さないとは思えない。魔王の立場からある程度は抑えているだろうが、仕込みの一つぐらいは入れている可能性がある。

 

 不安だ。真剣に不安だ。

 

 俺はそう思いながら、コーヒーを一口飲んで心を落ち着ける。

 

 なんというか手持無沙汰だったので、俺は喫茶店でちょっと手の込んだ料理を食べに来ていた。

 

 やはり手の込んでいると感じられるものは、単純な味や好みとは別のところで俺に響く。味よし栄養よしでもあるからこそ、尚更いい。

 

 このハヤシライス本当に美味しいし、週一ぐらいで食べに行ってみようか。

 

 ……なんというか、たまには遠出をしてみるものだ。

 

 二駅分ぐらいの距離だから、ちょっとランニングする程度で十分いける。他のメニューにも手間暇かけるレベルの物もあるし、真剣に考えてみよう。

 

「ご馳走様。お勘定をお願いします」

 

「ありがとうございました。では、1200円いただきます」

 

 この味で1200円なら十分安い。適正価格なのか不安になるぐらいだが、もうちょっと利益が高くなりそうなメニューも同時に頼むべきかもしれないな。

 

「……おーい、卵が切れたから買ってきてくれないか?」

 

「あ、じゃあ私が行ってきます!」

 

 俺がお題を払っていると、バイトらしき子が店長にお使いを頼まれていた。

 

 そのまま通用口から出ていくのをちらりと見ながら、俺はお題を払い終えて退店する。

 

 そのまま少しぶらりと歩きながら、しゃれた菓子店を見つけたので、部長達が特訓から帰ってきたときに何か送ろうと思って、ちょっと物色。

 

 そして菓子を買ったので、電車を使って帰ろうかと駅に向かったとき、ちらりと人が見えた。

 

「……あの、子供が血を流して倒れてたんだけど、携帯の電池が切れちまってるんだ、代わりに呼んでくれないか!?」

 

「えぇ!? ちょ、ど、どこですか!?」

 

 ……さっきのバイトの子が、そんな風に目立たない若者に言われて走って行っている。

 

 だが、俺はその若者を見てぎょっとなった。

 

 これはちょっとまずいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

「ど、どこにいるんですか? 血を流してるならすぐに通報しないと―」

 

 そう辺りを見渡す女性に対して、男は即座に動く。

 

 久しぶりに見た美味しそうな女を見て、彼は実験台として使うことを決めていた。

 

 故に躊躇することなく姿を戻し、相手が気付く前に爪を突き出し―

 

「―そういうのはよしてくれ」

 

 ―その爪が、割って入った大剣に防がれる。

 

「なん―」

 

 だというよりも早く、更に側頭部に蹴りが叩き込まれる。

 

 それで揺らいだその瞬間に、蹴りを叩き込んだ男は女性を横抱きにしてこちらから距離を取った。

 

 不愉快だ。不愉快だ。不愉快だ。

 

 他種族如きが、自分達の狩りの邪魔をするかっ

 

「ぶち殺してやるぜ、ガキィ……っ!」

 

「……此方の台詞だ。部長や会長の管轄区外だが、だからと言って人間を相手に趣味の狩りをするなよ、下衆が」

 

 そんな真っ向から敵意を返してくることも気に入らない。

 

 自分達は最も自由であり、本来誰にも縛られない存在なのだ。

 

 人間の姿において人間の法を守ってやってくださっていることを感謝するべきであろうに、寄りにもよって狩りの邪魔をするなど許さない。

 

「てめえも食い殺してやるよぉ、餓鬼ぃいいいいいいい!!!」

 

 その怒りを全力で籠め、男は爪を振り下ろす。

 

 素早く回避されるが、そのすぐ後ろにあった乗用車を軽く切り裂くことはできた。

 

 今の自分の体は、縛りを受け入れたことでより強くなっている。だから負けない、自由に狩れる。

 

 だからこそ、恐れおののいているだろうその男をあざ笑う為にゆっくりと振り返り―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一志Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅すぎるな、お前」

 

 何故かゆっくりと隙だらけで振り返るその存在に、俺は魔力の弾丸を一発叩き込んだ。

 

 全力からは程遠い、俺に意識を向けさせる為の挑発の一撃だ。

 

 そして思いっきり怒りで震えているそいつに警戒だけは残しながら。俺はバイトのお姉さんに声を投げかける。

 

「そこに隠れていれば、すぐには気づかれません。少し待っていれば人が来ますから、動かないでください」

 

「え、あの、貴方は―」

 

 問いに答えてる余裕はない。今優先するべきは彼女からあの男を引き離すことだ。

 

 素早くけん制の一撃を何発の叩き込みながら、俺は男を引き付けるように走り出す。

 

 一応簡易的な結界を張っているから、バイトのお姉さんは大丈夫だろう。

 

 というより―

 

「そういうわけなので、すいませんが事情が分かる人を送るように、最寄りの警察署に連絡をお願いします」

 

『わかった。増援は必要かね?』

 

「とりあえずは大丈夫かと。とはいえ話をしている余裕はないので、位置情報だけ確認をお願いします」

 

 俺だけ動いて何とかしても余計な混乱が生まれるから、なんとかできる人に連絡するべきであることは言うまでもない。

 

 なので部長経由で一応連絡だけはできる、駒王町側の人間に連絡して、現地の警察署の事情を把握している人物を動かしてもらうように繋げている。

 

 とはいえ、流石にこれは面倒と言うほかないな。

 

 何より厄介なのは、奴が人間社会に対して何の配慮もしていないことだ。

 

 躊躇なく異形の姿で動き回っている。何とか人気のない所を移動しているが、見られた時の誤魔化しをどうすればいいのかが問題だ。

 

 ……全く、迷惑極まりないだろう。

 

「―少しは恥じたらどうだ、ドラゴン!」

 

 振り返って一撃を放つ。

 

 それを腕の一振りで薙ぎ払い、その龍はこちらを睨み付ける。

 

「……はぁ~? ()たちが人間なんかになんで配慮しなきゃらなねぇんだよ、バッカじゃねえの?」

 

 そう返すドラゴンは、おそらく朱炎龍(クリムゾン・ドラゴン)のようだが、体の一部を包む発光している刻印が気になる。

 

 最初に攻撃を入れた時などは、もう少し光量が強かった気がするんだが、考察は今するべきことじゃないな。

 

 何より、ここまで狼藉が酷いのは流石にまずい。

 

「それをされると悪魔側(こちら)にとっても迷惑だし、どの勢力もいい顔をしないだろう。……くだらない我儘で自分の首を絞めるのが趣味か?」

 

「は~? 神だの悪魔だの下等生物が、龍を上から目線でどうにかしようってのがむかつくんだよ。……それに、もうそんなことを気にしなくてもいいからよぉ?」

 

 ……馬鹿なのか?

 

 その龍にしたって、二天龍は神器に封印され、五大龍王も引退や封印を受けているはずだ。

 

 いくら龍が強大な存在だからって、こいつ程度の低レベルな奴が何を言うのやら。

 

 何より、この無責任ぶりには個人的に不快感も出てくる。

 

 自分が好きに動いた結果、どうなるかということを何も考えていない。無法者というほかない奴だ。

 

 こいつは、野放しにしていい輩ではない。

 

 ここで、潰す。

 




 さて、ここでオリジナル戦闘です。
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