リザードマンの首領と同盟を結ぶべく、リムルと俺、ベニマル、シオン、ハクロウ、偵察中のソウエイ、リムルを乗せるランガとコブリンライダーズは湿地帯へ向かう。
村は、リグルド達に任せてある。俺たちが負けたら、すぐさま逃げるよう手配してある。負ける気はないけど。
『リムル様、ソウゴ様、よろしいですか?』
『どうしたの?』
『交戦中の一団を発見しました。片方はリザードマンの首領の側近です。相手はオークの上位個体のようですが、いかがいたしましょう?』
『いかがって、助けないわけにはいかないだろ?勝てるのか?』
『無理そうだったら俺がカブトの力でそっちいくよ』
『ソウゴ様、ご心配ありがとうございます。ですが、オークロードならまだしも、ただの上位個体、容易いかと』
自信たっぷりだな。大丈夫そうだし、ソウエイに任せよう。
『やれっ!俺たちもすぐいく』
『ちゃんと守ってあげてね』
『御意』
「戦闘態勢をとれ!ソウエイのもとに向かうぞ!」
「「「「はっ!」」」」
「やるっす!」
「ランガっ!」
「仰せのままに!」
ランガ達がスピードをあげる。俺もライドストライカーのエンジンをふかせ、スピードをあげる。
俺たちがついた頃には、オーク達は血を流して倒れていた。どうやら、ソウエイが一人で倒したらしい。
「あーれ?もう終わってるっすか?」
「少しは残しておけよ」
ソウエイの方を見ると、口から血を出しているリザードマンの女性を抱えていた。
「深傷を負っています」
「ああ」
リムルが回復薬を取り出し、リザードマンに飲ませる。咳き込みながらも飲み干し、傷が完璧に塞がる。
「はっ!?致命傷だと思ったのに!?あ、あなたは?」
「俺はリムル・テンペスト」
「っ!?」
すると、突然土下座をはじめた。急にどうしたの!?
「お願いがございます!我が父、リザードマンの首領と兄たるガビルをどうかお救いございませ!!」
ガビル妹!?あの子が!?あれの妹!?マジで!?嘘でしょ・・・。いったいどうしたらあの兄にこんないい妹ができるの!?
「ガビルの妹なのか?」
「はい!」
「何があった?」
「兄ガビルが謀反を起こし、首領を幽閉したのです。兄はオーク軍を自分の力で退けるつもりのようです。ですが、兄はオークロードを甘く見ており、このままではリザードマンは滅亡するのとになるでしょう。父は見張りの隙ついて私は逃がしてくれました!先走らぬようにとの約定を守れず、むしのいい話であることは重々承知のことです。しかし、力ある魔人を従えるあなた様のその慈悲にすがりたく!何卒!何卒!」
俺はリザードマンに近づいていき、肩に手を置いた。
「っ!?」
「もとからそのつもりだから、大丈夫だよ。安心して」
俺はリザードマンにサムズアップし、ジクウドライバーを取り出した。
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
「リムル、急いだ方がいいみたいだね」
「そうだな。先に行ってるか?」
「いや、ハザードを使うんだ。先に行って、使ってしまったら、誰も止められないからな。今回は行けない」
「そうか、とりあえず、急ごう。えーと、君は首領の娘さんだっけ?」
「は、はい!仰せの通りでございます」
膝まずきながら、返事をするリザードマン。
「では、君を首領の代理とする。ここで同盟を締結する。異論はあるか?」
「いえ!異論など!」
「じゃあ決まりだ。同盟は締結された」
「ありがとう、ございます・・・」
「ソウエイ、お前、首領のところまで影移動できるか?」
「もちろんです」
さすが有能ソウエイくん!首領の救出は大丈夫そうだ。
「首領の救出を命ずる」
「御意」
ソウエイが消えていく。首領のもとへ向かったようだ。早いなぁ。
「感謝いたします」
「俺たちは進軍を続けるぞ!」
「「「「はっ!」」」」
「おう!」
ライドクトライカーにまたがり、エンジンをふかせ発進。
待ってろよオークロード。絶対あんたを止めてやる!
「よーしっ!よーしっ!ええ感じになってきたなぁゲルミュッド様ぁ~」
「うむ」
「計画の方順調に運んどるよーやなぁ~」
「我が軍が森の覇権をとるのは近いだろう。そうなれば俺の野望も」
森のどこかで、二人の魔人がオークジェネラルとガビルの一騎討ちを水晶で監視していた。
「なかなか楽しそうな話をしていますね」
そこへ、ドライアドのトレイニーが現れる。
「なっ!?誰や!」
「私の名はトレイニー。この森での悪巧みは見過ごせません」
「こりゃヤバイでゲルミュッド様!森の管理者ドライアドや!!」
「なんだと!?」
「森を乱した罪で、あなた達を排除します」
すると、トレイニーの手に、一つのライドウォッチが現れる。
「ソウゴ、お力、貸していただきありがとうございます」
なぜ、トレイニーがライドウォッチを持っているのか、それは・・・。
「おおー、お前が許可出せば貸せるようになったのか!」
「うん!これで、みんなもライダーの力を使えるよ!!」
度重なる戦闘により、ソウゴのスキルがレベルアップ。他人にも、ソウゴが許可を出せば、ライドウォッチを貸し出せるようになったのだ。
『サイクロン』
ライドウォッチのスターターを押すと、トレイニーは緑色のオーラを纏う。
「精霊召喚、シルフィード!!」
「いー待て待て待て!気早すぎやろ!!」
「断罪の時です、罪を悔いて祈りなさい。エアリアルブレード!!」
シルフィードの隣に、仮面ライダーサイクロンの幻影が現れ、シルフィードと共に魔法を行使する。
魔人二人は、防御魔法を発動するが、防ぎきれず、ピエロの仮面をした魔人の腕が切断される。
「お、お前!!腕ぇええええ!!!」
「むちゃくちゃしよるなあんた。問答無用かいな。まぁ、目的は達成しとるし。ワイらは退散させてもらうわ!ほなさいなら!!」
煙玉を生成し、地面に叩きつける。ピンク色の煙が吹き上がる。煙が晴れた頃には、魔人達は消えていた。
「逃げられましたか。状況は思わしくありません。リムル・テンペスト、ソウゴ、オークロードの討伐、信じていますよ」
オークの軍に囲まれたガビル軍。その軍のリーダーと思われるオークジェネラルと一騎討ちを行うガビル。しかし、オーガなどの種族を食べ、強化されたオークの力に敗れてしまう。止めの一撃がガビルへと迫る。その時。
ガキィイイン!!
ゴブタが現れジェネラルの一撃を弾く。
「おお!!あなたは、あの村の新の主殿!!」
(何言ってんすかこの人)
「あれは、ゴブリンライダーズの隊長、ゴブタだ」
なにやら勘違いをしているガビルへ訂正をいれるランガ。
「牙狼族の!!」
「我が名はランガ、リムル様とソウゴ様の命により、助太刀に来た」
「いかにしてここまで?」
「影移動だ学ばんのか」
「リムル?ソウゴ?どこの馬の骨だか知らんが、邪魔立てするなら、容赦はー」
その背後で、黒炎の大爆発が起こる。ベニマルだ。
あちこちで爆発を起こし、軍を壊滅させていく。
さぁ、ショータイムだ。