ルフィ旅立ちの時、明らかにおかしな連中がたくさん。
村長は思わず叫んだ。
「誰だ!? お前ら!?」
「 おれは海賊王になる!!!! 」
今、麦わら帽子を被った活発そうな一人の青年──ルフィを乗せた小舟が大勢の村人に見送られながら大海原へと出航する。
「「 うおおおおぉぉぉぉ~~~~っっ!!!! 」」
その後ろに大勢の人間を乗せた無数の船を引き連れて……
「 ちょっと待てい!! お前ら誰だ!? 」
思わずフーシャ村の村長が叫び、航海は延期になった。
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訳ありの船医「ドポル」
台形みたいな体格した男が村長であるウープとテーブルを挟んで対面していた。その近くには退屈そうに眺めているルフィと彼らのやり取りを面白そうに見ている村の人間たちもいる。
「安心しろ村長。俺の後進はちゃんと育っている。俺がいなくなっても問題はない」
ドンと構えながらそんなことを述べる。
「いや、そういうわけじゃない。何も海賊と一緒に行かんでもいいじゃろと言いたいんじゃ」
「そうはいうが今の時代どこもかしこも海賊がいる。連絡船とかだと奴らの絶好のカモになるだけ、ならいっそ海賊として行った方が安全だろ。それに俺には行かねばならない理由がある」
そう言いつつテーブルの上に新聞を置く。その見出しには「ドラム王国、壊滅!」という文字がでかでかと書かれていた。彼は故郷を心配しての同行だったのだ。
「それにルフィはともかく、他の人間に医者は必要だろ?」
そう話す彼にウープは溜め息を吐いた。
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強面の魚人「ウーロン」
「魚人海賊団の頭が何故この村におるんだ?」
一人の背の高いサメらしき魚人が対面に座るや否、ウープはテーブルの上に置かれている手配書を目で指しつつ、そう尋ねた。アーロンは東の海(イースト・ブルー)では破格の賞金首ゆえに調べたことがあったからだ。そしてウープはその魚人たちの恐ろしさを知ったのである。
「俺の名は『ウーロン』だ。お前が言っているのは俺の双子の兄である『アーロン』のことだろう」
指で手配書をとんとんと指しつつ、そう答える。
「俺はある人に言われて兄の近況を調べに来た。それだけだ」
それだけ言うと押し黙り、それ以降喋ろうとはしない。ウープもまた「そうか」と相槌を打ち、二人の会話は止まった。
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二人組の巨人「ウーロ」「クロクサ」
地べたに座る二人の巨人。それでもウープは上を見上げないと彼らの顔を見ることができない。一人は青と緑、もう一人は黒と赤という二色の衣装に身を包んでいる。彼らが手にしている斧もまたバカでかい。ルフィはそんな彼らを目を輝かせて眺めていた。
「俺たちの知己である『サウロ』が死に、その手掛かりを求めてここに来た」
青と緑のウーロが厳かに語りかけ、クロクサが続ける。
「然り、そしてその少女がとある組織にいることを我々は知った」
「だが我々の巨体では侵入等、無理な話。そこでお前たちの力を借りたい」
首が痛くなってきたウープは早々に変わってもらうことにした。
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迷子の人魚「マリアナ」とお供のクラーケン「ぽち」
水がたっぷり入った大の大人が入りそうな巨大な桶に人魚の少女が浸かっている。下半身は魚類ゆえか露出しているが、上半身は和装であった。肩まで伸びたくせっ毛のある青緑色の髪が光の反射を受けて艶やかな光沢を放っている。その幻想的な光景にウープも思わず見とれるほどであった。
もっともルフィの次の一言で台無しになったが。
「なあ、人魚ってどこから『う◯こ』出すんだ?」
「やめんかバカたれ!!」
ルフィの質問を照れ笑いで濁しつつ、人魚の少女は自分の事の成り行きを語る。
興味半分、魚人島を出たのはいいが海賊同士の争いに巻き込まれ、紆余曲折の果てにこの村に辿り着いたという。
「ふうむ、魚人島からずいぶんと流されたもんだな」
「ええ、お恥ずかしながら……」
「正直、海賊なんぞに送ってもらう必要はないと思うんだが……」
「いいえ、ルフィさんだからこそ信用できるんです!」
そう力説する人魚の少女を心配しつつも遠くで唸り声を上げる巨大な生き物を視界の端におさめながらウープは思った。
(……あの生き物を手懐けておるなら大丈夫だと思うが……)
巨大な頭足類が見覚えのある巨大な海蛇を頭からバリバリと食べていた。
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ルンバー海賊団
骨の、武装したスケルトンの集団としか言い様がない集団がそこにいた。
「なんだ? お前ら?」
思わず尋ねるウープに彼らは答えた。ウープの問いに席に座った代表らしき骨の一人が「信じられないかもしれませんが……」と前置きを置いてから重々しく答えた。
「実は我々は一度、死んでいるんですよ」
「だろうな」
そして彼は自分たち身に起こった出来事を述べていく。
曰く、自分たちの船長が悪魔の実を食べた人物であり、それが死んだ人間を蘇らせる代物だということ、自分たちはその影響で蘇ったのだろうと、そして自分たちが蘇った時にすでに船長の姿はどこにもなく朽ち果てた船とともにここにいたという。
「おそらく我々の船長は
