曇り後晴れ。時々豪雨。(タキオン編開始)   作:にゃす

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エイシンフラッシュ.5

 俺はフラッシュの予定表を机へと戻した。

 

「……………」 

 

 ……睡眠薬? 縄?

 

 使用を視野にって…一体何に使うん………いや、想像に難しくないな。

 

 フラッシュが俺を?

 

 ……頭の中で様々な可能性を潰して行くが、このラインナップを使うような相手は俺位しかいないと俺の脳は結論付けた。

 

「は」

 

 腹の奥が押し上げられて…。

 

「はっ……」

 

 むせ返ると表現するべきか。

 

「は…ははっ……はっ……」

 

 ここまで嫌な笑いが出たのは初めてだ。

 

「…………」

 

 どうする。

 

 どうする?

 

 どうすればいい。

 

 急激に体の体温が下がっていく感覚がする。

 

 まさか、フラッシュまでもが例に漏れなかったなんて。

 

 俺はウマ娘と共に円満と言う体で学園から姿を消した同期を何人も知っている。

 

 フラッシュと旅行したりしたが、何とかフラッシュに折り合いをつけようと努力して、こうして日本に戻れた。

 俺だけは数少ない生き残りとして、この学園で生き残る事に成功したと……思っていた。

 

 つい先程、30分前までは。

 

 今日だ。今日決まる。俺はちらりとスマホの時計を見た。

 

 …時刻は17:56分を指している。

 

 フラッシュがトレーナー室に来るのはいつも18:00びったりだ。今から逃げれば……。

 

 ……………。

 

 俺がフラッシュから逃げる? そんなバカな。今更逃げるだと? フラッシュとくっつくのを拒否していたが、だからって俺自身がフラッシュに何の思い入れが無いとは言っていない。

 フラッシュと過ごした日々とそれにより作られた思い出がまるで重しのように俺にのしかかり、俺の逃走を許さなかった。

 

 ……足が動かないんじゃあな。

 

 …だけど予定表を見る限りフラッシュは俺をどうにかしようとしている。いや、まだどうにかされると決まった訳じゃないが、あんなことを予定表に書く位だから……。

 

 

 

 少なくともフラッシュは相当キテるのには間違いない。

 

 

 

「……………」

 

 ……18:00まで、後2分。

 

 その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カツーン、と。ローファーの廊下を蹴る音がトレーナー室にまで響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全身が総毛立つとはこういう事だろうか。

 

 この足音の主がフラッシュは限らない。

 

「………………」

 

 だけど統計的にこの足音はフラッシュの可能性が高い。

 

 …さっきから心臓が痛いなぁ?

 

 それに冷や汗も止まらない。

 

 こういう時生き物は身の安全のために隠れられる所を探す物で。

 見慣れて見る所も無いはずのトレーナー室を見回すが…もちろん、隠れられるような場所は無い。

 今度は俺の背後にある窓に目を向ける。

 …飛び降りて逃げたら良くて致命傷、最悪死亡だな。

 

 ……俺は……座して待つ事に決めた。

 

 あー、凄いクリアに足音が聞こえる。まるでトンネルを歩いてるかのような響き方だ。さっきよりもずっと近い。

 

 スマホを一瞥すると、17:59分だった。

 

 …来る。

 

 そして、足音はついにトレーナー室の前で止まり…。窓越しにフラッシュの顔が見えた。

 

 フラッシュからは椅子に腰掛けてる俺が見えてる感じかな。

 

 フラッシュは特にノックもせず、右掌をペタリ、と窓に貼り付けて、薄っすらとした笑顔を浮かべる。

 

 入れろって事だろう。

 

「…………よぉ、フラッシュ」

 

「失礼します」

 

 俺が喋りだすと同時に、フラッシュはトレーナー室へと入ってきて…俺の前へと移動した。

 

「こんばんは、トレーナーさん」

 

 俺はついに机越しにフラッシュと対面する事となった。

 

「……今日はどったの?」

 

「…………」

 

 フラッシュの瞳が机の上にある予定表を刺した。

 

「しっかりと読んでくれたようですね」

 

「ああ、ごめん、つい」

 

「いいんですよ、あなたに読んでもらうために置きましたから」

 

「…………」

 

「決心は付きましたか?」

 

「あーー、いやぁ、ちょっとぉ…性急過ぎやしな」

 

 フラッシュの両手が作業机に叩き付けられ、俺の声はそれに遮られた。

 

「トレーナーさん」

 

 フラッシュの、レイピアのような声が鼓膜や体に突き刺さる。

 

「トレーナーさんはもうわかっているはずですよ」

 

