言峰綺礼(偽)は愉悦したい~Painlessness~ 作:アイス&コーン
だがまだ序盤も序盤、こんなとこからいきなり原作入ってもは? としかならない。駄作を書いてもいい、でも……でも!
―――駄作を書きたいわけじゃない!
もう物語すっ飛ばしてもいいからなにか、なにか方法はないのか!!
…………いや、あれがあった――。
そんな早く欲望を発散させたい自分の都合により、めちゃくちゃ雑な日記が始まります。
茶番にお付き合いいただきありがとうございます。
●月×日
『ボクの愉悦神父化計画は~じま~るよ~』
そんなわけでやってきましたはい、修行編です。
面白くないからここからは『日記形式』だゾ☆
さてさっさと終わらせてボクも愉悦したいからどんどん行くよ~。
まず、師匠はボクに本格的な技は教えてくれなかった。
理由は簡単、まだ体が出来ていないから、そして正式には『後継者』ではないからだ。
技を教えてもらうためにはまず師匠に認められなければならない。
認められるには「ただ付いてこい」の一点張りだったので、大したことないよな~WW、とかボクは思っていた。
勘のいいガキ、もとい人なら気づくだろう。
これはフラグだ、と。
その通り、フラグでした。
ボクは中学生としてはちょっと変わっていて、走り続けるのは全然苦じゃない。
やろうと思えば一日中だって走り続けれる、と思う。
ただそれをしたら多分救急車で運ばれるだろうけど。
また話が逸れちゃった。
えーと、ボクが辛かったのは師匠にずっと小言とか注意をされるのが心にこう、ぐっときたのだ。
「走り方がおかしい」「リズムよく呼吸しろ」「判断が遅い!!(嘘)」「走り方がおかしい走り方がおかしい走り方がおかしい走り方がおかしい走り方―――」。後半走り方のことしか言ってないが事実なのだ。
とにかくこのことを永遠に言われ続けた。
―――きつ……。
●月×日
やっと師匠から走り方に小言を言われなくなったのは、ちょうど1ヶ月が経った時だった。
この1か月間走り続けてボクの体はバキバキになっていた、訳はなく正直身体的にはなんの成長も感じられない一か月だった。
ただ、師匠からはめでたく後継者認定され、本格的な技の特訓をしてもらえることとなった。
といっても前も言った通り今のボクに負荷がかかり過ぎるようなものではなく、ただの技の型を体に覚えさせる修行だ。
これには少し不満だったが「何事も基礎を充実させなければ始まらない。基礎も出来ていないような若い者が『型破り』だのなんだの言っても、それは修行が辛いから逃げ出したいという『心の逃避』である。小さいことからコツコツやるのだ」と言われて、ボクも頑張ろうと思った。
確かに素人が『新しい武術』とか謳っててもダサッ、と思っちゃうだろうしね~。
ボクの同級生でもそういうダサいやついたけど。
「俺ピアノ弾けるんだぜ」って言ってコンクール出たけど素人目から見てもあれは……うん―――努力賞ぐらいは上げてもいいんじゃないかな?
また話が逸れる……。もうボクのデフォになってる気がするけど、まあいいや。
そんなボク的には緩い感じで、師匠との修行は本格的にスタートするのだった。
不覚にもボクは少し、いや、愉悦神父の扱う技をこれから覚えると思うと、すごく、ワクワクする気持ちが抑えきれなかった―――!
●月×日
いや、なんでボクと同じ動きしてるのに木が倒せるんですか?
やっぱそれ技術じゃなくてただの腕力ですよねそうですよね!
