異世界転生殺し チートスレイヤー アナザーミッション(VSアナザーベストナイン)   作:3S曹長

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疑惑のパクリ博覧会Vol.1

 当作品の原作「異世界転生者殺し チートスレイヤー」は敵組織「ベストナイン」のメンバーが、他者の人気作品のキャラクターのパクリだったことが炎上の大きな要因でした。
 しかし世の中には「チートス」以外にも「これあからさまにパクリだろ!」と言いたくなるモノが存在します。このコーナーでは、私の知っているパクリ疑惑を紹介するコーナーです。

 今回紹介する作品はコチラ!「魔法少女ピクシープリンセス」です!
 この作品は2014年8月から2015年11月まで配信されていたゲームアプリです。私はサービス終了後に知ったので、プレイはしていません。
 この作品を知らないという読者は、まず黙って「魔法少女ピクシープリンセス」で画像検索してみて下さい。これだけで「あれ?これって…」となる方も結構いるのではないでしょうか。ピンと来ない方はそのまま「スマイルプリキュア」で画像検索して下さい。

 そう、この作品、ビジュアルが思いっきり「スマイルプリキュア」なんです。配色が…、配色がガチでヤバすぎ!せめて、ピンクを赤にするとか、どれか一色を白に変えるとかさぁ。
 ちなみに「スマイルプリキュア」が放映されたのは2012年です。私自身プリキュアシリーズはほとんど見てないんですが(声優チェックだけはやってる)、このスマプリだけはちょっと見ました。個人的にキャラクターの魅力が強くて入りやすかったんですよ。

 よくやったなと思いますよ、正直。銀魂がプリキュアのパロディやって怒られたって話を聞いたことあるので、勇気あるなぁと思って笑っちゃいました。そしてよく一年続きましたねコレ…。

 一番ヤバいのが、「スマイルプリキュア」でキュアピース(黄色)を演じていた金元寿子さんを青色役で起用していることですね。金元さんはこのオファーが来たとき何を思ってたんだろう…。

 あと、女児向け作品であるプリキュアが普段しないような露出度の高い服を頻繁に着させていたのも「魔法少女ピクシープリンセス」のグッドポイントですね。


第四章 離反 その2 「アシバロンの功績」

レースバーン死亡日の翌日 王都 「神の反逆者」ギルド

 

 この日の朝のミーティングには全員が出席していた。アシバロンからの報告があるからだった。

 アシバロンの肩の傷や火傷はすでに回復していた。昨日の内に回復魔法での治療が施されたからだ。しかし()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「Bonjour.皆、朝から集まってくれてありがとう。知っての通り、昨日アシバロンがルイとスパノを殺した集団と戦った。その時の様子を本人から直接報告してもらおうと思ってね」

 

 マウントールがミーティング開始の挨拶をする。

 

「そ、それでっ。下手人は殲滅出来たんですか!?」

 

「順を追って話す。落ち着け」

 

 (せき)を切ったように尋ねる立花亭をアシバロンが(いさ)める。

 

「それよりも、コイツを信用してホントに大丈夫なの~?スパノが言うには、この脳筋糞土方が犯人なんでしょ?」

 

「豚が…」

 

わざとらしくアシバロンの疑惑を蒸し返すアルミダ。当人は(いら)ついたようにアルミダを睨む。

 

「アルミダ、私自身がアシバロンを疑ってないからって、その件に対して何の対策もしないと思うかい?彼には虫が数匹同行している。そうだよね、米沢?」

 

 マウントールが米沢に問いかける。

 

「うん…、ちゃんとついて行ったよ。それで一通り見てきたんだけど…僕にはアシバロンが犯人には思えない」

 

「根拠はあるのぉ?」

 

「Persistant」

 

アルミダの追求に言葉を返したのはマウントールだった。

 

「フランス語だったから分からなかったかな?しつこいな、と言ったんだアルミダ。順を追って話すから黙って聞いててくれ」

 

「チッ、分かったわよ」

 

 アルミダが黙ったのを見てアシバロンが語り始める。

 

「昨日の昼過ぎ、俺は米沢の報告を受け敵地に(おもむ)いた。そこにいた敵は、米沢の報告にあったリュートの他にレースバーンとポセイドラと呼ばれている男が二人、合計三人だ」

