転生したら最高最善の魔王だった件   作:競馬好き

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ウォズとの出会い

この本によれば、転生者ソウゴには、転生時に与えられた魔王にして時の王者である仮面ライダージオウの力を持ち、オーマジオウとなる未来が待っていた。

とある日、突如この私、ウォズが現れ、彼を混乱に陥れる。だが、そんな混乱の最中、転移者であるシズエ・イザワの体内に封印された上位精霊イフリートが・・・おっと、ここから先は貴方には少し未来の出来事でしたね。

 

 

 

 

 

 

 

「ウォズ、なんですか?」

「その通りでございます、我が魔王」

 

(ソウゴ、この人だれ?ソウゴの知り合い?)

(ううん、だけど知ってる人。ウォズってのは、仮面ライダージオウの側近で、逢魔降臨歴に書かれた通りにソウゴさんをオーマジオウにしようとしていた人なんだ。終盤は少し違ったけど)

(てことは、この人はお前をオーマジオウにしようとしている人ってことか?)

(そういうことになるね)

(まぁまぁ危ない人ってことか)

(そういうこと、気をつけて見ておこう)

 

俺達がウォズを少し危険視しておこうと話している横では、焼き肉を取り合う三人の冒険者の姿があった。

 

「すいません、どうやら荷物類を蟻どもに奪われたらしく、食事を用意してやったもので」

 

リグルド、なかなか優しいところもあるね。

 

「いや、良いんじゃないか? むしろ、よく気付いたな! 困ってる者に親切にしてやるのは、良い事だぞ!」

 

リムルがそう誉める。だんだん、俺やリムルに判断を仰がなくても、皆を纏めることができるようになっている。俺達の肩の荷が少しずつ降りていく感覚がある。

 

「はは!! 今後とも、リムル様とソウゴ様に迷惑をかけぬ様、精進したいと存じます!」

 

堅苦しいところがちょっとなぁ、俺は慣れないや。

そんなことは置いておいて、俺達は三人に近づいていき、挨拶をかわす。

 

「お客人達、大した持て成しは出来んが、寛いでくれておりますかな?

 

 こちらが、我等の主、リムル様!そして、この村を守っている戦士、仮面ライダージオウことソウゴ様である!」

 

ごくりと肉野菜を飲み込む音が聞こえると、驚いた顔でこう言ってきた。

 

「「「え? スライムが!?そっちの魔人じゃなくて!?」」」

「もぐもぐ」

 

一人マイペースに食べ進める仮面の人。

 

「初めまして。俺はスライムのリムル。悪いスライムじゃないよ!」

「プッ!」

 

リムルがそう言うと、仮面の人が飲み物を吹き出す。笑壺にでも入ったのかな?

 

「俺はソウゴ、一応魔人じゃなくて魔物なんだ。よろしく」

 

俺も自己紹介を終えると、あわてて三人が自己紹介とここに来た経緯を話し始めた。

 

「これは失礼しました! まさか魔族に助けて頂けるとも思っていませんでしたが、助かりました!」

「あ! 私たちは、人間の冒険者やってます! このお肉、とっても美味しいです!この3日、ずっと逃げ続けてて、まともな食事も摂れなくて…。本当にありがとうございます!」

「どうも! 助かりやした。しかし、こんな所に人鬼ホブゴブリンが村を建設中とは思いやせんでした。」

「ごほごほ、ぐす。ゴクゴク」

 

仮面の人、気管に入っちゃったみたいだね。俺は仮面の人に近寄っていって背中をさすってあげた。

 

「ありがとう」

「いえいえ、リグルド、この人達が食べ終わったらリムルのテントに呼んで」

「わかりました」

 

リグルドにそう伝え、俺達(とウォズ)はリムルのテントに向かい、お茶を飲んで数分待つと、焼き肉を食べ終わった四人がなかに入ってきた。同時にゴブリナが四人分のお茶をお盆に乗せて入ってくる。四人が席につき、お茶が運ばれたところで、リムルがここに来た用件を訪ねる。

 

「では、改めて、初めまして。ここの主のリムルと言う。ここへは何をしに来られたのかな?」

「初めまして、俺はカバル。一応、このPTのリーダーをしている。

こいつがエレンで、こっちがギドだ。言ってわかるかな? Bランクの冒険者だ」

「初めまして! エレンですぅ!」

「ども! ギドといいやす。お見知りおきを!」

 

この三人はパーティだったんだ。それじゃあ、この人は・・・。

 

「で、こっちが道が一緒という事で、臨時メンバーになった、シズさんだ。そこにいるウォズさんも臨時メンバーの一人だ」

「シズです」

 

声からして女の人のようだ。にしても、すごく日本人っぽい座り方に飲み方だよなぁ。もしかしたら転生者かな?もしくは転移してきた可能性もあるか。

まぁそんなことは今は置いておこう。聞きたいのは四人の目的だ。

 

 

 

話を聞くに、ギルドの依頼を受け、この辺りに怪しいものがないか調べに来たらしい。怪しいものって、すごい抽象的だな。

 

「でな、怪しい物とか言われてもさ、何が怪しいかなんて俺らに判るわけないんだよ!」

「そうそぅ! ちゃんと具体的に何を調べろ! って言って欲しかったよね!」

「いくらあっしらが調査が得意と言っても、限界があるってもんでやす!」

 

三人もどう意見だったようだ。でも、この辺りに怪しいものか・・・。となるとこの村のことか、三種族の戦争とかくらいかな?後は俺達かな?

