異世界転生殺し チートスレイヤー アナザーミッション(VSアナザーベストナイン)   作:3S曹長

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アデク「頼む!ポケモンと人を切り離す……それだけはしないでくれっ!!」

上弦の壱「何だ、この(みにく)い姿は…。リーグチャンピオンの姿か?これが…。いわタイプもしくはほのおタイプで半壊する欠陥パーティでチャンピオンを名乗ったあげく主人公以外のキャラに敗北し、エンディング後も悪びれること無くチャンピオンを続け、続編BW2のチャンピオンズトーナメントでは他のチャンピオンが自分の元々の手持ちをアレンジしたパーティで参加する中一人だけ四天王(ぶか)の切り札をレンタルしたパーティで参加する醜さ。生き恥」

太眉巡査長「ポケモンと人との繋がりを守るために懇願(こんがん)するのは恥ずかしいことじゃない!チャンピオンなのに弱いことが…恥ずかしいんだぞ!」


第四章 離反 その16 「必死の捜索」

王都 「神の反逆者」ギルド

 

 立花亭座個泥(たちばなていざこでい)が失踪したという知らせは、事件当日にマウントールの耳に入ることになった。立花亭と共に魔人討伐をしていたメンバーから至急の連絡が届いたからだ。彼はその日の夜にベストナイン全員を招集して、緊急会議を開くことにした。

 アシバロン、アルミダ、米沢、ギットス、御手洗の五人の着席を確認したマウントールが口火を切る。

 

「Bonsoir.皆、急な呼び出しで悪かったね」

 

 彼の挨拶を聞いた御手洗が青ざめる。

 

「い、嫌だなぁリーダーったら~。タッチーが来てないじゃん!」

 

彼女は何が起こったのかを半ば理解していたのだろう。マウントールもそれが分かっていたらしく、あえて彼女の発言を無視して本題に入る。

 

「早速本題に入ろう。立花亭が失踪した。今日、彼女と共に魔人討伐に出かけた『神の反逆者』構成員からの情報だ」

 

この発表にショックを受けた様子を見せたのは、米沢と御手洗だけだった。御手洗は恐る恐る口を開く。

 

「…ねえ、本当なの?」

 

「残念だが本当だよ、幼子ちゃん。帰ってきた四人全員が同じ報告をしている。この内二人は立花亭を連れ去ったと見られる人物からの襲撃を受けている」

 

「そんな…」

 

「その犯人って、ルイとスパノを殺したのと同じ犯人だよな?」

 

ギットスが皆が思っているだろう質問を投げかける。

 

「そうだと考えて間違いないよ。襲われた二人の内の一人は、半分えんじ色で半分深緑色の服を着た男にやられたそうだ」

 

「ポセイドラだな」

 

アシバロンが呟く。彼は一度リュート達と対峙している。

 

「よく生きてたな」

 

「そうだね。二人とも命に別状は無いらしい。ポセイドラにやられた方は峰打ちで気絶させられたらしく、もう一人は何らかの方法で眠らされていたようだ」

 

「殺せば良かったものを」

 

「私も同感だ。思うに、連中は転生者以外の人間に手を懸けるつもりは無いらしい。その証拠に、立花亭に同行していたバニーラ=チョコミクスという転生者も行方不明になっている」

 

「誰だ?ソイツは」

 

「ウチの正式な構成員だよ。特に目立った功績があるわけでも無いから、名前だけ聞いて分からなくても不思議じゃ無いね。背の高いウサギの獣人なんだけど…」

 

 この特徴を聞き、全員がバニーラの姿を思い出す。ウサギの獣人自体数が少ない上に、女性とは思えない高身長のバニーラは、名前を知らずとも見た目だけで記憶に残るタイプだった。

 正確には、御手洗だけはバニーラの名前を聞いただけで彼女の姿を思い出していた。以前一緒に魔人討伐に行ったことがあるからだ。ドジで泣き虫な彼女を幼女の御手洗が世話をする絵面が可笑(おか)しいと、同行者が笑っていたのを覚えていた。

 

「バニーラちゃんはどうなったの!?」

 

