異世界転生殺し チートスレイヤー アナザーミッション(VSアナザーベストナイン)   作:3S曹長

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 なにジョジョ?ルイのキャラクターが熟女好きになったこと以外に変わり映えがなくって元ネタが分かりにくい?
 ジョジョ、それは原作でのルイの蛮行がやばすぎて元ネタが分かるレベルで書くとハーメルンの二次創作とは言え危ないし、かといって物語の着火剤となるキャラクターでもあるから彼の蛮行の内容を変更するのも厳しいからだよ。
 逆に考えるんだ。「最初にこんなの作ったヤツがやばすぎるんだ」と考えるんだ。



 ついに原作部分が全て終了します。


第一章 「神の間違い」殺し その4 「対峙」

 リュートは街へと向かっていた。それも単なる街では無い。様々な酒場があり、遊戯施設があり、金を払えば美男美女と酒を飲みながら楽しく遊べる店もある。店によっては夜の営みまで…。そんな所謂(いわゆる)繁華街へと向かっていた。

 

「何者なんだあの女?転生者を殺すなんて、そんなこと出来るはずが無い」

 

心の中では魔女への疑いの気持ちが強かった。しかし、行動では魔女の提案に従っている。

 

「なのに…なんで俺はこんなところに来てるんだ?」

 

 リュートの行動は魔女に支配されているのではない。例え可能性が低くても自分が生きているならばルイをそのままには出来ない。そんな考えが心の奥底にあるためだった。しかし今は困惑の感情が強く、真意に気付けないでいた。

 

 しばらくしてリュートは一軒の店の前で足を止める。彼が足を止めたのは、露出度の高い服を着た可愛い女の子のダンスを見ながら女の子たちと酒が飲める店……がある繁華街の中央部から離れた区画にある店。少しマニアックな客層に向けた店。具体的に言うと熟女好きの男をターゲットにした店だった。その(たぐ)いの店では最高級の店ではあったが、熟女好きどころか、女の子と酒を飲む店にすら行ったことの無い彼にはそんなことは分からなかった。

 店に入るとボーイが「いらっしゃいませ」の挨拶とともに出迎えてくれた。リュートは頭をかきながら

 

「スミマセン、俺こういう所ははじめてで…」

 

というと、ボーイは笑顔でトレイを差し出す。どうやら「一見さんお断りの店」ではないらしい。

 

「武器になるものをお持ちでしたらこちらのトレイにお願いします。金庫で厳重に管理しますのでご安心を」

 

「あー、そういうものは持ってきてないです」

 

 実際、リュートは武器になるようなものは何も持ってきていない。

 彼のルイをおびき出す作戦は「お茶に誘う」という魔女の提案した通りのものだった。杜撰(ずさん)な策ではあったが、これ以外に方法が思いつかなかったのだ。それに魔女から教わった「ルイが無視できない必殺ワード」もある。武器を持ってこなかったのは、これからお茶に誘うルイに余計な危機感を与えないためだった。

 リュートは不安で飛び上がりそうな気持ちを抑えながら、店の奥に向かった。

 

 同時刻。ベストナインの一人、ルイ=ジュクシスキーはソファに座りながら店でパフォーマンスを見物していた。隣には店の嬢である女性もいた。年齢は五十は超えていそうだが、美しい老け方をした美熟女だった。

 

「いい()れ方をしているねえ。俺は君みたいな美しい女性が大好きなのさ」

 

そう言いながらルイは女性の腰回りをいやらしい手つきで触り始めた。

 

「こ、困ります転生者様。そういう店ではございませんので…」

 

女性が困惑しながら言うとルイは

 

「あーそうでしたか、これは失礼ハハハハ…」

 

笑ったと思った次の瞬間、ものすごい剣幕で女性の胸を掴みながらこういった。

 

「俺のモノを咥えて裸で奉仕しろ」

 

 この時、ルイは自分に与えられた特殊能力「絶対懇願(アブソリュートオーダー)」を発動していた。相手に触れている間自分の命令を必ず実行させる能力だ。

 

「なぁ、いいだろ?俺はどうしてもやりたいんだよ。お願いだからさあ」

 