 

「魔女やゴーギャンは?」

 

「いなかったな。」

 

ギットスの質問にアシバロンが答える。

 

「三人と戦闘した感想だが、正直苦戦するような相手では無かったな。まぁ、レースバーンの得意戦術が火属性魔法だったことが大きかったか」

 

 彼の火属性魔法の耐性が高いことは皆が知っていた。

 

「ポセイドラの戦闘スタイルは水属性魔法と剣術。リュートは単なる剣術だがルイの剣を持っているため油断は出来んな。だが恐れることは無い。アイツの剣術は素人よりは上ってくらいだ。宝の持ち腐れだな」

 

「アシバロンさんの動体視力なら、プロの剣術も素人同然じゃないですか」

 

立花亭が(ひと)()ちる。逆に言えば、彼が非難の言葉を言わないポセイドラという男の剣術はどれほどのレベルなのか。彼女はあえてそれ以上考えなかった。

 

「これ以上楽しめないなと判断した俺は、一番楽しめないと思ったレースバーンを最初に殺す相手として指名した。今思えばこの判断が間違いだったな。ヤツの腹をぶち破ることに成功したんだが、その瞬間「ファイアドーム」を唱えられてな。ヤツに捕まっている間に他の二人を見失った。その後レースバーンは自爆し、辺り一面を吹き飛ばしてしまったよ。これが昨日の戦いの流れだ」

 

 アシバロンが語り終えた。彼の報告を要約するなら「倒した敵はレースバーン一人」ということになる。他の敵が自爆で吹き飛んでなければの話だが。

 

「あ~!ひょっとしてその顔の火傷ってその時のぉ?」

 

 御手洗がアシバロンの顔の火傷を指差して言った。

 

「そうだ」

 

「やっぱりね!変だと思ったんだもんっ、バロンが火傷だなんてさぁ」

 

「なんで治さないのよ?」

 

今度はアルミダが問いかける。アシバロンは顔の火傷を手でさすりつつ言う。

 

「ふん、豚に説明しても分からんだろう」

 

アルミダは怒りで顔を真っ赤にした。

 

「私には分かるよ。君に火傷を残すような相手だ。()鹿()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだろう」

 

流石(さすが)はマウントールだ」

 

アシバロンの言葉は満足げだった。

 

「そ、そんなことよりもっ、アシバロンさんの話からすると他の敵は討ち取れていないってことですか!?」

 

「まぁ、そうだな。立花亭、()()()()()()()()()()()()()()()()な」

 

 アシバロンは最後の言葉をわざとらしく強調した。

 

「じゃあ、敵の現在の居場所は?」

 

()()知らん。米沢にでも聞け」

 

 皆の視線が米沢に集中する。

 

「さ、さっきも言ったけど、僕は昨日アシバロンに何匹かついて行った。今の所帰ってきたのは()()()()()()()()()()()()()だけだよ。敵の自爆から一匹だけ守ってくれたんだ。僕がアシバロンを怪しいと思わないのはコレが理由だよ。本当に敵と内通しているなら、わざわざ観測者を助けたりしないよ。そうでしょ、アルミダ?」

 

 レースバーンが自爆魔法を唱える直前、アシバロンは空中の()()を掴み取っていた。その()()こそ、米沢の言う帰ってきた虫だったのだ。

 米沢の見解には、アルミダも認めるしかなかった。

 

「じゃあ、他の虫は全部吹き飛んじゃったってことですか!?」

 

「うーん、多分そんなことは無いよ。僕ならアシバロンが見失った敵を追うよ。残りの二人が爆発で心中しちゃったなら話は違うけど、もし逃げたなら一匹は必ず追いかけるよ。絶対そうするよ!」

 

 米沢の口調は後半に行くほど強くなっていった。

 

「だとすると、また米沢の報告待ちってことになるね」

 

マウントールがまとめた。

 

「そ、そんなぁ…」

 

「そう言えば、ルイの剣はどうしたんだ?」

 

 今度はギットスが質問する。

 

「それもリュートが持ったままだ。今にして思えば、そっちの回収を優先するべきだったな」

 

アシバロンが開き直ったように平然と答える。

 

「アシバロン、敵を逃したのはまだしも、最低でも回収作業はして欲しかったね」

 

