異世界転生殺し チートスレイヤー アナザーミッション(VSアナザーベストナイン)   作:3S曹長

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 新章、「Mr.土方」襲来、始まります。「殺し」ではなく「襲来」?どうなるのでしょうか。

 間違えている人がいるかもしれないのでお伝えします。当作品のベストナインの元ネタにはアニメ化作品はございません。人気アニメ作品ばかりが元ネタだった原作のベストナインとは大違いです。


第三章 「Mr.土方」襲来 その1 「テンスレ」

 ベストナインの序列5であるスパノ=ヤナティン、通称「ソルティングブレッド」が死んだ日の晩。地下室では、リュートとゴーギャンの復讐成功と、パン祭りの大盛況を祝った祝賀会が行われた。祝賀会と言っても、内容の一つが「復讐の成功」であることと、復讐対象がまだ残っていることもあり、派手に行われたわけではなく、いつもより豪勢な夕飯を食べつつ皆で談笑する程度のものだった。

 

「とりあえず皆、今日はお疲れ様。皆の頑張りのお陰で二人の復讐は無事成功。(えさ)としての意味合いのあったパン祭りも大盛況で、収入もたっぷりだ。今夜はとりあえず疲れを癒やし、次の復讐に備えようではないか。ではいただくとしよう」

 

 魔女の言葉で夕食の時間が始まった。リュートは早速手元にあった芋料理に手を伸ばす。ここでの食事はいつもリンの手作りで、どの料理も文句の言い様がないほど美味しかった。

 

「ゴーギャン、リュート、皆の(かたき)が討てて良かったな!」

 

 ジモーの言葉をきっかけに皆が二人の成功を喜んだ。それを受けて、ゴーギャンが口を開く。

 

「ああ、皆ありがとう。皆の協力のお陰で私は今日、復讐を成し遂げられた。これで託児所の皆も浮かばれる。今度は皆が復讐を成し遂げる番だ。無事全ての復讐が済むまでは、私も皆と共に歩んでいこうと思う」

 

ゴーギャンの言葉の後、リュートも自分の思いを宣言する。

 

「俺も同じです。今日で俺は村の(かたき)だったルイとスパノを討つことが出来ました。でもこの世界にはまだ、何の罪も無い人間を殺して平気な顔をしている転生者がいます。俺はそんな極悪非道な転生者を討ち滅ぼし、これ以上俺のような悲しい思いをする人が現れないようにしたいんです。それが今の俺の夢です」

 

リュートの宣言を受け、あちこちから拍手や応援の声が聞こえた。

 

「良く言ったぞ、リュート!やっとらしくなってきたな」

 

「らしくなってきたって何ですか、レースバーンさん」

 

 照れくさそうな様子のリュートに、葡萄酒(ワイン)の入ったグラスを手に持った魔女が問いかける。

 

「リュート、本当に復讐は終わりで良いのか?まだ立花亭座個泥(たちばなていざこでい)が残っているんだぞ?」

 

「でも立花亭は村の人達を殺してないんだろ?」

 

「質問を質問で返すなよ。疑問文には疑問文で答えろと教わったのか?」

 

「じゃあ答えるよ。村の人達を殺してないなら立花亭を殺そうとは思っていない。ただ…」

 

リュートは今まで言葉に出さなかった思いを打ち明けた。

 

「もしも立花亭に会う機会があるなら質問したい。俺の村でどう行動してたのか、何でルイとスパノを止めなかったのかを」

 

「それで、返答次第では殺しもありか?」

 

「しつこいぞ魔女。向こうが殺してないなら俺は殺さない。まあ…他所(よそ)で虐殺をしているなら見過ごせないけど」

 

「ふーむ、それは残念だな。あいつが一般人を殺しているという情報は今の所無いからな」

 

魔女はわざとらしく、がっかりしている素振りを見せた。

 

「他人を殺しへと誘導する性格の悪さは相変わらずだな、魔女」

 

「本人に直接性格の悪さを指摘するとはな。嫌われるぞ、ポセイドラ」

 

 うんざりとした様子のポセイドラの発言を、魔女は飄々(ひょうひょう)とした様子で返す。

 

「だが、ポセイドラの言うことも(もっと)もだ。魔女はいつも、転生者を殺すように私達を誘導しようとする。はっきり言って気分の良いものでは無いな」

 

「ラーシャにまでそう言われてしまったか。これではポセイドラの発言を『女性に嫌われる』と返せなくなってしまったな。困ったものだ」

 

魔女はそう言ったが、本当に困っているようには見えなかった。

 これまでの魔女の会話を聞いて、リュートはふと浮かんだ疑問を口にする。

 

「そう言えば魔女。お前は他の皆からも魔女と呼ばれているんだな」

 

「そうだが?」

 

「お前、本当の名前は何なんだ?」

 

リュートの質問を聞き、魔女は笑い出した。

 

「フフフ…アッハハハハハ!お前、今更そんなことが気になったのか?」

 

「質問を質問で返すなよ」

 

「おっと、これは一本取られたな。じゃあ教えてやろう。私の本名はね…()()んだよ」

 

 魔女の答えにリュートは一瞬、どう返せば良いのか分からなかった。

 

「あ…ああ、『ナイン』って名前だったのか」

 

「おいおい、そんな『ベストナイン』を思い起こさせるような名前はやめてくれ。『私には本名など存在しない』と言ったんだよ」

 

「どういうことだ?」

 

「私の正体は『神に仕える役割を持った天使』だという話は以前したよな。神が従者を呼ぶときに名前を呼ぶ必要は無い。『君』『お前』『おい』みたいな呼びかけで十分なんだよ。だから天使に個別の名前なんて無い。この世界に追放されてからも私は自分を『魔女』と呼び、名前を持っていない。これは天使だったという矜持(きょうじ)を捨て切れていないからだな。だから私に名前なんて無い。これからも今まで通り『魔女』と呼んでくれたまえ」