心配する対象が増え、思わず早口になってしまう御手洗。

 

「幼子ちゃんはバニーラを知っていたんだね?さっきも言ったけど、彼女も行方不明だ」

 

「死んだんじゃないの~☆」

 

 こんな発言をする人物は、アルミダしかいない。彼女は二人の心配を一切していないらしい。

 

「そう考えるのは別に変じゃないけど、付近に二人の死体は無かった。『ワープゲート』で連れ去られた可能性が高いと考えられるね。殺すつもりなら、ルイとスパノのようにその場で殺すはずだ」

 

マウントールが反論をする。

 

「で、どうするんだ?」

 

「探すよ!」

 

 ギットスの質問に答えたのはマウントールでは無く、御手洗だった。

 

「わたしだけでもタッチーを探すよ!皆が探さないって言ってもわたしは探す!止めてもムダだよリーダー」

 

彼女はマウントールに真剣な眼差しを向けながら、力強い声で宣言した。彼女はマウントールが、立花亭が気に入らないという理由で捜索に反対するつもりなのだと考えていた。

 

「探すのは構わないよ、幼子ちゃん」

 

しかし彼は予想に反し、あっさりと了承する。

 

「私としてもね、ベストナインにこうもボコボコと穴が空くのは困るんだよ。今になってようやく、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ばかりなのに」

 

 ギルド「神の反逆者」ではこの半年間、ルイとスパノの後釜探しがマウントールを中心に行われていた。「ベストナインのメンバー募集」の報せを聞き、我こそはと名乗りを上げる転生者は沢山いた。しかし二人があっさりと殺されてしまった現状を(かんが)みると、「普通の転生者よりは強いレベル」では話にならない。マウントールは「アシバロンやアルミダと同レベル」を目安に後釜探しをしていた。だが結局この半年間では二人に並ぶレベルの転生者は見つからず、最近一人「ギットスと同レベルで珍しい能力持ち」の転生者を一人採用する決心をしたのだ。その直後の失踪報告だった。

 

「でもね幼子ちゃん、今回はスパノの時みたいに米沢の虫は付いていない。一からの捜索になるんだよ」

 

「それでもわたしは探すよ」

 

 御手洗の意志は揺るがなかった。

 

「…だそうだ。皆良いね?」

 

マウントールが全員の顔を見渡す。

 

「好きにしろ。俺は建設で忙しいんでな」

 

「勝手にすれば~?私はやらないし」

 

 アシバロンとアルミダは予想通りの反応。

 

「米沢、君も捜索をするんだ。良いね?」

 

「うん…」

 

マウントールの要請に従う米沢。

 

「俺は…、手伝うべきなのか?」

 

「ありがとうギッチョン。でも大丈夫。わたし一人で平気だから」

 

一人首をかしげるギットスに対し、明るく断りの返事をする御手洗。

 こうして緊急会議はお開きになった。

 

 一人、一人とメンバーが会議室を出て行き、残ったのはマウントールと御手洗だけになった。二人だけになったのを確認して御手洗が口を開く。

 

「ありがとう、リーダー」

 

「いや当然のことだよ。最近弱音を吐くことが多かった立花亭だったけど、彼女をベストナインのメンバーにしたのは私だしね」

 

「それもあるけど…。皆の前では黙っててくれたんでしょ?()()()()()()を」

 

「まあね。幼子ちゃんが『キャンディマスター』第四の能力を隠したがっているのは知っていたからね」

 

御手洗に対するマウントールの口調は、普段と変わらない穏やかなものだった。

 

「うん、だってばっちいんだもん」

 

「ははは、確かにね。でもね、捜索の時は米沢の虫も付いていってもらうよ」

 

「え~?」

 

「当然だろう。大丈夫、米沢には『御手洗の捜索方法は気にしてはいけない。ただ彼女について行くことだけ集中するように』と伝えておくよ」

 

そこまで言ったマウントールの口調が、急に真剣なものに変わる。

 

「最後にこれだけは覚えていて欲しい。これ以上欠員が増えるのはごめんだよ」

 

