異世界転生殺し チートスレイヤー アナザーミッション(VSアナザーベストナイン)   作:3S曹長

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 オリジナル展開キターー

 ついに来ました。オリジナル展開です。私の腕が試されます。
 初めての小説投稿なので矛盾点等有るかもしれませんが、その際はコメント欄で(出来れば優しく)指摘してください。

 また、この話から魔法が出てきます。原作だと魔法の発動に詠唱が必要なようですが、この話にはそれは有りません。魔法の名前を言うだけで発動する便利なシステムとなっております。
 理由は二つありまして、一つは詠唱中に他キャラクターが何をしているのかをいちいち考えなければならないからです。
 もう一つはかっこいい口上をたくさん思い浮かべるのが厳しいからです。適当に思いついたヤツにすると黒歴史になるし。そう考えると師匠はすごい。あんなにかっこいい口上を沢山作れるのは本当に尊敬します。皆はそんなすごい師匠を全くの別人物と同一人物に見せかけるような蛮行、してないよね?


第一章 「神の間違い」殺し その5 「ルイの最期」

 歓楽街の端の区画にある一軒の店。この店は熟女好きの男性にとって有名な店だった。

 そんな店から二人の人影が出てきた。一人はルイ=ジュクシスキー、この世界を魔人の危機から救うギルド「神の反逆者」の幹部「ベストナイン」のメンバーである。もう一人はリュート。彼はルイの前方を歩いている。

 

「それで、どこでお茶をする気なんだ?」

 

 ルイがリュートに尋ねる。無論本当にお茶をする気では無いことは彼にも分かっていた。女性がトイレに行く際「お花摘みに行ってきます」というのと同じだ。ルイはリュートの「お茶しませんか」という誘いを「俺がお前を殺す」の意味だと捉えていた。

 彼がそんな危険だと丸わかりの誘いに乗った理由は二つ。一つは彼には「転生者には想定外の事態や謎は必要ない」という考えがあった。そんな彼には「自分が殺したはずの人間がなぜ生きているのか」という謎を放っておくことが出来なかった。もう一つは、相手が例えどんな手段を使ってきたとしても、彼には勝つ自信があったからである。故に彼が誘いに乗ったのは「謎を確かめるため」、それだけだった。

 

「つい先日貴方が滅ぼした村の近くです」

 

 リュートが答える。

 

「そう、俺の故郷の村です」

 

 ルイは「やはりな」と思った。ヤツが俺を誘うならそこしかない、と思っていた。

 

「随分と遠くまで歩かせるんだな」

 

「ご不満ですか?」

 

「あぁ、不満さ」

 

 そういうと右腕を前に突き出す。魔法陣が手の前に現れる。「攻撃されるのか」とリュートは思ったが誤解だった。

 

「一瞬でそこまで行ってやる。『ワープゲート』!」

 

魔法陣が大きくなってルイの手を離れ、扉の形へと変わる。扉が開くと向こうには荒廃した村が広がっていた。ルイが移動魔法を使ったのは、長時間の移動を嫌ったのだけが理由ではない。リュートに時間稼ぎの意図があった場合にそれを潰すためでもあった。

 

「ほら、着いたぞ」

 

「さすがは転生者様ですね。では行きましょうか」

 

二人は扉を抜けた。

 

 

 

 

 

 着いた場所からリュートの言う目的地までは徒歩5分ほどの距離だった。歩いている途中に二人の間に会話は無かった。ルイには「自分の求める謎に対する答え」以外の言葉をリュートに求めていなかったし、リュートとしてはルイと会話をしたくない気持ち半分これからの作戦の成功への不安半分であった。

 

 目的地は村の外れにあった一軒の小屋だった。リュートが魔女と作戦を立てた小屋である。

 

「ここがお茶の場所か」

 

 ルイが尋ねる。小屋の中には誰もいない。ベッドが一台にタンスが一棹(ひとさお)、木箱が数箱。それだけだった。ルイは「どこかに武器が隠されているのだろう」と見当を付ける。

 

「そうですよ、ルイ=ジュクシスキーさん」

 

リュートが答える。そして続けて言葉を口にする。

 

「いいえ、知久(ちく) (るい)さん!!」

 

ルイは激しく動揺した。「知久類(ちくるい)」とは転生前の自分の名前だったからだ。

 

「貴様、何故その名をっ!?」

 

「貴方、いやお前は転生前から熟女好きだった!性欲の対象は全て四十代以上の女性ばかりだった!お前は自分の性癖を友達からも親からも理解されず、孤独な毎日を過ごしていた!!」

 

