言峰綺礼(偽)は愉悦したい~Painlessness~   作:アイス&コーン

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愉悦の始まり

 突然だが、みんなは『愉悦』っていう言葉の意味を知ってる?

 

 愉悦、とは?

 

 意味:心から喜び楽しむこと。心底愉快に思い喜ぶこと。 参照『国語辞典』

 

 

 ちなみにボクは知らなかった。

 

 いやだってこんな言葉日常で使わないじゃん?

 

 周りの人だって一人の例外を除いていなかったし、じゃあ覚えらんないじゃん普通は。

 

 でもボクの友達にその一人がいてさ、そいつがことあるたびに「愉悦」、「左手を出せ」、「くっ、事後処理が…!」とか言ってきて、それなんなの? って聞いたら「元ネタはフェ〇トの愉悦神父、お前も見ろ。拒否権は無い」って言われたから見たらハマった。

 

 そこででてきた言葉は中2のボクには全部難しかったが、なんだか心が熱くなるような言葉の数々だった。

 

 「お前もこれで中二病だな」なんて言われたが気にしない。

 

 特にギル〇メッシュが好きなのをその友達に話したら「愉悦神父以外は認めない。お前も愉悦部に強制加入させてやるぜ」と言われてボクも立派な愉悦部新入部員になった。

 

 口癖は「愉悦」に変わり、笑い方は「フフフハハハハハハッ」となった。

 

 

 ちなみに「その笑い方気持ち悪いしうるせぇ!」と他の友達に言われた。

 

 それに「大きくでたな雑種。王たる我に諫言とは、な」って返したらビンタされて軽く喧嘩になった。

 

 解せぬ。

 

 

 あ、てかよく考えたら必要ないとこまで語りだしてる。

 

 すみません、文章とか要約するのが苦手なんです! 赦して! あ、ちなみにこの赦すって漢字は罪を赦すとかそういう感じの意味ね。

 

 ギ〇ガメッシュから学んだ。

 

 

 あぁっ! ここも必要ないじゃん!

 

 …いろいろすみませんでした、本題に入ります。

 

 

 結論から入らせていただきます。

 

「異世界へと転生を果たさせていただきました。これからとっても楽しみです」

 

「お、おいキレイ。いきなり虚空に話しかけてどうしたんだ? 頭でも痛いのか?」

 

「いえ父上、ワタシなら平気です。それよりも冒険者になりたいのですが」

 

「キレイ、もう少しパパにわかるように説明してほしいよ。あと、父上なんて呼ばずにこれからもパパと「では少し早いですが旅に行ってきます」呼ん……へ? 今なんて? ちょちょっと! キレイ頼むからパパの話を少し聞いてくれ!!」

 

 異世界転生、なんと甘美な響きだろう…。

 

 一刻も早く冒険へ、早く冒険へとボクを旅立たせて欲しい!

 

 

 

 

 この世界へ転生して1時間程で母上と父上に軽く折檻されました。

 

 曰く、「まだ5歳なんだから冒険者になんてなれません」だの「今は同世代の子供と遊ぶような年頃だから、友達を作っていっぱい遊ぶことが仕事だよ」など、これ以外にもいろいろ言われたけど多すぎて覚えてないっす。

 

 ぶっちゃけ無視したかったが、こういう異世界転生もので調子に乗るとイタイ目に遭うという『お約束』があることを思い出した。

 

 だから、うん、すごく冒険に行きたいのは山々だがここは抑えることにした。

 

 ボクは楽しみたいだけであって、物語のかませ犬的な立場はごめんなのだ。

 

 できれば冒険へと旅立って大金稼いで、有名になりたい。

 

 それ、よくいるかませじゃね? だって? 

 

 

 ―――た、確かにその通りかもしれない。

 

 ど、どうしよう。

 

 ボクアニメとかの主人公みたいにすごい所とか特殊能力とかないんだが。

 

 いや、能力だけなら既にあるかもしれないしこの世界は鎧っていう兵器を使うのが主流だから鎧を手に入れればなんとか主人公風も吹かせられる、のか?

 

 なんだか早口になってしまったが、えと…ボクはどうするのがいいんですか?

 

 わからない!!

 

 

 

 

 この世界へ―――って、これもいっか。

 

 今三日目の夜です。

 

 一つ言いたい。

 

 

 マジでつまらん。

 

 ここ、ゲームないしスマホないし、あっちでもあんまり行かなかったけどショッピングモールとかもないし。

 

 遊ぶ相手は幼稚園生みたいなやつだけだし、え、地獄?

 

 

 赤ちゃんから異世界転生した人たちはすごいと思う。

 

 ボクはもう既に家出しようか本気で悩んでいる。

 

 別に貴族とかでもないし、ただの平民だし、()()()()()でもないから情なんて一切湧かないし。

 

 

 ボクが未だに家出してないのはボクには生きていく術がないからだけだ。

 

 金が手に入って食っていく手段があるなら誰か教えてくれ。

 

 あと、武術とか魔法とか教えてくださいお願いします!!(迫真)

 

 

 

 

 や、やべぇ……。

 

 あ、ありのまま、今起こったことを話すぜ!