え? もう私の筋力は全盛期とは比べ物にならないくらい落ちてる、今のお前が少しすれば私より力が強くなるから、これは腕力ではない? …………もしかしてこの人、愉悦神父より
●月×日
今日ずっと型の練習をやっていて少し飽きてしまい、師匠のように木がへし折れるか試してみようと思って突きを『全力で』放ってみた。
するとミキッ! という音が鳴り木に亀裂が走って師匠には及ばないがすごい音が鳴った。
そのすぐ後、師匠が少し怒り気味にやってきたと思ったら、顔を豹変させて、今度は心配そうに駆け寄ってきた。
「キレイ、その腕はなんだ!?」と、叫ぶような声でボクに問うてきた。
腕? とボクは突きを放った腕を見ると、手首が本来曲がってはいけない方向に曲がっている姿が見えた。あと少し腕全体が変色しているようだった。
ボクはそれに気づき、
「え? 何するんですか?」と言うと、「何か感じるか?」と問われて、少し考えた後「痛いです」と言った。
やはりな、と師匠は呟いてそれから「悪かった、私には治癒魔法の心得がある。傷ついた腕を見せてくれ」と、何事もなかったかのように振る舞うのでボクもそれに乗ることにした。
多分、気づかれたかな~。別に隠すつもりは無いしいいけどさ。……面倒にならないといいけど。
●月×日
師匠がボクの両親にチクった。
そして向けられる謝罪と憐憫の感情。
やっぱりボクはフラグ量産機だったらしい。
正真正銘の面倒事がやってきた。
別にこっちはそんなのが欲しいわけじゃないんだよ。
修行の邪魔だから退いてくれ。
ボクはそう言って今日もまた修行に励んだ。
●月×日
糞だるい……。
いろいろあって今久しぶりに日記を書いている。
久しぶりだから近況報告を書いていこうと思う。
何から言えばいいのかわからないが、まあボク的に優先順位の低い順から書いていこうと思う。
長くなると思うけど許してネ☆
まず、両親が自殺した。
え? いきなり過ぎて訳ワカメ?
え? これは古い?
ま、まぁとりあえず両親は死んだんだ。
あいや、ボクはその二人のことを両親だと思ってたんだが、どうやら彼ら二人は夫婦じゃなく『兄妹』だったらしい。
待て、いろいろ疑問はあるだろうが話脱線しそうだから置いといて……。
で、この自殺した理由だが『罪の意識に耐え切れなかった』からだそうだ。
なんでこんなこと知ってるのかっていうと、
それには中々ハードなことが書かれていたりもしたが、ホントに脱線してしまうからこれも置いといてー。
次に、師匠から『令呪』を渡された。
いやごめん、令呪みたいな紋様の、全くの別物ではあるんだが、それを『私の”真の後継者”であるキレイ、お前に託す』と言われた。
「真の後継者とは、このれい―――『ロストマジック』を託すに足る者であると私が認めたものだ。誇るがいいキレイ、私が今まで見てきた者の中で、お前よりもこの武術に適した人物はいないと断言してやる。勿論、この私を含めて、な」
師匠にそう言われて、感動とか、達成感とか、満たされるような感情で胸がいっぱいになったのを今でも覚えている。
初めてでもないかもしれないけど、それでもとても嬉しかった。
前世も含めて、一番幸せな時間だったと断言できる。
―――ところでこの令呪のようなもの、師匠が言うには『ロストマジック』とは
それだけ? と思ったが副次効果で免疫力強化により毒、病気に強くなり、身体能力が上昇、さらには寿命も延び衰えにくくなるらしい。
え? チート? と思うだろう。ボクも思った。
でもさ、このろすと―――もういいや、『令呪』の本質である純粋な魔力の結晶という話戻るんだが、実はこっちの方がチートだったのだ。
師匠曰く、「私はこの2画を自分に使って鎧を50機に戦艦3隻ほど沈めた」だとか、「致命傷を受け、死に逝く若者に一画を消費した私の治癒魔法を使うと傷が瞬く間に治り、たった1日で万全の状態で復活した」だの、訳の分からないエピソードを聞かされた。
この令呪は『自分にのみ』使用できるが、その効果範囲は多岐にわたる。
これをチートと言わずして何というのだろう。
令呪は全部で3画あり、一画消費しても3日程経てば補充されるらしい。
