G1祝勝会で高級料亭に来た、ダイワスカーレットとウオッカ各視点

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祝勝会をするウマ娘の話

褒めちぎったウマ娘が赤面する話

 

 祝勝会として、チームの皆で高級料亭に来ている。トレーナーの奢りだ。美食に舌鼓を打っていると、チームの皆が次々とお手洗いに発って行った。トレーナーと2人きりになったものの、既に話題は尽きかけている。なので箸を休めずにいたのだが、不意にトレーナーがぽつりと呟く。

 

「綺麗だね」

 

 ファンからは頻繁に聞く褒め言葉。世間からの評価としては聞き慣れた、ありきたりな言葉。

 

「えっ?」

 

しかし、ありきたりで片付けるには余りにも新鮮な響きだった。

 

「ちょっと、そんなこと言っても何も出ないわよ!」

 

慌てて取り繕ってみるも、

 

「いや、あんまり綺麗だったもんでさ」

 

二の矢が飛んでくる。

 

「そりゃ、人前に出る以上毎日のケアは欠かしてない訳だし...」

 

頬に当てた手に熱がこもる。

 

「毎日!?一流のウマ娘はそんな事にまで気を遣うのか」

 

そんな事とは何だ。

 

「当然でしょ?」

 

照れ隠しに、殻を剥いたばかりのエビを頬張る。

 

「本当に綺麗だな、エビの剥き方」

 

「えっ?」

 

顔の熱が最高潮に達する。

 

「どうした?」

 

「アンタのエビも剥いたげるから寄越しなさい!」

 

と言って、トレーナーから奪ったエビを平らげるダイワスカーレットであった。

 

 

_________

 

妄想たくましいウマ娘の話

 

今日は、ダイワスカーレットのG1祝勝会に招かれている。後入り参加だったため、チームのウマ娘達が離席する所と入れ違いになった。となると、今はスカーレットと彼女のトレーナーが個室に二人きりということである。少々聞こえにくいが、ふすま越しに声が漏れ出ている。

 

「本当に綺麗だな…………の………た」

 

(!?)

 

トレーナーの声だ。

 驚きの余り無数の妄想が頭を駆け巡るが、そんなことは無かろうと一蹴する。しかし、とてもでは無いがふすまを開く気にはなれない。

 

「アンタの…………………から……なさいよ!」

 

いよいよ耐え切れずに、ふすまの隙間から覗き込んでしまった。二人とも背を向けていて分からないが、スカーレットの頬が尋常じゃなく赤い。そんなスカーレットに手を伸ばそうとするトレーナー。

 

「待て待て待て!何してんだお前ら!」

 

こっちまで赤面してしまいかねない光景に、二人の暴挙を阻止せねばならぬという意識が働く。気付いた時にはふすまが開いていた。

 

「あ…れ?」

 

そこには、一人前とは思えない量のエビを頬張るスカーレットと、名残惜しそうにそれを眺めるトレーナーが居た。

 

「お、お構いなく…」

 

状況を呑み込み、天を仰がずにはいられないウオッカであった。


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