「…なぁフラッシュ、今ならまだ」

 

 キュッ、とフラッシュの耳が後ろに向かい絞られた。

 

「どっち付かずは身を滅ぼしますよ、トレーナーさん。これも頭のいいあなたならわかることです」

 

「…………」

 

 …俺の沈黙を見たフラッシュはもう我慢できないと言わんばかりに口を開いた。

 

「トレーナーさん、いつまでこのような中途半端な事を続ける気ですか?」

 

「……あなたは既に気付いているでしょう。はっきり言います、私はあなたが好きです。だからあのような事をしました」

 

「……………」

 

「そして…あなたは私を拒みませんでしたよね? もう、あなたは後数歩の所にいると思います」

 

 フラッシュが一歩俺に向かって歩みを進めた。

 

「……ですが、その数歩がとても遠かったようです。あなたの意志は鋼でした。ですから……最後にこうすることにしました」

 

「……………」

 

 ……なんとなく、わかってた。いや。わからないフリをしていたのか?

 

 フラッシュにここまで言わせてしまうなんて。俺は……どこで間違えた? 最初から間違ってたのか?

 

「……こんな生殺しなんて、私には耐えられません。私はあなたに肌を許しました。あなたも…私に身を委ねてくれました。そこまで来て……そこまで来て、決めてくれないのなら…あなたは、酷い人です」

 

「………」

 

「さぁ」

 

 ぽす、とフラッシュが作業机に座り、身をこちらに乗り出す。

 

「私と共にドイツに渡るか。日本に残り続けるか」

 

 ここまで近付いて見えたフラッシュの瞳は…今まで見たことのない鈍色となっていた。

 

「私か、私以外かを…選んでください」

 

 フラッシュは俺に右手を差し出した。

 

「フラッ…シュ」

 

 …選べ、か。

 

 ここまでされて。手を取らない選択肢があるのか。距離感と言う物は既にフラッシュにより粉々に破壊されている。後は俺が…。

 

 ああ、そうだな。俺とフラッシュの間にあった最後の支え棒って……俺の気持ちか。俺が…一歩踏み込めば…この話は終わる。…温泉に行った時点で既に、俺はフラッシュを求めてしまっていたのだから。

 …フラッシュとドイツで過ごしたドイツでの数日間は…また繰り返したいと思える物だった。フラッシュがいたから繰り返したいと、そう思えたんだろう。なら……俺の中ではもう、既に決まってるってことじゃないか。

 

「……ッ」

 

 俺は…フラッシュの右手に自らの右手を重ねた。

 

「…………」

 

「…………」

 

「…トレーナーさん」

 

「………決めた。一緒にドイツへ行こう、フラッシュ」

 

「………………」

 

「……フラッシュ?」

 

 俺が首を縦に振った後、フラッシュは目を伏せてぷるぷふと震え出した。

 

 すると……。

 

 

 

 俺の右手を引っ張りながらフラッシュはこちらに向かって飛び掛かった。

 

 

 

「うぎゃぁぁぁ!?」

 

 

 

 フラッシュの頭を胸に受け止めて、俺はフラッシュと共に椅子ごと床へと向かい倒れ込んでしまう。

 

 いてぇ!? フラッシュの頭突きいってぇぇ!!

 

「フラッ…フラッシュ!?」

 

 今まで一度も見たことのなかったフラッシュの姿に目を白黒させていると、俺に折り重なるような形で床に倒れ込んでいたフラッシュが俺の上に跨がり、両手を俺の胸元に置いて俺を見下ろしていた。

 

「良かった……本当に……」

 

 フラッシュの顔は…人生を掛けた賭けに勝ったような表情をしていた。

 目的を達成する度に鈍く光っていた瞳は、グルグルと…本来の青と黒の混じり合った渦のような物が渦巻いており。

 

「…ごめん」

 

「本当に……本当に…」

 

「もう、決めたからさ。心配しなくて大丈夫」

 

「……はい…」

 

「…ごめんなぁ」

 

 俺は…両手をフラッシュの頬へと伸ばし…ゆっくりと撫でる事しかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの後はフラッシュを宥めるのにかなり時間を使ってしまった。

 

 …元はと言えば…俺のせいなんだよな…? …うん、俺のせいだわ。

 

 フラッシュを宥めて、トレーナー室の談話スペースのソファーにて二人で落ち着いた時間を過ごしていた所…フラッシュは突然立ち上がり、自分の優勝レイやトロフィーの飾られた窓付き棚の前へと移動した。

 

「フラッシュ?」

 

「…………」

 