ただし、3画以上は多くなることはないという、ホントにどうなっているのか知りたいぐらい意味がわからない代物だ。
まぁただこのとんでも令呪がボクが思う優先順位では2つ目だ。
最後が気になるだろうけど、もしかしたらもう予想できてるのかもね。
ボクが一番この空白の時間で堪えたのは、
両親が死んだとか、令呪すごすぎ問題とか、本当は他にも語れてないものもいっぱいあるけど、ボクにはこの出来事が一番の衝撃だった。
それはボクが師匠から真の後継者と認められて、令呪を貰った次の日の出来事だった。
いつもの場所で、いつもの時間に、いつも通り修行している。
そんないつもの風景の中で、師匠だけがいなかった。
でもこういうのは今までも時々あったから心配してなかった。
ボクは夜まで修行をした後に誰もいない家へ帰ろうとしたが、なぜかその時、師匠のことが気にかかった。
今思えばあれが虫の知らせ、と言うやつなのだと思う。
師匠が寝泊まりしてる宿に来て、今日の修行の報告でも語ろうかと思い、師匠がいるドアを開けると、まだ師匠はベッドで寝ていた。
……いや、すまない。寝ていたんじゃなく、師匠はベッドで安らかに息を引き取っていたのだ。
多分、ボクに令呪を渡せたことに安堵して、生きる意味を見失ってそのまま死んだとか、そんな感じなんだろうと思う。
真実は分からないが、殺されたようにも、毒を盛られたようにも見えないから、多分ボクの推測は当たっている。
両親が死んだときには感じなかった哀しみ、自分が世界で独りぼっちになってしまったかのような孤独感。
昨日とは一転して最悪の夜になった。
それが、ボクの一番書きたかったものだ。
だが安心してほしい。
あれからボクもいろいろあって、その苦しみを耐え切ることが出来た。
というか、あれから時間の流れが早すぎて悩む時間すらなかったというのが正しいか……。
さて、しんみりした話は終わりだ。
今はバタバタして日記が書けない日が多くあるけど、また再開するといま決めた。
ボクが今、どんな風に暮らしているのか。
それを―――
「―――入るぞキレイ、ん? なにをしているんだ?」
「おや、『父上』ではありませんか。今ワタシはこの多忙の日々を日記に書いている所でして」
「ははは、それはお前にばかり仕事を負わせる私たちへの皮肉かい?」
「それこそまさかです。『神の
「そうか! それは良い心掛けだな。で、あればそんなお前にまた仕事だ。ある貴族が最近成り上がった話は知っているか?」
「さて、ワタシは俗世に疎いものでして。詳しく教えていただいても?」
「ああいいとも。その貴族は家を出て一人冒険者へとなり、その冒険の末『ロストアイテム』を持ち帰った、最近では珍しい成功した冒険者なのだよ。まさに物語のようだとは思わんかね?」
ええ、と頷く。
「それでそれだけならばよいのだが、なんと彼のもとには莫大な財産が手に入ったという。これが本当か、お前には監査へと行ってもらう。そして本当だった場合、神殿に対する
「ええ、喜んでその任、果たさせて頂きます。これは『冒険者として成り上がった彼を救う行い』であると、そういうことですね」
「ああ、そうとも! これは金銭などというくだらないものに彼が溺れないようにするための措置だ! その辺りの説明も頼んだよ、『代行者』よ」
はい、と静かに
父上は帰っていくかと思ったが、ふいにあ、と言いこちらを向く。
「彼の名前を伝え忘れていたな。彼の名は『リオン・フォウ・バルトファルト』だ。確かキレイ、お前と同い年の筈だ。仲良くしなさい」
「リオン・フォウ・バルトファルト、ですか。確かにお聞きしました。ワタシも任務遂行のため最善を尽くしましょう」
「ああ、よろしく頼んだ」
そう言って今度こそ父上は部屋から出ていった。
死に晒せゴミ上。
ああっとそうそう、そういえば今の近況報告を忘れてたな。
今のボクの状況は、そう、『ボクの愉悦神父化計画、その前段階』といった感じかな?
早く年取って神父になりたいお。
面倒すぎてめちゃくちゃ飛ばしたお。
今度は主人公登場させたいお。
面白そうだったら主人公の冒険譚も幕間として書くお。
――――なんだこれ?