あの後、衛兵さんにこの世界のお金の価値と相場、様々なことを教えて貰い、遂にドワーフ鍛冶師さんと初顔合わせだ!
「おい!兄貴!いるかい?」
衛兵さんもとい、カイドウさんがこじんまりとした武具屋へ入っていき、なかにいる主人に挨拶をする。話からして兄弟のようだ。
「お邪魔しまーす!」
「どうもっす!」
「こんにちはー!」
俺達もカイドウさんに続き、店に入っていく。そこには、昨日出会った三人組とこの店の主人と思われる人がハンマー片手にこちらを見ていた。
「「「「「「あっ!!」」」」」」
見覚えのある顔に俺達は驚きながら、再会を喜んだ。
「なんだ?お前達、知り合いか?」
「カイジンさん!!このスライムですよ!昨日俺たちを助けてくれた!!」
「そうそう!隊長さん、旦那の弟さんだったんですね!!」
「・・・」
「おお・・!さっき話してたスライムか!昨日こいつらを助けてくれたそうだな、感謝する!」
「それほどでもあるような?ないような?はっはっはっはっはー!!」
これでわかった、リムルはほめられればすぐに調子に乗るタイプだ。ほら、カイジンさん若干引いてるよ。
「それで、どうして今日はここへ?」
店の奥に移動し、カイドウさんとリムルがここへ来た理由を説明した。
「話は判った、だが今は力になれそうもない。とある国から依頼を受けていてな」
秘密だぞ?と言って説明してくれた。話を聞くと、どこぞのバカが戦争を起こすかもしれない!!という恐怖から先走った周辺諸国が武具の注文を行っているようだ。昨日の薬の在庫切れもこれのせいか。
「で、だ。鋼製の槍200本はできたんだが、肝心の剣20本がまだ一本も出来ていない。材料がなくてな。さらに期日が今週末と来た」
「今週末ぅ!?」
「無理だと言ったらどうですか?」
「最初はそう言ったんだ、そしたらあのクソ大臣のベスターの野郎が、
『王国でも名高いカイジンともあろうお人が、この程度の仕事も出来ないのですかな?』
などとほざきやがった!しかも国王の目の前でだ!許せるか?あのクソ野郎が!!」
あ、荒れてるなぁ。そうだ、ビルドの力でその材料作れないかな?いや無理か、でも武器を作れるから剣のデータと材料さへあればなんとかなる。
「その材料がなくて作れないって、槍とは材料が違うんですか?鋼ならいくらでもありそうなのに」
「それがそうなんだ、剣に使う材料は魔鉱石って特殊な鉱石になるんだ。何とかして終わらせないと、職人資格のはく奪もあり得る仕事なんだ」
それは大事だ。ん?そういえば、リムル、魔鉱石持ってなかった?確か洞窟のなかでたくさん食べたって。
「ねぇーねぇーリムル、魔鉱石、持ってたよね?」
「ああ!もちろんだ!」
「それちょっとくれない?俺がやるよ」
「そんなに作れるのか?」
「見てて」
俺はジクウドライバーとジオウライドウォッチ、ビルド、ジーニアスフォームライドウォッチを取り出し言った。
「カイジンさん、その剣のレプリカかなにかありませんか?」
「残念だがないんだ」
ないんだ、なら俺でも作るのは難しい。ビルドは科学に基づいたものならたくさん作りだせるけど、魔法的力を持ったものを一から作り出すのはちょっと。とりあえずは。
(リムル、カイジンさんに魔鉱石あげて)
(なにか考えがあるのか?)