「む、そうか。済まなかったな」

 

 どうやらマウントールにまで責められるとは思ってなかったらしく、アシバロンは素直に謝罪をする。

 

「まあ、しなかったのなら仕方ない。どうしても必要ってわけでもないからね」

 

マウントールもまた、アシバロンの謝罪をあっさりと受け入れた。

 

「しっかし何だかね!全然なってないじゃない!剣は回収しない、敵は皆殺しに出来ないどころか見逃す始末。やっぱり脳筋のやる仕事はレベルが低いわね!」

 

 ここぞとばかりにアシバロンを責めるアルミダ。

 しかし、実際にそうなのだ。彼の功績と言えばレースバーン一人を討ち取ったことくらい。実際にはレースバーンは「テンスレ」の貴重なメンバーであり、本拠地を潰す活躍もしているのだが、ベストナイン側はまだ(テンスレ)の人数も拠点も把握してないのだ。そんな彼らからすれば、アシバロンの功績が物足りなく感じてもおかしくない。

 アシバロンもこのまま責められ続けるのは良くないと思ったらしく、彼なりの()()()を口にした。

 

()()()()の言うことは尤もかもしれんな。だがな、少なくとも()()()()()()()()()()はある程度分かったぞ」

 

「敵の手口?」

 

ギットスが聞き返す。

 

「スパノが死んだ日、『向こうはこちらの能力を封じているのではないか』という話になったな。何か分かりはしないかと俺は向こうに探りを入れたんだ。結果としてある程度向こうの手口が分かったというわけだ」

 

そう言ってアシバロンは説明を始める。

 

「まず、向こうはなぜかスパノの過去を知っていたな?あの『転生前の情報を言い当てる』という行為自体に秘密があるんじゃないかと睨んだ俺は、自己紹介がてら自分の転生前の情報を教えてやったんだよ。お前達にも話したことのある範囲でな。読みは当たったよ。()()()()()()()()()()()()()

 

彼の説明に皆が耳を傾ける。アルミダさえも、「敵の手口」という情報の魅力からか口を挟もうとしない。

 

「お前らに話した取るに足らない情報ですら動揺するんだ。ヤツらにとって『敵の転生前の情報を言い当てる』行為はそれ程重要だったと見える。それともう一つ。これは俺が三人をダウンさせた時のことだった。向こうにとってはピンチの状況だな。そんな状況でリュートが取った行動は『俺の転生前の情報を話すこと』だったよ。無論、俺から話した内容よりも詳しい情報だったがな。全く、どこで知ったのやら」

 

「ちょっと待ってくれ。今の言い方からして『向こうがどうやって転生前の情報を手に入れているのか』は分からなかったんだね?」

 

マウントールが問いかける。

 

「ああ、そこは分からなかったな。まあがっかりするなマウントール。()()()()()()()()()()()()()()も分かったぞ」

 

「私が気にしていた言葉?」

 

「お前は以前、『相手の心を乱す』って発言を気にしていたな?その答えが分かったんだよ。さっきの話に戻るが、俺はリュートの言っていたことについて意に介さなかった。ヤツの罵倒が無知から来ていると分かったからな。そしたらヤツは俺の様子に構わず斬りかかってきたよ。普通に返り討ちにしてやったときのヤツはどんな顔をしてたと思う?まさしく鳩が豆鉄砲を食ったような顔だったよ。『俺の転生前の情報を言い当てる』ことで俺の能力を封じたつもりだったのだろうな。だが、俺は向こうの魔法を無効化する手段を取っていない。ならどうして無効化できたか?()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ」

 

アシバロンは結論を言った。

 

「その条件こそ『相手の心を乱すこと』だろうな。ヤツらは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだ」




 長くなってしまったので今回はここで終わり。ベストナインのミーティングは次回に続きます。

 「神の反逆者」ギルドにはもちろん医務室があります。大規模ギルドですからね。回復魔法の得意な人間が一日中スタンバイしています。アシバロンの治療もそこで行われましたが、本人の希望で顔の火傷を一部残した状態で治療しました。

 



 ちなみに私が一番好きなプリキュアはキュアピースです。金元寿子さんもこの時好きな女性声優さんになりました(聞いてない)。彼女の声が良いんですよね。
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