 フラッシュは何も言わず窓を開き…トロフィーを取り出した。そのトロフィーのカップ底へと手を伸ばし…フラッシュはなんと錠剤の入った容器を取り出した。そのトロフィーをしまうとまた別のトロフィーを取り出し、同じ手順で今度は縄を取り出す。

 

 ……そこに隠してたのか!? 確かに一度飾ってしまえばトロフィーの確認なんてしなくなるからな……いい隠し場所だわ……って、何感心してんだよ。

 

 トロフィーを戻して窓を閉めれば、フラッシュはトロフィーと縄を持って対面のソファーへと戻った。

 

「…ガチで隠してたのかよ…」

 

「はい。私は予定に嘘は書きません」

 

「…それ、最悪の場合に使うつもりだったのか?」

 

「はい。トレーナーさんを説得するために」

 

「……これを使うことが無くて良かったです」

 

「いや…うん…本当に…な」

 

「………」

 

「………」

 

「さて…これはもう、必要ありませんね」

 

 フラッシュは縄と睡眠薬をソファーの隣にあるゴミ箱に捨てた。

 

 …これが俺の手を縛ってたかもしれないのか。

 

「…トレーナーさん。気が変わらない内に、退職の意思を理事長に伝えに行きませんか? 私は転入の意思を伝えます」

 

「そう…だな。事は速い方がいいや」

 

「じゃー…今から行くかぁ」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺達は理事長室へと向かった。…何故か理事長とたづなさんが既に待ち構えていた。最初からわかっていたかのように。

 

「疑問! トレーナー君、わざわざ帰って来てくれたのは……しっかり挨拶するためだったのかな?」

 

「ま、まぁ…そう言う形になっちゃいましたね…」

 

「理解! うむ、誠実なのは良いことだ!」

 

「…そしてフラッシュも…意思は変わらないな?」

 

「はい。もう既に決めました」

 

「わかった。では、ドイツトレセン学園にその旨を伝えよう。ドイツトレセン学園は日本と同じように優秀なウマ娘を迎え入れてくれることだろう」

 

「ありがとうございます、理事長」

 

「…君たち二人は共にドイツへ渡るんだろう?」

 

「はい、そうっすね」

「はい、そうなります」

 

「そうか……」

 

「……祝福! 子供ができたら是非この私にも見せておくれ!」

 

「ゴホッ」

 

「理事長!!」

 

 理事長の唐突な爆弾発言に俺は咳き込んでしまい、たづなさんが理事長を諌める。

 そして俺の横にいるフラッシュはニコニコと笑いながら横から俺の顔を覗き込み、俺は天井を見上げることしかできなかった…。

 

 こうして俺の退職とフラッシュの転入に関する旨を伝えた後、理事長が緩く締めて解散となった。

 

 フラッシュの転入に関しては転入が通らないことがまずないから安心してドイツへ向かってくれとのことだった。

 俺の退職は1周間後というスピード退職になっている。こういうのって普通は一ヶ月二ヶ月前に申告してから退職できるものなんだけど、やけにスムーズに決まったんだよな…。やっぱり理事長とたづなさんが始めっから準備してたんじゃないのか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 理事長室での書類取得等のあれこれを終わらせてとりあえずこの日はトレーナー寮へ戻った。

 

 …フラッシュもやっぱり荷造りは速い方がいいと言う事でナチュラルに俺の部屋にまで付いて来た。俺もいい加減慣れたし何も言わなかったけど。……担当が当たり前のように寮まで付いて来るのをどうとも思わないトレーナーもどうかと思うが、俺の頭は既にそうできてしまっていた。

 

 当たり前のようにフラッシュが俺の自室に入って来て、持ってくべき物だとかを一緒に選別した。

 今回もまた前来た時みたいにすぐ戻ってくれると思ったが、そういは行かなかった。

 今日は泊まっていくそうな。

 

「えぇ? 今日は泊まってくの?」

 

「はい」

 

「届は…まぁちゃんと出してるからここにいるのか」

 

「はい。届はしっかり出して学園の浴場に入って汗は流しましたし、ルームウェアも持参してきました」

 

「…………」

 

「トレーナーさんに不便は掛けません」

 

「そ、そういう問題かぁ?」

 

「じゃあ…ほら、ベッドはそっちだぞ」

 

「はい」

 

 フラッシュは早足に寝室へと入り込んだ。俺もそれに続く。

 

「………」

 

「よいしょ」

 

 部屋に入った後フラッシュは立ったままだったので、家主である俺がさっさとベッドに座り拳でボスボスとベッドを叩き…。

 

「立ってないで座んな」

 

「失礼します」

 

