裁判の日になった。俺達はこの国の王。ドワーフ王ガゼルの前に連行され、王様が裁判長として俺達を裁く。他の騎士などとは比毛にならないほどの威圧感がある。だけど、なんでだろう。俺はこの人のことを弱いと思ってしまう。この人の以上の威圧感を俺は出せると思ってしまう。なぜだかわからないけど。
「裁判を始める!皆、静粛にせよ!!」
ガゼル王の言葉で、裁判が開始された。一時間に渡って、双方の証言が発表される。俺達の証言は、代理人によって発言される。この裁判も、位が高い貴族の人以外に発言権がないのだ。まったくこの王様は。それにしてもこの代理人、嘘の発言ばかり言っている。ベスターは、この代理人まで抱き込んでいるのだろう。いくら懐の大きい俺でも怒るぞ。
「ねぇ、代理人さん」
「貴様!この場での発言は、伯爵位以上の貴族以外は許されないのだぞ!!このまま発言を続ける場合、不敬罪にあたるぞ!!」
「うるさい君は黙っててよ。君の意見は聞いてないの」
「なっ!?」
俺はギャーギャーうるさい貴族を黙らせて念写を発動した。そこには、俺にグラスに入ったワインをかけるベスターの姿が写し出される。
「それは!?」
「俺のスキル、念写だよ。この念写は、俺が見たもの以外写し出せない。これがベスターさんがやったことだよガゼル王さん。この代理人は嘘の発言をしている。ベスターさんは、この代理人も抱き込んで俺を追い詰めたかったんでしょう。それに、そんな大怪我おってない。カイジンさんは、顔にパンチを一発しか入れてないのに、なにそれ?そんなにカイジンさんをこの国から消したいの?魔装兵計画が頓挫したのは君のせいなのに?」
「貴様!!魔物無勢で私を侮辱するか!!」
「侮辱じゃないよ。俺は君の欠点を言って、君を追い詰めてるだけだよ。ガゼル王もガゼル王だ」
「ほう、余にまで仕掛けてくるか」
「ああ、当たり前だろ?こんなにまで貴族を放っておいたあなたにも責任がある。それに、貴族を優遇する政策もそれに拍車をかけてしまっている」
「それを言われてしまうと、余も言い訳はできぬな。はぁ・・・カイジン!久しいな、息災か!」
「はっ!王におかれましても、ご健勝そうで何よりでございます!」
「よい!余とそちの仲である。本題である!!戻ってくる気はあるか?」
周囲はざわめき、ベスターの顔が青ざめる。抱き込まれついる代理人の顔は、死にそうな程の土気色に変わっている。
「恐れながら王よ、某はすでに主を得ています!!この契りは某の宝であり、この宝は、王の命令とあれど、手放すことはできません!!」
その言葉に、周囲は気色ばみ、騎士達は殺気を送ってくる。だけど、その殺気を俺のオーラで相殺して騎士達を睨み付けた。騎士達は息をのみ、青ざめた顔で俺の方を見てきた。お前は一体なんなんだという顔で。
「で、あるか・・・・」
ガゼル王の言葉で沈黙。そして、ガゼル王は判決を言い渡した。
「判決を言い渡す!!心して聞くがよい!カイジン及びその仲間は、国外追放とする!!
今宵、日付が変わって以後、この国に居ることは余は許しはしない!!
以上、余の前から消えるがよい」
寂しそうな顔でそう言うガゼル王。カイジンさんのこと、気に入ってたんだろうなぁ。だけど、こんなことになったのは、あんたの監督不行き届きだよ。
俺達が騎士に連れられて裁判室を出ようとするとき、ガゼル王が声をかけてきた。
「待て」
「?」
「そこの、先ほど無断で証言を始めた魔物よ、少し待て」
「なんのよう?」
「名は、なんという?」
「ソウゴ、またの名を、仮面ライダージオウ。すべての時代を知ろしめす、時の王者だよ」
俺はそう言って、裁判室から出た。