朝の話題にもなっていたふぁすとふーど、というものを目の前にした。
それはもう、とても美味しいそうで...。私は我慢できずにすぐに食べだしてしまった。
「あはは、本当におぎゅうは
口の中に入った牛丼を飲み込み、水を飲む。
「う、うん...。それに、これ、すごくおいしい...。」
「そっか、それはよかった。」
また牛丼を食べてるときに、
食べたい...。
と思いつつ、ずっと見ていると主が察したのか、食べるというように、牛丼を私の方に差し出す。
主が食べている牛丼は[ねぎたま牛丼]というもので、私の食べている普通の牛丼とはかなり異なっていた。
「食べる?」
「うん...。」
私は口を開ける。
主は何をしているかわかっていないようで、しばらく私の顔を見つめていた。
「むぅ...。主。わからないの...?」
「うーん、もしかして___」
主が自分の牛丼をスプーンですくい、私の口に運んだ。
「こういうことかな?」
「私が聞いたのは...。さっきのと`あーん`というものが...あるって聞いたんだけど...。」
「え、あ、あぁ...。」
主が再び牛丼をスプーンですくう。
主は周りを見渡すと、周りからの視線が刺さっていること気づいた。
私は主が持っているスプーンに口を持っていく。
「あーん」
ぱくっ。
うんうん...。おいしい。
「あ、あれ。おぎゅう食べちゃったの?まぁ、いいけど...。」
「今度は...。私の番...。」
私は主のように牛丼をスプーンですくい、主の口に運んでいく。
「はい、主...。私の牛丼...。あーん..。」
「あ、あーん。」
主は恥ずかしくなりながらも私のスプーンを口の中に入れる。
「うん、美味しい。やっぱり普通の牛丼も美味しいね。」
「そう..だね...!」
このあと、食べ終わり主と店内から出た。
私は店から出たときに気づいてしまった。私と主が
「ん?どうしたおぎゅう?」
「い、いや...。その...。な、なんでもない...!」
私はつい恥ずかしくなり、その場から逃げ出してしまった。
気づけば知らない所にいて、私は近くにあった公園のベンチに座っていた。
「なんで私...逃げちゃったんだろ...。主に迷惑かけっちゃてるよね...。戻りたいけど、ここ..わからないし..。」
どうしよう...。
「ねぇ、ここでなにしてるのお嬢さん?困ってるならお兄さんが聞こうか?」
「だ、誰?」
「お嬢さん一人だから危ないでしょ?だから俺たちが守ってあげるってこと。ついていて、安全なところに連れていあげるから。」
手を掴まれる。怖い...。この人たち主みたい優しくない人たちだ..。
「ちょっと無視しないでよ、いいことしてあげるから。」
「い、、い..や...。」
「え?なんて?大丈夫安心して、俺らが守るから。」
怖い...。怖い怖い怖い怖い...。
怖いから..逃げなきゃ...。
私のお母さんが言ってた、危ない人にはついていかないでって。
でも、力を使わなきゃ、逃げられない..。妖力なしじゃ、逃げられない。
「おい、このガキ全然来ねぇ。おい、あれ使え。」
後ろから細いものが刺される。
後ろを
だけど、意識が遠くなる中である人の声が響いた。
その声が私の中で、響いたとき目が覚めた。
目が覚めたとき、私の周りにいた男の人達は全員倒れていた。
「おぎゅうー--!!」
主の声が聞こえ、そちらの方へ走る。
「ぬ、主~!!」
「あ!おぎゅう!!」
私は主に飛びつき、泣いてしまった。
「いきなりどっか行っちゃったからびっくりしちゃったよ。次からはしないでね、心配したよ。」
「ごめんなさい...。その、さっき変な男の人たちに囲まれて...怖かった..。」
「そう、よく逃げたね。よかった。ほら、涙拭いて。」
主はポケットからハンカチを取り出し、私に渡した。
涙を拭いて、主に返した。
「ありがとう...。主。」
「いえいえ、じゃあデートの続きしよっか。」
「うん...!」
私は心の中である一つの疑問が浮かんでいた。
なぜ私は妖力を使ってないのにあそこから抜け出せたのかがいまだにわからない。
それに、あの時に聞こえた声、なんて言ってたんだろ。
そんなことを思いつつも、主のデートをそのあとも楽しんだ。
私に合う洋服を見つけてくれたり、からおけ?というもので歌ったりしてとても楽しかった。
帰り道。
私は主に聞いた。
「ねぇ主。また今日みたいにデートしたい。」
「うん、俺も。また時間空いてるときにね。」
風と足音しか聞こえない。この沈黙の中、私は妖力を開放して、本来の姿___猫耳としっぽが生えた姿になった。
「ねぇ、主。こっち向いて。」
主は私の方を向く。
「私はさっき逃げたとき...間接..キスだから恥ずかしくなって...逃げちゃったの。でも、今日の中で..決心がついた。」
私は主に近づき、主の口に私の唇を重ねる。
「私は..あの伊織と砂亜菜に..負けない。主と私は絶対に..ずっと一緒に...いる!!」
私は口づけしたことにまた恥ずかしくなり、先に家に戻ってしまった。
このことを主の母親に話すと、「キャー!」と乙女のように叫んでいた。
ご読了ありがとうございます。
作者の塩ボウズです。
今回はおぎゅうのデート回でした。
次は一体誰のデート回でしょう?
そして、おぎゅうの聞いた声の主は?なぜあの状況から抜け出せたのか?