学校での昼休み中に俺の周りは騒がしくなっていた。
「主~。私と校内...回らないか?」
「ねぇねぇ、お兄ちゃん。今日の放課後アタシのファッションの手伝いまたしてくれない?」
「「ねぇねぇ、
この通り騒がしい。このせいで俺はクラスの中でも浮く存在になってしまった。
周りからの視線がとても痛い..。
「てゆーか、おぎゅうちゃん。あんた、昨日の夜お兄ちゃんの布団にもぐりこんだらしいわね。」
「あぁ、そんなこと..
「んなっ、日常茶飯事だって?ちょっとお兄ちゃん!!どういうこと?」
昨日の夜...。昨日以外の夜も侵入されてるけどな...。
というか、おぎゅうに関してはデートしてからのアピールがものすごいんだよなぁ。
「俺に聞かれても、勝手におぎゅうが俺の寝てる間に入ってくるから俺はどうもできないし、起きたときにおぎゅうが気持ちよさそうに寝てるから中々俺も断れないんだよ。」
「んじゃあアタシから断るわ。おぎゅうちゃん、‘アタシの‘お兄ちゃんが寝てる間に忍び込むのやめてくれない?」
「ふん...主は私のだ。砂亜菜に私の行動の決定権はない。」
「そう、なら勝負ね。」
ここ最近。ずっと砂亜菜とおぎゅうがバチバチです。助けて。俺の生活が過ごしずらくなってるからとてもいやだ。
クラスの男子からはこの二人がいないときに俺は色々いちゃもんつけられるし、おぎゅうはうちの学校に来てクラスの中で人気だし、砂亜菜は昼休みにここに来るからうちの高校の男子から人気だ。
そんな二人に毎日囲まれてる俺。
だが、こんな状況を
「ちょっと、砂亜菜。おぎゅうちゃん。裕樹が困ってるでしょ?それにそろそろ時間も時間だから砂亜菜は学校に戻りなさい。」
「はーい。わかったよ、‘お姉ちゃん‘。」
そう、そのマドンナは俺の義理の姉___
「さすが姉。人間でも天使のような癒し___」
おぎゅうの口を砂亜菜が塞ぐ。
__天使のような癒し。これは
伊織と砂亜菜。この姉妹は天使。そして、おぎゅうは化け猫という妖怪。
人じゃないのが多い...。
学校のチャイムが鳴り始める。砂亜菜がそれに気づき、急いで教室を出ようとしたとき、ヘッドフォンを首にかけた女の子のような男の子。いわゆる男の娘と呼ばれる類の俺の友達___
彼は風紀委員副会長で、よくここに来る砂亜菜を取り締まっている。
「こら、砂亜菜。早く自分の学校に戻って。授業に遅れるよ。」
「あ、エルちゃん!お久~。」
「その名前で呼ぶなー!!」
廊下が騒がしくなっている中、おぎゅうはしぶしぶ自席に戻っていった。
伊織はなにか言いたそうにしていたが、先生が来たため自席に戻っていった。
放課後、
「ねぇ、裕樹。」
「ん、なんだ伊織。」
「その、、砂亜菜とのデート楽しかった?」
「あぁ、俺が連れまわされてたに近いかな。」
それを聞くと、伊織は「ふふ」と笑った。
「そうね。それは砂亜菜らしいわね。」
沈黙が始まる。お互い靴を履き、一緒に歩き出す。
先に口を開いたのは、伊織だった。
「ねぇ、裕樹。このまま私とデートしない?放課後デート。」
「へ?」
「へ?じゃないわよ、言葉通り。私と放課後二人きりで遊ばないってこと?」
「それはわかってるけど...。まさか伊織からも言われるとは思ってなかった。」
俺はしばらく返事ができなかった。俺は考えていた。この前に妖精が言っていた[
「まさか、この前にエルちゃんが言ってた[婚約]が気になってるんでしょ?私たちが、裕樹のことを好きじゃないのにデート誘ってることに疑問を持ってるんでしょ?」
伊織は俺の思考を読み取ったかのように。
「あぁ、その通りだ。俺だって好きじゃない人とデートしろって言われても俺は必ず抵抗が生まれる。」
