佐藤くんの大嫌い家族   作:痲歌論

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__このバカ兄貴。
※本編内に微エロ要素あり


構ってくれないならヤっちゃうぞ☆

今日も今日とて、俺__佐藤裕樹(さとうひろき)はいつも通り幼なじみ__佐々木愛(ささきあい)に読書の妨害をされていた。

「ねぇーねぇー、裕樹さーん?いつもこうやっても構ってくれませんけど、いつになったら構ってくれるんですかー?」

「死んだら構ってやる。」

「へぇーそれじゃあ…」

ん、いきなり睡魔が…。今日もしっかり寝たはず。くっ…無理だ……寝てしまう。

俺は睡魔に負けてしまい、そのまま机の上に腕を組んだ状態で寝てしまった。

 

目を覚ますと、学校ではなかった。

周りにはクラスメイトもおらず、自分が読んでいた本も、座っていた椅子もなかった。

ただ目の前にあるベッドを見つめたまま俺は立っていた。

ベットの上にはYESと書かれたピンクのハート型の枕が二つ(ふたつ)

恐らく、アレだろう。だが、俺はそこまで夢に出てくるほどではない。そこまでそれの欲は強くは無いはずだ。きっとな。

背後から扉の開く音が聞こえ、そちらへ向くと裸の(あい)がいた。だが、その背中には黒い羽が生えていた。そこで確信した、人間では無いものだと。

愛のように具現化された何かの生き物か、本当に愛か。

「裕樹が構ってくれなかったから、こうするしかなかったんだよ?」

「愛…だよな?本物の愛だよな?」

「うん、このサキュバスの姿では初めてかな?でも、この姿を人に見せるのは裕樹が最初じゃないんだ。何十人も何百人も、私はその人たちの性欲を食べてきたんだよ。」

ほう…サキュバスか。前に天使と来て、今度はサキュバス。

正直あまり驚きはしない。

それは表情と行動にも出ていた。

「えぇ!?裕樹が驚かない!?そんな…。」

「まぁ、新しく出来た家族が天使だから。それに、前に来たおぎゅうだって化け猫だから。もうそういうので驚くのは慣れたぞ。」

「くっ…だけど、私のHのテクには驚くんじゃない…?私のここに入れたら、即イキするんじゃない?」

愛はそう言いながら、自分の陰部(いんぶ)に指を指す。

その指は、そのまま陰部の中へと入っていく。

愛は俺の目の前で自慰行為(じいこうい)を始めた。

いやらしい音、愛の喘ぎ声、陰部から溢れてくる液体。

俺はその光景から目を外すも、俺のアソコは元気だ。

視界の端で愛がこちらに近づいてくるのが分かる。きっとここで俺は卒業する。高校卒業の前に、ここでひとつ卒業してしまう。だが、それもいい。いや、ダメかもしれない。

ここでしてしまったら、あの姉妹になんて説明をすれば…。

伊織(いおり)砂亜菜(さあな)……頼む…助けてくれ。」

つい、思っていたことが口に出てしまう。

その言葉は愛にも届いていて、俺の目の前で動きを止めた。

「やっぱり、その二人だったのね。でも、奪えばいいよね。死ぬまで搾り取ってあげるからね☆」

愛が俺のズボンを下ろし、俺のアソコを咥えようとした時。頭の上に白い羽根が乗る。その時に、初めて砂亜菜と会ったことを思い出した。

角でぶつかり、俺の頭の上に砂亜菜の羽根が乗ったこと。なぜか蹴られ、治療してもらったこと。

砂亜菜、もしここにいるなら__

「このバカ兄貴。」

俺をここから出して、また治してくれ。

 

☆ ☆ ☆

 

砂亜菜に助けられ、放課後に伊織と砂亜菜と愛と俺の合計4人で、会議室でこのことについて話し合うことになった。

伊織は不満げに、砂亜菜は少しご立腹(ごりっぷく)だった。

「お姉ちゃん!またこのサキュバスだよ!それに前と同じようにヤろうとしてた!」

「砂亜菜、落ち着いて。前にも何度かあったけど、今回も同じね。対象も。」

どうやら、二人は愛がこのようなことを元々知っていたようだ。となると、二人がここに来る前にも愛と関係があったと。中々気になるぞ。

「愛、今ここでは【サキュア】と呼ぶわね。」

「え?そっちで呼ぶの?そっちの名前はあまり好きじゃないのに…。」

「文句言わないこの兄貴をまた食べようとした性欲サキュバス!」

「サキュバスは性欲を食べるのが義務なんですぅー!」

砂亜菜と愛は仲があまり良くないようだな。

まぁ俺は実際この会話についていけてないんだが。

というか、いつから砂亜菜は俺を【兄貴】と呼ぶようになった?

砂亜菜が愛との口喧嘩で、ぷいっとこちらを見た時に、手招きで呼んだ。

「なぁ砂亜菜。いつから俺を兄貴と呼ぶようになったんだ?」

「あ、えっ、えーっと…それは、漫画の読みすぎで…。」

「そうか…。」

「なに?お兄ちゃんの方がいいの?」

「いや、砂亜菜が呼びたいように呼んでくれれば俺は構わない。」

俺的にはお兄ちゃん呼びがいいが、校内でそう呼ばれたらクラスメイトからの視線が痛い。

もうこれは二度も経験してるからわかる事だが、中々キツい。

「おやおやー?二人で密会なんて、ずるいな〜。」

「げっ、サキュア…。」

「なにが、『げっ』よ!昔から【サナ】は変わってない!」

サナ…。今の流れ的に砂亜菜の天使名(てんしな)だろう。

「ていうか、サナのお姉ちゃんは名前言わないなんて卑怯ね。せっかくなら全員の名前を裕樹に覚えてもらわない?【イオ】?」

姉妹の姉の伊織はイオ。妹の砂亜菜はサナ。

幼なじみの愛はサキュア。

ということか。つい覚えてしまった。

よく人名は覚えてしまうのだが、中学の時にある女子を呼ぶ時に名前で呼んで、気持ち悪がられた経験があるため、それ以降あまり覚えることはしていないのだが、友好関係を築いてしまったがため覚えてしまった。

「お姉ちゃん!とりあえずサキュアにこれからああいう行動をやめてもらうようにしよ!」

「そうね。でも、抑制するためにはあの子の力が必要ね。」

「あの子?もしかして【エル】?」

その名を愛が聞くと、即座に嫌そうな顔をした。

「えぇ…エル?あの子に縛られたら何も出来ないじゃない!縛りプレイも悪くないけど。」

「そういうところよ!この変態サキュア!」

「サキュバスですが?」

「うるさい!変態!」

今日も元気ですね、この三人は。

ちなみに言うと俺は。ただ椅子に座ってその風景を眺めているだけでした。

 




ご読了ありがとうございます。
作者の塩ボウズです。
今回は、愛の正体が明かされた回でした。
サキュバスということもあり、サキュバスさを出すためには裕樹とHの手前まで行ってもらおうと思いましたが、1度はヤるのも考えました。
アナザーストーリーで、ヤったバージョンも書くのもありです。
そして、「あの子」の正体【エル】という人物は一体誰なのか?
これから登場するキャラ?もしくは、もう登場済みキャラ?
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