 

「そうだったのか」

 

 魔女にも色々思うところがあるのだろう、とリュートは思った。

 

「神と言えば、今日で私達はベストナインのメンバーを二人殺した事になったわけだが、神はこれについて何とも思っていない、という認識で良いんだったな?」

 

 今度はラーシャが魔女に質問する。

 

「ああ、その認識で間違いないよ。ベストナインのメンバーもこれまで殺してきた転生者と何ら変わらない。神にとっては転生者の十人や二十人、死んでも構わないのさ。転生者はまだまだいるし、替えもいくらでも利くからね」

 

 葡萄酒(ワイン)を飲みながら魔女が答えた。

 

「あ、皆さん今まで転生者を殺したことあったんですか?」

 

 リュートが魔女の言葉を聞いて浮かんだ疑問を口にする。

 

「そうですね。リンさんとメルクリオさん以外は皆さん一人は殺しています。もちろん殺したのは、罪も無い人間を殺すような、人の道から外れた転生者だけですけど」

 

「自分の復讐相手を殺すときに備えて、とのことだ。魔女に能力を封印してもらって殺したこともあれば、大した能力を持っていない転生者なら魔女の補助なしで殺したこともある」

 

ケイルとポセイドラの言葉を聞いて、リュートは確認の意味も込めて尋ねた。

 

「やっぱりベストナインのメンバー以外にも人々を殺す転生者はいるんですね」

 

「そうですよ。もちろん、転生者全体から見ればほんの一握り程度の数ですけどね」

 

「俺たちのギルド名の『テンスレ』というのも『()生者()()イヤー』から来ているしな」

 

「て、『テンスレ』!?」

 

 ポセイドラの発言にリュートは口に含んでいたブドウジュースを吹き出しそうになる。

 「ギルド」とは、魔人を殺すことで王都から報酬を得て生活をする人間の集まりのことである。一番有名なギルドは転生者を中心に結成された「神の反逆者」だが、その他にも大小様々なギルドが存在した。魔女によって集められた彼らも普段は魔人を討伐して生活をしている。パン作りの集団では断じて無いのだ。

 リュートは皆が魔人討伐で生活していることは知っていたが、ギルド名を聞いたのは初めてだった。

 

「私の発案だよ~。大丈夫(だぁいじょぶ)だぁ、名前の意味に気付く奴なんていないさぁ。もし意味を聞かれたなら『()()()いやーくん』とでも答えるとい~」

 

酔った様子の魔女が言った。

 

「そ、そうだな…」

 

安直すぎじゃないか、という言葉をリュートは飲み込んだ。

 

「そんなことよりリュート、お前ブドウジュースなんて飲んでんのかぁ?葡萄酒(ワイン)を飲め、葡萄酒(ワイン)を!」

 

「お、俺の村では酒はもっと成長してからじゃないと飲めないんだよ!」

 

「い~だろ、お前の村はもう滅んだんだからさ~」

 

「デリカシーなさ過ぎだろ!!」

 

 悪酔いした魔女の(から)みにリュートは辟易(へきえき)する。

 

「相変わらず酔い方が酷いな」

 

「な~に言ってんだポセイドラぁ~。嫌われるぞ~」

 

「お前はそればかりだ」

 

ポセイドラも辟易した様子で言う。

 

「でもよ~リュート、酒飲めねぇと大人の仲間入り出来んぞ~」

 

「おい、ジモーまで!強要はモウヤメルンダ!」

 

魔女の絡みに酔ったジモーが参加し、レースバーンがそれを止める。

 地下室での祝賀会はこの調子で平和に進んでいった。

 

 

 

 

 

同時刻 「神の反逆者」ギルド

 

 王都にある「神の反逆者」ギルドの最上階の一室。ベストナインのリーダーであるマウントールは自室で本を読みながら葡萄酒(ワイン)を飲んでいた。転生前から続く至福の一時(ひととき)。彼は葡萄酒(ワイン)が大好きだった。どれだけ飲んでも酔うことは決して無かった。この先いくら転生しようとこの好物は変わらないだろう、と彼は思っていた。

 そんな彼の自室の窓から黒い()()のような何かが入ってきた。()()とも(すす)とも煙とも取れない黒い不定形のそれはマウントールの背後に集まった。そして人の形を(かたど)っていき、やがて一人の男となった。

 

「…何か進展があったんだね?」

 

 マウントールは男の方に振り向き言った。男はベストナインの序列4、米沢反死(よねざわはんし)だった。彼は震えながら言葉を口にする。

 

「し、ししししし、死んだ…。す、スパノが殺された…」

 




「いや、私の『チートスレイヤー』の特殊能力を教えようと思ってねぇ。どうせ君はすでにパクられてしまっているのだからね。『チートスレイヤー』の特殊能力…、それは…『チートスレイヤー』は『触れたもの』は『どんな物』でも…『パクリキャラ』に変えることが出来る。なんであろーと…。クク、たとえ他人の作品だろーと」

「『チートスレイヤー』はすでに『転生したらスライムだった件』に触っている」





 いや、ホントすんません。主人公は白猫プロジェクトでお世話になっております。
 ダサい?いやいや、「ベストナイン」と同じレベルにしたまでだが?

 それはそうと白猫プロジェクトくんさぁ、最近ジャンプ作品とのコラボ多すぎじゃないかい?ジャンプ作品とコラボするなら「家庭教師ヒットマンREBORN!」とコラボするんだよ、あくしろよ。ハハン。
 あ、ジョジョとはコラボしないで下さい。コラボキャラの(かたよ)りが絶対に(ひど)くなるんで。

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