森の入り口でリグル達と合流し、村を目指す。なんやかんやあったが、無事、職人さんを仲間にすることができた。しかも凄腕の。
リムルは、自由組合が運営する冒険者ギルドにも行ってみたかったらしい。やっぱり居るんだ、冒険者。
お金もまぁまぁ稼げたし、今回の成果は上場だろう。さぁ、村へ帰ろう。
俺はバイクライドウォッチを取り出し起動。宙へ投げると物理法則をガン無視し、巨大化。バイクの形となり音を立てて地面に着地した。
「な、なんだそりゃ・・・」
「ん?ああこれ?バイクだよ」
「ば、ばいく?」
「うん、これに乗って帰るんだ。行きもこれに乗ってきたよ」
「は、はぁ」
(俺は、ここまで何個のオーバーテクノロジーを見せられてるんだ?)
唖然としているカイジンさんとドワーフ三兄弟。まぁ、バイクなんてこの世界にないからな。もしかしたらこの世界でも作れるかもしれないけど、ガソリンとかの燃料は、魔素とかでどうとでもなるんだろうけど、仕組みがわからないから作るにも作れないよなぁ。トライチェイサーとか作ってみて欲しかったなぁ。まぁ無理だろうけど。
あっちではランガとリムルがなんやかんややっている。たぶんランガはリムルを自分の背中に乗せたいんだろう。だがそのランガの期待を裏切り、リムルがカイジンさん達のうちの何人かを乗せろと言ったのだろう。まぁ、ランガがリムルを崇拝ともとれるほどの信頼を寄せている。そのため、リムル以外の人を乗せるのはランガからすると気が引けるのだろう。だが、わがままが毎回通るとは限らない。今回はおとなしくカイジンさん達を乗せるのだねランガ。
お!リムルがなんとかランガを説得したみたいだ。さぁ、帰るぞ。
リムルは
「ゴブタよ、本当か?」
「はいっす!呼んだら来てくれたっす!!」
呼んだらって、曖昧だな。なんかコツとか話してあげないのかな?まぁ、ゴブタって一応おバカさんだからそう言うことはできないんだろう。そういえば、ゴブタは一度一人でドワルゴンに行って帰ってきたんだよな?じゃあ生きる力とそういうのは天性の才能としてあるんだろうな。この世界ではそういう才能は強みだから、バカはバカでもやるときゃやるおバカってことか。
リムルと同じく、ゴブタの評価が、何段か上がった。
夜になり、一旦休憩に入る。俺とリムルは一切疲れていない。リムルはスライムだし、俺はバイクだしね。だが、黒狼やゴブリン達には休憩が必要だ。というより、ドワーフ四人組が一番休憩が必要なのだ。
休憩の間、リムルは自分のスキルの実験をするみたいだな、俺もやってみよう。まぁ、大体のライダーのウォッチは作り出せる。サブ、三号、四号、ダークとか関係なしに。だが、二つだけ作り出すことができないものがある。それは、ジオウライドウォッチⅡとジオウトリニティライドウォッチである。トリニティはわかる。この世界にウォズもゲイツもいない。居たとしても、俺と関わりを持ってない。だから作れないのは当たり前だ。だけど、ジオウⅡ。なぜ作れないのかわからない。本来のソウゴさんは、覚悟を持って、自分の中にある善と悪、その二つの側面を理解し、力に覚醒した。たぶんだけど俺にはまだそれができてない。まだ、善と悪がどういうものなのか、完全にはわかっていない。だからだろう。俺がジオウライドウォッチⅡが作れない理由は。
ドォーン!!
あの、なんかあっちで雷落ちてるけど大丈夫かな?
翌朝
朝までずっとなんかの音が鳴ってあんまし眠れなかったなぁ。リムルの野郎スキル実験朝までやりやがったな。ドワーフ四人もやっと起き始めた。周りの光景に驚き、二ヶ月かかるだの町を経由しないとなど言っているが、黒狼やこのライドストライカーにそんなの関係ない。人間の徒歩や馬車とはスピードが段違いに速いのだ。
「あのカイジンさん、あと二日で村に着きますよ」
「あ、ありえない・・・」
「それがありえるんですよ、人間の徒歩や馬車とは比べ物にならないくらいこの子達のスピードは速いんですから」
さぁ残り二日、さっさと帰って家、服作りだ!!
その後、カイジンさんが俺達に着いてきた理由やガゼル王のことについて話しながら、村へと帰還した。