異世界転生殺し チートスレイヤー アナザーミッション(VSアナザーベストナイン) 作:3S曹長
不定期開催企画「とーとつにボツ転生者」のコーナーです。「Vol.1」とあった通り、続けます。今回は双子です。
名前:ドラゴ=ワング、ドラゴ=ツーディ
通称:「ドラゴンツインズ」
能力:目を見た相手に催眠をかけて思い通りの行動を取らせる能力。魔力が高い相手ほど効果が上がる。二人で同時にかけると効果が上がる。
好物:どら焼き、リュウゼツランから作られた謎の白い液体
唐揚げには:チューブ入り唐辛子
ボツ理由:当初はベストナインのメンバーになるはずだったキャラ。しかし双子なので、二人で一人扱い(二人で一つの序列扱い)なのか、別扱い(一人ずつ別の序列が与えられている)なのかのどちらかになってしまう。前者は私個人として気に食わない(「ベストナイン」なのに十人いるっていうのが嫌。アーロニーロとか左近と右近みたいな同じ体に二人いるっていうのなら許せる)し、後者だと、9しか無い枠を圧迫してしまうのでボツになりました。ベストナイン以外の
ジョースター卿から一言:逆に考えるんだ。竜が相手なら氷属性で戦えばいいさ、と考えるんだ。
???「ちょいとでもおれにかなうとでも思ったか!
「ほう、『俺のダチの命を奪ったこと』か…」
ポセイドラの叫びを聞いたアシバロンが言う。
「俺のダチはお前の命じた過酷な労働が原因で死んだ!だから俺はアイツの
「それは変だな。『アシバロン建設』で不当に働かせているのは魔人だけだ。『
「嘘をつくな。お前が建設現場で、魔人以外にも人間を何人も死なせていることは知っている!」
「ほう…、知っていたのか。だが、魔人と人間では扱いが違うのは本当だ。魔人には与えていない睡眠時間を、人間にはしっかり与えているし、最低限の食料しか与えていない魔人に比べれば、人間に与える食料はしっかり力を出せる量だ。だから人間の死者は魔人の一割にも満たない」
「そんな屁理屈は聞きたくない!俺は…ザビーノを殺したお前を絶対に許さない!!」
ポセイドラの叫びを聞き、アシバロンは思案を始める。
「ザビーノ?どこかで聞いた名だ。……ああ、お前は
アシバロンは納得がいった様子で言う。そして、ポセイドラを挑発するかのようにこう付け加えた。
「食事も睡眠もしっかり与えてるというのに
「き、貴様あぁぁぁ!!」
このようなやりとりをしている間も、ポセイドラは攻撃の手を緩めていない。しかし心は怒りや憎しみで満たされていながらも、剣の扱いは荒くなっていない。彼の刀の振り方には隙がほとんど無く、アシバロンも反撃が出来ないでいた。
このままではキリが無い。だが、ポセイドラには
ひたすら刀を振るポセイドラ。それを避けるアシバロン。刀の切っ先の延長線上にアシバロンの左胸が重なる。ここだ。
「『ウォーターレーザー』!」
ポセイドラの刀を包んでいた水が、刀から一直線に高速で放たれる。まるで激流のレーザービームだ。ポセイドラの狙いはこの魔法でアシバロンの急所を貫くことだった。
が、アシバロンは
そして、ポセイドラの刀を包んでいた水が無くなったこのタイミングを逃す彼ではなかった。渾身のカウンターキックをポセイドラにぶつける。
「ぐああぁ!!」
アシバロンの蹴りでポセイドラが吹っ飛ぶ。
この
ゴッと音が鳴る。剣がアシバロンの肉体に当たる。
だが、それ以上動かなかった。レースバーンの剣は、アシバロンの皮膚を切り裂くことには成功した。しかし、
「くっ!!」
剣を動かそうと歯を食いしばるレースバーンの方を振り返りアシバロンが言う。
「狙いは悪くなかった。完全に食らったのがその証拠だ。だが何が足りなかったのだろうな?奇襲を狙うあまり剣を振る力を抑えてしまったのが原因か、はたまた単純に剣そのものの切れ味か」
「『エンチャントファイア』!!」
アシバロンの言葉を無視して、レースバーンは己の剣に炎を流す。自分の剣は今わずかだがアシバロンの肉体に刺さっている。体の内側に炎が当たればダメージを与えられるのではないか。そう考えての魔法だった。
そんな期待を裏切るかのようにアシバロンは
「無駄だよ。火属性魔法の耐性を上げていると言っただろう?」
そう言いつつ、アシバロンは背後の敵に向けて
「かはっ」
ダメージを受けうずくまるレースバーンをアシバロンは蹴り飛ばした。
ポセイドラ、レースバーンそれぞれがアシバロンから離れた場所でダウンする。受けた蹴りのダメージは大きく、すぐには立て直せない。アシバロンは両肩から流れる血を確認しつつポセイドラのいる方に体を向ける。
「お前も狙いは悪くなかったぞ。『ウォーターレーザー』だったかな?
