異世界転生殺し チートスレイヤー アナザーミッション(VSアナザーベストナイン) 作:3S曹長
それで本題なんですが、原作者の漫画の本家に当たる作品、具体的には、神と人類が13の代表者を選出して戦うあの漫画ですね。その漫画が第一回人気投票を開催しました。
宣言します。私はフレックちゃんに投票します!
もう一度言います。フレックちゃんに投票します。
皆さんもよろしければ、はがきに「フレック(25)」と書いて、彼女に清き一票をよろしくお願いします。
まあ、
ゾボロ村跡地を目指すリュートとバニーラ。目的地までの道のりの半分以上は来ただろうか。
リュートはバニーラとの会話を楽しみながら、この先で待ち受けているであろう
「ねえバニーラ。一つお願いがあるんだけど」
「はい、何でしょう?」
「『決めつけ講談師』様の前では俺のことは
リュートがこんな意味不明なお願いをしたのには理由がある。彼は数ヶ月前の魔女との会話を思い出していた。
数ヶ月前
「リュート、お前は
「…そうだけど、何だよ?」
魔女の問いかけに対し、いぶかしげに答えるリュート。また立花亭を殺すように話を持っていくつもりなのかと思っていた。
「それなら、お前はヤツの能力を熟知しておくべきじゃないのか?」
「あ、そうだった」
うっかりしていた。肝心の立花亭の能力についてリュートは知らないままだった。
「忘れていたな?まあいい。
「『ラベリング』?ラベルを貼ることが何か強いのか?」
リュートが尋ねる。
「…もしかしてお前、『ラベリング』を単に『ラベルを貼る行為』としてしか認識してないのか?」
「もしかしても何も、それ以外の意味なんて無いだろ」
「なるほど、そこからか。まあいい。『ラベリング』という言葉のもう一つの意味から説明しよう」
魔女はまず、言葉の意味の説明から始めた。
「例えば、お前の目の前に瓶に入ったリンゴジュースがあったとしよう。だがその瓶には『オレンジジュース』のラベルが貼られていたとする。お前は瓶の中身をコップに注いで飲むとき『見た目はリンゴジュースみたいだけど、オレンジジュースって書いてあるならオレンジジュースなんだろう』と考えて、中身がオレンジジュースだと思い込んで飲むんじゃないか?実際は見た目通りのリンゴジュースなのにも関わらずだ」
リュートは頷いた。
「貼られたレッテルを見た人は、その正体が何であろうと、ラベルに書いていることを信用する。ラベルを貼ると言う行為は重要な行為なんだ。じゃあこの行為を人に対して行ったらどうなる?『○○は馬鹿だ』と言った具合にだ。対象の人間をよく知らない人ならば、『○○は馬鹿だ』という言葉を信用して、そいつのことを馬鹿なのだと思って接触するだろう。相手が本当は頭が良かったとしてもだ。これが『ラベリング』のもう一つの意味だ」
特定の対象の特徴を決めつけて伝えることで、それを聞いた相手の対象に対する認識を固定化させる行為、それがラベリング。
「あれ、この行為ってどこかで見たような…」
リュートはそんな考えを振り払った。今は立花亭の能力を知るのが先だ。
「ここまで聞けばなんとなく想像が付くんじゃないか?立花亭の能力は、『自分が行った
「自分の発言を能力発動のトリガーにするってことか?」
「その通りだ。例えばそうだな…。ピエール、という名前の戦士がいたとしよう」
「誰だよ」
「あくまでも例えだ。気にするな!」
「あ、ああ…」
「ピエールは魔族数匹相手に普通に戦える人間だ。ところがだ。
「なっ…」
リュートは凍り付く。自分の言ったことを現実に反映する能力だなんて、とてつもなく強力だ。ルイやスパノの能力が可愛く感じるほどだ。
「じゃあもし『ピエールさんお前はもう死んでいる』とか言った場合は、本当にピエールが死ぬってことか?」
「いや、そうはならない。『ラベリング』にも限界があるのだ。さっきのジュースの例で言うなら、ブドウジュースの入った瓶に『オレンジジュース』のラベルが貼ってあっても、お前は中身をオレンジジュースだとは思わないだろう?」
リュートは頷いた。オレンジジュースだと勘違いするには色が違いすぎる。
「それと同じだ。万人が『それは違うよ!』と言えるような事象は反映されない。更に言うとだな、
神でも与えられない能力がある。この事実は初耳だった。
「それ以外にも例えば「ピエールは男じゃ無くて女だ』とか『ピエールはスプーン一杯分の塩で死ぬ』とかも無理だ。後者なんてまんまスパノの能力だろう?でも『いやいやそんなわけないでしょ』と皆が思ってしまうことは反映されない。相手の弱体化でもそうだ。マウントールやアシバロンのような、万人が強者だと確信している人物に『雑魚ですね!』と言っても通用しない」