 

「だいたい、この辺りに怪しい物なんてないんじゃないの? 強いて言えば、洞窟?」

 

リムルに少し心当たりがあったようだ。一番あなたと俺が怪しいものだと思うけどね。

 

「いやいや、あそこには何も無かったんだよ! 知ってるかな〜? 邪竜が封印されてる! とか、言われてたんだよね。中で、お風呂も入れないのに、2週間も滞在して調査したけど、何にも居なかったもんね!」

「って、バカ! それは流石に言っちゃダメな話なんじゃねぇの?」

「知りやせんぜ? バラしたのは、姉さんですぜ! あっしには関係ありやせんぜ!」

「邪竜か、それってワイバーン?それともドラゴン?」

「どういうことっすか?」

「ワイバーンとドラゴンが居るのは知ってるよね?」

「ええ、おとぎ話でも登場するわ」

「そう、でもワイバーンとドラゴンの違いはわかるかな?」

「さぁ?どっちも同じなんじゃないですか?姿が違うくらいで」

「それが違うんだよ、面白いことを教えよう」

 

俺はそう言って、リグルドから木の板とペンを貸してもらって、二つの漢字を書いた。

それは、竜と龍だ。

 

「ワイバーンとドラゴンを現す、俺の故郷の文字だ。こっちがワイバーン、こっちがドラゴンだ」

「ワイバーンのほう、簡単に書けそう。ドラゴンのほうは難しそうでやすね」

「そう、そこがポイントだ。この文字からわかること、それは生物としての位の違いだ。ワイバーンが下でドラゴンが上。さらにワイバーンとドラゴンの体の構造から、進化の違いもあるんだ。ワイバーンは二つの脚に前脚が進化した翼脚、つまり翼って構造をしている。だけど、ドラゴンは四肢、いわゆる四つの脚と背中についた翼脚、つまり、ワイバーンに進化する前の生物は、四肢で地を這っていた。だけど、ドラゴンは、四肢プラス、なぜ必要だったのかわからないもう二つの脚があることがわかるんだ。これが、ワイバーンとドラゴンの違い。だから聞きたい、その邪竜は、二つの脚プラス翼脚かい?それとも、四肢プラス翼脚かい?そうなると話が変わってくるんだ」

「さぁ?わからないっすねぇ、邪竜事態見たこともないんで」

「そうかぁー、そうなると、もし封印が解かれたときの被害がどのくらいになるかわからないなぁ」

 

(あのぉ~)

(どうしたのリムル?)

(その邪竜、いや、邪龍って言ったほうが正しいのか、そいつ、あの洞窟で出会って友達になり、今現在俺のスキル、捕食者の胃袋のなかに居ます。さらに封印解こうとしちゃってます)

(マジ?)

(マジ、隠しててごめん)

(じゃあその邪龍暴れたとき全部リムルの責任ね)

(はい)

 

「まぁとにかく、封印が解かれないことを祈ろう。話を進めよう」

「あの洞窟、調査したと言うけど、何であんなとこ調べに行ったの?」

 

そうそれだ、まぁ大方、このスライムのせいだと思うけどね。

 

「もう言ってしまったもんは、しょーがねえ。

実は、エレンが言った通り、邪竜の反応が無くなったと噂になってな…」

 

エレンさん言っちゃだめなことポロッと言ってたのね。でもやっぱり、このスライムのせいでしたわ。

 

「しかも、中は魔素が濃いから、反応石持って行ったんだが、濃度が低下しててな。完全に、異変は察知出来なかったんだよ。

今ではあの洞窟、普通よりは濃度濃いけど、唯の洞窟になっちまってる」

「まあ、強い魔物いっぱいいるから、入らない方がいいのは確かだけどね!お宝は何にも無かったし、鉱石なんかも何にもなし!

危ない魔物、倒して中に入るメリット何にもないのよ!」

「探せば、盗賊達の装備くらい、落ちてるかも知れやせんが、大した物はなさそうでやす」

 

また横のスライムがギクッと身震いをしていた。この人だな、この人がやったんだな。はぁ、まったくこのスライムは。

 

その後、口を滑らせたのなら仕方ないといろいろな情報を提供してくれた。スライムがやらかしたお陰で洞窟の価値が下がり、ここら一体の調査も減る可能性が高いと言う話だ。これなら、町を作り続けても良さそうだな。あでも、人間はそうはいかない可能性があるのか。聞いてみよう。

 

「そういえば、今ここで町を作ってるんだけど、そこんところはどうなの?」

「いや…、大丈夫だろ?」

「そうねぇ…、ギルドが口出す問題じゃないしね。国はどうなんだろ?」

「うーん…、あっしには判りやせん」

 

とのことだ、国がどう動くのかは、ただのギルド職員めはわからないということなのだろう。

 

ちょっと心配だなぁ・・・。

 

 

そんなことを思っていると、シズさんが突如胸を押さえて苦しみだした。

 

 

「グァアアアアァァァァァアア!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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