「ねぇ、裕樹。いつから私たちが裕樹のことを嫌いだと思ってるの?」
「だって...。俺は伊織と砂亜菜二人のことを好きじゃないし、婚約したいとも思ってない。だから___」
「それは裕樹の気持ち。私たちの気持ちはそうじゃない。裕樹のことを私たちは...私は、砂亜菜は、おぎゅうは。あなたのことが好きなの。今は付き合えなくても、姉でいい。私は負けないから。だから、あなたの彼女になる最初のステップを踏むために今日のデートに付き合ってほしいの。そして、あなたの気持ちを変えて見せる。」
俺の気持ちを変えて見えるか...。そう簡単には変えられないと思うけど、今日限りはこの話に乗るか...。
「あぁ、今日だけな。俺は嫌いだが、みんな平等にな。とりあえず一回ずつデートは受ける。」
俺は伊織とのデートに出かけた。
「ねぇ、裕樹。最近学校の帰り道に新しくできたクレープのお店ができたから一緒に食べに行かない?」
「あぁ、もちろん。いいぞ。」
伊織についていくと、キャンピングカー型のクレープ店だった。
開店サービスとしてカップル限定で半額サービスが行われていた。
「カップル限定の半額サービスか...。」
「ちょうどいいじゃない。ささ、早く食べましょ。」
家にいるときの伊織とは違い、今の伊織はまるで乙女のようでしっかり女の子していた。
伊織も普通の女の子だもんなぁ...。そりぁ当然か。
「ていうか、まさかこれの半額サービスを狙ったわけじゃないよな?」
「さぁ~?どうなんでしょう?」
伊織も策士だなぁ...。
そして、カップルの証明として、店員さんの目の前で恋人つなぎすることでこのサービスが適応されるらしい。
よくアニメとかであるキスとかじゃなくてよかった..。
俺は
「こんなものを見せるだけでも緊張しちゃうな。」
「そうなの?じゃあ、これは?」
と伊織が言うと、伊織は俺と唇を合わせ始めた。
それを店員さんの目の前でやるもんだから、後ろにカップルとかも、驚いちゃってるし、店員さんも同様。
「ふふ、どう?クレープ前の‘彼女‘からの甘い甘いキスは?」
「...クレープの方より甘かった..よ。」
このキスのおかげでクレープがひとつ無料でもらえた。
その後、このクレープ店では、キスすると、おまけで無料でもう一つクレープがもらえるという噂が立つようになった。
「ふふ、あの噂。私たちのせいかな?」
「たぶんそうだ。ていうかあれ写真撮られてネットに流されてたらしい。」
「ええ!?私と裕樹のラブラブ度ばれちゃうじゃない。」
「そっちかよ...。」
俺の部屋でそんなことを話していると、砂亜菜とおぎゅうが部屋に押し寄せてきた。
砂亜菜がスマホを俺たちに見せながら言った。
「ちょっとあんたたち!?これどういうことよ?」
「あら、噂をすれば..」
「そう...。その通り...。」
「新しくできたクレープ店でカップル限定でキスをすると無料でクレープをひとつ無料っていうのを見てさらに調べたらこんな写真出てきたんだけど?」
「せっかく主と...二人きりで行こうと思ったのに...。」
「今回は私が先に取ったわね。遅れてるのは砂亜菜だけよ?」
「くぅー!アタシだって負けてないんだから!!!」
この日の夜。
俺のベットには俺以外にもおぎゅうと、砂亜菜と伊織がいた。
緊張しすぎて俺は寝れなかった。
ご読了ありがとうございます。
作者の塩ボウズです。
天使の姉妹とおぎゅうとのデートを終えました。
裕樹の気持ちを変えることはできたのか?
おぎゅうと伊織、砂亜菜からのアピールが激しくなり、裕樹の恋路はどうなってしまうのか。
これからも誰が裕樹と付き合うのか?そして、おぎゅうのあの力は...。