「だっっ、黙れえええええぇぇぇ!!!!」

 

ルイが絶叫する。リュートの首を掴みにかかる。腕にいつもの力が入らなかったような気がしたが、そんなことは気にしていられなかった。

 

「自害しろおおおおぉぉぉ!!」

 

ルイは叫んだ。しかし何も起きなかった。

 リュートが丸腰だったから自害出来なかったのでは無い。彼はベッドの中に愛用の剣を隠していた。もし「絶対懇願(アブソリュートオーダー)」が発動したならば、リュートはその剣で自害していただろう。しかしそうはならなかった。答えは簡単だった。「絶対懇願(アブソリュートオーダー)」は()()()()()()()()()

 

「なっ何故…!?」

 

 ルイが困惑している隙をリュートは見逃さなかった。店でやられたのと同じように、今度はリュートがルイの腹に蹴りをお見舞いした。今度はルイが吹き飛ぶ番だった。

 

「ぐっ…、痛い…どうして…」

 

 ルイの言葉は腹を蹴られたせいでほとんど言葉にならなかった。いくつもの疑問符がルイの頭に浮かぶ。「なぜ腕に力が入らない?」「なんで『絶対懇願(アブソリュートオーダー)』が発動しない?」「どうしてヤツの蹴りがこんなにも痛い?」これではまるで…

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 しかし混乱しながらもルイの体は本能的に動いていた。このままではやられる。ルイが蹴り飛ばされたのは小屋の出口の方だった。出口をなんとか外へと()って進む。

 

「このまま逃げるか?いや、俺は転生者なのだ。こんな()()()()()()()()はこのままにしてはいけない!」

 

小屋から出たルイはそう考え、腰の剣に手を伸ばす。転生したときに神から与えられた剣だった。

 小屋からリュートが出てくる。右手には剣を手にしている。自分を殺すつもりなのだとルイは思い、なんとか立ち上がり叫ぶ。

 

「てめえええぇぇ!許さねえええぇぇぇ!」

 

「それはこっちの台詞(せりふ)だっ!!」

 

 二人の剣がぶつかる。次の瞬間、つばぜり合いが起こる間もなく、折れた。

 

 ()()()()()()()

 

 ルイは笑った。

 

「アッハハハハ!俺の勝ちだ!!」

 

 しかし、リュートは慌てなかった。折れた自分の剣を、笑っていて隙だらけのルイの腹に突き刺した。

 

「ぎゃあああああ!!痛てえええええええ!!」

 

折れていた剣だったために深くまでは刺さらなかったが、激しい痛みにルイは自分の剣を落としてしまう。リュートは自分の剣を捨て、ルイの落とした剣に持ち替える。

 リュートが剣を振る。ルイの右腕が飛んだ。

 

「は?えっ……うああああああああああああああああああ!!!!」

 

ルイには最初何が起こったか分からなかったがすぐに事態を認識する。自分の腕を失ったのだ。認識すると同時にものすごい痛みがルイを襲った。

 

「あああああああ……、はぁはぁはぁ……」

 

 ルイにはどうしていいのか分からなかった。ただ死にたくないとだけは強く思った。考えもせずに口から言葉が出た。

 

「たっ、たすけてくれえええ、ころさないでくれえええ!!」

 

 リュートの心にはそれまで、ルイへの怒りの他に作戦成功の安堵感があった。得体の知れない魔女の提案に乗り、ルイに勝ったという安堵感が。しかしルイの命乞いを聞き、リュートの心の中は激しい怒りで満ちあふれた。

 

「殺さないでくれだと?今まで沢山の人の命を踏みにじり、好き放題やってきたお前が殺さないでくれだと!?」

 

怒り以外の感情を失ったリュートが剣を振る。

 

「お前は殺さないとダメなんだよ!!!!」

 

 一閃。

 

 ルイの首が宙を舞った。

 

 ルイの首が地面に落ちた。胴体から吹き出た激しい量の血がリュートを濡らした。

 

 

 

 

 こうしてルイ=ジュクシスキー、通称「神の間違い」、本名「知久類(ちくるい)」はベストナイン最初の死者となった。




 どうでしたでしょうか。私の初めてのオリジナルストーリーは。
 本当ならルイ編を今回で終わらせて新章に進みたかったんですけど、もう一話続きます。「どうしてルイが転生者としての力を失ったのか」等の種明かしをしなければならないので。安心してください、ちゃんと次の話で書きます

 私としても早く新章に進みたいんですよ。だってここまでの流れって、ぶっちゃけ原作読んでた人なら想像ついてたでしょ?
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