「大丈夫、わたしも覚悟を決めたから。どんなことを言われても動揺しない、例え嘘まみれで汚い言葉で侮辱されても絶対心を乱さないって」

 

 対する御手洗の口調も、普段の彼女とは違って真剣そのものだった。

 

「なら大丈夫だ。最長でも二日経ったらここに戻って私に報告するように、良いね」

 

 

 

 

 

翌日

 

 御手洗は捜索を早朝から開始した。彼女の頭上には、米沢の虫が十匹ほど飛んでいる。

 右手には、一本の棒付きキャンディ。直径三センチほどのピンク色一色のキャンディだが、よく見ると赤い点が一つポツンと付いている。()()()()()()()()()()()()()()()()()()であり、御手洗が自室の部屋に大事にしまっていた代物だった。

 御手洗は「ワープゲート」を使い、色々な地方に飛んでいく。別の場所に行く度にキャンディ上の赤い点の大きさが変わった。「ワープゲート」は発動者の知っている場所にしか行くことが出来ない。何回も移動を試し、最も点が大きかった地点から捜索を開始する。彼女は点の向きに従って歩いて行く。途中、障害物等で遠回りをすることになると、点の位置が徐々にずれていく。彼女はキャンディを一切動かしていない。そして道を進むにつれ、点の大きさが目に見えない速度で、しかし確実に大きくなっていった。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。

 途中、御手洗の前に魔族の群れが現われた。三体の魔人を含め計十体以上は確実にいる。魔族の探知機を持っていかなかったことが裏目に出た。

 

「ねぇ、わたし急いでるんだけど。そこどいてくんない?」

 

人間の言葉は魔人には通用しない。逆も又しかりだ。魔人は人間に判別不可能な鳴き声で仲間と連携をとりつつ、御手洗に襲いかかる。

 

「って言っても聞かないよね」

 

 そう言って御手洗は、レーダー代わりのキャンディを(ふところ)にしまい、口に(くわ)えていた棒付きキャンディを取り出す。しゃぶられていたキャンディは彼女の唾液でキラキラ輝いていた。

 

「『キャンディマスター』第1の能力」

 

次の瞬間、棒付きキャンディの形が急速に変化する。元の質量を無視して、何十本もの太い針に形を変え、魔族の群れをズタズタに貫いていく。結果、魔族の群れは御手洗の前に十秒と持たず全滅した。

 

「あ~あ、もう舐められないじゃんコレ」

 

 そう言う彼女の手に握られたキャンディの形は元に戻っていた。武器として使ったせいで魔族の血に塗れてしまったキャンディを捨て、バックから取り出した新品を咥えた。

 

 どれだけ歩いただろうか。すでに日は落ち、辺りは真っ暗になってしまった。大分レーダーの点は大きくなった。目的地まではあと一日もかからないだろう。だが一旦戻って明日出直すという考えは最初から無かった。一刻も早く立花亭を見つけなければ、彼女の命が危ない。そう考えると、眠る時間すら惜しかった。大人の足ならもう到着できていたかもしれない。彼女は初めて()()()姿()()()()()()()()()()()()()

 

「もう少しだから、待っててね()()()()

 

 御手洗は右手にレーダー代わりのキャンディ、左手に「ライト」の魔法で明かり代わりにしたキャンディを持って夜通し歩いた。

 

 御手洗が目的地に到着したのは翌日の朝だった。白くて大きな家が目の前にある。右手のキャンディは最初の様子と比べると、ピンクと赤の割合が逆転している。ここに立花亭がいるのは間違いなかった。彼女は大きな声で叫んだ。

 

「ねぇ!タッチーは無事なの!?いるなら返事してよっ!!」

 

 正面突破、それが彼女の狙いだった。




 本当はベストナインは初期メンバーで通すつもりだったんですが、やっぱり新しいキャラを投入しないとマンネリになっちゃうからね。それに「()()()()()()」とも思ったし…。

 どうでも良いことなんですが、「神と人間が13の代表を選出してタイマンバトルする漫画」の人気投票の締め切りが13日で終了してしまいました。()()()()()()()()()()のにっ!!皆さんも締め切りにはご注意を…。
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