 フラッシュは意外にも俺の隣じゃなくて反対側に腰掛けた。

 

 そして……フラッシュは唐突に衣類をはだけ始めた。

 

「おーいちょっと待て、出る! 出るから!」

 

「今更ですか?」

 

「あぁん!?」

 

「もう慣れてしまいましょう。お互いの着換え位」

 

「いやいやいやいや」

 

 俺は背筋を伸ばして壁を見る事にした。衣類の擦れる音がやけに耳に残る。

 

 …フラッシュが唐突に何かしだすのは狙ってる時だからこれも……はぁ…。

 

 フラッシュが着替えた後は俺の番だった。…急いで着替えたよ。

 

「はぁ〜〜」

 

「一緒のベッドで寝ることに関しては、もう慣れっこですね」

 

「誰かさんのせいでな」

 

「フフフフッ」

 

 寝間着に着替えた後は流れで毛布にくるまった。

 現在フラッシュの背中側から俺がフラッシュのお腹に両手を回して軽く抱いてる体勢になっている。頭はフラッシュの枕になるようベッドとフラッシュの頭に挟まれている。そしてフラッシュの尻尾が俺の腰に巻き付いてる感じだ。

 

「……トレーナーって、ウマ娘とくっ付かないといけない呪いでも掛けられてるんかね?」

 

「さぁ……ですが、とても素敵な呪いだと思います……いえ、むしろ祝福でしょうか?」

 

「フラッシュ達からするとそうだろうな…」

 

 フラッシュは肯定も否定もせず、口元を手で多い微笑むだけだった。……つまりそういうことなんだろう。

 

「……フラッシュってさ、いつから…俺との予定を?」

 

「そうですね……最初の一年目から既に…トレーナーさんは私が引退した後も関係が続いていく方だと思っていました」

 

「あなたの隣を歩く私を想像し始めたのは……二年目からですね」

 

「…いいのか〜? 一二年でロックしちゃってさぁ」

 

「一年二年もあれば個人の事は大抵理解できますよ…それも、ほぼ毎日会うあなたなら尚更」

 

「そっかぁ」

 

「…………」

 

「…………」

 

「…なぁフラッシュ」

 

「はい」

 

「ドイツ語教えてくれよ…」

 

「…はい♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして…退職する一週間の間にJALのチケットを予約し、家族にドイツへ転勤すると言う無理のない嘘を付き…フラッシュとドイツ移住の計画を立てた。

 

 まず金銭関係だが、俺の口座にある日本円をユーロに少しずつ変換し、ドイツにあるフラッシュのドイチェバンクなる銀行の口座へと数百万ユーロ単位で送金することになった。自分の口座を開設したかったけど永住権が無いと突っぱねられたりするらしいからとりあえずフラッシュの口座を使うと言う訳だ。…後々ドイツで籍を入れるだろうし口座は共同の方がいいよな?

 

 次に永住権についてだが、これが面倒だ。

 永住権を取得するためにはドイツに長期滞在し、ビザ申請する必要がある。ビザに関してはワーキングホリデービザを取得しろとのことだ。これを取得した後に色々……具体的には日本での戸籍も何とかしないといけないし、納税やら数年間の滞在も必要だな。さらに俺を信用に足る外国人かを判断してくれる親しい人がいて…俺は晴れて永住権を取得できるらしい。

 

 …そんな上手く行くかねぇ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、三週間後。俺とフラッシュは成田空港にいた。

 

「今日で日本ともおさらばか…」

 

「これからあなたの生活がドイツ主軸になるだけで、二度と日本に帰れなくなるという訳ではありませんよ?」

 

「まぁまぁまぁ……故郷から長く離れる時はそういう心境になるもんさ…」

 

「???」

 

 フラッシュにはあんまり俺の感覚はわからなかったらしい。…そりゃそうか、フラッシュはこの年齢で日本に長期滞在してたんだし。

 

「…フラッシュはさ、ファルコンとか、ゴルシとか、カレンちゃんとか、シャカールとか、友達いるじゃん。未練とかさ」

 

「……えぇ、ありますよ。もちろん」

 

「ですが……」

 

 フラッシュは顔を傾け俺を見つめた。

 

 …さて、空港の入口前で道草を食ってる場合じゃないな。

 

「……じゃあな、日本」

 

「はい。行きましょう、ドイツへ」

 

 俺は再び成田空港、そのターミナルへと脚を踏み入れ…多分、もうしばらくは戻る事ができないであろう祖国に別れを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 海外出身のウマ娘が、お気に入りのトレーナーを連れ出してしまうのはよくある事だそうな。




 次回、ドイツ永住。
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