 

 ボクはいつも通り砂利ガキ共と遊んであげるか~と考えて歩いてたら、なんかすげぇ雰囲気のある爺さんがいたんだ。

 

 ちょっと気になって子供と装って――正真正銘キッズ――話しかけたら「死に場所と、後継者を探している」とかイタイことを言っていたから「ボク、その『こうけいしゃ』っていうのなりたい!」と元気溌剌に言ったんだ。

 

 そしたら「我が技を見た後にそれを言えるのならば、私が修行をつけてやろう」って言って立った後、大木に向かって正拳突きを放ったんだ。

 

 それでどうなったかって? なんと、木に大きな穴ができたんだ!

 

 よく漫画とかで見る感じのやつだよ。

 

 

 震えるね。

 

 漫画とリアルじゃ全然違うことがわかったぜ。

 

 こんなの見せられたんじゃ弟子入りしない訳にいくまいて!

 

「す、すごい! ボクもこんなわざがうてるようになりたい! おじさん、ボクにもそれおしえて!!」

 

「―――このような(わっぱ)に教えるのは酷じゃが、私ももう長くない。童、お前にとりあえず一か月間修業をつけよう。その間に見込み有りと私が判断すれば後継者として認めよう」

 

「うん! ボクがんばる!!」

 

「……そうか」

 

 少し目尻が緩んだ気がする。

 

 こいつぁ~チョロそうな匂いがしやがるぜ!

 

「うむ、承った。それでは今から鍛えてやろう。時間とは有限なものだ。特に今の私では時間とはとても貴重なものなのだ。童よ、期待しているぞ?」

 

 ――ふむ、こいつは鬼監督というやつなのではないだろうか?

 

 頼る相手を間違えたかな?

 

 まあいいや。

 

 それより聞きたいことがまだあるんだよね~。

 

「だいじょうぶだよ! それよりさ、おじさんのわざにはなまえとかあるの?」

 

「あぁ、そういえば言ってなかったな」

 

 技名、もしくは武術名でもいいからかっこいいのであってくれ!

 

 そしたら頑張れるから!

 

「私が修めた武術の名は『八〇拳』。あの突きはそれの技のひとつである」

 

「…WHAT?」

 

 はっきょくけん? 

 

 ……『八極〇』!??

 

 え、なんで、なんで〇ェイトの武術があんの?

 

 しかもそれは愉悦神父が修めた技で、あの『マジカル☆〇極拳』だとでも言うのか!?

 

 

 ん? ……あれ?

 

 そういえばボクの名前は『キレイ』だったよね?

 

 も、もしかしてボクは―――『言峰〇礼』に憑依してるぅぅうううっ!???

 

 

 お、落ち着け。

 

 そう、ステイクールだ。

 

 

 あれ、いや待てよ。

 

 ボクの容姿は確か銀髪碧眼の美幼年だったはずだ。

 

 愉悦神父とは違い過ぎる、共通点などないはず。

 

 憑依ものだったら体も憑依した対象のものになるのは『お約束」。

 

 え、じゃあなんで愉悦神父を連想させるものがこんないっぱいボクの近くに―――はっっっ!!!

 

 そ、そうか。

 

 これはロールプレイをせよと神が言っているんだ!(迷推理)

 

 なんだか自分でも無理がある気がするがどうでもいいな!(混乱中)

 

 だって、ボクの人生の目的は決まったんだから。

 

 

 『愉悦神父として愉悦する』だ!

 

 んん~なんだそれとか日本語おかしいとかマジ意味不とか、そんな声は聞こえないな!

 

「――ぃ、ぉい、ぼーっとするな!」

 

「! あ、はい! ごめんなさい!」

 

「……これから修行だからといって気を張りすぎるのはいかんな。いついかなるときも平常心でいろ。武術を習う上で最低限の心構えだぞ」

 

「ご、ごめんなさい…。あんなすごいのをうてるようになるかもってかんがえたら、う、うれしくなっちゃって」

 

「いや……、そうだな。まだ童であったな、少し私も言い過ぎた。赦せ」

 

 めちゃくちゃ勘違いしていらっしゃるが、まぁいいや。

 

 どうせ言ってもわからないだろうし。

 

「そういえばまだ童の名も私も名乗っていなかったな。私は『霧左エ門(きりざえもん)』と言う。童も名乗るがいい」

 

「ボクは『キレイ』と言います! これからよろしくおねがいします!!」

 

「ああ、キレイも一か月間私に付いてくるのだ。出来るな?」

 

「―――はいっ!!」

 

「うむ、ではまず軽いランニングからだ! 私が前を走るから付いてくるのだ」

 

「はい! ししょう!」

 

 ああ、本当に楽しみだ。

 

 今世でも身体は『アレ』なままだが逆に都合がいいと考えよう!

 

 やってやるぜ!!

 

 

 

 




この小説を書いたことに若干の後悔とそれ以上の高揚感に包まれている今日この頃、書いてる時は楽しかったんですが読み返すのが嫌で仕方ありません。

 あと、この小説を最後まで読んでいただいた方ありがとうございます。大変読みにくかったと思いますが、編集はしません。

 多分誤字脱字報告をされても修正しないと思います。

 何故って? 先ほども述べましたが嫌だからです! 読み直すのが!!(真剣)

 そんなカスみたいな作者で作品ですが、これからも自慰するために書いていきますので、よろしくお願いします。
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