アシバロンは満足そうに言いながら、ポセイドラへ歩を進めた。
話はポセイドラが「ウォーターレーザー」を放つ少し前にさかのぼる。
リュートは最初に受けたダメージから回復しつつあった。ポセイドラに加勢したかったが、二人の攻防に考え無しに突っ込んでいけば足を引っ張りかねない。機をうかがっているところに、声が聞こえた。
「どうしたリュート?修行にしては少々騒ぎすぎじゃないか?」
魔女の声だった。戦いによる振動が地下室まで響いており、心配になって「
「魔女、大変なんだ、ベストナインのアシバロンが突然やってきて俺たちに襲いかかってきた!」
リュートは魔女に返事をする。「
「何だと!?」
「俺たちがルイやスパノを殺したことがバレているんだ」
「そうか…。どうやら『
聞かれたリュートは辺りを見渡す。
「多分アシバロンだけだ。少なくとも他の姿は見えない」
「そうか。だが厄介なことに変わりは無いな。よりにもよってアシバロンが来るとは…」
苦しそうに魔女が言う。ポセイドラが「ウォーターレーザー」を放ったが、アシバロンに
「アイツは強い。このままじゃやられてしまう!魔女!俺にアイツの転生前のことを教えてくれ!」
リュートが魔女に訴えている間にポセイドラが蹴り飛ばされ、レースバーンが斬りかかる。
「し、しかし…」
「効果が出ないかもしれないことは分かっている!でもやるしか無いんだ!」
アシバロンにレースバーンが蹴り飛ばされた。
「…分かった。アイツが地下室近くまで来てからアイツの過去をバラすんだ、分かっているな」
「分かった、頼むぞ魔女」
アシバロンがポセイドラに向かって歩いて行く。ポセイドラのいる場所はちょうど地下室の上付近だ。
「そこまでだっ!
リュートが立ち上がって叫んだ。アシバロンは足を止め、リュートに顔を向ける。
「この世界でその名を呼ばれるとはな」
「お前は転生する前も建設現場の現場監督をしていたんだってな。そこでのお前は上に言われるがまま、厳しい日程で工事を進め、部下から相当恨まれていたんだってな!」
「…それで?」
「その上、『仕事がきつい』という部下の訴えに対しては『気合いが足りないからだ』と根性論でねじ伏せ、仕事を辞めていく部下達を見ながら『やはり若い奴は根性が無くて駄目だな』と毒づいていたんだって!?そんなの、お前に部下の面倒を見る能力が無かっただけだろっ!」
「……」
「お前はその気になれば、上に対して日程調整を進言することも出来る立場にいたはずだ。でもお前はそんなことはしなかった!それでいて部下が仕事を辞めていくのを本人の根性のせいにして、残った人間に負担をかけて…。本当は辞めていった人間にもやる気はあったんだ!部下を指揮する能力の無いお前なんかに、お前の望むような部下ができるわけがないだろ!!」
リュートは流れるような口調でアシバロンを罵倒した。
ルイやスパノの時はこの調子で相手が取り乱した。そうなれば、魔女の「
しかし、リュートの罵倒を聞いたアシバロンは残念そうに首を振るだけだった。
「やれやれ…。どこでそんな話を聞いたのかは知らないが、お前も他の人間と同じことを言うんだな」
「えっ…?」
リュートは困惑する。ルイやスパノは怒りに駆られて心を乱したのに、アシバロンはそうはならかった。むしろ残念そうな反応をしているのはなぜなのか。
「お前の言ったようなことはな、他の人間からも言われたことがあるよ。
困惑を続けるリュートに対してアシバロンは説明する。
「分からないだろうが少し教えてやる。人という生き物は他の動物とは違い、雨風をしのげる場所で生活できなければ生きていけない。そう退化してしまったからな。だが大抵の人間にはその場所を作る能力が無い。大抵の人間は
興奮した様子でここまで語ったアシバロンだったが、なおも困惑を続けるリュートを見て、普段の口調に戻った。
「まあ、どれだけ説明してもお前には分からんだろうな。
リュートにはアシバロンの言っていることが理解できなかった。いや、正確には言いたいことは分かるが、何故ここまで興奮しているのか分からなかった。だが、もしかするとアイツの心中は穏やかでは無いのかもしれない。そう考えてリュートは剣を構え、アシバロンに突撃する。
「はあああああ!!」
先程とは違い、隙を極力作らない構え。しかしアシバロンは素早い身のこなしでリュートが剣を振る方向とは逆から背後に回り、背中に蹴りを入れる。自分で付けた勢いも加わって、リュートは勢いよく腹から地面に叩きつけられた。
アシバロンには「
アシバロンの元ネタについてお話しします。アシバロンの元ネタになったキャラには