「我々は船長を助けたい」抑揚のない声で坦々と言う彼だったが、その目玉のない眼孔からは強い意思をウープは感じ取った。
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小さな小人の勇者とその仲間たち
テーブルの上にうじゃうじゃと小さな人影が乗っている。その中からは一人が前に出た。
「やーやー、我こそはトンタッタ族の勇者ユージーンである!」
逆立った髪をした小人が剣を高く掲げて名乗りを上げる。
彼らが言うには自分たちの祖先は
だがある日のこと、彼らの下にドレスローザから傷だらけの同胞がやって来た。奴隷にされた仲間たちを助けてほしい、と。
「──だが、相手は七武海の一人。我々は戦力を増強しながら向かうことにしたのである!」
小さな勇者は胸を張ってそう言った。ウープは頭痛がした。唐突に出た七武海の名に。
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奇妙な四人組の男女
だるまのように丸々と太った中年、背の高い髭を伸ばした細身の老人、貧弱な下半身に対して逞しい上半身を持った若い男、強いウェーブのかかった髪を腰まで伸ばした赤毛の女性、性別、体格、年齢がバラバラだが全員が共通して帽子を被った剣士の格好をしていた。
「がははは、我々は面白そうな連中がいたからちょっと寄っただけの集まりさ!」
「じゃがこれも何かの縁」
「ああ、幸い俺たちの目的である『魚人島』に行きたいお嬢さんもいることだしな」
「あたしらはそこまで一緒に行こうと思ったのさ、ふふふ」
彼らの目的は「オールブルー」
なんでも四つの海の魚たちが生息している伝説の場所らしい。
海のことは海をよく知る種族に聞けばいい。
彼らはその手掛かりを求めて魚人島へ行くという。
「しかも我々は遂にその『オールブルー』らしき場所を見つけた! それがこれだ!」
そう言って太った男は懐から一枚の写真を取り出し、テーブルの上にぽんと置く。ウープや村人たちも気になったのか身を乗り出す。その写真はうら若き人魚たちが人間の男を接待しているものだった。いわゆるキャバクラというものだった。
「 ただのキャバクラじゃねえか!! 」
思わずウープは怒鳴った。
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燃える霊獣伝説
「がうがうがう、がうがうがう、がうがう」
巨大な虎が二本足で立っていた。虎にしては下半身が貧弱だが、それは虎だった。
だが上半身が燃えていた。
しかし不思議なことにその炎は燃え移らなかった。
それがさっきから「がうがう」言っていた。
「すまんが何を言っているのか分からん」
燃える虎はしょんぼりと背中を丸めて次の人と交代した。
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見た目がほぼ人間のウサギのミンク族の少女
やや緊張した面持ちでウサギの耳を生やした少女がいる。名は「レイ」という。
レイはあたふたしながら手振り身振りを交えながら経緯を話していく。
何でも故郷で足を滑らせて海に落下。流れに流れてここまで来たらしい。
途中、耳に興味を示したルフィが彼女の耳を引っ張り、危うく千切りそうになり、慌てたウープがルフィを杖でぶん殴る場面があった。
ルフィに目の端に涙を貯めながら「うーうー」と恨みがましい視線を向けつつ彼女は席を立った。
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とある空島の生き残り
背中に鳥の羽を生やした集団がいる。
代表の名はギネルギー。
「ゴロゴロの実の能力を無効化できると言われているゴムゴムの実の能力者を探してここまで来た」
ルフィに鋭い視線を向けながらそんなこと宣う。
何でも彼の故郷は実の兄に滅ぼされたらしい。そんなことをしでかした兄を止めるため生き残った者たちを引き連れてやって来たとのこと。
そして何を思ったか突如、ルフィに飛びかかり、思いっきり右手で殴り飛ばした。
「──妙な感触だ。確かに情報通り打撃は効かないみたいだな」
自身で殴り飛ばしたルフィを見ながらそんな感想を漏らす。
当然、殴られたルフィは面白いはずがなく、ギネルギーを睨む。
「道中、空島での戦い方を教えてやる。俺たちを納得させるだけの実力を身につけられなかった場合はお前を殺して悪魔の実を奪わせてもらう」
一方的にそう告げるとルフィに背を向けて去ろうとする。
「空島って何だ?」
ルフィは去っていこうとするギネルギーの背中に向けてそんな疑問をぶつけた。
「白い雲でできた空に浮かぶ島だ。俺の故郷は奴の雷で跡形もなく消されたがな……」
空に目を向けながら、どこが寂しげな表情でギネルギーは答えた。
ルフィはそんな態度のギネルギーに対してただ一言「そうか」と応えた。
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夜の宴
多種多様な種族が入り乱れての宴会が村の広場で行われていた。
ここまで村に人が集まったのは今までになかっただろう。
少なくともウープが生きている限りではなかった。
ルフィはともかく他の連中が自分たちの目的を達成することを祈りながらウープは彼らを眺め続けていた。
明日からは静かになるなあ……と。
ざわ…( ´・ω・)にゃもし。ざわ…
▪️供養のために執筆じゃ
全部のオリキャラをぶちこむほどの気力がなかった