 女性は逆らえなかった。周りの人達も転生者様を怒らせる訳にもいかず、黙って見ている他なかった。

 

 リュートが店で見たのは驚きの光景だった。裸の女性がルイの股間に口を付けている。ルイはパンツを下げた状態で

 

「転生者サイコーッ!!アッハハハハ!!」

 

と笑っている。この異常な光景にリュートは動揺を隠せない。

 

「あいつ何てことを…」

 

 次の瞬間、ルイはリュートの存在に気付いたらしく、ものすごいスピードでズボンをはき、リュートに蹴りを入れた。リュートは飛ばされたが、ぶつかった先にソファがあったことと、ルイがズボンを中途半端にはいていたために蹴りの威力が弱まったお陰で大した怪我をせずに済んだ。しかし衝撃で体が動かない。

 

「てめえ、村にいた奴だな。なぜ生きている?」

 

怖い顔でリュートに近づくルイ。しかし足を止めたときには笑顔に戻っていた。どう見ても作り物の笑顔だった。ルイはため息を吐きながら

 

「面倒くさいですねぇ。想定外の事態や謎なんて転生者には必要ありません。ストレスフリーにひたすら異世界を無双するものなのですよ。というわけで何故生きているのか教えてください。言わなきゃ殺します」

 

と質問する。ルイが「絶対懇願(アブソリュートオーダー)」を使わなかったのは、こんな虫けらに使う必要は無い、と考えたからである。リュートは言葉を返した。

 

「な…何で俺たちを殺したんだ!?誰一人悪いことはしていない!みんなで平和に暮らしていただけなのに!」

 

「質問を質問で返すなぁー!!疑問文には疑問文で答えろと教わっているのか?俺が『何故生きているのか』と聞いているんだ!お前の村などどうでもいい!」

 

ルイが怒鳴りつける。リュートは沈黙した。

 

「よく分かった。こいつは本当に俺たちの命や尊厳なんてないものと思っている。だったら…殺されるべきなのは俺じゃない、この男だ」

 

 先ほどまでリュートには躊躇いがあった。「本当に転生者を殺していいのか?」そんな迷いは吹っ飛んでしまった。

 覚悟を決めるリュートを沈黙しただけだと思っているルイは、リュートの首をつかんで持ち上げた。

 

「何て力だ…明らかに人間のそれじゃない、魔力で大幅に強化されたパワーだ」

 

リュートは思った。

 

「はぁ…、仕方ないですね。こんな虫けらにこの力を使わなければならないとは…感謝してくださいねぇ?」

 

ルイが笑う。「絶対懇願(アブソリュートオーダー)」が来る、とリュートは思った。今こそ魔女から教わったあの言葉だ。

 

「後悔するぞ陰キャ野郎」

 

「あ…?」

 

今度はルイが困惑した。リュートを掴む力が弱まる。

 

「聞こえませんでしたか?俺は転生前の貴方を知っている、と言ったんですよ」

 

「馬鹿な…」

 

ルイは思案する。

 

「そんなはずない。『ベストナイン』の連中にも話してないんだぞ?だが『陰キャ』…?そんな言葉はこちらの世界にはない」

 

冷や汗を流すルイの手はリュートから完全に離れていた。必殺ワードの効果は確かだった。

 

「お前、何者だ?」

 

リュートは言葉を返した。

 

「知りたいなら…俺とお茶でもしませんか?」




 オリジナル部分に入りたかったのに、原作終了部分までしか行けなかったじゃないか。

 こんなん面白い部分がルイのパロディ台詞しかないぞ?そこで滑ったら全滅だぞ?
 でもリュートがルイの質問に質問で返したシーンを初めて読んだときは、あの名言が頭にすぐ浮かびましたからね。書かざるを得なかった。

 これで終わると原作の後追いしただけなんで、それはちょっと許せないんで、この先出てくる設定を少しばらしちゃいます。
 ルイは「自分の転生前のことを『ベストナイン』にも話してない」って言ってましたが、ベストナインの序列1から3の方々は普通にメンバーに話しています。転生前の自分によっぽど自信があるようですね。

 次から完全オリジナル展開、お楽しみに。
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