(今回はおれに任せてよ)
(わかった)
俺の指示通り、リムルは魔鉱石を吐き出した。
「…お、おい! おぃいいい!!! こ、これ、魔鉱石じゃねーーーか! しかも、純度が有り得んほど高いぞ!!!」
「おいおいあんたの目は節穴かい?」
「何・・・?まっ、まさか、いやそんな馬鹿な!この塊すべてが魔鋼だと!?!?」
急な 魔鋼の登場に驚きを隠せないカイジンさん。それもそうだよね。
「こ、これを譲ってくれるのか? 勿論、金は言い値で払うぞ!」
(釣れたな)
(釣れたね)
「さて、どうしたもんかねぇ」
「く!何が望みだ?できることならなんでもするぞ?」
「その言葉を待ってました!俺たちの事情はさっき話したでしょ?カイジンさんの知り合いとかで技術指導をしてくれる人を紹介してもらいたいんです」
「なんだと?そんなことでいいのか?」
「うん、いまの俺たちの最優先事項は衣と住居の獲得。リムルは寒さを感じないけど、俺たちは感じるから何とかしたいんだ。もしこのまま冬が来てしまえば、凍死してしまうゴブリンたちが出てしまうかもしれない。それを防ぎたいんだ。そのほかには武具や衣類の調達もしたい」
「そんなことでいいならお安い御用だ!」
こうして、カイジンさんに魔鋼塊を渡し、契約は成立した。そのほかの細かい取り決めは、作業後、リムルがやってくれるだろう。
その日の夜、カイドウさんは晩飯を食べた後帰っていき、カイジンさんは作業に戻った。カイドウさん、昼からさぼってて大丈夫だったのかな?まぁ、怒られるのはあの人だし、俺はしーらない!
そして、ドワーフ三兄弟に俺たちははいたく感謝された。カイジンさんが国ににらまれたのは自分たちのせいだと思っていたらし、恐縮していたんだという。なら、俺たちとこないかとリムルが言うと、きょとんとした顔した後三人で、相談し始めた。
良い返事が聞けると良いな。さて、本題に入ろう。このペースでカイジンさんが剣を作ったとしても、期日には間に合わないだろう。だから、ここはまた俺が何とかしよう。
「カイジンさん、間に合うの?」
「正直無理だと思ってる。だが、やるしかねぇんだよ!!」
職人さんとくいうの気合いで何とかするか。でも、無理なものは無理だし、効率も悪いしね。さぁ、やるぞー!
(リムル、カイジンさんの作った剣を解析して)
(わかった)
「ちょっ、おい!!」
リムルが捕食者でカイジンさんが作った剣を大賢者が解析、そのデータを俺とリムルの間にある魂の回廊を通じて送ってもらう。
「よし、あとは」
俺はジクウドライバーとジオウライドウォッチ、ジーニアスライドウォッチを作り出し起動、変身する。
『ジクウドライバー』
『ジオウ!』
『ジーニアスフォーム!』
『カメーンライダー、ジオーウ!アーマーターイム!超天才!ビルドジーニアス!ジーニアス!』
「す、す、姿が変わった!?」
俺の横に現れた白をベースにカラフルなボトルが収まったアーマーが現れ、ビルドお馴染みのポーズをとったあと弾け飛び、俺の体に張り付いた。これで、仮面ライダージオウ、ジーニアスアーマーへ変身完了だ。カイジンさんが使っていた魔鋼塊を吸収し、それを材料に万能形成装置で剣を複製していく。
「どうですか?カイジンさん」
「な、な・・・」
言葉を失っているようだ。
「傑作がこんな簡単にコピーされちゃぁ言葉も失うわ!」
(でもリムルも出きるんでしょ?)
(うん、できる)
(人のこと言えないじゃん)
(うるさいやい!)
その後、魔物の体内で生成される魔石の話や、魔鋼で武器を作った場合の性能や性質などの解説をしてもらい。驚きながら興味深くそれを聞いた。後でリムルからパクった魔鋼塊でジカンギレードとサイキョウギレード作っとこ。
「後で魔鋼塊返せよ?」
「チッ!」
「今舌打ちしたな?」
「気のせいだよ?」
「・・・」
さぁ、次は報酬の職人の紹介だ!どんな人が来るかな?