強力なのは確かだが、なんとも面倒な能力だ。だとするなら、どこまでの範囲が有効なのかが重要だ。リュートが尋ねると魔女が渋い顔をする。
「それなんだがな…。ハッキリと『どこまでが有効範囲だ』と言うことは、私はもとより能力を与えた神にすら不可能だ。色々試して確かめるほか無い。影響の少ないことなら、万人が納得しがたい事象でも反映出来たりするしな。例えばルイ=ジュクシスキーの通り名だが、元々は『ライプハンター』だっただろう?」
リュートは言われて気付く。確かにルイの元々の通り名は「ライプハンター」だった。それがいつの間にか「神の間違い」で浸透していた。
「『神の間違い』という通り名は、立花亭がルイと喧嘩をした際に変更されたものだ。ヤツは公衆の面前でこう言ったんだよ。『あなたが転生したこと自体が神の間違いでしょう』とな。通り名が変わることが世界に与える影響など微々たるものだ。だから反映されたのだろうな」
まさか立花亭が通り名の変更に関与していたとは。
「それからハッキリとした制約がもう一つ。
以上が立花亭の能力の
リュートが辿り着いた答えは、
「ふえ、ぴ、ピエール…さん、ですか?」
リュートの突然の申し出に対して、困惑しながら聞き返すバニーラ。
「そう。『決めつけ講談師』様の前では、俺の名前をそう紹介して、そう呼んで欲しい」
「そ、それは構いませんけどぉ…。でもどうして?」
そう疑問に思うのは当然だろう。もちろんリュートも予測していた。
「いや、俺もベストナインの皆さんには憧れててさ。なんか本当の名前で呼ばれるのが恥ずかしくて…。もし『リュートさん、この
「ええ!?き、気絶されるのは困りますぅ」
「でしょ?だから俺のことはピエールと呼んで欲しいんだ」
「分かりましたぁ。そうしますぅ」
バニーラに納得させるという第一関門は突破だ。
とその時、バニーラの長いウサ耳がピクッと動いた。
「あれ?」
「どうしたの、バニーラ?」
「今、誰かがわたしのことを呼んでいたような…?」
二人はしばらくその場でじっとしていた。が、どちらの耳にも何も聞こえて来なかった。
「空耳だったんじゃないの?」
「そうかもしれませんね。すみませんピエールさん」
「あ、ああ…。うん?」
「あ、今から呼んでおかないと忘れてしまいそうで…。えへへ」
ならば仕方がない。リュートはしばらくの間ピエールと呼ばれるようになった。
数十分後 ゾボロ村跡地
ベストナインの序列7、通称「決めつけ講談師」の
だがそれから随分と時間が経っているのに、いつまで経っても彼女は戻ってこない。
「魔族に見つかって殺されてしまったのだろうか?…まさかルイさん達を殺した犯人に!?」
最悪の想像を彼女は必死で振り払う。ルイとスパノを殺した犯人については、あれから半年以上進展が無い。居所が分からないのは不安だが、逆に言えば以降の被害も無いままなのだ。アシバロンの報告を受けた日にマウントールを怒らせるほど
その時だった。向こうからバニーラの特徴的なウサ耳が見えてきていた。
「良かった。無事だったんですね。…おや?」
彼女の知らない男性がバニーラの隣にいるようだった。
ピエールの元ネタ知っている人いるのか…?
いや、いいんだ。例えマイナーなネタだったとしても、立花亭の回では絶対このネタを使おうと決めていたんだ。悔いは無い。例え元ネタを知らなくても、普通に読めるようにはなってるはずだし大丈夫大丈夫。
以下、作者の愚痴です。読む価値無し。
前書きで書いたとおり、某月刊漫画雑誌の感想を書きます。
原作者の漫画ですが、今回は登場人物の過去話でしたね。回想の最後の方、急展開すぎるし説明不足だしでついて行けなかった!大ゴマ使ってかっこいいシーンやるのは最終ページだけでも大丈夫だから、過去回想はもっと丁寧に描写して、どうぞ。
本家だけど、アイツって科学者だったんですねぇ!人類代表には戦闘のイメージが無い偉人が三人ほどいるから、その内の誰かと戦うんだろうなぁ。片一方がめっちゃ押している展開についてはいつも通りなんで気にしてないです。次回は押されていた方が押し返すから。で最終的に両者が均等に大ダメージ負ったところで接戦描いてフィニッシュと。そうでしょう?
あと、雑誌全体についての文句なんだけど、今月号は「大切な人を殺されたので犯人に復讐する」展開の漫画が多すぎ!私が読んだ作品だけでも三作品もあるんだけど(原作者の漫画、本家の外伝、先月連載開始した例の
あ、メイド喫茶の漫画は相変わらず良い感じでしたよ!この調子でアニメ化しちゃおう。